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第2章 京香の愛犬、シロ

    負けられない戦い①

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 我輩に性感帯を刺激された京香は、露天風呂で自慰に耽らずに要られないほど、欲情を煽られてしまっていた。

 火がついた性器の疼きを和らげようとして、切ない声をあげながら執拗に指を蠢かしていた。爪先にピンッと力が入ったと思ったら、全身が不規則に跳ね、間もなく、連続的に震え出した。

 体の強い跳ね返りに我輩はとても驚き、京香の身に何が起きたのか解らなくて、激しく狼狽した。だが、その痙攣も直ぐに治まった。後には、悦に惚けたような表情が現れた。

 気だるそうな体は、脱力して動くのも億劫そうだった。京香の状態が鎮まったので、我輩が安堵したのも束の間、一陣の夜風が吹き抜けると、京香の傍らでどこからともなく旋風が立ち昇った。

 汗と湯煙で濡れた京香の髪が風に玩ばれる。旋風は黒い煙のような風となり、それは見る見る内に人の形をとり始めた。やがて旋風が治まると、そこには、何とも形容し難い淫らな顔つきの少年が立っていた。

 卑猥なふうを放つ目には、妖しげな輝きが宿り、京香はその眼光に射竦められた。
まるで、蛇に睨まれた蛙のように、京香は淫らな視線に飲み込まれる。

 魅了だ!!

 我輩には、その視線が淫らな赤紫色に染まっているのがわかった。密度が濃い、強度の淫気だった。それが、京香の瞳を性的な盲目にさせてしまい、目の前の男が大好きな彼氏に見せていた。

 直君と体の関係を持つことを、京香はいつも妄想してきた。今宵、ついにそれが現実のものとなるように京香は思った。実際の所、それこそが妄想なのだが、淫気に憑かれた京香には、それはあくまでも真実だった。

 「出来上がりやがったな、ヘッヘッヘッ❤️」

 「······直君?❤️」

 「フンッ、そうだよ。淋しいからって、独りで妄想に耽ってんじゃねえよ。このメス豚が」

 「······待ってた······❤️」

 「ああ、だから来てやったぜ。これからたっぷり可愛がってやるよ、クックックッ❤️」

 「待ってた······ずっと······❤️」

 焦点の定まらない京香の瞳が、淫らな恍惚に輝いた。男が滑るように湯の上を歩いてくる。いやらしい目で、京香の裸体を舐め回す。

 「ヘッヘッヘッ、てめえの直君だぜ。ボケッとしてねえで、その面白そうな体でこっちを楽しませろよ❤️」

 「······直君······好き❤️」

 京香は、下から両手で乳房を掬い上げた。そして、中央に寄せると深い谷間を作った。夜空を睨む乳首がジンジンと立ち上がっている。ちょっと触っただけでも、京香が飛び上がりそうなほどだ。

 直君を装う手が美乳に伸びる。憑かれたような京香の表情が、喜びにうち震える。触れて❤️舐めて❤️乳首を味わって❤️とおっぱいを突きだしてくる。直君を装う汚い指が、京香の乳首に触れるか触れないかの所まで迫った時、我輩の牙が汚い指の想いを打ち砕いた······

 
 
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