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4章
謎の夢
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「ママ!みてみて!ママの絵描いたんだよ!」
そう言いながら、小さい頃の私がお母さんであろう人に自分の描いた絵をみせている。
「あらっ。可愛く描けてるわねぇ。」
ママと呼ばれていた人は、その絵を見て嬉しそうに微笑みながら小さい頃の私の頭を撫でている。
この人はいったい誰なんだろう?
私の記憶にはない人。
でも、この間の夢の人物と同じだ。
それに、私はこの人達を知っている?
なんだかこれがただの夢ではない気がしてならない。
胸のあたりがザワザワする。
この感覚はなんだろう?
「お?なにしてるんだ?」
リビングのドアを開けて入ってきたのは、あの時の夢のお兄ちゃん。
高校1年生だろうか?
今私が通っている学校の制服を着ているが、まだ着慣れない感じが残っている。
「瑠衣が、私の絵を描いてくれたのよ。可愛いでしょ?」
お母さんが、お兄ちゃんに自慢げに私の絵を見せる。
「すごいでしょー!」
ドヤァと自慢げに胸をはる私。
「そうだな。上手い上手い。」
微笑みながら私の頭を撫でてくるお兄ちゃん。
なんとも幸せそうな光景だ。
今の私には、こんな幸せなんかない。
復讐に駆られるだけの私に、幸せになる資格なんてないんだ。
それからしばらく、その光景を私は眺めていた。
そう言いながら、小さい頃の私がお母さんであろう人に自分の描いた絵をみせている。
「あらっ。可愛く描けてるわねぇ。」
ママと呼ばれていた人は、その絵を見て嬉しそうに微笑みながら小さい頃の私の頭を撫でている。
この人はいったい誰なんだろう?
私の記憶にはない人。
でも、この間の夢の人物と同じだ。
それに、私はこの人達を知っている?
なんだかこれがただの夢ではない気がしてならない。
胸のあたりがザワザワする。
この感覚はなんだろう?
「お?なにしてるんだ?」
リビングのドアを開けて入ってきたのは、あの時の夢のお兄ちゃん。
高校1年生だろうか?
今私が通っている学校の制服を着ているが、まだ着慣れない感じが残っている。
「瑠衣が、私の絵を描いてくれたのよ。可愛いでしょ?」
お母さんが、お兄ちゃんに自慢げに私の絵を見せる。
「すごいでしょー!」
ドヤァと自慢げに胸をはる私。
「そうだな。上手い上手い。」
微笑みながら私の頭を撫でてくるお兄ちゃん。
なんとも幸せそうな光景だ。
今の私には、こんな幸せなんかない。
復讐に駆られるだけの私に、幸せになる資格なんてないんだ。
それからしばらく、その光景を私は眺めていた。
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