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しおりを挟む「ひなぁ、今日の晩ご飯は何を作ってくれるの?」
「んー…」
あれから。
慎吾くんの行為が心地よく感じてしまい、結局されるがままに食べられてしまった私。
よっぽどだったのか、宣言された通り何度もされてお股はちょっぴりヒリヒリするし腰もガクガク///
だけど…やっぱり好きな人に求められて、触れられるのは気持ちいい。
このままここだけ時間が止まっちゃえばいいのにって思うくらい、それくらい2人の時間が幸せに感じたよ。
…でも、それも今日でおしまい。
ケジメ、つけなきゃだね。
「…材料、何も用意して来なかったから、ちょっと冷蔵庫見させてね」
もう来ないなんてまた言ったら、次は慎吾くんに何されちゃうかわかんないんだもんね。
ご飯作ってあげるのも今日で終わりにして、明日からは仕事もレジを代わってもらったりして慎吾くんと出会わないようにしなきゃ。
しばらく会わないようにすれば、きっと私なんて忘れてくれる。
クラスメイトには、かわいい女の子だっていっぱいいるみたいだし。
それで、いいんだよ…。
「冷蔵庫?
いいけど、うちロクなもん入ってないよ?」
「ありがとう。
でも何か作れそうなものがあれば………
あれ?」
慎吾くんから了承を得て冷蔵庫を開けると、その中に普段仕事中でよく見るものが入っているのが目に映った。
ロクなもん入ってないなんて言ってただけあって、本当にもったいないくらいスペースの空いた慎吾くんの家の冷蔵庫内。
飲みかけのジュースに、食べかけの惣菜。
それから、卵とマヨネーズとベビーチーズとハム。
ちょっと前までは私も料理で利用させてもらってたわけだから、初めて来た時よりかは若干何かしらは入ってるんだけど。
そんな中、ある1つのものに気付いた私は手を伸ばしてそれを取り出した。
「…うちのサラダ。
これ、昨日慎吾くんが買ってくれたものじゃない。どうして食べなかったの?」
透明のプラスチックパックに詰められているサラダには、うちの“デリカ popo”のロゴマークが付いている。
日付を見ても正に昨日のものだし、何より気になったのはそれが未開封で、箸をつけた後がなかった事だ。
つまり、せっかく買ったのに食べなかったって事だよね。
「え?
あぁ、それは俺が買った方じゃないよ。
だって俺が買った奴は、もう食べちゃったもんね」
「え?
じゃあ、どうして…」
「オヤジがさ、サラダ2つも買ってきたんだよ。
だから昨日は3つもあってさ、それで1つ余っちゃったわけ」
あぁ、なるほどー…と思いつつも。
という事は、昨日うちの店に慎吾くんのお父さんが来てたって事?
しかも、男の人なのにサラダを2つも…?
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