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序章(プロローグ)
第63話 帝国動く
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■サイジラ・シンバラ
私はサイジラ・シンバラ。偉大なるマニブール王国の宰相である。
……まぁ、偉大などと言うのは国王が言い出した事で、実は王都を含めて街が六つあるだけの極小国なのだが。
元々は街が三つあるだけの、国というよりは部族と言ったほうが良い状況で、隣接する大国ワレリアすらも相手にする価値もなく放置されていたのだが。
三十年以上前になるが、隣接する同じく小国であった獣人の国と戦争を始め、獣人国を打ち破り統一を果たしたのが今の国王、コレトラ・マニブール八世である。
もともと獣人の国とは友好関係にあったのだが、その獣人の国に留学していたコレトラは、国に戻り王に即位後、突然獣人国と戦争を始めた。
一体獣人の国で何があったのかはコレトラ王も語らないので分からないが、とにかく王の獣人への憎しみは深く、占領後三十年以上経ってもそれは変わらないのであった。
それほど深い憎しみを抱くに至った出来事があったのか……、あるいはコレトラ王が偏執的な性格なだけなのかは不明である。ただ、コレトラ王が一貫して獣人を憎み嫌っているのは三十年経っても変わらない事実であった。
隣接するワレリア帝国は巨大な覇権国家であり、いつ占領されてもおかしくない状況なのだが、ワレリアから見て地政的に魅力がないらしく、ずっと放置されており、国交もほとんどない。
(余談だが、ワレリアというのはこの国の方言らしく、隣国内ではガレリアと発音するらしい。)
そんなワレリアから、突然の来訪者があった。しかもただの訪問者ではない、現れたのはワレリアの重要人物であったのだ。
「国王陛下、大変です!」
国王「どうしたサイジラ? そんなに慌てて?」
「それが、隣国ワレリアから使者が来ております」
国王「ワレリアから?! 来訪の予定など聞いておらんが?」
「はい、いきなり王宮の庭に現れまして。おそらく帝国の賢者による転移魔法を使ってきたのだろうと思われます」
国王「…転移魔法? まさか国境を越えて転移してきたというのか? 我が国の国境の魔法防御壁はどうなっているのだ?」
サイジラ「残念ながら、我が国の魔法防御壁では、帝国の賢者の侵入を防ぐ事は難いかと…」
国王「賢者? 賢者が直接やってきたのか?」
サイジラ「はい、訪問者はガレリアの宰相ブライナスと賢者メイヴィスと名乗っております。王宮の庭に転移で移動してくるなど、賢者以外にできないでしょうから、おそらく間違いないかと」
国王「むむ……いかに帝国の賢者と宰相とは言え、いきなり強引に押し入ってきたのは無礼であろうが。一体何の用だ?」
サイジラ「はい、何か緊急の用件であるとの事でしたが、内容は国王様に直接話すと…」
国王「…ふん、おもしろい。賢者メイヴィスには一度会ってみたいと思っていた」
+ + + +
◆マニブール王城謁見の間
謁見の間に入ってきた帝国の宰相ブライナスと賢者メイヴィス。それを見たマニブールの宰相サイジラは眉を顰めた。二人は王の前であるにも関わらず、跪く事もなく立ったままなのだ。国王と対等の立場であると態度で示しているのだ。
本来なら他国の使者であろうと無礼な振る舞いであると叱責したいところであるが、帝国とマニブールでは国力に差が有りすぎてそれもできない。
訪問者の無礼な態度に怒った護衛の兵士が剣の柄に手を掛けたが、サイジラが首を横に振ってそれを止めた。
帝国の宰相「お初にお目に掛かる、私はガレリアで宰相をしているブライナスと申します。そしてこちらが―」
賢者「メイヴィス・アダラールと申します」
国王「…そなたが賢者メイヴィスか」
メイヴィス「はい、恐れ多くも皇帝陛下にそのような肩書を頂きましたゆえ、そう呼ばれております」
国王「うむ…。余がマニブール王国国王、コレトラ・マニブール八世である」
サイジラ「私はマニブールの宰相をしているサイジラ・シンバラです。ワレリアの名高い宰相と賢者様のご訪問は光栄しきりではありますが……とは言え、いきなり乗り込んでくるとは、いささか無礼ではありませぬか? その理由如何によっては、小国とは言え我が国も黙ってはおられませんぞ?」
宰相ブライナス「急な訪問になってしまい誠に申し訳ない。ただ、この国にひとつ、緊急でお願いしたい事がございましてな」
国王「ほう、天下のワレリア帝国が我が国にお願いとは驚きだな」
宰相ブライナス「現在、この国に居る一人の獣人を保護し、帝国に引き渡して頂きたい」
国王「獣人…だと?!」
コレトラは露骨に不快な表情をした。コレトラの獣人嫌いは筋金入りである。
サイジラ「その…獣人というのは一体何者ですかな? 帝国がわざわざ欲しがるほどの価値が…?」
コレトラは宰相の顔をちらりと見ると、悪どい笑みを浮かべた。
国王「それは聞けん相談だなぁ。獣人はこの国の財産だからな」
私はサイジラ・シンバラ。偉大なるマニブール王国の宰相である。
……まぁ、偉大などと言うのは国王が言い出した事で、実は王都を含めて街が六つあるだけの極小国なのだが。
元々は街が三つあるだけの、国というよりは部族と言ったほうが良い状況で、隣接する大国ワレリアすらも相手にする価値もなく放置されていたのだが。
三十年以上前になるが、隣接する同じく小国であった獣人の国と戦争を始め、獣人国を打ち破り統一を果たしたのが今の国王、コレトラ・マニブール八世である。
もともと獣人の国とは友好関係にあったのだが、その獣人の国に留学していたコレトラは、国に戻り王に即位後、突然獣人国と戦争を始めた。
一体獣人の国で何があったのかはコレトラ王も語らないので分からないが、とにかく王の獣人への憎しみは深く、占領後三十年以上経ってもそれは変わらないのであった。
それほど深い憎しみを抱くに至った出来事があったのか……、あるいはコレトラ王が偏執的な性格なだけなのかは不明である。ただ、コレトラ王が一貫して獣人を憎み嫌っているのは三十年経っても変わらない事実であった。
隣接するワレリア帝国は巨大な覇権国家であり、いつ占領されてもおかしくない状況なのだが、ワレリアから見て地政的に魅力がないらしく、ずっと放置されており、国交もほとんどない。
(余談だが、ワレリアというのはこの国の方言らしく、隣国内ではガレリアと発音するらしい。)
そんなワレリアから、突然の来訪者があった。しかもただの訪問者ではない、現れたのはワレリアの重要人物であったのだ。
「国王陛下、大変です!」
国王「どうしたサイジラ? そんなに慌てて?」
「それが、隣国ワレリアから使者が来ております」
国王「ワレリアから?! 来訪の予定など聞いておらんが?」
「はい、いきなり王宮の庭に現れまして。おそらく帝国の賢者による転移魔法を使ってきたのだろうと思われます」
国王「…転移魔法? まさか国境を越えて転移してきたというのか? 我が国の国境の魔法防御壁はどうなっているのだ?」
サイジラ「残念ながら、我が国の魔法防御壁では、帝国の賢者の侵入を防ぐ事は難いかと…」
国王「賢者? 賢者が直接やってきたのか?」
サイジラ「はい、訪問者はガレリアの宰相ブライナスと賢者メイヴィスと名乗っております。王宮の庭に転移で移動してくるなど、賢者以外にできないでしょうから、おそらく間違いないかと」
国王「むむ……いかに帝国の賢者と宰相とは言え、いきなり強引に押し入ってきたのは無礼であろうが。一体何の用だ?」
サイジラ「はい、何か緊急の用件であるとの事でしたが、内容は国王様に直接話すと…」
国王「…ふん、おもしろい。賢者メイヴィスには一度会ってみたいと思っていた」
+ + + +
◆マニブール王城謁見の間
謁見の間に入ってきた帝国の宰相ブライナスと賢者メイヴィス。それを見たマニブールの宰相サイジラは眉を顰めた。二人は王の前であるにも関わらず、跪く事もなく立ったままなのだ。国王と対等の立場であると態度で示しているのだ。
本来なら他国の使者であろうと無礼な振る舞いであると叱責したいところであるが、帝国とマニブールでは国力に差が有りすぎてそれもできない。
訪問者の無礼な態度に怒った護衛の兵士が剣の柄に手を掛けたが、サイジラが首を横に振ってそれを止めた。
帝国の宰相「お初にお目に掛かる、私はガレリアで宰相をしているブライナスと申します。そしてこちらが―」
賢者「メイヴィス・アダラールと申します」
国王「…そなたが賢者メイヴィスか」
メイヴィス「はい、恐れ多くも皇帝陛下にそのような肩書を頂きましたゆえ、そう呼ばれております」
国王「うむ…。余がマニブール王国国王、コレトラ・マニブール八世である」
サイジラ「私はマニブールの宰相をしているサイジラ・シンバラです。ワレリアの名高い宰相と賢者様のご訪問は光栄しきりではありますが……とは言え、いきなり乗り込んでくるとは、いささか無礼ではありませぬか? その理由如何によっては、小国とは言え我が国も黙ってはおられませんぞ?」
宰相ブライナス「急な訪問になってしまい誠に申し訳ない。ただ、この国にひとつ、緊急でお願いしたい事がございましてな」
国王「ほう、天下のワレリア帝国が我が国にお願いとは驚きだな」
宰相ブライナス「現在、この国に居る一人の獣人を保護し、帝国に引き渡して頂きたい」
国王「獣人…だと?!」
コレトラは露骨に不快な表情をした。コレトラの獣人嫌いは筋金入りである。
サイジラ「その…獣人というのは一体何者ですかな? 帝国がわざわざ欲しがるほどの価値が…?」
コレトラは宰相の顔をちらりと見ると、悪どい笑みを浮かべた。
国王「それは聞けん相談だなぁ。獣人はこの国の財産だからな」
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