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お部屋がとってもかわいいですが
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たちあがると、レイも慌てて腰をあげた。
「待て。やっぱり、俺も一緒に行く」
「え。でも……」
心細いって思っていたの、バレちゃったのだろうか。
あんまり甘えるのはよそうと思ったのに、レイの言葉が嬉しい。
でも、でもなぁ。
「あの、だいじょうぶですよ?レイは、まだ用事もあるでしょうし」
「いや。一緒に行くから。ほら」
やっぱり悪いよねって思って、断ろうとした。
でも、レイは私の手をとって、メアリーさんを促す。
ぎゅっと、レイの大きな手で、手を握られて。
……あまえちゃっても、いいのかなぁって。
けっきょく、レイとメアリーさんと私、3人でお部屋に移動する。
ラナンキュラスの間は、階段を昇ってすぐの部屋だった。
この隣がダイアモンド様のお荷物が入っているひなげしの間、その隣がレイの部屋だそう。
お屋敷の主人家族が使っている部屋と同じならびのこの部屋は、そのつくりもほぼ同じだそうだ。
とても広い。
そして、とってもかわいいお部屋だった。
部屋の壁紙は、淡いサーモンピンクの地にベビーピンクとオレンジ色のラナンキュラスの花が描かれたもの。
お部屋のベッドの天蓋も、同じデザイン。ただしこちらは、地の色が白。
ベッドやテーブル、椅子は濃い色の木材でできているため落ち着きを醸し出しているけれど、あかあかと燃える暖炉やその飾り棚は白で、金の装飾がある。
「かわいい…!」
思わず叫ぶと、レイがふわっと笑って、私の頭をぽんぽんと叩く。
「気に入ったか? ならよかったぜー。でもこの本館の部屋のお勧めポイントは、こっちなんだぜ?」
そう言って、レイは部屋の右側にあるドアを開けた。
「お風呂だ!!」
嬉しすぎて、泣きそう。
ドアの向こうには、金色の猫脚がついた浴槽が見えた。
「よ、よかったぁ!こっちの世界でも、お風呂があるんだー!!」
思わずバスルームに突進し、浴槽を撫でる。
うう、このつやつやした感触。
ゆっくり足をのばせそうな浴槽。
感涙ものだよ!
「へー。美咲の世界にも、お風呂ってあるんだな」
「ありますよー!私の国では、みんな愛しているといっても過言ではありません」
「そりゃ、よかった」
勢いごんで言うと、レイはにぱっと嬉しそうに笑った。
「じゃぁ、使い方もわかるな?このつまみをまわすと湯が出るから、ここに湯をはる。で、使ったら、このボタンを押せば、湯は抜ける」
浴槽のふちについた金色のつまみをレイがまわす。
するとお風呂の底から水がわいて出た。
そっと触ってみると、若干私の好みよりも熱めだけど、お風呂に適した温度のお湯が出ている。
その暖かさに体がほぐれる。
はやくお風呂に入りたいです!
ついでにとお風呂のお湯をはってくれるレイを拝みそうになる。
レイはかがんでいた背を伸ばし、「それから」と浴槽の脇にあるガラスで区切られたブースを指さした。
「こっちはシャワー室だ。シャワーはわかるか?」
「シャワーもあるの?う、嬉しい。嬉しいよー!!」
私も浴槽から身を起こし、ガラスのブースに駈け寄る。
ガラスのブースには、ボトルが数本置かれた棚はあるものの、シャワーらしきものは見えない。
不思議に思ってレイを見ると、レイは苦笑いをうかべていた。
「シャワーも、美咲のとこにもあるのかよー。こっちじゃ贅沢品なんだけどな」
「待て。やっぱり、俺も一緒に行く」
「え。でも……」
心細いって思っていたの、バレちゃったのだろうか。
あんまり甘えるのはよそうと思ったのに、レイの言葉が嬉しい。
でも、でもなぁ。
「あの、だいじょうぶですよ?レイは、まだ用事もあるでしょうし」
「いや。一緒に行くから。ほら」
やっぱり悪いよねって思って、断ろうとした。
でも、レイは私の手をとって、メアリーさんを促す。
ぎゅっと、レイの大きな手で、手を握られて。
……あまえちゃっても、いいのかなぁって。
けっきょく、レイとメアリーさんと私、3人でお部屋に移動する。
ラナンキュラスの間は、階段を昇ってすぐの部屋だった。
この隣がダイアモンド様のお荷物が入っているひなげしの間、その隣がレイの部屋だそう。
お屋敷の主人家族が使っている部屋と同じならびのこの部屋は、そのつくりもほぼ同じだそうだ。
とても広い。
そして、とってもかわいいお部屋だった。
部屋の壁紙は、淡いサーモンピンクの地にベビーピンクとオレンジ色のラナンキュラスの花が描かれたもの。
お部屋のベッドの天蓋も、同じデザイン。ただしこちらは、地の色が白。
ベッドやテーブル、椅子は濃い色の木材でできているため落ち着きを醸し出しているけれど、あかあかと燃える暖炉やその飾り棚は白で、金の装飾がある。
「かわいい…!」
思わず叫ぶと、レイがふわっと笑って、私の頭をぽんぽんと叩く。
「気に入ったか? ならよかったぜー。でもこの本館の部屋のお勧めポイントは、こっちなんだぜ?」
そう言って、レイは部屋の右側にあるドアを開けた。
「お風呂だ!!」
嬉しすぎて、泣きそう。
ドアの向こうには、金色の猫脚がついた浴槽が見えた。
「よ、よかったぁ!こっちの世界でも、お風呂があるんだー!!」
思わずバスルームに突進し、浴槽を撫でる。
うう、このつやつやした感触。
ゆっくり足をのばせそうな浴槽。
感涙ものだよ!
「へー。美咲の世界にも、お風呂ってあるんだな」
「ありますよー!私の国では、みんな愛しているといっても過言ではありません」
「そりゃ、よかった」
勢いごんで言うと、レイはにぱっと嬉しそうに笑った。
「じゃぁ、使い方もわかるな?このつまみをまわすと湯が出るから、ここに湯をはる。で、使ったら、このボタンを押せば、湯は抜ける」
浴槽のふちについた金色のつまみをレイがまわす。
するとお風呂の底から水がわいて出た。
そっと触ってみると、若干私の好みよりも熱めだけど、お風呂に適した温度のお湯が出ている。
その暖かさに体がほぐれる。
はやくお風呂に入りたいです!
ついでにとお風呂のお湯をはってくれるレイを拝みそうになる。
レイはかがんでいた背を伸ばし、「それから」と浴槽の脇にあるガラスで区切られたブースを指さした。
「こっちはシャワー室だ。シャワーはわかるか?」
「シャワーもあるの?う、嬉しい。嬉しいよー!!」
私も浴槽から身を起こし、ガラスのブースに駈け寄る。
ガラスのブースには、ボトルが数本置かれた棚はあるものの、シャワーらしきものは見えない。
不思議に思ってレイを見ると、レイは苦笑いをうかべていた。
「シャワーも、美咲のとこにもあるのかよー。こっちじゃ贅沢品なんだけどな」
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