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週の真ん中の平日

お客さんの少ない時間が、だいたい私のお昼休み時間になる。


「ぅ…お腹空いて何か気持ち悪い…」


昨夜のホストクラブ以降は、カレーは作ったけど何も食べず仕舞だった。

だけどさすがにお昼になると、今度はお腹が空いてきた。



「相川さん、お昼ご飯行っておいで。
レジはわたしがするから大丈夫よ」


「ありがとうございます、和泉さん。
だけど今日、お弁当持って来なかったよぉ…」


一晩中勇さんを待っていて、とりあえず朝は洗濯だけはしてきたけど、ご飯の事は何もしなかったなぁ。



「じゃあ家まで帰ってくる?
近いんでしょ、相川さんの家」


「あ…そうですね。
じゃあ私、ちょっと食べに帰って来ます。
いいですか?」


「もちろん。
しっかり食べて、元気出しておいで」


睡眠不足と空腹でフラフラだったけど、せめてお腹いっぱいにはならなきゃね。

私はこの昼休みの時間に、アパートに帰る事にした。



そんなわけで、ヘロヘロな足取りで私はアパートまで帰ってきた。


昨日カレーを作ったからそれを食べよう。

たくさんあるから、少々食べても明日か明後日までもカレーになるよぉ。







カギを開けてアパートのドアを開くと、プンとカレーのニオイがした。


あれ?
仕事に出る時はそこまで感じなかったけど、そんなにカレー臭プンプンの部屋になってるの?


そう思いながらキッチンの方を覗くと、そこにはカレー鍋に火を入れている勇さんの姿があった。



「勇さん!」


「何だ、お前仕事行ってたんじゃなかったのか?」


「お弁当持って行かなかったから、食べに帰ってきたの」


「そりゃあ丁度良かった。
俺も今から食おうと思って、カレーあっためた所なんだ」


てっきり仕事から帰ってグッスリ眠っているのかと思ってた。

機嫌も治ってるみたいだし、良かったぁ。


リビングダイニングのテーブルにカレー皿を2つ並べて、私と勇さんは一緒にカレーを食べた。


こうやって一緒にご飯が食べられるなんて、スゴい久しぶり!
何だか嬉しいよぉ!



「優」


「ん、なぁに?勇さん」


「…今朝は、悪かったな」


あ…。

いつもよりずっと遅い時間に帰ってきて、私と顔を合わせたのに機嫌悪くて冷たくされた時の事だ。


「今日、配送の荷物を間違って下ろしてな。
運送し直したり謝罪に回ったりして、遅くなっちまったんだ。
それでイライラしちまってお前にまで当たって、悪かったって思ってるよ」


「勇さん…」


仕事でしくじったって言ってたけど、そんな事があったんだ。

私だって発注のミスをして頭真っ白になった事あるから、そういった時のイライラ焦る気持ちはよくわかるよ。


「お前、顔酷いぞ。
まさか寝てないんじゃないだろうな」


「ん?あは。
でも心配はしてたよ」


まさか仕事で遅くなってるとは思わなかったから、違う心配だったけどね…。



「優、こっち来いよ」


カレーのスプーンをお皿に離すと、勇さんは私の身体をギュッと抱き寄せてくれた。


帰ってお風呂には入ったみたいで、石けんの香りが勇さんの身体から匂った。



「もう、仕事戻らなきゃいけねぇ時間か?」


「ううん、まだ15分は大丈夫かな」


「15分か。
じゃあ………いいか?」


勇さんは抱き寄せた自分の手を、私の胸の上まで滑らせてきた。

首筋にも唇を当てられ、ドキンとする。



「…うん…いいよ…」


私の返答を聞くと、勇さんはすぐに私の唇にキスをしてくれた。

それからゆっくりと、私の身体は押し倒されたの。


「ん……ん ぁ…は//」


服をまくり上げられながら、たくさんたくさんキスをして。

いっぱいでいっぱいの愛を受けた身体が、どんどん嬉しくて反応しちゃう。



「…優…優…っ」


それから名前を呼ばれて、私の胸はキュンと締め付けられる。



「勇さ ぁん……大好き…っ」


絡ませた指と指がお互いをギュッと握りしめる。

それからちょっと強引にブラをずらされると、そこから露出した胸の先をチュッと吸われた。



「やぁんっ//」


「ん、今のですげぇ勃ったな。
こっちも…ほらビンビン」


「やっ///
やだ、言わないでぇ////」


…なんて。
恥ずかしいけど、でも本当は嬉しくてたまらない。



「ん…優の身体、甘くて止まんねぇ」


「ぁはっ あぁっ んっ///」



スカートの中に侵入した勇さんの手がぐいっと下着を下げ、リビングの床にお尻を着けてる状態になった。


あーんっ
自分の家なんだけど、こんな所でしちゃうの初めてでドキドキしちゃうよぉ///

昨夜は高梨さんに不意打ちのキスをされ、奪い取るなんて告白までされた。

帰ってもずっと1人ぼっちだったから不安になって怖かった。


だけど今こうやって勇さんに抱かれていると、そんな気持ちも全部吹き飛んじゃったよ。
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