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閑話・設定資料
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・百物語
日本の伝統的な怪談会。
特に江戸時代に流行し、浅井了意の『伽婢子(おとぎぼうこ)』には伝統的な方法が詳細に記されています。
起源は不明ですが、一説によるともともと武家の肝試しとして始まったというのがあり古典怪奇小説の大家、
岡本綺堂(1872-1939)の『百物語』はその説に従って書かれています。
(青空文庫にありますので、よろしけれなどうぞ。https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/43577_18866.html)
そのほか、百物語はよく文学作品の題材になっています。
これは怪談ではなく百物語を舞台設定にした純文学ですが文豪・森鴎外の短編『百物語』は特に有名な例。
漫画だと漫画の神様、手塚治虫、漫画家で江戸風俗研究者でもあった杉浦日向子の物が顕著な例でしょうか。
(劇中で引用したのは森鴎外の『百物語』の一節です。こちらも青空文庫で読めますのでよろしければどうぞ)
・トリックスター
神話や伝承などに登場するいたずら好きの妖精や神霊。
北欧神話のロキ(MCUの『マイティ・ソー』シリーズに出てきたロキの原型)、シェイクスピアの古典喜劇『真夏の夜の夢』に出てくるパックなど西洋の有名な例でしょうか。
吉四六さんは一休さんと並ぶ頓智ものの代表的主人公で、豊後国野津院(現在の大分県)の庄屋であった初代廣田吉右衛門がモデルと言われています。
・お寺の副業
多くのお寺は檀家さんを頼りにするだけでは存続できないらしいです。
調べてみたのですが、お寺でヨガも写経体験もお寺コンも私の創作ではなく実際に行われているイベントです。
その他、駐車場経営や、こちらは結構有名ですがお寺が経営してるカフェもあります。
ちなみに東京のど真ん中にはこんな店があります。
https://www.enjoytokyo.jp/solo/detail/1000/?__ngt__=TT0f9b0bc7e002ac1e4ae8d3YvWWahvqpfJAli3RnZPXy4
・付喪神
九十九神とも書く。
劇中で書いた通り、物が長年使われて魂が宿った存在。
様々な伝承や創作に登場するからかさ小僧(からかさお化け)はその特に有名な例。
・降霊術
降霊術とはその字面通り、霊を降ろす儀式の事です。
特に19世紀のアメリカで流行しました。
発明家として世界的に知られるトーマス・エジソンも降霊会のヘビーユーザーでした。
エジソンは神智学の大家ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー(エレナ・ブラヴァツキーとも)の降霊会にもよく出入りしていたらしいです。
その19世紀のアメリカで活躍したのが奇術師(マジシャン)のハリー・フーディーニです。
フーディーニはマジシャンとして活躍する傍ら多くの霊能力者のインチキを暴いていました。
その動機はフーディーニが懐疑論者だったから……ではなく、最愛の母ともう一度会いたかったから。
そう。彼は本物の霊能力者を探していたんです。
(結局、見つからなかったようですが)
アメリカの降霊術について詳しくはAmazonプライムで配信されている 「ロア~奇妙な伝説~シーズン1 Epsode4. 死者の音」(Amazonスタジオ制作)をどうぞ。
ちなみに20-21世紀においてもマジシャンは霊能力者のトリックを暴く側に回ることが多いです。
現代の代表例だと心理学者でマジシャンのリチャード・ワイズマン、懐疑論者の代表格であるジェームズ・ランディなどでしょうか。(日本でもナポレオンズがトリックを暴いてましたね)
特にランディは超能力者・霊能力者のトリックを暴くのに積極的ですが、彼がそんなに熱心なのは最愛の母にもう一度会いたいから……ではなく、少年時代に宗教儀式のインチキを暴いたせいで拘置所に拘留された恨みらしいです。
恨みの力、恐るべき。
・日本の男色
ぼかして書きましたが、男色、直接的な言い方をするとホモです。
日本は伝統的に男色に対しては結構おおらかで、例えば十三世紀に成立した「宇治拾遺物語」の一編「児のそら寝」は微妙に男色をにおわせる表現があります。
これは僧院という男だらけでコミュニティで稚児を対象とした男色(稚児愛)が流行していた社会状況が反映されています。
・祈りと科学
「祈りに医学的効果はあるのか?」という実験は実際に何度か行われています。
例えば2001年にアメリカで行われた実験。
研究対象になったのはアメリカで冠疾患集中治療室に収容されている799人。
研究者は799人の半数を当人の知らないまま(ここがポイント。盲検しないと結果にバイアスがかかってしまうため)ヒーラーのグループによる祈りを26週間にわたって受けさせ、残りの半分には祈りを受けさせませんでした。
結果はどうなったかというと、どちらのグループも結果に顕著な差は認められませんでした。
逆に患者本人が本人も知ったうえで祈ってもらった場合は、わずかに回復率が高いことが知られています。
これは祈りの効果がプラセボ効果(本人が効果的な治療を受けたと思い込むことで起きる心理的作用)であることを示唆しています。
病は気からと言いますが、治療にも気が多少の効果がもたらすということですね。
(詳しくはサイモン・シン、エツァート・エルンスト著『代替医療解剖』をどうぞ)
・生霊(いきりょう)
生霊(いきすだま)、生きす霊(いきすだま)とも。
生きている人間の霊魂が体外に出て自由に動き回るといわれている伝承。
病気の一種として「離魂病」と同一視されることもあり、また、西洋のドッペルゲンガーとも同一視される。
(少年漫画『地獄先生ぬーべー』ではドッペルゲンガー=幽体剥離とされていました)
創作世界でもよく見かける設定で、劇中でとりあげた「源氏物語」のほか、それを翻案した能楽『葵上』もその例。
夢枕獏の『陰陽師』でも出てきてます。
日本の伝統的な怪談会。
特に江戸時代に流行し、浅井了意の『伽婢子(おとぎぼうこ)』には伝統的な方法が詳細に記されています。
起源は不明ですが、一説によるともともと武家の肝試しとして始まったというのがあり古典怪奇小説の大家、
岡本綺堂(1872-1939)の『百物語』はその説に従って書かれています。
(青空文庫にありますので、よろしけれなどうぞ。https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/43577_18866.html)
そのほか、百物語はよく文学作品の題材になっています。
これは怪談ではなく百物語を舞台設定にした純文学ですが文豪・森鴎外の短編『百物語』は特に有名な例。
漫画だと漫画の神様、手塚治虫、漫画家で江戸風俗研究者でもあった杉浦日向子の物が顕著な例でしょうか。
(劇中で引用したのは森鴎外の『百物語』の一節です。こちらも青空文庫で読めますのでよろしければどうぞ)
・トリックスター
神話や伝承などに登場するいたずら好きの妖精や神霊。
北欧神話のロキ(MCUの『マイティ・ソー』シリーズに出てきたロキの原型)、シェイクスピアの古典喜劇『真夏の夜の夢』に出てくるパックなど西洋の有名な例でしょうか。
吉四六さんは一休さんと並ぶ頓智ものの代表的主人公で、豊後国野津院(現在の大分県)の庄屋であった初代廣田吉右衛門がモデルと言われています。
・お寺の副業
多くのお寺は檀家さんを頼りにするだけでは存続できないらしいです。
調べてみたのですが、お寺でヨガも写経体験もお寺コンも私の創作ではなく実際に行われているイベントです。
その他、駐車場経営や、こちらは結構有名ですがお寺が経営してるカフェもあります。
ちなみに東京のど真ん中にはこんな店があります。
https://www.enjoytokyo.jp/solo/detail/1000/?__ngt__=TT0f9b0bc7e002ac1e4ae8d3YvWWahvqpfJAli3RnZPXy4
・付喪神
九十九神とも書く。
劇中で書いた通り、物が長年使われて魂が宿った存在。
様々な伝承や創作に登場するからかさ小僧(からかさお化け)はその特に有名な例。
・降霊術
降霊術とはその字面通り、霊を降ろす儀式の事です。
特に19世紀のアメリカで流行しました。
発明家として世界的に知られるトーマス・エジソンも降霊会のヘビーユーザーでした。
エジソンは神智学の大家ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー(エレナ・ブラヴァツキーとも)の降霊会にもよく出入りしていたらしいです。
その19世紀のアメリカで活躍したのが奇術師(マジシャン)のハリー・フーディーニです。
フーディーニはマジシャンとして活躍する傍ら多くの霊能力者のインチキを暴いていました。
その動機はフーディーニが懐疑論者だったから……ではなく、最愛の母ともう一度会いたかったから。
そう。彼は本物の霊能力者を探していたんです。
(結局、見つからなかったようですが)
アメリカの降霊術について詳しくはAmazonプライムで配信されている 「ロア~奇妙な伝説~シーズン1 Epsode4. 死者の音」(Amazonスタジオ制作)をどうぞ。
ちなみに20-21世紀においてもマジシャンは霊能力者のトリックを暴く側に回ることが多いです。
現代の代表例だと心理学者でマジシャンのリチャード・ワイズマン、懐疑論者の代表格であるジェームズ・ランディなどでしょうか。(日本でもナポレオンズがトリックを暴いてましたね)
特にランディは超能力者・霊能力者のトリックを暴くのに積極的ですが、彼がそんなに熱心なのは最愛の母にもう一度会いたいから……ではなく、少年時代に宗教儀式のインチキを暴いたせいで拘置所に拘留された恨みらしいです。
恨みの力、恐るべき。
・日本の男色
ぼかして書きましたが、男色、直接的な言い方をするとホモです。
日本は伝統的に男色に対しては結構おおらかで、例えば十三世紀に成立した「宇治拾遺物語」の一編「児のそら寝」は微妙に男色をにおわせる表現があります。
これは僧院という男だらけでコミュニティで稚児を対象とした男色(稚児愛)が流行していた社会状況が反映されています。
・祈りと科学
「祈りに医学的効果はあるのか?」という実験は実際に何度か行われています。
例えば2001年にアメリカで行われた実験。
研究対象になったのはアメリカで冠疾患集中治療室に収容されている799人。
研究者は799人の半数を当人の知らないまま(ここがポイント。盲検しないと結果にバイアスがかかってしまうため)ヒーラーのグループによる祈りを26週間にわたって受けさせ、残りの半分には祈りを受けさせませんでした。
結果はどうなったかというと、どちらのグループも結果に顕著な差は認められませんでした。
逆に患者本人が本人も知ったうえで祈ってもらった場合は、わずかに回復率が高いことが知られています。
これは祈りの効果がプラセボ効果(本人が効果的な治療を受けたと思い込むことで起きる心理的作用)であることを示唆しています。
病は気からと言いますが、治療にも気が多少の効果がもたらすということですね。
(詳しくはサイモン・シン、エツァート・エルンスト著『代替医療解剖』をどうぞ)
・生霊(いきりょう)
生霊(いきすだま)、生きす霊(いきすだま)とも。
生きている人間の霊魂が体外に出て自由に動き回るといわれている伝承。
病気の一種として「離魂病」と同一視されることもあり、また、西洋のドッペルゲンガーとも同一視される。
(少年漫画『地獄先生ぬーべー』ではドッペルゲンガー=幽体剥離とされていました)
創作世界でもよく見かける設定で、劇中でとりあげた「源氏物語」のほか、それを翻案した能楽『葵上』もその例。
夢枕獏の『陰陽師』でも出てきてます。
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