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悪役サイドとか普通に無理!
家族で食事〜耐性がつきました〜
しおりを挟む家に帰ってベッドにぽすんと体を沈める。
たくさんのことがあって少し、いや、だいぶ疲れた。うとうとしてきて、いつの間にか意識を手放した。
「んんぅー」
気づいたら夕方で空は青色じゃなくなっていた。3時ぐらいに帰ってきたのにもう6時だった。
「(夕食が6時30分からで髪はボサボサ………結構ヤバい)」
「リリス、大丈夫?」
「あ、大丈夫だよ。お母様」
ぼーっとしてたら心配された。あの日からさらにレベルアップした過保護が発動されるところだった。準備は超特急で頑張ってどうにかなったけど髪がはねてて結構気になる。
あと、お父様とお兄様もこちらに視線を向けていて少し恥ずかしい。
「リリス。体はもう大丈夫なの?」
「うん、大丈夫。もう健康だし」
「リリス。どこか調子が悪かったらいつでも言うんだぞ」
過保護発動したー!
1週間ちょっと経ったんだからもう健康だよ!もう元気だよ!異常はなんにもないよ!
しかも、社交界で言われてる「冷血公爵」はどこいったー!!なんかオロオロしててかわいい系にしか見えないよ!
てゆうか、顔面偏差値高っ!ここの空間にいたくない。
けど、最近やっとお兄様の耐性がついてきた。
『美形耐性』と『BL耐性』。
将来、この優しい、かっこいい、お兄様がホモだなんて信じられないという直視できない理由とイケメンすぎてみたら真っ赤になっちゃうから直視できないという二重の悩みは最近解決された。
みんな人それぞれだけど出来ればお兄様のことが好きな「チェリー・エンドランド王女殿下」と結婚したらいいと思う。
いい人だからどうか婚約はそのままで。(あ、お兄様にはチェリー様って言う婚約者がいるんだよ)
チェリー・エンドランド様とはエンドランド王国の第一王女、私と同い年で兄と一つ年が離れた婚約者。金髪にラズベリー色をした瞳で可愛らしいお方なの。私はチェリー様って呼んでいる。
私もすぐに仲良くなれた。
もともと、ゲームだとお兄様に婚約者はいないのだけれど今はチェリー様とお兄様は婚約してる。チェリー様はゲームに一切登場しない。王女様がいるなんて知らなかった、とそのときは驚いた。
今は相思相愛っぽいからどうかそのままで、と願うしかない。お願いだから。
それから他愛のない会話をして部屋へ戻る。
お兄様は反応を見るにノーマルだ。探りを入れても男が恋愛対象と思ってない。お兄様はチェリー様しか恋愛対象にしか入れてなかった(これはこれでびっくり)
「(どういうこと?これから学園の間にお兄様になにがあるのだろうか。)」
BLゲーム通りに行くのかと思いつつ私は歩き続けた。
もしかしたら、兄はイズミに落ちないかも知れない。
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