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プライステイスト
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「タクト」
囁くような低く優しい声、それを合図にしたかのように頭を擦り寄せていく。その動きはまるで子猫のようだ。
タクトはゆっくりと目を開けて目の前にいる姿を確認する。今日一番の優しい笑みを浮かべたコウが目の前にいる。
「もう一度、やってみせて」
完全に両目を開いたところへ残り一口しか入っていない飲みかけのワインが入ったカップを渡す。
少し震える両手が包み込むように差し出されたそれを受け取り、しばらく中身を眺めていた。
ようやく意を決して口の中に含み、カップを床に置いてからコウの上に乗っかるタクト。コウの顔より少し上から唇を重ねていき、彼が先ほどやっていたように与えていく。
慣れていないのか、すぐに口の端から溢れてしまっていた。だが、そんなことを互いに気にすることなく、触れ合いが続いていた。
飲み干してもなお続く二人の交わり。タクトの腕がコウの肩をぎゅっと抱き締め、コウの腕がタクトの身体を抱き寄せていた。
ぐっと近付けられたことによりタクトの顔はコウの首元へと移動してうずめていた。
自らの額をコウに擦り付け、少しでも多くの刺激を求めていく。しかし、その動きは徐々に止まっていく。
囁くような低く優しい声、それを合図にしたかのように頭を擦り寄せていく。その動きはまるで子猫のようだ。
タクトはゆっくりと目を開けて目の前にいる姿を確認する。今日一番の優しい笑みを浮かべたコウが目の前にいる。
「もう一度、やってみせて」
完全に両目を開いたところへ残り一口しか入っていない飲みかけのワインが入ったカップを渡す。
少し震える両手が包み込むように差し出されたそれを受け取り、しばらく中身を眺めていた。
ようやく意を決して口の中に含み、カップを床に置いてからコウの上に乗っかるタクト。コウの顔より少し上から唇を重ねていき、彼が先ほどやっていたように与えていく。
慣れていないのか、すぐに口の端から溢れてしまっていた。だが、そんなことを互いに気にすることなく、触れ合いが続いていた。
飲み干してもなお続く二人の交わり。タクトの腕がコウの肩をぎゅっと抱き締め、コウの腕がタクトの身体を抱き寄せていた。
ぐっと近付けられたことによりタクトの顔はコウの首元へと移動してうずめていた。
自らの額をコウに擦り付け、少しでも多くの刺激を求めていく。しかし、その動きは徐々に止まっていく。
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