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序章(プロローグ)
第65話 責任を取るのは…
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■カイト
俺はワズロー達との戦闘を終えた後、そのままワズロー達の雇い主である……名前はなんと言っていたっけ? ナンチャライケ―――忘れた。ん~コイケでいいか―――コイケ侯爵の治めるという隣街に行く事にした。
俺は、先日のワッツローヴ伯爵の件で思い出したのである。
“責任”は、現場の部下ではなく指示を出した上司に取らせるべきだという事を。(だからワズローにもちゃんと誰の命令か確認した。)
俺も、日本のブラック企業で働いていた時、思いつきで無茶な指示を出す上司に随分苦しめられた。(部下を苛めて楽しむために態と意味不明な指示を出してるのかと思ったが、本気でそれが正しいと思っていた事も多かったようだ。だが、結果としては無駄に手間を増やし効率を悪化させ、社員のモチベーションは下がりまくりであったのだが。)
そしてそういう上司は大抵の場合、自分の指示のせいで問題が起きても、それを部下の責任にして逃げる。そしてそれを鵜呑みにした上層部により部下が罰され上司は何の罰も受けないのだ。そしてまた別の部下の手柄を横取りし、クズ上司は出世していく。
真面目な人間ほど損をする。
努力は必ず報われる? ほとんどの努力が実を結ばない。それがブラック企業だぜ。そんなブラック企業の社員として磨り潰されて人生を終えた俺は、そういう“責任を取らない上司”を思い出すと怒りが沸いてくるのだ。
俺を襲ってきた者達も上司の命令でやってきたわけだろう。だから、一応、本人達にそうなのか確認して、逃げるチャンスは与えた。嫌々仕方なくだったら気の毒だからな。実際、ワッツローブの衛兵達はそれで逃げ出していたい。
ただ、それでも逃げずに残った者については仕方ない。同情する気はない。俺からしたら攻撃されたら反撃するしかないのだから。なので、逃げずに攻撃してきた騎士達を全滅させた事については特に気にしていない。
とはいえ、考えてみれば、人間の街に来てから短期間で結構な数の人間を殺してしまっているなと思う。俺的には、相手がこちらを殺しに来ているのだから正当防衛だが、それでも俺は相手を殺す事に躊躇など感じなかった。
…実は、ケットシーという人間ではない種族に生まれ変わったからか、あまり人間を殺す事に忌避感がないのだ。俺にとって人族は同族ではないからか、人間を殺す事は他の魔物や動物を殺すのと特に違うとは思えない。森の中で多くの魔物を狩りながら弱肉強食の世界で生きてきた。自分にとっては、襲ってくる人間達を殲滅する事は、ゴブリンを殲滅する事と大差ない感覚なのだ。
まぁさすがに騎士達はゴブリンよりは強かったが、それでも森の奥にいる凶悪な魔物にくらべれば雑魚でしかない。
・
・
・
俺は重力魔法で空を飛び侯爵の治めるという街へ向かったが、空から見る隣町はワッツローブの街よりもさらに大きく見えた。
ただ、近づいていくと、街の外、城門の脇にたくさんの騎士やら兵士達が居るのが見える。侯爵家の軍隊であろうか?
俺を討伐するためとか? まさかね。
俺は城門の前に着地し、そのまま街の受付の列に並ぼうとしたのだが、軍隊の隊列のほうからすぐに騎士がやってきて声を掛けてきた。
騎士「おいお前! お前だよ、無視するな! そこの獣人! お前だ!」
「……俺の事か? 何か用か?」
騎士「なぜ獣人が街の外に出ている?! 獣人は街から出ることは禁じられているはずだぞ!」
「別に…、俺はこの街の、この国の者じゃないからにゃ」
騎士「何…外から来た獣人という事か? どこから来たというのだ?」
「森の中にずっと居たにゃ」
騎士「森の中に……なるほど、確かにいかにもそれっぽいな」
騎士はジロジロと俺の体を上から下まで見て言ったが、その時、後ろから別の騎士が近づいてきて何か耳打ちをすると、騎士の顔色が変わった。
騎士「コイツが…? とてもそうは見えんが……」
その後、騎士はそれ以上何も言ってこなかったので、そのまま列に並び続けたが、やっと自分の番になったところで、しばらく待てと言われてしまった。
街に入るなという事ではないようだが、とにかく待ってくれとしか門兵は言わないので仕方なく待つと、門の内側から偉そうな人間に声を掛けられた。
『お前がワッツローヴの騎士団を壊滅させたという猫人か?』
「…お前がコイケ侯爵か?」
『コイケ??? コイケってなんだ? …ああ、エイケ侯爵の事か! 違う、俺はレイゼル将軍だ!』
あ、コイケじゃなくてエイケだったか…
レイゼル「人に仇なす害獣め、このレイゼル将軍が駆除してやるからそこになおるがいい」
「やれやれ、また害獣呼ばわりか…。人間のほうが世界にとっては害獣、いや害人だったりしないか…?」
+ + + +
◆マニブールの王城
サイジラ「国王陛下、大変でございます!」
国王「宰相、お前は最近いつも慌てているな。もう少し落ち着きを持て」
サイジラ「は、申し訳ありません…」
国王「で、今度はなんだ?」
サイジラ「件の獣人とレイゼル将軍について、エイケ侯爵家に潜入させている“草”からの速報です」
国王「ほう? やったか?」
宰相「それが……
…軍は壊滅、レイゼル将軍は死亡…したそうです」
国王「……なんだと?!」
宰相「そして、猫人はエイケ侯爵をも殺害。その後、今度は王城に向かったとの事です」
帝国の宰相「やれやれ、だから言ったでしょうに…」
部屋に入ってきた帝国の宰相と賢者を見て顔を顰める国王。
国王「…コイツラにフラフラ出歩く許可を出した憶えはないぞ? 衛兵は何をしておる?!」
そこに衛兵が駆け込んできた。
衛兵「申し訳有りませんっ! 部屋には鍵を掛け、見張りの騎士を配置していたのですが、見張りはいつのまにか眠らされ、鍵も開けられておりまして」
横を向いて口笛を吹く真似をするというベタな反応のメイヴィス。
国王「…賢者を閉じ込めておくなどできんと言うことか?」
帝国の賢者「オホン…改めて警告いたす。獣人の賢者と敵対すれば国が滅ぶぞ…」
国王「いいや!」
メイヴィス「?」
コレトラ「獣人が賢者などと、絶対にありえんのだ、絶対に認めんぞ…」
顔を見合わせる帝国の賢者と宰相。賢者は首を横に振り、宰相は肩をすくめた。
コレトラ「俺が出る! その獣人を殺して【賢者】などではないと証明して見せよう!」
俺はワズロー達との戦闘を終えた後、そのままワズロー達の雇い主である……名前はなんと言っていたっけ? ナンチャライケ―――忘れた。ん~コイケでいいか―――コイケ侯爵の治めるという隣街に行く事にした。
俺は、先日のワッツローヴ伯爵の件で思い出したのである。
“責任”は、現場の部下ではなく指示を出した上司に取らせるべきだという事を。(だからワズローにもちゃんと誰の命令か確認した。)
俺も、日本のブラック企業で働いていた時、思いつきで無茶な指示を出す上司に随分苦しめられた。(部下を苛めて楽しむために態と意味不明な指示を出してるのかと思ったが、本気でそれが正しいと思っていた事も多かったようだ。だが、結果としては無駄に手間を増やし効率を悪化させ、社員のモチベーションは下がりまくりであったのだが。)
そしてそういう上司は大抵の場合、自分の指示のせいで問題が起きても、それを部下の責任にして逃げる。そしてそれを鵜呑みにした上層部により部下が罰され上司は何の罰も受けないのだ。そしてまた別の部下の手柄を横取りし、クズ上司は出世していく。
真面目な人間ほど損をする。
努力は必ず報われる? ほとんどの努力が実を結ばない。それがブラック企業だぜ。そんなブラック企業の社員として磨り潰されて人生を終えた俺は、そういう“責任を取らない上司”を思い出すと怒りが沸いてくるのだ。
俺を襲ってきた者達も上司の命令でやってきたわけだろう。だから、一応、本人達にそうなのか確認して、逃げるチャンスは与えた。嫌々仕方なくだったら気の毒だからな。実際、ワッツローブの衛兵達はそれで逃げ出していたい。
ただ、それでも逃げずに残った者については仕方ない。同情する気はない。俺からしたら攻撃されたら反撃するしかないのだから。なので、逃げずに攻撃してきた騎士達を全滅させた事については特に気にしていない。
とはいえ、考えてみれば、人間の街に来てから短期間で結構な数の人間を殺してしまっているなと思う。俺的には、相手がこちらを殺しに来ているのだから正当防衛だが、それでも俺は相手を殺す事に躊躇など感じなかった。
…実は、ケットシーという人間ではない種族に生まれ変わったからか、あまり人間を殺す事に忌避感がないのだ。俺にとって人族は同族ではないからか、人間を殺す事は他の魔物や動物を殺すのと特に違うとは思えない。森の中で多くの魔物を狩りながら弱肉強食の世界で生きてきた。自分にとっては、襲ってくる人間達を殲滅する事は、ゴブリンを殲滅する事と大差ない感覚なのだ。
まぁさすがに騎士達はゴブリンよりは強かったが、それでも森の奥にいる凶悪な魔物にくらべれば雑魚でしかない。
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俺は重力魔法で空を飛び侯爵の治めるという街へ向かったが、空から見る隣町はワッツローブの街よりもさらに大きく見えた。
ただ、近づいていくと、街の外、城門の脇にたくさんの騎士やら兵士達が居るのが見える。侯爵家の軍隊であろうか?
俺を討伐するためとか? まさかね。
俺は城門の前に着地し、そのまま街の受付の列に並ぼうとしたのだが、軍隊の隊列のほうからすぐに騎士がやってきて声を掛けてきた。
騎士「おいお前! お前だよ、無視するな! そこの獣人! お前だ!」
「……俺の事か? 何か用か?」
騎士「なぜ獣人が街の外に出ている?! 獣人は街から出ることは禁じられているはずだぞ!」
「別に…、俺はこの街の、この国の者じゃないからにゃ」
騎士「何…外から来た獣人という事か? どこから来たというのだ?」
「森の中にずっと居たにゃ」
騎士「森の中に……なるほど、確かにいかにもそれっぽいな」
騎士はジロジロと俺の体を上から下まで見て言ったが、その時、後ろから別の騎士が近づいてきて何か耳打ちをすると、騎士の顔色が変わった。
騎士「コイツが…? とてもそうは見えんが……」
その後、騎士はそれ以上何も言ってこなかったので、そのまま列に並び続けたが、やっと自分の番になったところで、しばらく待てと言われてしまった。
街に入るなという事ではないようだが、とにかく待ってくれとしか門兵は言わないので仕方なく待つと、門の内側から偉そうな人間に声を掛けられた。
『お前がワッツローヴの騎士団を壊滅させたという猫人か?』
「…お前がコイケ侯爵か?」
『コイケ??? コイケってなんだ? …ああ、エイケ侯爵の事か! 違う、俺はレイゼル将軍だ!』
あ、コイケじゃなくてエイケだったか…
レイゼル「人に仇なす害獣め、このレイゼル将軍が駆除してやるからそこになおるがいい」
「やれやれ、また害獣呼ばわりか…。人間のほうが世界にとっては害獣、いや害人だったりしないか…?」
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国王「で、今度はなんだ?」
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国王「ほう? やったか?」
宰相「それが……
…軍は壊滅、レイゼル将軍は死亡…したそうです」
国王「……なんだと?!」
宰相「そして、猫人はエイケ侯爵をも殺害。その後、今度は王城に向かったとの事です」
帝国の宰相「やれやれ、だから言ったでしょうに…」
部屋に入ってきた帝国の宰相と賢者を見て顔を顰める国王。
国王「…コイツラにフラフラ出歩く許可を出した憶えはないぞ? 衛兵は何をしておる?!」
そこに衛兵が駆け込んできた。
衛兵「申し訳有りませんっ! 部屋には鍵を掛け、見張りの騎士を配置していたのですが、見張りはいつのまにか眠らされ、鍵も開けられておりまして」
横を向いて口笛を吹く真似をするというベタな反応のメイヴィス。
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