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ブラッド×マドレーヌ
ブラッドの告白
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「やぁ。カテリーナ、凄く可愛いよ! 今度はドレスを贈らせてくれない? あっ。そうだ。ドレスに合った宝石も! お願いします私と婚約をしてくださいっ!!」
このバカ王子は心臓が強いな……。そこは、そこだけはすごいと思う。カテリーナの無表情な顔は見ていて愉快だ。
「あぁ、私としたことが……! これ」
小さなブーケを渡してきた。カテリーナの好みそうな可愛い花が纏められていた。
「ありがとうございます。可愛らしいですね」
リーナが笑った。それを見逃すバカ王子ではない。尻尾が生えたように喜んでいた。
マドレーヌ様はどんな花が好きなんだろうか? 無難にバラを選んでしまった。
マドレーヌ様の屋敷へ行く為に、バカ王子が用意した馬車に乗った。ついでだしね。面白くない顔をしているけれど、気にしない。
しつこくリーナに隣に座るように促していたが、リーナは僕の隣に座ってきた。
「……ブラッドよ。私がアシストした事を忘れるなよ……」
「何のことかサッパリ」
取り敢えず知らないふりをしておこう。
「ふぅーん。そう言う態度を取るのか」
「ねぇ、ブラッドなんの話?」
僕の腕を揺さぶり上目遣いで見てくるリーナを見てバカ王子が
「羨ましい……」と嘆いている。
「いや、何でもないよ。リーナ眠くなる前に帰ってくるんだよ?」
「うん。ブラッド一緒に帰ろ?」
「いや、カテリーナそれはいけませんよ。今日は私がカテリーナのパートナーなんだからちゃんと帰りも送らせて欲しい。お願いだからっ!」
「残念だけど、帰りはバ、殿下に送ってもらって。そうしないと失礼にあたるからね」
バカ王子と言いそうになってしまった……。帰りは二人か。心配だけど侍女が居るから大丈夫だろう。リーナが寝ないようにしてくれと頼んでおこう。
「うん。ブラッドが言うならそうするね」
よっしゃ。っと言った感じで小さくガッツポーズするバカ王子には感謝の印という事だ。
******
「マドレーヌ様、とてもお美しいです」
目の前にいるマドレーヌ様のドレス姿が眩しくて直視できなかった……。
薔薇の花をマドレーヌ様に渡した。どきどきした。受け取ってくれるだろうか。マドレーヌ様を想って選んだ五本の赤いバラ。
【あなたに出会えて心から嬉しいです】
告白する勇気がないから、口には出せないけれど、精一杯の気持ちだ。
「まぁ……! わたくしと同じ気持ちですのね」
分かってくれたんだ……。その瞬間顔が赤くなるのが自分でも分かった。腕で顔を隠した。見ないで欲しい。恥ずかしすぎるから。
こう言う時にバカ王子のように、ポジティブに押せればいいのだろうけれど……そんな心臓持ち合わせていない。
僕の出は子爵家の三男だ。筆頭公爵家のご令嬢とは身分の差がありすぎる……。今日のことは良い思い出に……胸にしまっておこう。
「わたくしからは……」
マドレーヌ様は五本のバラのうち一本を抜いて、僕にくれた。
【一目ぼれ、あなたしかいない】
「……え?」
「入学式でブラッド様を見てから気になっていましたの。カテリーナ様からブラッド様の話はよく聞いておりましたから初めて会った感じがしませんでしたわ」
手が震えた。良いのだろうか? 僕の気持ちを伝えても……。
「僕は、あなたの優しさや強さに触れてしまいました。あなたの可愛らしさや聡明なところも好ましく思っています。今マドレーヌ様が抜かれた一本のバラを差し引いて……四本になりましたけど、僕の気持ちは変わりません」
【死ぬまで気持ちは変わりません】
マドレーヌ様と何かあるなんて考えられないけれども、この気持ちはきっと死んでも変わらないと思う。
「……嬉しいですわ。とても」
はにかむ笑顔のマドレーヌ様を見ていたら温かい気持ちになった。
「可愛らしいです。マドレーヌ様は」
僕も笑った。その後はたくさん話をした。
リーナの事をマドレーヌ様のお兄さん、オーウェン様が気にしているとの事だった。
歳は離れているけれど常識的な紳士と言った感じだった。マドレーヌ様のお兄さんだからな、当然か。
リーナの結婚相手は、バカ王子vsオーウェン様と言った感じになるだろう。
「ねぇ、ブラッド様。カテリーナ様のお相手が決まりましたら、両親に会ってくださりませんか?」
「僕で良いんでしょうか? 僕とマドレーヌ様では身分が違います」
「身分だなんて! 二度とおっしゃらないで下さい。お父様はわかってくださります。それでもダメですか?」
マドレーヌ様にそこまでいっていただける価値が僕にはあるのだろうか? バカ王子を少し見習ってみたいと思った。
「マドレーヌ様に見合う男になれるよう努力します。侯爵家を継ぐものとして誰にも文句を言わせないように頑張ります。なので僕と一緒にいて下さい」
「はい! 喜んでお供いたしますわ」
カテリーナが誰を選んでも、僕とマドレーヌ様は婚約の約束をした。今は口約束だけどリーナの相手が決まったらすぐにお互いの両親に話をする事にした。
リーナ、早く相手を決めてくれ。マドレーヌ様の気持ちが変わらないうちに。
ブラッド×マドレーヌ編【完】
*☼*―――――*☼*―――――
ブラッド×マドレーヌ編も【完結】です。
両思いでした( ᵒ̴̶̷̤໐ᵒ̴̶̷̤ )
マドレーヌ様も年頃の乙女でした。
バカは受け付けられない質なのでww
告白の仕方もなんだかオシャレ?でした。
マドレーヌ様の心を掴んだブラッド君は中々のイケメンだと思います( ˶ ̇ᵕ ̇˶)
このバカ王子は心臓が強いな……。そこは、そこだけはすごいと思う。カテリーナの無表情な顔は見ていて愉快だ。
「あぁ、私としたことが……! これ」
小さなブーケを渡してきた。カテリーナの好みそうな可愛い花が纏められていた。
「ありがとうございます。可愛らしいですね」
リーナが笑った。それを見逃すバカ王子ではない。尻尾が生えたように喜んでいた。
マドレーヌ様はどんな花が好きなんだろうか? 無難にバラを選んでしまった。
マドレーヌ様の屋敷へ行く為に、バカ王子が用意した馬車に乗った。ついでだしね。面白くない顔をしているけれど、気にしない。
しつこくリーナに隣に座るように促していたが、リーナは僕の隣に座ってきた。
「……ブラッドよ。私がアシストした事を忘れるなよ……」
「何のことかサッパリ」
取り敢えず知らないふりをしておこう。
「ふぅーん。そう言う態度を取るのか」
「ねぇ、ブラッドなんの話?」
僕の腕を揺さぶり上目遣いで見てくるリーナを見てバカ王子が
「羨ましい……」と嘆いている。
「いや、何でもないよ。リーナ眠くなる前に帰ってくるんだよ?」
「うん。ブラッド一緒に帰ろ?」
「いや、カテリーナそれはいけませんよ。今日は私がカテリーナのパートナーなんだからちゃんと帰りも送らせて欲しい。お願いだからっ!」
「残念だけど、帰りはバ、殿下に送ってもらって。そうしないと失礼にあたるからね」
バカ王子と言いそうになってしまった……。帰りは二人か。心配だけど侍女が居るから大丈夫だろう。リーナが寝ないようにしてくれと頼んでおこう。
「うん。ブラッドが言うならそうするね」
よっしゃ。っと言った感じで小さくガッツポーズするバカ王子には感謝の印という事だ。
******
「マドレーヌ様、とてもお美しいです」
目の前にいるマドレーヌ様のドレス姿が眩しくて直視できなかった……。
薔薇の花をマドレーヌ様に渡した。どきどきした。受け取ってくれるだろうか。マドレーヌ様を想って選んだ五本の赤いバラ。
【あなたに出会えて心から嬉しいです】
告白する勇気がないから、口には出せないけれど、精一杯の気持ちだ。
「まぁ……! わたくしと同じ気持ちですのね」
分かってくれたんだ……。その瞬間顔が赤くなるのが自分でも分かった。腕で顔を隠した。見ないで欲しい。恥ずかしすぎるから。
こう言う時にバカ王子のように、ポジティブに押せればいいのだろうけれど……そんな心臓持ち合わせていない。
僕の出は子爵家の三男だ。筆頭公爵家のご令嬢とは身分の差がありすぎる……。今日のことは良い思い出に……胸にしまっておこう。
「わたくしからは……」
マドレーヌ様は五本のバラのうち一本を抜いて、僕にくれた。
【一目ぼれ、あなたしかいない】
「……え?」
「入学式でブラッド様を見てから気になっていましたの。カテリーナ様からブラッド様の話はよく聞いておりましたから初めて会った感じがしませんでしたわ」
手が震えた。良いのだろうか? 僕の気持ちを伝えても……。
「僕は、あなたの優しさや強さに触れてしまいました。あなたの可愛らしさや聡明なところも好ましく思っています。今マドレーヌ様が抜かれた一本のバラを差し引いて……四本になりましたけど、僕の気持ちは変わりません」
【死ぬまで気持ちは変わりません】
マドレーヌ様と何かあるなんて考えられないけれども、この気持ちはきっと死んでも変わらないと思う。
「……嬉しいですわ。とても」
はにかむ笑顔のマドレーヌ様を見ていたら温かい気持ちになった。
「可愛らしいです。マドレーヌ様は」
僕も笑った。その後はたくさん話をした。
リーナの事をマドレーヌ様のお兄さん、オーウェン様が気にしているとの事だった。
歳は離れているけれど常識的な紳士と言った感じだった。マドレーヌ様のお兄さんだからな、当然か。
リーナの結婚相手は、バカ王子vsオーウェン様と言った感じになるだろう。
「ねぇ、ブラッド様。カテリーナ様のお相手が決まりましたら、両親に会ってくださりませんか?」
「僕で良いんでしょうか? 僕とマドレーヌ様では身分が違います」
「身分だなんて! 二度とおっしゃらないで下さい。お父様はわかってくださります。それでもダメですか?」
マドレーヌ様にそこまでいっていただける価値が僕にはあるのだろうか? バカ王子を少し見習ってみたいと思った。
「マドレーヌ様に見合う男になれるよう努力します。侯爵家を継ぐものとして誰にも文句を言わせないように頑張ります。なので僕と一緒にいて下さい」
「はい! 喜んでお供いたしますわ」
カテリーナが誰を選んでも、僕とマドレーヌ様は婚約の約束をした。今は口約束だけどリーナの相手が決まったらすぐにお互いの両親に話をする事にした。
リーナ、早く相手を決めてくれ。マドレーヌ様の気持ちが変わらないうちに。
ブラッド×マドレーヌ編【完】
*☼*―――――*☼*―――――
ブラッド×マドレーヌ編も【完結】です。
両思いでした( ᵒ̴̶̷̤໐ᵒ̴̶̷̤ )
マドレーヌ様も年頃の乙女でした。
バカは受け付けられない質なのでww
告白の仕方もなんだかオシャレ?でした。
マドレーヌ様の心を掴んだブラッド君は中々のイケメンだと思います( ˶ ̇ᵕ ̇˶)
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