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恋をするとは尊いものだが、難しい
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~ウィルフレッド視点~
カテリーナが令嬢に嫌がらせを受けているとマドレーヌに聞いて調査をする事にした。
双眼鏡はさすがに外見が悪い……カテリーナを見ると最近は一人で行動をしている
噂なんて色々と好き勝手に言われていたが、私に原因がある……早期解決をしなければ……
調査をするに当たって相棒に選んだのはブラッド……恐らく私に苛立ちを感じていることだろう。手紙を出し会うことにした
めっちゃくちゃ怒っているね……当然ですよ。反省してもしきれません。
はいそうです。その通りです。イケメンの殺気だった顔って想像を絶する怖さなんですね。愚かな私を怒ってくれるだけ、ありがたいと思ってしまいました。
無視されるより良い……
ブラッドも調査を始めている様子だが、一人では限界があったらしく、協力関係を結んだ。渋々な感じはあったけど、話をしたら少しは分かり合えたと思います。いい奴でした……
すると小さな嫌がらせが多くて決定打にかけるものばかりが目立つ。
カテリーナに対する悪口は、僻み妬みが多い。
それから数日後教科書やノートが盗まれる。破かれると言う事が続いた。
カテリーナがブラッドにも、私にも相談しないので心配になった。
デリケートな問題だから女性同士の方が心を開いてくれると思い、マドレーヌにカテリーナの様子を聞く様にと頼んだら、言われなくとも様子を伺っています。大事な友達なのだから! と怒られた
カテリーナに会いに行くと、他の女生徒からカテリーナが嫌がらせを受けるから、やめなさいとマドレーヌに忠告された……
カテリーナは表向きは明るく振る舞っているが、人との距離を取るようになった。
優しい君はきっと巻き込みたくないと思っているのだろう。
今すぐ手を差し伸べたい……カテリーナをこの胸に抱きしめて、大丈夫だと伝えてやりたい。
だが、まだだ……! 証拠が揃わない
昼休憩中にブラッドと協力して証拠を集める。小さなピースが重なり、ようやく確固たる証拠を掴み、犯人達に自供させようと思っていた時に、犯人達の姿が見当たらない。
いつもはランチルームにいる時間なのに!
ブラッドと共にカテリーナが一人で休憩を取っている裏庭へと走る。嫌な予感がする
嫌な予感は的中し裏庭に着いた頃には、地面にお尻をついているカテリーナの姿があった。
許せん! こいつら皆殺しにしてやろうか……
恐らく令嬢に見せてはいけない顔をしたのだろう。私の顔を見て泣き出す者もいた
そんなもの構ってられるか!
大事なカテリーナに何をした?
死に値する行為だぞ。
学園では身分が関係ない? バカだ! 学園の外に出たら圧倒的な身分の差があるんだよ!
そのことを、ひけらかしていないから上位貴族は尊敬されんだよ(中には身分しか取り柄のない者もいるが……)
カテリーナに躾だと? お前達の家よりも厳しく教育されている! 躾が必要なのはお前たちだ!
ブラッドに学園長への報告を頼み、カテリーナの手を取った。
こんなか細い小さな手で、バカな令嬢達に囲まれて可哀想に……
手を掴むと、顔を歪ませた。
怪我をしているのか? と聞くと首を左右に振る。嘘だな……あいつらを少しでも庇おうとしている。
とりあえず、私の上着をカテリーナの肩に掛けた。尻まですっぽりと隠れてしまう、こんな華奢なカテリーナになんて事を……
カテリーナ……私の上着がぶかぶかで…可愛いすぎる。
いっそ足だったら、抱えていけたのに……
いや! いかん、怪我させてはダメだ、これ以上嫌われてなるものか…
「私がカテリーナに恋をしたから、カテリーナに被害が出るのか。ごめんねカテリーナ、それでも君のことが好きなんだ」
カテリーナを好きと言う気持ちが抑えられなくなった。
学園の執務室に入り、濡れ布巾で制服の汚れを取る。自分でするから良いですと断るも、ソファに座らせてスカートの汚れをとる。流石にお尻を拭いてやることは出来ない……いや喜んでするけど……嫌われたくない
マドレーヌを呼ぶ事にした。
カテリーナの事を心配していたし……二人きりだと……ちょっと
すると思ったより早く駆けつけてくれた。
内容を簡潔に伝えると、眉間に皺を寄せていた…長い付き合いだが、こんな顔を未だかつて見たことがない。
カテリーナは申し訳ないと謝っていたが、マドレーヌはもう大丈夫よ。と言ってカテリーナにハグした、羨ましい……
安心したのか、マドレーヌの腕の中で涙をポロリと落とした。私の腕の中ならよかったのに……ただ見ているだけだった。嫌われたくない。
マドレーヌは悪いのは殿下ですからね……って優しくカテリーナに言いますが、その通りなんですよ……
その後授業は放っておいて、お茶を飲む事にした。ブラッドがうまく説明してくれただろう、イケメンのくせに気がきく奴だ
皆さんに迷惑をかけたくなくて一人でいましたが……結局迷惑を掛けてしまう羽目になりましたけど……。しゅんとするカテリーナは庇護欲をそそるが、自分でケリをつけようとしていた事を説明して来た。
自分の口で言いたかった。と文句を言われてしまった。
五人の上級生に立ち向かおうとしていた勇敢なところもあるんだ……もっと好きになりました。
私の長椅子の隣に腰をかけさせていたので、ついカテリーナの頭に手が伸び、頭を撫でてしまった。
断りも入れずに、すみません
サラサラの髪の毛が撫でいて、心地が良い
そのまま頬に手を当てたいと邪な気持ちが……いかん!
すると嫌な顔をせずに、慰めてくださっているのですか? とキョトンとした顔を向けられ、可愛すぎて抱きしめようとしたら、マドレーヌに咳払いをされた。
止めてくれてありがとう、マドレーヌ。二人きりだと何をしていたか、分からないぞ!
心臓がばくばくと煩く感じた、セーフ……
カテリーナが令嬢に嫌がらせを受けているとマドレーヌに聞いて調査をする事にした。
双眼鏡はさすがに外見が悪い……カテリーナを見ると最近は一人で行動をしている
噂なんて色々と好き勝手に言われていたが、私に原因がある……早期解決をしなければ……
調査をするに当たって相棒に選んだのはブラッド……恐らく私に苛立ちを感じていることだろう。手紙を出し会うことにした
めっちゃくちゃ怒っているね……当然ですよ。反省してもしきれません。
はいそうです。その通りです。イケメンの殺気だった顔って想像を絶する怖さなんですね。愚かな私を怒ってくれるだけ、ありがたいと思ってしまいました。
無視されるより良い……
ブラッドも調査を始めている様子だが、一人では限界があったらしく、協力関係を結んだ。渋々な感じはあったけど、話をしたら少しは分かり合えたと思います。いい奴でした……
すると小さな嫌がらせが多くて決定打にかけるものばかりが目立つ。
カテリーナに対する悪口は、僻み妬みが多い。
それから数日後教科書やノートが盗まれる。破かれると言う事が続いた。
カテリーナがブラッドにも、私にも相談しないので心配になった。
デリケートな問題だから女性同士の方が心を開いてくれると思い、マドレーヌにカテリーナの様子を聞く様にと頼んだら、言われなくとも様子を伺っています。大事な友達なのだから! と怒られた
カテリーナに会いに行くと、他の女生徒からカテリーナが嫌がらせを受けるから、やめなさいとマドレーヌに忠告された……
カテリーナは表向きは明るく振る舞っているが、人との距離を取るようになった。
優しい君はきっと巻き込みたくないと思っているのだろう。
今すぐ手を差し伸べたい……カテリーナをこの胸に抱きしめて、大丈夫だと伝えてやりたい。
だが、まだだ……! 証拠が揃わない
昼休憩中にブラッドと協力して証拠を集める。小さなピースが重なり、ようやく確固たる証拠を掴み、犯人達に自供させようと思っていた時に、犯人達の姿が見当たらない。
いつもはランチルームにいる時間なのに!
ブラッドと共にカテリーナが一人で休憩を取っている裏庭へと走る。嫌な予感がする
嫌な予感は的中し裏庭に着いた頃には、地面にお尻をついているカテリーナの姿があった。
許せん! こいつら皆殺しにしてやろうか……
恐らく令嬢に見せてはいけない顔をしたのだろう。私の顔を見て泣き出す者もいた
そんなもの構ってられるか!
大事なカテリーナに何をした?
死に値する行為だぞ。
学園では身分が関係ない? バカだ! 学園の外に出たら圧倒的な身分の差があるんだよ!
そのことを、ひけらかしていないから上位貴族は尊敬されんだよ(中には身分しか取り柄のない者もいるが……)
カテリーナに躾だと? お前達の家よりも厳しく教育されている! 躾が必要なのはお前たちだ!
ブラッドに学園長への報告を頼み、カテリーナの手を取った。
こんなか細い小さな手で、バカな令嬢達に囲まれて可哀想に……
手を掴むと、顔を歪ませた。
怪我をしているのか? と聞くと首を左右に振る。嘘だな……あいつらを少しでも庇おうとしている。
とりあえず、私の上着をカテリーナの肩に掛けた。尻まですっぽりと隠れてしまう、こんな華奢なカテリーナになんて事を……
カテリーナ……私の上着がぶかぶかで…可愛いすぎる。
いっそ足だったら、抱えていけたのに……
いや! いかん、怪我させてはダメだ、これ以上嫌われてなるものか…
「私がカテリーナに恋をしたから、カテリーナに被害が出るのか。ごめんねカテリーナ、それでも君のことが好きなんだ」
カテリーナを好きと言う気持ちが抑えられなくなった。
学園の執務室に入り、濡れ布巾で制服の汚れを取る。自分でするから良いですと断るも、ソファに座らせてスカートの汚れをとる。流石にお尻を拭いてやることは出来ない……いや喜んでするけど……嫌われたくない
マドレーヌを呼ぶ事にした。
カテリーナの事を心配していたし……二人きりだと……ちょっと
すると思ったより早く駆けつけてくれた。
内容を簡潔に伝えると、眉間に皺を寄せていた…長い付き合いだが、こんな顔を未だかつて見たことがない。
カテリーナは申し訳ないと謝っていたが、マドレーヌはもう大丈夫よ。と言ってカテリーナにハグした、羨ましい……
安心したのか、マドレーヌの腕の中で涙をポロリと落とした。私の腕の中ならよかったのに……ただ見ているだけだった。嫌われたくない。
マドレーヌは悪いのは殿下ですからね……って優しくカテリーナに言いますが、その通りなんですよ……
その後授業は放っておいて、お茶を飲む事にした。ブラッドがうまく説明してくれただろう、イケメンのくせに気がきく奴だ
皆さんに迷惑をかけたくなくて一人でいましたが……結局迷惑を掛けてしまう羽目になりましたけど……。しゅんとするカテリーナは庇護欲をそそるが、自分でケリをつけようとしていた事を説明して来た。
自分の口で言いたかった。と文句を言われてしまった。
五人の上級生に立ち向かおうとしていた勇敢なところもあるんだ……もっと好きになりました。
私の長椅子の隣に腰をかけさせていたので、ついカテリーナの頭に手が伸び、頭を撫でてしまった。
断りも入れずに、すみません
サラサラの髪の毛が撫でいて、心地が良い
そのまま頬に手を当てたいと邪な気持ちが……いかん!
すると嫌な顔をせずに、慰めてくださっているのですか? とキョトンとした顔を向けられ、可愛すぎて抱きしめようとしたら、マドレーヌに咳払いをされた。
止めてくれてありがとう、マドレーヌ。二人きりだと何をしていたか、分からないぞ!
心臓がばくばくと煩く感じた、セーフ……
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