1 / 101
はじめに
まえがき
しおりを挟む
はじめに、まず、拙作はいわゆる「桶狭間の戦い」をテーマにして描いた物語です。
物語なので、史実には無い、つまり伝えられていない出来事や人物が関わってくる、出てくることもありますが、そこはご愛嬌ということで、ぜひご容赦いただきたいと思います。
また、「桶狭間の戦い」を描く以上、今川義元を描くことは避けられません。そのため、今川義元を描いた既存の拙作たち(「花倉の乱」、「河越夜戦」など)とリンクすることを、どうかお許しください。
ただし、既存の拙作たちを読んでいなくても、特に気にならない程度のリンクです。必要と思われることは、この本作の中で述べておりますので。何というか、にやりと笑える程度のリンクですので、お気になさらず。
……他にも、いろいろな人や出来事がからんできますが、すべて、この本作の中で述べておりますので、重ねて申し上げますが、どうぞ、お気になさらないでください。
また、拙作において「こじき」という言葉が出てきますが、それはそう呼ばれていた人を出すためのことです。もし、ご不快に思われたら、お詫びいたします。
*
さて、拙作において、「桶狭間の戦い」をテーマにして、何を描いているかと申しますと、まず、今川義元が何を思い、どう考えて、尾張を攻めようとしたのか。尾張を攻めるにあたって、その「やり方」は、一体、どんなものだったのか……を想像して描きました。
妄想と言ってもいいかもしれません。
また、織田信長の方は何を感じ、何を察し、そして今川義元の尾張攻めにあたって、どのように対処しようとしたのか。そして、どうしてあのようないくさにしたのか、ということを描きました。
そして、今川と織田、双方の運命の線が、どのように交わり、解れ、引っ張り合った挙句、千切れてしまったのか――は、ある程度、「桶狭間の戦い」からさかのぼる必要があると判断し、具体的には帰蝶の輿入れ、信長との婚儀のあたりから書いております。
ちなみに最初は短編でした。それこそ、「桶狭間の戦い」直前から始まり、その勝敗が決まった瞬間の直後で終わる、という内容の。
しかし筆者の欲求として、長編にして公募に出したいという思いがありまして……ただ、ここまで長くなるとは思っていませんでした。
これについてはお詫びするしかありません。
本当に、長くて申し訳ございません。
*
……それでは、前口上としては、これくらいでよろしいかと思います。
あとは、ご覧いただいたあとでないと言えないことや、それこそ裏話みたいなことは、あとがきで述べたいと思います。
それでは、ご覧下さい。
よろしくお願いします。
四谷軒 拝
物語なので、史実には無い、つまり伝えられていない出来事や人物が関わってくる、出てくることもありますが、そこはご愛嬌ということで、ぜひご容赦いただきたいと思います。
また、「桶狭間の戦い」を描く以上、今川義元を描くことは避けられません。そのため、今川義元を描いた既存の拙作たち(「花倉の乱」、「河越夜戦」など)とリンクすることを、どうかお許しください。
ただし、既存の拙作たちを読んでいなくても、特に気にならない程度のリンクです。必要と思われることは、この本作の中で述べておりますので。何というか、にやりと笑える程度のリンクですので、お気になさらず。
……他にも、いろいろな人や出来事がからんできますが、すべて、この本作の中で述べておりますので、重ねて申し上げますが、どうぞ、お気になさらないでください。
また、拙作において「こじき」という言葉が出てきますが、それはそう呼ばれていた人を出すためのことです。もし、ご不快に思われたら、お詫びいたします。
*
さて、拙作において、「桶狭間の戦い」をテーマにして、何を描いているかと申しますと、まず、今川義元が何を思い、どう考えて、尾張を攻めようとしたのか。尾張を攻めるにあたって、その「やり方」は、一体、どんなものだったのか……を想像して描きました。
妄想と言ってもいいかもしれません。
また、織田信長の方は何を感じ、何を察し、そして今川義元の尾張攻めにあたって、どのように対処しようとしたのか。そして、どうしてあのようないくさにしたのか、ということを描きました。
そして、今川と織田、双方の運命の線が、どのように交わり、解れ、引っ張り合った挙句、千切れてしまったのか――は、ある程度、「桶狭間の戦い」からさかのぼる必要があると判断し、具体的には帰蝶の輿入れ、信長との婚儀のあたりから書いております。
ちなみに最初は短編でした。それこそ、「桶狭間の戦い」直前から始まり、その勝敗が決まった瞬間の直後で終わる、という内容の。
しかし筆者の欲求として、長編にして公募に出したいという思いがありまして……ただ、ここまで長くなるとは思っていませんでした。
これについてはお詫びするしかありません。
本当に、長くて申し訳ございません。
*
……それでは、前口上としては、これくらいでよろしいかと思います。
あとは、ご覧いただいたあとでないと言えないことや、それこそ裏話みたいなことは、あとがきで述べたいと思います。
それでは、ご覧下さい。
よろしくお願いします。
四谷軒 拝
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【短編】輿上(よじょう)の敵 ~ 私本 桶狭間 ~
四谷軒
歴史・時代
【あらすじ】
今川義元の大軍が尾張に迫る中、織田信長の家臣、簗田政綱は、輿(こし)が来るのを待ち構えていた。幕府により、尾張において輿に乗れるは斯波家の斯波義銀。かつて、信長が傀儡の国主として推戴していた男である。義元は、義銀を御輿にして、尾張の支配を目論んでいた。義銀を討ち、義元を止めるよう策す信長。が、義元が落馬し、義銀の輿に乗って進軍。それを知った信長は、義銀ではなく、輿上の敵・義元を討つべく出陣する。
【表紙画像】
English: Kano Soshu (1551-1601)日本語: 狩野元秀(1551〜1601年), Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
前夜 ~敵は本能寺にあり~
四谷軒
歴史・時代
【あらすじ】
織田信忠は、本能寺の変の前夜、父・信長を訪れていた。そして信長から、織田家の――信忠の今後と、明智光秀の今後についての考えを聞く。それを知った光秀は……。
【表紙画像・挿絵画像】
「きまぐれアフター」様より
お鍋の方【11月末まで公開】
国香
歴史・時代
織田信長の妻・濃姫が恋敵?
茜さす紫野ゆき標野ゆき
野守は見ずや君が袖振る
紫草の匂へる妹を憎くあらば
人妻ゆゑにわれ恋ひめやも
出会いは永禄2(1559)年初春。
古歌で知られる蒲生野の。
桜の川のほとり、桜の城。
そこに、一人の少女が住んでいた。
──小倉鍋──
少女のお鍋が出会ったのは、上洛する織田信長。
─────────────
織田信長の側室・お鍋の方の物語。
ヒロインの出自等、諸説あり、考えれば考えるほど、調べれば調べるほど謎なので、作者の妄想で書いて行きます。
通説とは違っていますので、あらかじめご了承頂きたく、お願い申し上げます。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
番太と浪人のヲカシ話
井田いづ
歴史・時代
木戸番の小太郎と浪人者の昌良は暇人である。二人があれやこれやと暇つぶしに精を出すだけの平和な日常系短編集。
(レーティングは「本屋」のお題向け、念のため程度)
※決まった「お題」に沿って777文字で各話完結しています。
※カクヨムに掲載したものです。
※字数カウント調整のため、一部修正しております。
新木下藤吉郎伝『出る杭で悪いか』
宇治山 実
歴史・時代
天正十年六月二日未明、京都本能寺で、織田信長が家臣の明智光秀に殺された。このあと素早く行動したのは羽柴秀吉だけだった。備中高松城で、秀吉が使者から信長が殺されたことを聞いたのが、三日の夜だといわれている。堺見物をしていた徳川家康はその日に知り、急いで逃げ、四日には自分の城、岡崎城に入った。秀吉が、自分の城である姫路城に戻ったのは七日だ。家康が電光石火に行動すれば、天下に挑めたのに、家康は旧武田領をかすめ取ることに重点を置いた。この差はなにかー。それは秀吉が機を逃がさず、いつかくる変化に備えていたから、迅速に行動できたのだ。それは秀吉が、他の者より夢を持ち、将来が描かける人物だったからだ。
この夢に向かって、一直線に進んだ男の若い姿を追った。
木曽川で蜂須賀小六が成敗しょうとした、若い盗人を助けた猿男の藤吉郎は、その盗人早足を家来にした。
どうしても侍になりたい藤吉郎は、蜂須賀小六の助言で生駒屋敷に住み着いた。早足と二人、朝早くから夜遅くまで働きながら、侍になる機会を待っていた。藤吉郎の懸命に働く姿が、生駒屋敷の出戻り娘吉野のもとに通っていた清洲城主織田信長の目に止まり、念願だった信長の家来になった。
藤吉郎は清洲城内のうこぎ長屋で小者を勤めながら、信長の考えることを先回りして考えようとした。一番下っ端の小者が、一番上にいる信長の考えを理解するため、尾張、美濃、三河の地ノ図を作った。その地ノ図を上から眺めることで、大国駿河の今川家と、美濃の斎藤家に挟まれた信長の苦しい立場を知った。
藤吉郎の前向きに取り組む姿勢は出る杭と同じで、でしゃばる度に叩かれるのだが、懲りなかった。その藤吉郎に足軽組頭の養女ねねが興味を抱いて、接近してきた。
信長も、藤吉郎の格式にとらわれない発想に気が付くと、色々な任務を与え、能力を試した。その度に藤吉郎は、早足やねね、新しく家来になった弟の小一郎と、悩み考えながら難しい任務をやり遂げていった。
藤吉郎の打たれたも、蹴られても、失敗を恐れず、常識にとらわれず、とにかく前に進もうとする姿に、木曽川を支配する川並衆の頭領蜂須賀小六と前野小右衛門が協力するようになった。
信長は藤吉郎が期待に応えると、信頼して、より困難な仕事を与えた。
その中でも清洲城の塀普請、西美濃の墨俣築城と、稲葉山城の攻略は命懸けの大仕事だった。早足、ねね、小一郎や、蜂須賀小六が率いる川並衆に助けられながら、戦国時代を明るく前向きに乗り切っていった若い日の木下藤吉郎の姿は、現代の私たちも学ぶところが多くあるのではないだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる