悪役令嬢に転生したら溺愛された。(なぜだろうか)

後日談 王妃は試練がいっぱいです！

女子会開催！豪華メンバー！

「第１９回女子会を始めるよー！」

「そもそも18回も女子会しましたっけ？」

「細かいことはどうでもいいんだよ！！」

　私の声に反論してきたハルを注意する。こういうのはノリが大事なんだよ！ノリが！
　元日本人の癖にノリが悪いな～！

　ハルとは学校時代からずっと仲が良い。ハルとマックは宮廷魔法師になったから平民だけど一応許されている。
　宮廷魔法師は王族に使えてる100人ぐらいのめっちゃ強力な魔法使える魔法使いのこと。
　髪は昔よりも随分伸びてみつあみにしていた。

「(まあ、私の我が儘に王宮みんなが慣れたんだけど)」

　まあ、いいや。
　メンバーはハル(宮廷魔法師)、シンシア(伯爵夫人)、アシュリーさん(聖女)、ミレーさん(聖女)と私(王妃)の豪華メンバー！

「最近、暗殺者が多くてめんどいんだよね～」

「えっ。最初からめっちゃ物騒な話なんだけど」

　ハルのツッコミを無視して話を続ける。

「隣国に直接話をしにいくのはダメなの？」

「だってさ、王妃が隣国に行くのって相応の理由が必要じゃん？向こうは殺そうとして、アポなしでくるんだから不公平じゃん！」

　理不尽、理不尽！
　手続きは面倒なの！乗り込みに行こっかな？止められそうだけど。

　息抜きのためにやる女子会でそんな話したくないよ。

「まぁ、元気だして？ほら、チョコレートあげる」

「ありがと～シア～」

　あーんしてもらったのはチョコレートでめっちゃ甘かった。
　カロリー高そうだな、て思った。太るかもしれん。
　お茶会とかにさ、出ても進んでいっぱいお菓子を食べられないんだよ！だからこういうのは至福の時間。
　
　痩せていたいけど時々は……という理由で太りそうだけど気にしないでおこう。

　みんなもしゃべりながらぱくぱくとお菓子を食べていたから同罪だよね。
　ストレスがひどいからだもん！
　これは隣国のせい、これは隣国のせい、これは……

　

「うわあぁぁ！！！」

「どうしたのフィア！？」

　私は絶望していた。体重計にのると5キロも増加していたからである。

「(えっ。最近食べ過ぎていたから？毎日のように食べていたから！？)」

　心なしか腕がぷにぷにしている気がするし足も太くなった気がする。
　現実逃避したいけど体重計の数値が許してくれない。

　空気を読んで黙った夫に向かって言う。

「隣国の王様に話つけにいこう(訳　隣国と戦争しにいこう)」

　太ったのも全部隣国のせいだ！



「…お腹に赤ちゃんがいるからだと思うけど……」

　アルの小さな呟きに私は怒りに燃えていて気づかなかった。


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　アルが小声で言ったのはフィアが怒ってるのもかわいいな。言うのも野暮だ。って感じで言いませんでした。

　あと、シア以外の女の子が全員転生者ですがシアは変な話(フィアの変な所)に慣れているためあんまりなにも思いません。

　以上、補足でした(*´∇｀*)