保健室の先生

むらさ樹

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先生

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「…………はぁ、危ないところだった…」



あまりに大人げなかった自分に、心底反省した。


たったあれだけで理性をなくしそうになったなんて、恥ずかしくて言える話じゃない。





「……しかし」



彼女が一歩踏み出してくれたお陰で、僕も自分の気持ちをハッキリできたんだ。

彼女には、感謝しないとな。






「セーンセ!」

「うわっ!!」



てっきり教室に帰ったと思った彼女が、再び保健室のドアを開けて顔を覗かせた。



「どうしたんだい?
早くしないと、授業始まるよ」


「先生、キスの約束守ってよ。
でないと、先生があたしにいやらしいキスしたの、ばらしちゃうんだからね!」


「なっ!!?//////」


「じゃあ、教室に戻るね。
バイバイ、センセ」





「//////////」





…まずった。
あれは本当にまずったな。


今後も、彼女の尻に敷かれるように、なるのかもしれないな。







そんな、夏の午後だった________









*保健室の、センセイ*
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