88 / 119
5
しおりを挟む「ひなぁ、今日の晩ご飯は何を作ってくれるの?」
「んー…」
あれから。
慎吾くんの行為が心地よく感じてしまい、結局されるがままに食べられてしまった私。
よっぽどだったのか、宣言された通り何度もされてお股はちょっぴりヒリヒリするし腰もガクガク///
だけど…やっぱり好きな人に求められて、触れられるのは気持ちいい。
このままここだけ時間が止まっちゃえばいいのにって思うくらい、それくらい2人の時間が幸せに感じたよ。
…でも、それも今日でおしまい。
ケジメ、つけなきゃだね。
「…材料、何も用意して来なかったから、ちょっと冷蔵庫見させてね」
もう来ないなんてまた言ったら、次は慎吾くんに何されちゃうかわかんないんだもんね。
ご飯作ってあげるのも今日で終わりにして、明日からは仕事もレジを代わってもらったりして慎吾くんと出会わないようにしなきゃ。
しばらく会わないようにすれば、きっと私なんて忘れてくれる。
クラスメイトには、かわいい女の子だっていっぱいいるみたいだし。
それで、いいんだよ…。
「冷蔵庫?
いいけど、うちロクなもん入ってないよ?」
「ありがとう。
でも何か作れそうなものがあれば………
あれ?」
慎吾くんから了承を得て冷蔵庫を開けると、その中に普段仕事中でよく見るものが入っているのが目に映った。
ロクなもん入ってないなんて言ってただけあって、本当にもったいないくらいスペースの空いた慎吾くんの家の冷蔵庫内。
飲みかけのジュースに、食べかけの惣菜。
それから、卵とマヨネーズとベビーチーズとハム。
ちょっと前までは私も料理で利用させてもらってたわけだから、初めて来た時よりかは若干何かしらは入ってるんだけど。
そんな中、ある1つのものに気付いた私は手を伸ばしてそれを取り出した。
「…うちのサラダ。
これ、昨日慎吾くんが買ってくれたものじゃない。どうして食べなかったの?」
透明のプラスチックパックに詰められているサラダには、うちの“デリカ popo”のロゴマークが付いている。
日付を見ても正に昨日のものだし、何より気になったのはそれが未開封で、箸をつけた後がなかった事だ。
つまり、せっかく買ったのに食べなかったって事だよね。
「え?
あぁ、それは俺が買った方じゃないよ。
だって俺が買った奴は、もう食べちゃったもんね」
「え?
じゃあ、どうして…」
「オヤジがさ、サラダ2つも買ってきたんだよ。
だから昨日は3つもあってさ、それで1つ余っちゃったわけ」
あぁ、なるほどー…と思いつつも。
という事は、昨日うちの店に慎吾くんのお父さんが来てたって事?
しかも、男の人なのにサラダを2つも…?
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
冷たい月を抱く蝶
成瀬瑛理
恋愛
『毎夜、貴方は私を抱く。そこに愛はないのに、私は貴方の愛を求めてしまう……』
*身よりがなく孤児だった少女を引き取った貴族の青年。やがて彼は少女を育てていくにつれて、ある想いを抱いた。それは、狂おしくも切ない狂気に満ちた禁断の愛。歪んだ愛の果にあるのは幸せか、それとも…――。
(禁断のロリータ・ラブロマンス!)
【イラスト・ノーコピーライトガール】
【R18 恋愛 OL 同居】年下イケメンの彼に毎日焦らされてます
utsugi
恋愛
年下の後輩の家に同居することになり、胸キュンが止まらないお話です。R18あり。
真面目で可愛いと思っていたイケメン後輩のちょっとSな姿を見せられて、ドキドキが止まらないじれじれ恋愛ものです。
番外編も合わせて一つのお話にしています。物語後半にR18描写ありです。
R18作品となりますので18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
初恋はおさななじみと
香夜みなと
恋愛
――ごめん。
その一言が明里の心の中に今でも響いている。
幼なじみの灯とこれからもずっと一緒だと思っていた。
けれど、高校卒業を間近に控えたある日、灯からの一言で二人の関係は崩れてしまう。
忘れられない明里の気持ちをよそに、二年後の秋、二人の距離がまた縮まっていく……。
*イベントで発行した本の再録となります
*全14話+オマケの予定です(*がついてる話数は性描写含みます)
*毎日18時更新となります
*ムーンライトノベルス、一部表現を省きベリーズカフェにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる