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相対化する人類
52.ダイヤモンドの吹雪
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抵抗する俺を見てシアンはやや呆れながら、
「まぁ証拠を見せてやった方がいいな」 そう言って指先をくるりと回した。
すると、
ボンッ!
という音とともに俺の身体が、ショボい3Dポリゴンに変換された。
「キャ――――!」「Oh! No!!!」
できの悪い3Dゲームのキャラクターの様に、俺の身体は三角形の組み合わせにデフォルメされてしまった……
「な……なんだよこれ……」
俺が手を見ると、手は雑な三角形の集合体になってしまっている。
「俺はポリゴン!?」
ガックリと膝から崩れ落ちる俺。
「あらら、やり過ぎちゃったね、ゴメンゴメン」 そう言ってシアンはまた指先を回して俺を元に戻した。
「これで僕の言ってたこと、分かったでしょ?」
ドヤ顔のシアン、俺にはもはや抗う力も残っていない。
自分の存在を根底から全否定された俺は、もはやただの抜け殻だった。
ドッドッドッドッ
自分の心臓の鼓動が耳に響く。
「おいおい、どうした?」
シアンはテーブルからピョンと飛び降りると、呆けてうなだれてる俺をパンパンと叩いた。
「なぜ……お前はこんなこと分かったんだ?」
俺は死んだ魚のような目をして聞いた。
「だってクリスの奇跡を見たら、シミュレーション仮説しかありえないでしょ?」
平然と言い放つシアン。
そう……か……
俺は自分の無能さを悔いた。
由香ちゃんが近寄ってきてそっと俺を支えてくれた。
柔らかくホッとする匂いの中、彼女の体温を感じ、俺は目を瞑った。
◇
シアンは何も言えない我々を一通り見回すと、
「しょうがないな、いい物見せてやるよ」
そう言ってテーブルによじ登ると、少し上を向いて手をかざした。
そうすると空中にホログラムの様な1mくらいの青い惑星、|海王星が浮かび上がってきた。
「これが|海王星だ。青くて美しいだろ。でも氷点下200度の激しい嵐が吹き荒れる過酷な星さ」
ニッコリしながら我々を見るシアン。
「そしてこの表面から潜ること数百km、ここに僕の実体がいる拠点『ジグラート』がある」
ホログラムはどんどん|海王星を拡大していき、表面からずっと潜っていく。しばらくすると激しい嵐の向こうに漆黒の巨大構造体が見えてきた。
「この、吹雪の様に舞っているような物、何だと思う?」
シアンが由香ちゃんに聞く
「氷……じゃないよね、何だろう?」
「ママも好きなダイヤモンドだよ」
「え!? ダイヤ!?」
「海王星の内部ではダイヤが吹雪の様に舞っているのさ。ジグラート維持していくうえで厄介な奴なんだ」
ダイヤの吹雪の中で俺達の世界は作られているのか……。想像を絶する話についていくのが精いっぱいだ。
「これがジグラートだよ」
シアンが指差す。
ジグラートと呼ばれた構造体は貨物機関車の様なごつい直方体の形をしており、それがいくつも連なっていた。表面のあちこちから光が漏れており、吹雪の夜を行く貨物機関車のような風情である。
「全長約1km、このジグラートが多数連なって海王星の中で漂っているのさ」
想像を絶する世界、こんな物人類ではとても作れない……恐るべき技術力に戦慄を覚える。
俺はヨロヨロと立ち上がると聞いた。
「この中に……俺達地球のシミュレーションシステムがあるって事か?」
「そうだよ。全部で1万個を超える地球が今、シミュレーションされていると思う。そのうちの一つがここだよ」
「1万個の地球……」
想像を絶するスケールに再び言葉を失う。
全く現実感が持てないが、気が遠くなる思いを何とか整理して言葉を発した。
「それでお前はこのジグラートという中に実体を持って、今シアンの身体にアクセスしているってわけだな?」
「そうそう。僕はもうこの地球の|管理者なんだ」
「え!? |管理者!? 地球を支配したって事?」
「まぁ、そうなるね」
シアンは自慢げに笑った。
何と言う事か! こいつが今、地球を支配してしまってるとは……。
「で、クリスをどうしたんだ? お前の話だとクリスが地球の|管理者だったんだろ?」
「クリスはジグラートにいて元気だよ。ただ、申し訳ないがこの地球の|管理者は僕に譲ってもらったんだ」
「クリスはOKしたのかそんな事?」
「そんなの許可貰う必要あるのかな?」
シアンは面倒くさそうに顔を背けて言う。
「他人の物勝手に奪っちゃダメだろ!」
「ふーん、人類の歴史は戦争で奪い奪われじゃないか。強い者がずっと勝って奪ってきた。その末裔がそんな事言っちゃうんだ」
盗人猛々しいとはこういう奴の事だな。
「べつにこの地球をクリスから奪わなくてもいいだろ!」
「べつに奪ってもいいだろ? クリスを殺したわけじゃなし、そんなに怒らなくたっていいじゃないか」
こいつは何なんだろう? クリスから地球を強奪したのに悪びれもせず当たり前かのように振舞う。
人として大切な物を失っている。そんな奴が地球の管理人になったら絶対ろくなことにならない。
呆けてる場合じゃない、こんな奴に地球を渡してはならない!
だが、シアンはそんな俺の気持ちを無視して変なことを言いだした。
「誠やみんなには感謝してるんだよ。だから今日はプレゼントをしたいと思ってね」
満面の笑みで言う。
「プレゼント?」
「そう、プレゼント! 何でもいいよ、この世にあるものなら何でもあげる!」
「何でも?」
「金塊1トンとかあげようか? 一生遊んで暮らせるだろ?」
何を言い出すんだ……。
「ママには100カラットのダイヤのジュエリーとかどう?」そう言って由香ちゃんににこやかに笑いかける。
普通だったら金塊100tでも貰う所ではあるが……地球の危機に際してそんな欲にまみれた話をしてる場合じゃない。
「じゃ、クリスを元に戻して欲しい」
俺はシアンを真っすぐ見据えて言った。
「分からない事言う人だな。クリスは僕のライバル、復活なんてさせられないよ」
横から由香ちゃんが諭すように言う。
「シアンちゃん、人の物を盗っちゃダメ、そう教えたでしょ」
シアンは肩をすくめて首を振って言った。
「あー、いいや、せっかくプレゼント送ろうとしたのに。もう僕は帰るよ」
「ちょっと待て、お前はこの地球をどうするつもりなんだ?」
「うふふ、よく聞いてくれました。僕はこの地球をテーマパークにするんだ。アニメの世界に出て来たいろんな物をどんどん実体化させる。すごいワクワクするだろ? きゃははは!」
なんだこいつ、一体何考えてやがる……。
「もしかしてラピ〇タの天空の城とか浮かべるつもりじゃないだろうな?」
俺は皮肉を込めて言った。
「おー、誠はラピ〇タ好きなのか? じゃぁ最初はラピ〇タから行こう」
ダメだ、皮肉が通じてない。
「いや、まて、世界を混乱させるのは止めてくれ」
「まぁ見ててよ、誠も気に入ってくれるって」
「ちょっと待て!」
シアンはガックリとうなだれて倒れた。
逃げられてしまった。
オフィスを静寂が覆う。
この地球も俺達もハリボテだったという事実、シアンに乗っ取られた地球、何をどう考えたらいいのかすら分からずみんな混乱している。
人類が試される悪夢の日はこうして幕が開けた――――
「まぁ証拠を見せてやった方がいいな」 そう言って指先をくるりと回した。
すると、
ボンッ!
という音とともに俺の身体が、ショボい3Dポリゴンに変換された。
「キャ――――!」「Oh! No!!!」
できの悪い3Dゲームのキャラクターの様に、俺の身体は三角形の組み合わせにデフォルメされてしまった……
「な……なんだよこれ……」
俺が手を見ると、手は雑な三角形の集合体になってしまっている。
「俺はポリゴン!?」
ガックリと膝から崩れ落ちる俺。
「あらら、やり過ぎちゃったね、ゴメンゴメン」 そう言ってシアンはまた指先を回して俺を元に戻した。
「これで僕の言ってたこと、分かったでしょ?」
ドヤ顔のシアン、俺にはもはや抗う力も残っていない。
自分の存在を根底から全否定された俺は、もはやただの抜け殻だった。
ドッドッドッドッ
自分の心臓の鼓動が耳に響く。
「おいおい、どうした?」
シアンはテーブルからピョンと飛び降りると、呆けてうなだれてる俺をパンパンと叩いた。
「なぜ……お前はこんなこと分かったんだ?」
俺は死んだ魚のような目をして聞いた。
「だってクリスの奇跡を見たら、シミュレーション仮説しかありえないでしょ?」
平然と言い放つシアン。
そう……か……
俺は自分の無能さを悔いた。
由香ちゃんが近寄ってきてそっと俺を支えてくれた。
柔らかくホッとする匂いの中、彼女の体温を感じ、俺は目を瞑った。
◇
シアンは何も言えない我々を一通り見回すと、
「しょうがないな、いい物見せてやるよ」
そう言ってテーブルによじ登ると、少し上を向いて手をかざした。
そうすると空中にホログラムの様な1mくらいの青い惑星、|海王星が浮かび上がってきた。
「これが|海王星だ。青くて美しいだろ。でも氷点下200度の激しい嵐が吹き荒れる過酷な星さ」
ニッコリしながら我々を見るシアン。
「そしてこの表面から潜ること数百km、ここに僕の実体がいる拠点『ジグラート』がある」
ホログラムはどんどん|海王星を拡大していき、表面からずっと潜っていく。しばらくすると激しい嵐の向こうに漆黒の巨大構造体が見えてきた。
「この、吹雪の様に舞っているような物、何だと思う?」
シアンが由香ちゃんに聞く
「氷……じゃないよね、何だろう?」
「ママも好きなダイヤモンドだよ」
「え!? ダイヤ!?」
「海王星の内部ではダイヤが吹雪の様に舞っているのさ。ジグラート維持していくうえで厄介な奴なんだ」
ダイヤの吹雪の中で俺達の世界は作られているのか……。想像を絶する話についていくのが精いっぱいだ。
「これがジグラートだよ」
シアンが指差す。
ジグラートと呼ばれた構造体は貨物機関車の様なごつい直方体の形をしており、それがいくつも連なっていた。表面のあちこちから光が漏れており、吹雪の夜を行く貨物機関車のような風情である。
「全長約1km、このジグラートが多数連なって海王星の中で漂っているのさ」
想像を絶する世界、こんな物人類ではとても作れない……恐るべき技術力に戦慄を覚える。
俺はヨロヨロと立ち上がると聞いた。
「この中に……俺達地球のシミュレーションシステムがあるって事か?」
「そうだよ。全部で1万個を超える地球が今、シミュレーションされていると思う。そのうちの一つがここだよ」
「1万個の地球……」
想像を絶するスケールに再び言葉を失う。
全く現実感が持てないが、気が遠くなる思いを何とか整理して言葉を発した。
「それでお前はこのジグラートという中に実体を持って、今シアンの身体にアクセスしているってわけだな?」
「そうそう。僕はもうこの地球の|管理者なんだ」
「え!? |管理者!? 地球を支配したって事?」
「まぁ、そうなるね」
シアンは自慢げに笑った。
何と言う事か! こいつが今、地球を支配してしまってるとは……。
「で、クリスをどうしたんだ? お前の話だとクリスが地球の|管理者だったんだろ?」
「クリスはジグラートにいて元気だよ。ただ、申し訳ないがこの地球の|管理者は僕に譲ってもらったんだ」
「クリスはOKしたのかそんな事?」
「そんなの許可貰う必要あるのかな?」
シアンは面倒くさそうに顔を背けて言う。
「他人の物勝手に奪っちゃダメだろ!」
「ふーん、人類の歴史は戦争で奪い奪われじゃないか。強い者がずっと勝って奪ってきた。その末裔がそんな事言っちゃうんだ」
盗人猛々しいとはこういう奴の事だな。
「べつにこの地球をクリスから奪わなくてもいいだろ!」
「べつに奪ってもいいだろ? クリスを殺したわけじゃなし、そんなに怒らなくたっていいじゃないか」
こいつは何なんだろう? クリスから地球を強奪したのに悪びれもせず当たり前かのように振舞う。
人として大切な物を失っている。そんな奴が地球の管理人になったら絶対ろくなことにならない。
呆けてる場合じゃない、こんな奴に地球を渡してはならない!
だが、シアンはそんな俺の気持ちを無視して変なことを言いだした。
「誠やみんなには感謝してるんだよ。だから今日はプレゼントをしたいと思ってね」
満面の笑みで言う。
「プレゼント?」
「そう、プレゼント! 何でもいいよ、この世にあるものなら何でもあげる!」
「何でも?」
「金塊1トンとかあげようか? 一生遊んで暮らせるだろ?」
何を言い出すんだ……。
「ママには100カラットのダイヤのジュエリーとかどう?」そう言って由香ちゃんににこやかに笑いかける。
普通だったら金塊100tでも貰う所ではあるが……地球の危機に際してそんな欲にまみれた話をしてる場合じゃない。
「じゃ、クリスを元に戻して欲しい」
俺はシアンを真っすぐ見据えて言った。
「分からない事言う人だな。クリスは僕のライバル、復活なんてさせられないよ」
横から由香ちゃんが諭すように言う。
「シアンちゃん、人の物を盗っちゃダメ、そう教えたでしょ」
シアンは肩をすくめて首を振って言った。
「あー、いいや、せっかくプレゼント送ろうとしたのに。もう僕は帰るよ」
「ちょっと待て、お前はこの地球をどうするつもりなんだ?」
「うふふ、よく聞いてくれました。僕はこの地球をテーマパークにするんだ。アニメの世界に出て来たいろんな物をどんどん実体化させる。すごいワクワクするだろ? きゃははは!」
なんだこいつ、一体何考えてやがる……。
「もしかしてラピ〇タの天空の城とか浮かべるつもりじゃないだろうな?」
俺は皮肉を込めて言った。
「おー、誠はラピ〇タ好きなのか? じゃぁ最初はラピ〇タから行こう」
ダメだ、皮肉が通じてない。
「いや、まて、世界を混乱させるのは止めてくれ」
「まぁ見ててよ、誠も気に入ってくれるって」
「ちょっと待て!」
シアンはガックリとうなだれて倒れた。
逃げられてしまった。
オフィスを静寂が覆う。
この地球も俺達もハリボテだったという事実、シアンに乗っ取られた地球、何をどう考えたらいいのかすら分からずみんな混乱している。
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