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第四話
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グレイスを送りだした日の午後、カチュアは自室で荷物の点検をしていた。私物は全て、見送りに出る前に鞄に詰めた。セドルの付き添いになるために支給されたドレスや宝飾品は、全て置いていく。これからのカチュアには不要なものだから。
帰り仕度が済んだら来るようにと言われていたので、カチュアはセドルの私室に向かった。
ノックして入っていくと、執務机に着いて書面に目を通していたセドルは、立ち上がってカチュアを出迎えた。
「本当に行ってしまうの?」
「はい。申し訳ありません」
「まあ、わたしにしてみれば、君が辞めて実家に帰るか、結婚して辞めるかの違いでしかないけれどね」
「……申し訳ありません」
本当に申し訳なくて、カチュアは謝罪を繰り返す。そんなカチュアに、セドルは悲しげに微笑んだ。
「考えを変える気はない? デインに会いたくないなら、会わなくて済むようにしてあげるから」
実家に帰って家業の手伝いをしたいと言っただけなのに、セドルにはお見通しだったようだ。
結論なんて、「考えさせてください」と言った時点ですでに出ていた。
あたしは、デインとは結婚できない──。
ただ、グレイスとアルベルトが気に病むことがないように黙っていただけだ。
二人が旅立った後ならば、誰かがわざわざ報せに行ったりはしないだろう。二人がこれから立ち向かう苦難を思えばなおさら。
カチュアは自嘲の笑みを浮かべ、視線を下げた。
「会いたくないんじゃないんです。会いたいけど、会っちゃいけないって思うだけで」
王城にいれば、デインに会えることを期待してしまう。駄目と思っていても、一目だけでも見たい気持ちを押さえ切れないに違いない。
「カチュア。そんなにつらいなら、デインを諦めることはないと思うんだ。君なら立派に伯爵夫人を務められる。陰湿な嫌がらせに遭ったって、君ならきっと上手く跳ね返せる」
励ましてくれるセドルに、カチュアは力なく首を横に振った。
「そういう不安があって別れを決意したわけじゃないんです。デインは、爵位を継ぐ意思があるか国王陛下に尋ねられた時、即座に大喜びしました。あたしとの約束を忘れて。……結婚したら、貴族をやめてあたしの実家を手伝う約束になっていたことは話しましたよね? ですがデインは、本当は貴族をやめたくなかったようです。ただ、それはそれで構わなかったんです。国王陛下もデインとあたしが結婚することに問題はないとおっしゃってくださいましたから。けど、デインにはあたしに尋ねてもらいたかった。“伯爵夫人になってもらってもいい?”って。こんな大事な意思の疎通さえできないようじゃ、結婚してもやっていけないと思ったんです」
泣き出したくなるのをこらえて話し終えると、セドルはそれ以上尋ねることなく、カチュアに帰宅の馬車を手配してくれた。
──え! オレ伯爵になってもいいの!?
この言葉を聞いた時、カチュアは胸を抉られるような思いがした。
デインが、カチュアよりも爵位を選んだような気がしたからだ。
好きだ好きだと言う割に、デインはカチュアの気持ちなんて気にしていない。
思えば、最初からそうだ。
カチュアの迷惑も顧みず人ごみの中でプロポーズし、カチュアがめいいっぱい拒否してもアプローチをやめようとしなかった。……カチュアの事で腹を立ててヘリオットと対決したり、カチュアの好きな色のリボンをプレゼントしてくれたりして。
文句を並べたててデインへの想いを断ち切ろうとしても、途中からいとおしい思い出にすり替わって、逆に想いを募らせてしまう。
心の中で、もう一人のカチュアがささやく。
“意地張ってないで結婚すればいいのに”
シグルドは許可を出してくれると言っているし、デインも爵位を継ぐからといってカチュアと結婚する意思を変えた様子はなかった。
でも、爵位を受け継ぐ者が平民と結婚するとどうなるか、デインが考えているとは思えない。
この国において、伯爵家の人間と平民が結婚したという前例はない。下級貴族出身の者たちが平民と結婚することはたまにあっても、あまりよく思われないのが常だ。フィーナと男爵家の嫡子との結婚が反対された時のように。少しずつ貴族と平民の垣根が低くなってきているとはいえ、身分差は未だ歴然だ。そんな中で上級貴族、しかも爵位を継ぐ者が平民と結婚するとなると、どんな騒ぎになるかわからない。シグルドは一部の者を除いて好意的に受け入れてくれると言うが、本当にそうか疑わしい。その一部の者ほど身分が高く影響力が強いだろうし、カチュアと親しい貴族たちならともかく、その他の貴族たちは腹の中で何を考えているかわからない。そういった者たちは、グラデンヴィッツ帝国の問題でますます多忙になってゆくシグルドやシュエラにカチュアたちの問題を突き付けわずらわせるだろう。それが万一グレイスやアルベルトに悪影響を及ぼすことになったら、彼らに謝っても謝りきれない。
デインはそういったことまで考えているのだろうか。実際にそんな事態に直面した時のデインの反応が怖い。地位が危うくなるのを恐れて、カチュアをいとも簡単に切り捨てるような気がして。デインはそんな奴じゃないと思う気持ちもあるけれど、信用しきれない自分もいる。
信用できもしないのに、結婚なんて無理だ。
カチュアの実家の商店は、貴族たちが住む地区と下街との境目辺りにある。客は平民だったり、貴族の邸に勤める使用人だったり、時に貴族もやってきたりと様々だ。
接客に気分が乗らなかったカチュアは、この日店の奥で商品整理をしていた。すると店のほうからカチュアのいる奥に入ってくる人影が目の端に映る。ここは庶民を相手にする商店だから、店で働く人間もそんなにお上品じゃない。忙しいこともあってせかせかと動き回る。ゆったりとしたその人物の動きを感じ取って、客が迷い込んでしまったと反射的に思ったカチュアは、振り返りながら声をかけた。
「すみません、ここは──なんだ、フィーナじゃない」
「“なんだ”はないでしょう?」
苦笑しながら答えるフィーナは、すでにどこからどう見ても貴族の奥様だ。髪を高く結い上げ、新緑色のドレスに同じ色の手袋。後ろに付き添いの使用人もついている。
フィーナとは親しい間柄だと店の誰もが知っているので、尋ねてきた彼女をここに案内したのだろう。
「“はい、申し訳ありません。いらっしゃいませ、奥様。本日は何をお求めでしょう?”」
客に対応する時の気取った口調で返事をすると、フィーナはくすくす笑う。
「思ったより元気そうね」
そう言って笑顔を曇らせる彼女に、カチュアは気まずい思いをする。
三日前、カチュアが実家に帰ってきた日の夕方のこと。夫から聞いたのか、フィーナはカチュアのもとに駆けつけた。
その日のカチュアは泣くのをこらえるので精一杯で、「デインとの婚約を解消することにした」とだけ言って部屋に籠ってしまった。
ずっと前に書き上げたデインへの手紙は、王城を出る時に門衛に預けた。その日のうちにデインに届いているはずだ。
『 よく考えさせていただきましたが、やはり伯爵様となられるデイン様の妻になることはできません。一度は結婚を承諾し婚約までいたしましたのに、申し訳ありません。女であるわたくしからお断りしては角が立ちますので、婚約解消の諸々はデイン様にお願い申し上げます。 』
あとは署名を入れただけの、簡素な手紙。だが、カチュアの言いたいことはこれで全部だ。
デインは手紙を読んでいるはず。セドルは口が堅いし、婚約解消の申し出はデインへの手紙に書いただけ。フィーナがこのことを知っているのは、近衛隊士である彼女の夫に教えられたからだろうし。フィーナの夫はデイン本人から聞いたか、あるいはそれを伝え聞いた誰かから聞いただろうから。
そして、デインがカチュアの手紙を読んだにもかかわらず会いに来るどころか伝言も寄越さない理由はただ一つ。
デインは、カチュアから婚約解消を切り出されてほっとしているのだ。
実家に帰った日の夜はただただ辛くて、王城に戻って撤回したい思いに駆られる自分を懸命に押さえた。
その翌日は、デインが来るんじゃないかとそわそわして。
さらに翌日は、デインから何の連絡もないことにいらいらした。
その次の日の今日、もはや諦めの境地に立っている。カチュアはデインに切り捨てられたのだと。
帰り仕度が済んだら来るようにと言われていたので、カチュアはセドルの私室に向かった。
ノックして入っていくと、執務机に着いて書面に目を通していたセドルは、立ち上がってカチュアを出迎えた。
「本当に行ってしまうの?」
「はい。申し訳ありません」
「まあ、わたしにしてみれば、君が辞めて実家に帰るか、結婚して辞めるかの違いでしかないけれどね」
「……申し訳ありません」
本当に申し訳なくて、カチュアは謝罪を繰り返す。そんなカチュアに、セドルは悲しげに微笑んだ。
「考えを変える気はない? デインに会いたくないなら、会わなくて済むようにしてあげるから」
実家に帰って家業の手伝いをしたいと言っただけなのに、セドルにはお見通しだったようだ。
結論なんて、「考えさせてください」と言った時点ですでに出ていた。
あたしは、デインとは結婚できない──。
ただ、グレイスとアルベルトが気に病むことがないように黙っていただけだ。
二人が旅立った後ならば、誰かがわざわざ報せに行ったりはしないだろう。二人がこれから立ち向かう苦難を思えばなおさら。
カチュアは自嘲の笑みを浮かべ、視線を下げた。
「会いたくないんじゃないんです。会いたいけど、会っちゃいけないって思うだけで」
王城にいれば、デインに会えることを期待してしまう。駄目と思っていても、一目だけでも見たい気持ちを押さえ切れないに違いない。
「カチュア。そんなにつらいなら、デインを諦めることはないと思うんだ。君なら立派に伯爵夫人を務められる。陰湿な嫌がらせに遭ったって、君ならきっと上手く跳ね返せる」
励ましてくれるセドルに、カチュアは力なく首を横に振った。
「そういう不安があって別れを決意したわけじゃないんです。デインは、爵位を継ぐ意思があるか国王陛下に尋ねられた時、即座に大喜びしました。あたしとの約束を忘れて。……結婚したら、貴族をやめてあたしの実家を手伝う約束になっていたことは話しましたよね? ですがデインは、本当は貴族をやめたくなかったようです。ただ、それはそれで構わなかったんです。国王陛下もデインとあたしが結婚することに問題はないとおっしゃってくださいましたから。けど、デインにはあたしに尋ねてもらいたかった。“伯爵夫人になってもらってもいい?”って。こんな大事な意思の疎通さえできないようじゃ、結婚してもやっていけないと思ったんです」
泣き出したくなるのをこらえて話し終えると、セドルはそれ以上尋ねることなく、カチュアに帰宅の馬車を手配してくれた。
──え! オレ伯爵になってもいいの!?
この言葉を聞いた時、カチュアは胸を抉られるような思いがした。
デインが、カチュアよりも爵位を選んだような気がしたからだ。
好きだ好きだと言う割に、デインはカチュアの気持ちなんて気にしていない。
思えば、最初からそうだ。
カチュアの迷惑も顧みず人ごみの中でプロポーズし、カチュアがめいいっぱい拒否してもアプローチをやめようとしなかった。……カチュアの事で腹を立ててヘリオットと対決したり、カチュアの好きな色のリボンをプレゼントしてくれたりして。
文句を並べたててデインへの想いを断ち切ろうとしても、途中からいとおしい思い出にすり替わって、逆に想いを募らせてしまう。
心の中で、もう一人のカチュアがささやく。
“意地張ってないで結婚すればいいのに”
シグルドは許可を出してくれると言っているし、デインも爵位を継ぐからといってカチュアと結婚する意思を変えた様子はなかった。
でも、爵位を受け継ぐ者が平民と結婚するとどうなるか、デインが考えているとは思えない。
この国において、伯爵家の人間と平民が結婚したという前例はない。下級貴族出身の者たちが平民と結婚することはたまにあっても、あまりよく思われないのが常だ。フィーナと男爵家の嫡子との結婚が反対された時のように。少しずつ貴族と平民の垣根が低くなってきているとはいえ、身分差は未だ歴然だ。そんな中で上級貴族、しかも爵位を継ぐ者が平民と結婚するとなると、どんな騒ぎになるかわからない。シグルドは一部の者を除いて好意的に受け入れてくれると言うが、本当にそうか疑わしい。その一部の者ほど身分が高く影響力が強いだろうし、カチュアと親しい貴族たちならともかく、その他の貴族たちは腹の中で何を考えているかわからない。そういった者たちは、グラデンヴィッツ帝国の問題でますます多忙になってゆくシグルドやシュエラにカチュアたちの問題を突き付けわずらわせるだろう。それが万一グレイスやアルベルトに悪影響を及ぼすことになったら、彼らに謝っても謝りきれない。
デインはそういったことまで考えているのだろうか。実際にそんな事態に直面した時のデインの反応が怖い。地位が危うくなるのを恐れて、カチュアをいとも簡単に切り捨てるような気がして。デインはそんな奴じゃないと思う気持ちもあるけれど、信用しきれない自分もいる。
信用できもしないのに、結婚なんて無理だ。
カチュアの実家の商店は、貴族たちが住む地区と下街との境目辺りにある。客は平民だったり、貴族の邸に勤める使用人だったり、時に貴族もやってきたりと様々だ。
接客に気分が乗らなかったカチュアは、この日店の奥で商品整理をしていた。すると店のほうからカチュアのいる奥に入ってくる人影が目の端に映る。ここは庶民を相手にする商店だから、店で働く人間もそんなにお上品じゃない。忙しいこともあってせかせかと動き回る。ゆったりとしたその人物の動きを感じ取って、客が迷い込んでしまったと反射的に思ったカチュアは、振り返りながら声をかけた。
「すみません、ここは──なんだ、フィーナじゃない」
「“なんだ”はないでしょう?」
苦笑しながら答えるフィーナは、すでにどこからどう見ても貴族の奥様だ。髪を高く結い上げ、新緑色のドレスに同じ色の手袋。後ろに付き添いの使用人もついている。
フィーナとは親しい間柄だと店の誰もが知っているので、尋ねてきた彼女をここに案内したのだろう。
「“はい、申し訳ありません。いらっしゃいませ、奥様。本日は何をお求めでしょう?”」
客に対応する時の気取った口調で返事をすると、フィーナはくすくす笑う。
「思ったより元気そうね」
そう言って笑顔を曇らせる彼女に、カチュアは気まずい思いをする。
三日前、カチュアが実家に帰ってきた日の夕方のこと。夫から聞いたのか、フィーナはカチュアのもとに駆けつけた。
その日のカチュアは泣くのをこらえるので精一杯で、「デインとの婚約を解消することにした」とだけ言って部屋に籠ってしまった。
ずっと前に書き上げたデインへの手紙は、王城を出る時に門衛に預けた。その日のうちにデインに届いているはずだ。
『 よく考えさせていただきましたが、やはり伯爵様となられるデイン様の妻になることはできません。一度は結婚を承諾し婚約までいたしましたのに、申し訳ありません。女であるわたくしからお断りしては角が立ちますので、婚約解消の諸々はデイン様にお願い申し上げます。 』
あとは署名を入れただけの、簡素な手紙。だが、カチュアの言いたいことはこれで全部だ。
デインは手紙を読んでいるはず。セドルは口が堅いし、婚約解消の申し出はデインへの手紙に書いただけ。フィーナがこのことを知っているのは、近衛隊士である彼女の夫に教えられたからだろうし。フィーナの夫はデイン本人から聞いたか、あるいはそれを伝え聞いた誰かから聞いただろうから。
そして、デインがカチュアの手紙を読んだにもかかわらず会いに来るどころか伝言も寄越さない理由はただ一つ。
デインは、カチュアから婚約解消を切り出されてほっとしているのだ。
実家に帰った日の夜はただただ辛くて、王城に戻って撤回したい思いに駆られる自分を懸命に押さえた。
その翌日は、デインが来るんじゃないかとそわそわして。
さらに翌日は、デインから何の連絡もないことにいらいらした。
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