12 / 40
腐った目を取り替えたい
しおりを挟む
カテリーナとようやく会える!朝からそわそわして落ち着かない
「わざとらしくないが、おしゃれに見えて、感じが良くて、尚且つスタイルが良くみえる服を用意してくれ」
メイドにオーダーすると、グレーのスラックスとセットになっているベスト、薄いピンクのシャツを出された。
ふぅむ、この鍛えた体躯がしっかりと分かる上でのタイトなシルエット、悪くない。
ネクタイは紫か…若々しさの中にも洗練された紳士のようだ。さりげなくピンも付けておこう
スラックスに、シワがつかないように立ってカテリーナを待つ事にした。
今日のお茶はカテリーナのストロベリーブロンドの髪に掛けて、ストロベリーティーを用意した。甘酸っぱい感じが恋を連想させる
まさにカテリーナと言う味だろう。
メイドに案内されてカテリーナがやって来た。あれ?なんだ…。
めちゃくちゃ可愛いじゃないかっ…!
制服を着ていた時も際立って可愛かったが、ドレス姿のなんと可愛いことよ……
デビュタントの時の初々しいしドレスとはまた違い、シンプルながらカテリーナの良さを最大限に引き出す……今まで私は一体何を見てきたと言うのだ!
己の腐った目を恨む…こんな腐った目なんか取り外してやろうか!
…いや、そうなるとカテリーナを見れなくなる
その白いデコルテに顔を埋めたい……サラサラの髪の毛に顔を埋めて匂いを嗅ぎたい……細い腰を抱きしめたい……胸の膨らみを堪能……だめだ……また危険な思考が。心臓が……変な汗まで
カテリーナに前回の愚行を詫びて、縋る思いで告白をした。いや!縋った……
私の婚約者じゃなくて良い
……私がカテリーナの婚約者になりたいのだ!
そしたら考えてくれると言った。いや…言わせた?…ごめんなさい
少し引いているような気もするが、なりふり構っていられない。自分勝手ですみません
カテリーナの父である宰相に会いに行く。
「頼む、私をカテリーナの婚約者にしてほしい」頭を下げる
「…えっと、娘の婚約者ですか?貴方の婚約者ではなく?」
「細かいことは気にしない!」
「娘には幸せになってほしいんですよ。王妃と言う立場で娘が幸せになれますかね?しかも殿下は娘に何をしました?」
宰相に言われると、父と母の顔が思い浮かんだ……父は確かに浮気を繰り返し、母が苦労をしている……
正妃である母しか娶ってはいないのだが……手を付けた女性が多すぎる……
何人いるとか、聞きたくないけど耳に入ってくるんだよ……息子の私もドン引きだ!
ちゃんと避妊はしているのか、私には母から生まれた弟がいるだけで、腹違いの兄弟は幸にしていない!
「婚約してくれるのなら婚約式で皆の前で誓う。側室や愛妾は取らんと。父の愚行が王家の威信を汚している。私はそうはならない。婚約者候補から外してしまった事は、愚かな私の視野の狭さがもたらした結果で、カテリーナやマドレーヌに申し訳ないと思っています」
これは心からの言葉だ。宰相の目をしっかりと見て自分の言葉で伝えた。
「そこまで言うのならば、私は口を出しませんよ。あとは娘の気持ち次第です。求婚も絶えませんし、そろそろ相手を決めなくてはなりませんから……ただし!浮気してみろ!!一生後悔させてやるからな!」
恐ろしい顔で私を睨んでくる……
娘を思う親の顔なのだろうが、私は第一王子で近々王太子になり、将来的には国王になる身なんだが……
宰相のように国を支えてくれる者たちがいるから国は成り立つのも事実。重々承知している、情けないが反論はしないでおこう。いや出来ません。
一度婚約者候補から外しておいて、婚約者になって欲しいと言う愚かな男だ……
友人の意見を聞いて恋と言うものを夢見たが、あいつらだけの意見を鵜呑みにした
本当に情けない。
本当に愚かだった……こんな奴に娘をくれと言われて、ホイホイくれる様な家では無い。
カテリーナは良い環境で育った。それも含めて信用を取り戻さないといけない
「わざとらしくないが、おしゃれに見えて、感じが良くて、尚且つスタイルが良くみえる服を用意してくれ」
メイドにオーダーすると、グレーのスラックスとセットになっているベスト、薄いピンクのシャツを出された。
ふぅむ、この鍛えた体躯がしっかりと分かる上でのタイトなシルエット、悪くない。
ネクタイは紫か…若々しさの中にも洗練された紳士のようだ。さりげなくピンも付けておこう
スラックスに、シワがつかないように立ってカテリーナを待つ事にした。
今日のお茶はカテリーナのストロベリーブロンドの髪に掛けて、ストロベリーティーを用意した。甘酸っぱい感じが恋を連想させる
まさにカテリーナと言う味だろう。
メイドに案内されてカテリーナがやって来た。あれ?なんだ…。
めちゃくちゃ可愛いじゃないかっ…!
制服を着ていた時も際立って可愛かったが、ドレス姿のなんと可愛いことよ……
デビュタントの時の初々しいしドレスとはまた違い、シンプルながらカテリーナの良さを最大限に引き出す……今まで私は一体何を見てきたと言うのだ!
己の腐った目を恨む…こんな腐った目なんか取り外してやろうか!
…いや、そうなるとカテリーナを見れなくなる
その白いデコルテに顔を埋めたい……サラサラの髪の毛に顔を埋めて匂いを嗅ぎたい……細い腰を抱きしめたい……胸の膨らみを堪能……だめだ……また危険な思考が。心臓が……変な汗まで
カテリーナに前回の愚行を詫びて、縋る思いで告白をした。いや!縋った……
私の婚約者じゃなくて良い
……私がカテリーナの婚約者になりたいのだ!
そしたら考えてくれると言った。いや…言わせた?…ごめんなさい
少し引いているような気もするが、なりふり構っていられない。自分勝手ですみません
カテリーナの父である宰相に会いに行く。
「頼む、私をカテリーナの婚約者にしてほしい」頭を下げる
「…えっと、娘の婚約者ですか?貴方の婚約者ではなく?」
「細かいことは気にしない!」
「娘には幸せになってほしいんですよ。王妃と言う立場で娘が幸せになれますかね?しかも殿下は娘に何をしました?」
宰相に言われると、父と母の顔が思い浮かんだ……父は確かに浮気を繰り返し、母が苦労をしている……
正妃である母しか娶ってはいないのだが……手を付けた女性が多すぎる……
何人いるとか、聞きたくないけど耳に入ってくるんだよ……息子の私もドン引きだ!
ちゃんと避妊はしているのか、私には母から生まれた弟がいるだけで、腹違いの兄弟は幸にしていない!
「婚約してくれるのなら婚約式で皆の前で誓う。側室や愛妾は取らんと。父の愚行が王家の威信を汚している。私はそうはならない。婚約者候補から外してしまった事は、愚かな私の視野の狭さがもたらした結果で、カテリーナやマドレーヌに申し訳ないと思っています」
これは心からの言葉だ。宰相の目をしっかりと見て自分の言葉で伝えた。
「そこまで言うのならば、私は口を出しませんよ。あとは娘の気持ち次第です。求婚も絶えませんし、そろそろ相手を決めなくてはなりませんから……ただし!浮気してみろ!!一生後悔させてやるからな!」
恐ろしい顔で私を睨んでくる……
娘を思う親の顔なのだろうが、私は第一王子で近々王太子になり、将来的には国王になる身なんだが……
宰相のように国を支えてくれる者たちがいるから国は成り立つのも事実。重々承知している、情けないが反論はしないでおこう。いや出来ません。
一度婚約者候補から外しておいて、婚約者になって欲しいと言う愚かな男だ……
友人の意見を聞いて恋と言うものを夢見たが、あいつらだけの意見を鵜呑みにした
本当に情けない。
本当に愚かだった……こんな奴に娘をくれと言われて、ホイホイくれる様な家では無い。
カテリーナは良い環境で育った。それも含めて信用を取り戻さないといけない
51
お気に入りに追加
3,806
あなたにおすすめの小説
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
【完結】不誠実な旦那様、目が覚めたのでさよならです。
完菜
恋愛
王都の端にある森の中に、ひっそりと誰かから隠れるようにしてログハウスが建っていた。
そこには素朴な雰囲気を持つ女性リリーと、金髪で天使のように愛らしい子供、そして中年の女性の三人が暮らしている。この三人どうやら訳ありだ。
ある日リリーは、ケガをした男性を森で見つける。本当は困るのだが、見捨てることもできずに手当をするために自分の家に連れて行くことに……。
その日を境に、何も変わらない日常に少しの変化が生まれる。その森で暮らしていたリリーには、大好きな人から言われる「愛している」という言葉が全てだった。
しかし、あることがきっかけで一瞬にしてその言葉が恐ろしいものに変わってしまう。人を愛するって何なのか? 愛されるって何なのか? リリーが紆余曲折を経て辿り着く愛の形。(全50話)
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
国王陛下、私のことは忘れて幸せになって下さい。
ひかり芽衣
恋愛
同じ年で幼馴染のシュイルツとアンウェイは、小さい頃から将来は国王・王妃となり国を治め、国民の幸せを守り続ける誓いを立て教育を受けて来た。
即位後、穏やかな生活を送っていた2人だったが、婚姻5年が経っても子宝に恵まれなかった。
そこで、跡継ぎを作る為に側室を迎え入れることとなるが、この側室ができた人間だったのだ。
国の未来と皆の幸せを願い、王妃は身を引くことを決意する。
⭐︎2人の恋の行く末をどうぞ一緒に見守って下さいませ⭐︎
※初執筆&投稿で拙い点があるとは思いますが頑張ります!
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
どうして私にこだわるんですか!?
風見ゆうみ
恋愛
「手柄をたてて君に似合う男になって帰ってくる」そう言って旅立って行った婚約者は三年後、伯爵の爵位をいただくのですが、それと同時に旅先で出会った令嬢との結婚が決まったそうです。
それを知った伯爵令嬢である私、リノア・ブルーミングは悲しい気持ちなんて全くわいてきませんでした。だって、そんな事になるだろうなってわかってましたから!
婚約破棄されて捨てられたという噂が広まり、もう結婚は無理かな、と諦めていたら、なんと辺境伯から結婚の申し出が! その方は冷酷、無口で有名な方。おっとりした私なんて、すぐに捨てられてしまう、そう思ったので、うまーくお断りして田舎でゆっくり過ごそうと思ったら、なぜか結婚のお断りを断られてしまう。
え!? そんな事ってあるんですか? しかもなぜか、元婚約者とその彼女が田舎に引っ越した私を追いかけてきて!?
おっとりマイペースなヒロインとヒロインに恋をしている辺境伯とのラブコメです。ざまぁは後半です。
※独自の世界観ですので、設定はゆるめ、ご都合主義です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる