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SCENC 13(優子視点)・14(優子視点・過去)
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「実は近々キャンペーンを行うんだ。それで、実際に体験してもらって、意見を聞かせてもらえたらいいなと思って。あ、代金は気にしなくていいからね」
そう言っていたずらっぽく耳打ちをする。
「会社持ち」
優子は小さく噴き出した。彼──明には、あの夏の日々とはイメージの違う親しみやすさがある。
優子はちょっとだけ彼に手を振って、女性スタッフに案内されてホテル内にあるエステサロンに入った。
エステをされてシャワーを浴びると、用意されていたゆったりしたデザインのカクテルドレスに着替えて軽く化粧とヘアセットをされる。
サロン入口に戻ると、仕立てのいいスーツに着替えた明が嬉しそうに出迎えてくれた。
「綺麗になってきたね」
「あの、これは……」
優子は戸惑いながら自分を見下ろす。
「残念ながらレンタルなんだ。こういうドレスって、着たいと思っても着ていく場所がなかなかないし、そういう服を保管し続けるのっていろいろと困るだろ? そういうお客のニーズがどのくらいあるか、リサーチしてる最中なんだ。──もうすぐ予約時間だし、店に移動しようか?」
連れてこられたのは、ホテル中層にあるフレンチレストランだった。
窓際の席に案内されながら、他のお客の服装をこっそりチェックする。フォーマルな装いの人もいるけれど、カジュアルな人のほうが多い。ドレスコードが厳しいお店ではないみたいだ。ただ、高級なお店だからか、みんなおしゃれだ。地味な通勤着で来なくてよかったとはほっとする。
しかも、利用客の服装をリサーチしてのことなのか、優子の着ているカクテルドレスは上着や小物のおかげでカジュアルにも見えて、華やか過ぎて店の中で浮いてしまうことはなかった。
席に座ってサービススタッフが離れていくと、明は「失礼」と言って優子の席に置かれたメニューを取り上げ、広げて優子の前に戻した。
「試してほしいコースがあるんだ。これ、始まったばかりの秋の限定メニューなんだけど」
美味しそうな写真の下にそれぞれの料理の説明が書かれている。
「じゃあこれにします」
「他のメニューは見なくてよかった?」
「はい」
「俺が試してほしいって言ったから選んだってことじゃないよね?」
疑り深い明に、優子は笑いをこらえながら答えた。
「すごく美味しそうだし、今頼まなかったら二度と食べられないかもしれないと思うと、他のメニューを見て目移りしたくないって思って」
明は目を瞬かせたと思うと、口元を押さえて小さく肩を揺すった。
「じゃあ注文するよ」
注文が終わり再びスタッフが離れていくと、優子は少し前屈みになって小声で言った。
「何で笑ったんですか?」
「いや……優子って、もしかして期間限定とかは試さずにいられないタイプ?」
「ものにもよりますけど……そうです」
しぶしぶ認めると、明はまた肩を揺すって笑い出す。
そんなにおかしいことだろうか。居たたまれなくなって俯くと、笑いを呑み込んで明は言った。
「笑ってごめん。そういうとこ、かわいいなって思って」
顔を上げてぽかんとした優子は、頬がみるみる熱くなるのを感じる。
可愛いなんて言われたのは初めてかもしれない。少なくとも、元カレに言われたことは一度もない。
いったい、何のつもりなんだろう?
そんなこと言われたら、“しちゃいけない期待をしてしまう”。
優子は我に返り、また俯いた。
気の利いた言葉を返したいけれど、口下手な優子にそんなことができるわけもない。
気詰まりになりかけた雰囲気を、明は軽快な口調で和ませた。
「よければまた来て、他のメニューも試していって」
話が途切れるのを見計らったかのように、前菜が運ばれてくる。
「わぁ……きれい……」
「見た目も綺麗だけれど味もいいよ。どうぞ召し上がれ」
「はい、いただきます」
それまでの気詰まりをすっかり忘れて、優子は早速フォークとナイフを手にする。
そのあとは、食べ終わるとすぐ次の料理が運ばれてくる。優子は料理の見た目にはしゃぎ、味わっては明に感想を聞かれて答えて。
そうして楽しい食事の時間は過ぎていった。
レストランを出ると、明が訊ねてきた。
「お酒飲める? 最上階のラウンジでお酒飲みながら夜景を楽しむのはどう?」
最上階のラウンジで、勧められたカクテルを頼む。
夜景がよく見えるようにか室内は薄暗かった。でも内装は古びた感じがする。
「予算が下りたら改装したいんだよね。絨毯変えたりとかはしてたらしいけど、レイアウトもイスやテーブルも開業当時のままだっていうから」
テーブルのニスのはげた部分から目を上げて、優子は言った。
「レトロな感じもいいですよ。使い込まれた木の家具って味がありますし。──あ、ごめんなさい。余計なこと言って」
恐縮する優子に、明は微笑んだ。
「そういう話を聞きたいんだ。優子が思ったことを何でも教えてくれると嬉しいな。参考にさせてもらうだけで、その通りにするとは限らないんだけどね」
エステの感想を改めて訊かれた後、優子は明の話す今後の展望に耳を傾けた。
「このホテルは中途半端なんだ。他の高級ホテルと比べてこれといった売りがないし、かといって格安路線に走れば古くからのお得意様を失望させることになる。そこで考えているのが、リゾートホテルとの連携なんだ。リゾートホテルではシティホテルの、シティホテルではリゾートホテルのPRを展開して、どちらかしか利用したことのない顧客層に、もう一方のホテルの良さを知ってもらう」
仕事について熱心に話す明は、優子が今まで知らなかった彼の一面だ。
目をきらきらさせて楽しそうで、見ている優子もわくわくしてくる。
二杯目を飲み終えた優子に、明は少し笑って言った。
「これ以上はよしておいたほうがいいかな。もう眠そうだ」
「ごめんなさい。お酒を飲むと眠くなっちゃって」
「それは心配だな。頼むから他の男と飲まないでくれよ」
どういう意味だろう? 気になるけど、眠くて頭が働かない。
会計を済ませた明が戻ってきて、優子に声をかけた。
「立てる?」
立ち上がることはできたものの、一歩踏み出しただけで足下がふらつく。明は、優子の腰に手を回して支える。
ラウンジを出てエレベーターへ。
「君の荷物は、もう部屋に届いてるはずだよ」
部屋と聞いてどきんと胸が高鳴る。
エレベーターから降りた時には、自分でしっかり立てるくらい酔いが醒めていた。
昨夜、部屋は別だと言われたけれど、優子は緊張するのを止められない。
一つの部屋の前で止まると、明はドア脇のコンソールにカードキーを差し込んだ。
「ここにカードを差し込むとドアの鍵が開くから。取り忘れには注意して。あと、部屋から出る時には忘れずに持って出てね。はい」
そう言って、明は優子にカードキーを手渡す。
「明日は遠出するから、今日はゆっくり休んでね。おやすみ」
部屋の中に追い立てられて、ドアを閉められてしまう。
優子は悲しい思いで、静かになったドアを見つめた。
もう、あの夏の日々には戻れない。
きっと、“彼女”とヨリが戻ったのだろう。だから明は優子を必要としなくなった。
胸に痛みを覚えながら、優子はまたあの夏の日々を追憶する。
***
スマホのコール音に、まどろんでいた意識がはっきりしてくる。寄り添っていた熱い身体がもぞもぞと動き、ベッドから下りてスマホを拾った。
「……もしもし? あ、あー……ごめん、今まで寝てた。すぐ支度して行く」
明がバスルームに入っていくと、優子は再びまどろんだ。寝不足で頭がすっきりしない。
昨晩は、少し寝たと思ったら起こされてまた繋がる、その繰り返しだった。痛かったけれど、優子は拒まなかった。ほしがってもらえることが嬉しくて、彼の愛撫に気付けば優子も彼に手を伸ばした。痛みに混じって微かに感じる快楽を追って、明と一緒に昇り詰めた。
その幸福に包まれて再び寝入る。
次に起きたのは、重い金属のドアが開く音が聞こえた時だった。
電気がぱっと点き、明が優子を見てすまなそうに微笑む。
「ごめん。鍵渡すの忘れてったから、出てくに出ていけなかっただろ。腹減ってるんじゃない?」
コンビニの袋をテーブルに置いて、さっそく中身を取り出す。
「好きなもの食べて」
シーツを身体に巻いてベッドから下りた優子は、手近にあったおにぎりに手を伸ばした。
お腹が空いたという感覚はあまりなかった。
まるで夢の中にいるかのように、現実味を感じられなくて。
食べてと言われたから、おにぎりに手を伸ばした。
明は弁当を開き、優子はおにぎりを食べながら時折ペットボトルのお茶を飲む。
おにぎりを食べ終えてペットボトルに口を付けるだけになった頃、明も弁当を食べ終える。ペットボトルのお茶を勢いよく飲み干すと、彼は優子に手を伸ばした。抱き寄せられ、重ねられる唇。
優子は抵抗一つせず、彼に身を委ねた。
呼び出しを受けては、明は出ていき、帰ってきたらご飯を食べて優子を抱く。
お互いを激しく貪り合い、気絶するように眠りにつく。起きればまた抱き合う。
時間の観念もなくなるほどの怠惰な日々。
長いことそうして過ごしていた気がしていたのに、後になって数えてみると、それほど長い時間ではなかった。
そう言っていたずらっぽく耳打ちをする。
「会社持ち」
優子は小さく噴き出した。彼──明には、あの夏の日々とはイメージの違う親しみやすさがある。
優子はちょっとだけ彼に手を振って、女性スタッフに案内されてホテル内にあるエステサロンに入った。
エステをされてシャワーを浴びると、用意されていたゆったりしたデザインのカクテルドレスに着替えて軽く化粧とヘアセットをされる。
サロン入口に戻ると、仕立てのいいスーツに着替えた明が嬉しそうに出迎えてくれた。
「綺麗になってきたね」
「あの、これは……」
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「残念ながらレンタルなんだ。こういうドレスって、着たいと思っても着ていく場所がなかなかないし、そういう服を保管し続けるのっていろいろと困るだろ? そういうお客のニーズがどのくらいあるか、リサーチしてる最中なんだ。──もうすぐ予約時間だし、店に移動しようか?」
連れてこられたのは、ホテル中層にあるフレンチレストランだった。
窓際の席に案内されながら、他のお客の服装をこっそりチェックする。フォーマルな装いの人もいるけれど、カジュアルな人のほうが多い。ドレスコードが厳しいお店ではないみたいだ。ただ、高級なお店だからか、みんなおしゃれだ。地味な通勤着で来なくてよかったとはほっとする。
しかも、利用客の服装をリサーチしてのことなのか、優子の着ているカクテルドレスは上着や小物のおかげでカジュアルにも見えて、華やか過ぎて店の中で浮いてしまうことはなかった。
席に座ってサービススタッフが離れていくと、明は「失礼」と言って優子の席に置かれたメニューを取り上げ、広げて優子の前に戻した。
「試してほしいコースがあるんだ。これ、始まったばかりの秋の限定メニューなんだけど」
美味しそうな写真の下にそれぞれの料理の説明が書かれている。
「じゃあこれにします」
「他のメニューは見なくてよかった?」
「はい」
「俺が試してほしいって言ったから選んだってことじゃないよね?」
疑り深い明に、優子は笑いをこらえながら答えた。
「すごく美味しそうだし、今頼まなかったら二度と食べられないかもしれないと思うと、他のメニューを見て目移りしたくないって思って」
明は目を瞬かせたと思うと、口元を押さえて小さく肩を揺すった。
「じゃあ注文するよ」
注文が終わり再びスタッフが離れていくと、優子は少し前屈みになって小声で言った。
「何で笑ったんですか?」
「いや……優子って、もしかして期間限定とかは試さずにいられないタイプ?」
「ものにもよりますけど……そうです」
しぶしぶ認めると、明はまた肩を揺すって笑い出す。
そんなにおかしいことだろうか。居たたまれなくなって俯くと、笑いを呑み込んで明は言った。
「笑ってごめん。そういうとこ、かわいいなって思って」
顔を上げてぽかんとした優子は、頬がみるみる熱くなるのを感じる。
可愛いなんて言われたのは初めてかもしれない。少なくとも、元カレに言われたことは一度もない。
いったい、何のつもりなんだろう?
そんなこと言われたら、“しちゃいけない期待をしてしまう”。
優子は我に返り、また俯いた。
気の利いた言葉を返したいけれど、口下手な優子にそんなことができるわけもない。
気詰まりになりかけた雰囲気を、明は軽快な口調で和ませた。
「よければまた来て、他のメニューも試していって」
話が途切れるのを見計らったかのように、前菜が運ばれてくる。
「わぁ……きれい……」
「見た目も綺麗だけれど味もいいよ。どうぞ召し上がれ」
「はい、いただきます」
それまでの気詰まりをすっかり忘れて、優子は早速フォークとナイフを手にする。
そのあとは、食べ終わるとすぐ次の料理が運ばれてくる。優子は料理の見た目にはしゃぎ、味わっては明に感想を聞かれて答えて。
そうして楽しい食事の時間は過ぎていった。
レストランを出ると、明が訊ねてきた。
「お酒飲める? 最上階のラウンジでお酒飲みながら夜景を楽しむのはどう?」
最上階のラウンジで、勧められたカクテルを頼む。
夜景がよく見えるようにか室内は薄暗かった。でも内装は古びた感じがする。
「予算が下りたら改装したいんだよね。絨毯変えたりとかはしてたらしいけど、レイアウトもイスやテーブルも開業当時のままだっていうから」
テーブルのニスのはげた部分から目を上げて、優子は言った。
「レトロな感じもいいですよ。使い込まれた木の家具って味がありますし。──あ、ごめんなさい。余計なこと言って」
恐縮する優子に、明は微笑んだ。
「そういう話を聞きたいんだ。優子が思ったことを何でも教えてくれると嬉しいな。参考にさせてもらうだけで、その通りにするとは限らないんだけどね」
エステの感想を改めて訊かれた後、優子は明の話す今後の展望に耳を傾けた。
「このホテルは中途半端なんだ。他の高級ホテルと比べてこれといった売りがないし、かといって格安路線に走れば古くからのお得意様を失望させることになる。そこで考えているのが、リゾートホテルとの連携なんだ。リゾートホテルではシティホテルの、シティホテルではリゾートホテルのPRを展開して、どちらかしか利用したことのない顧客層に、もう一方のホテルの良さを知ってもらう」
仕事について熱心に話す明は、優子が今まで知らなかった彼の一面だ。
目をきらきらさせて楽しそうで、見ている優子もわくわくしてくる。
二杯目を飲み終えた優子に、明は少し笑って言った。
「これ以上はよしておいたほうがいいかな。もう眠そうだ」
「ごめんなさい。お酒を飲むと眠くなっちゃって」
「それは心配だな。頼むから他の男と飲まないでくれよ」
どういう意味だろう? 気になるけど、眠くて頭が働かない。
会計を済ませた明が戻ってきて、優子に声をかけた。
「立てる?」
立ち上がることはできたものの、一歩踏み出しただけで足下がふらつく。明は、優子の腰に手を回して支える。
ラウンジを出てエレベーターへ。
「君の荷物は、もう部屋に届いてるはずだよ」
部屋と聞いてどきんと胸が高鳴る。
エレベーターから降りた時には、自分でしっかり立てるくらい酔いが醒めていた。
昨夜、部屋は別だと言われたけれど、優子は緊張するのを止められない。
一つの部屋の前で止まると、明はドア脇のコンソールにカードキーを差し込んだ。
「ここにカードを差し込むとドアの鍵が開くから。取り忘れには注意して。あと、部屋から出る時には忘れずに持って出てね。はい」
そう言って、明は優子にカードキーを手渡す。
「明日は遠出するから、今日はゆっくり休んでね。おやすみ」
部屋の中に追い立てられて、ドアを閉められてしまう。
優子は悲しい思いで、静かになったドアを見つめた。
もう、あの夏の日々には戻れない。
きっと、“彼女”とヨリが戻ったのだろう。だから明は優子を必要としなくなった。
胸に痛みを覚えながら、優子はまたあの夏の日々を追憶する。
***
スマホのコール音に、まどろんでいた意識がはっきりしてくる。寄り添っていた熱い身体がもぞもぞと動き、ベッドから下りてスマホを拾った。
「……もしもし? あ、あー……ごめん、今まで寝てた。すぐ支度して行く」
明がバスルームに入っていくと、優子は再びまどろんだ。寝不足で頭がすっきりしない。
昨晩は、少し寝たと思ったら起こされてまた繋がる、その繰り返しだった。痛かったけれど、優子は拒まなかった。ほしがってもらえることが嬉しくて、彼の愛撫に気付けば優子も彼に手を伸ばした。痛みに混じって微かに感じる快楽を追って、明と一緒に昇り詰めた。
その幸福に包まれて再び寝入る。
次に起きたのは、重い金属のドアが開く音が聞こえた時だった。
電気がぱっと点き、明が優子を見てすまなそうに微笑む。
「ごめん。鍵渡すの忘れてったから、出てくに出ていけなかっただろ。腹減ってるんじゃない?」
コンビニの袋をテーブルに置いて、さっそく中身を取り出す。
「好きなもの食べて」
シーツを身体に巻いてベッドから下りた優子は、手近にあったおにぎりに手を伸ばした。
お腹が空いたという感覚はあまりなかった。
まるで夢の中にいるかのように、現実味を感じられなくて。
食べてと言われたから、おにぎりに手を伸ばした。
明は弁当を開き、優子はおにぎりを食べながら時折ペットボトルのお茶を飲む。
おにぎりを食べ終えてペットボトルに口を付けるだけになった頃、明も弁当を食べ終える。ペットボトルのお茶を勢いよく飲み干すと、彼は優子に手を伸ばした。抱き寄せられ、重ねられる唇。
優子は抵抗一つせず、彼に身を委ねた。
呼び出しを受けては、明は出ていき、帰ってきたらご飯を食べて優子を抱く。
お互いを激しく貪り合い、気絶するように眠りにつく。起きればまた抱き合う。
時間の観念もなくなるほどの怠惰な日々。
長いことそうして過ごしていた気がしていたのに、後になって数えてみると、それほど長い時間ではなかった。
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