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第二章 街へ
第46話 なにこれ凄い……
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ルークはよく冒険者ギルドに顔を出しているので、それなりに顔は知られている。ただ、いつもなら併設された酒場へ直行するのであるが、今日は違った。ルークは冒険者ギルドの受付に向かったのである。そこにルークが行くのは実は初めてである。
メア「あら、ルーク、ポーリンとリスティさんも。今日は納品じゃないの?」
ルーク「ああ、冒険者ギルドに登録しに来たんだ」
メア「そう! やっぱり冒険者になる気になったのね!?」
ルーク「いや、街の入場無料が目当てなんだけどね」
メア「そういう人も多いわね。じゃぁこれを書いて。…字は書ける? 書けないなら私が代筆するけど」
ルーク「大丈夫、読み書きはちゃんとできるよ」
フィル爺は教養のある貴族階級の人間だったので、ルークにもちゃんと教育を施してくれた。リスティのエルフとしての知識も教わっていたルークは、実は一般的な街民などよりずっとインテリなのである。
メア「うわぁ、綺麗な字ねぇ」
ルーク「書道も爺ちゃんにうるさく仕込まれたからね」
メア「では、冒険者についての説明をするわね。何? ポーリン? ポーリンが説明してあるから必要ない? そうは行かないのよ、きちんと説明は全部しないといけないルールなの。後で聞いてないとか言い出す者が必ずでるんだから」
一通りメアから冒険者としての説明を聞くルーク。それを後ろで暖かく見守るリスティ。ポーリンは退屈そうにあくびをしていた。
メア「さて、申請はこれでOKだけど、これからテストを受けてもらうわ」
ルーク「え、試験があるの?」
メア「そうよ、冒険者は危険な仕事だから、街の外で魔物と戦えるだけの力があるかどうか確認する必要があるの。ある程度実力がない場合は街から出る依頼は受けられないのよ」
ポーリン「ルークは大丈夫よ! 私より強いんだから!」
『え、ポーリンより?!』
ポーリンはこの街の冒険者としては、剣の腕が立つ事でそれなりに有名である。ポーリン自身の冒険者ランクはBである、まだまだ若く経験・実績が足りていないためAランクには上がれていないが、剣の実力だけで言えばAランク級、この街でもトップを競うレベルだと言われているのだ。
そのポーリンより強いと聞いて、周囲の冒険者達が驚き、ルークに視線があつまる。見れば、まだあどけなさの残る少年である、とてもそれほど強そうには見えないが、魔法のあるこの世界では、外見だけではその実力は計り知れない。
メア「ポーリンがいくらそう言っても、言葉だけでそれを信じるわけにはいかないのよ。自分は強いと言い張って、いざ魔物に出会ってアッサリ殺されてしまうような人が過去に結構いたからね」
ポーリン「でも、ルークは既に魔物をたくさん狩ってるわよ? 食材を売ってるから知ってるでしょ?」
メア「その食材になった魔物を、ルークが倒したっていう証拠がないからねぇ……」
ポーリン「疑うの?!」
メア「疑うわけじゃないんだけど、規則だから、ゴメンね。さぁルーク、まずは魔力測定からよ、この水晶に触れて」
メアが持ってきた魔力測定用の水晶にルークは手を載せた。すると、水晶玉は強く光り始めた。
メア「え、なに、これ……凄い」
メア「あら、ルーク、ポーリンとリスティさんも。今日は納品じゃないの?」
ルーク「ああ、冒険者ギルドに登録しに来たんだ」
メア「そう! やっぱり冒険者になる気になったのね!?」
ルーク「いや、街の入場無料が目当てなんだけどね」
メア「そういう人も多いわね。じゃぁこれを書いて。…字は書ける? 書けないなら私が代筆するけど」
ルーク「大丈夫、読み書きはちゃんとできるよ」
フィル爺は教養のある貴族階級の人間だったので、ルークにもちゃんと教育を施してくれた。リスティのエルフとしての知識も教わっていたルークは、実は一般的な街民などよりずっとインテリなのである。
メア「うわぁ、綺麗な字ねぇ」
ルーク「書道も爺ちゃんにうるさく仕込まれたからね」
メア「では、冒険者についての説明をするわね。何? ポーリン? ポーリンが説明してあるから必要ない? そうは行かないのよ、きちんと説明は全部しないといけないルールなの。後で聞いてないとか言い出す者が必ずでるんだから」
一通りメアから冒険者としての説明を聞くルーク。それを後ろで暖かく見守るリスティ。ポーリンは退屈そうにあくびをしていた。
メア「さて、申請はこれでOKだけど、これからテストを受けてもらうわ」
ルーク「え、試験があるの?」
メア「そうよ、冒険者は危険な仕事だから、街の外で魔物と戦えるだけの力があるかどうか確認する必要があるの。ある程度実力がない場合は街から出る依頼は受けられないのよ」
ポーリン「ルークは大丈夫よ! 私より強いんだから!」
『え、ポーリンより?!』
ポーリンはこの街の冒険者としては、剣の腕が立つ事でそれなりに有名である。ポーリン自身の冒険者ランクはBである、まだまだ若く経験・実績が足りていないためAランクには上がれていないが、剣の実力だけで言えばAランク級、この街でもトップを競うレベルだと言われているのだ。
そのポーリンより強いと聞いて、周囲の冒険者達が驚き、ルークに視線があつまる。見れば、まだあどけなさの残る少年である、とてもそれほど強そうには見えないが、魔法のあるこの世界では、外見だけではその実力は計り知れない。
メア「ポーリンがいくらそう言っても、言葉だけでそれを信じるわけにはいかないのよ。自分は強いと言い張って、いざ魔物に出会ってアッサリ殺されてしまうような人が過去に結構いたからね」
ポーリン「でも、ルークは既に魔物をたくさん狩ってるわよ? 食材を売ってるから知ってるでしょ?」
メア「その食材になった魔物を、ルークが倒したっていう証拠がないからねぇ……」
ポーリン「疑うの?!」
メア「疑うわけじゃないんだけど、規則だから、ゴメンね。さぁルーク、まずは魔力測定からよ、この水晶に触れて」
メアが持ってきた魔力測定用の水晶にルークは手を載せた。すると、水晶玉は強く光り始めた。
メア「え、なに、これ……凄い」
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