推しは推しなので

ナサヤニ

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応接間に行くと父母弟妹が居た。
リリーは挨拶を済ませるとウェルシュ侯爵に報告する為退室する。


  「「「「おかえり」」」」

父は「ホント無事で良かった」
「まさか核を自ら破壊するなんて、さすが私の息子だ」
母は「ウォルカー辺境伯は軍の報告書と一緒に貴方の様子を書いて送ってくれていたのよ。貴方が大怪我をおったと聞いた時は心配したけど、、、貴方まさか」
王妃はこちらの様子を伺って
「そうです。その大怪我の後治りが早くてすぐに動けるまで回復したんです。不思議に思って部下の傷に手を当ててみたらまだ怪我を治せる程度ですが、治癒魔法が使えるようになっていました。」
「母上から継いだこの治癒の力で止血が出来て、軍の死傷率を大幅に減り皆全力で挑む事が出来ました。これからもう少し大きな怪我でも治せるように訓練する予定です。」
前世で読んでる時は、正直この小説なんでもありだな~とは思ったけど今回ばかりは助かった。


2人の横で頬を膨らませそっぽを向く妹のクレアに
「ルーイとガイの怪我を治してくれてありがとう!」
「お兄様!!!3年と言ったのに結局5年もかかって!!遅すぎますわ!!リリー姉様がお兄様を望んだから許してあげますけど、、、顔に傷を付けてくるなんて!どうせ全身傷だらけなんでしょうから、仕方ないから私が直してあぜますわ!!」
セオ・レオ・クレアの母方のアイラの実家ウィズラド侯爵家は治癒魔法に特化していて代々薬屋をしている。薬に魔法を混ぜる事で、平民にも行き渡るようにして国を支えてきたのだ。
中でもクレアは絶大な力を持っていて、魔法で体の切断された部位を元に戻す事もできた。
そんなクレアには、力を自分の物にしたい家から求婚が殺到しているが当の本人はウィズラド家を継いで侯爵になる気のようで
「私は私のしたい時に婿養子をとるから、全部断っといてー」とお気楽なものだった。

ちなみにレオは、父の才能を強く引いたようで雷魔法と剣の才能はピカイチだが治癒魔法は擦り傷が治せる程度だという。

俺が記憶を取り戻すまでは、剣の才能も魔法の才能もなくこんな2人がいたらグレるのも頷ける、、、
俺からすると人柄だけで、王に選ばれるなんてよっぽどだと思うけどね。。

クレアに治してもらいレオに向き直る

「兄上お疲れ様でした。やはりやり遂げで帰って来てくれましたね。剣を相当に訓練されたみたいですね。私の方は、私が王に向かないなと実感しました。毎日毎日通るはずのない、支援依頼や嘆願書を持った貴族の対応、、、めんどくさくなって内情を調べて一軒ずつ爵位の没収していってやりました。」
そしたら俺が父上に怒られましたけど。
と手を頭の上で組むと父に睨まれていた

「ゴホンッ!!まっとにかく、、俺は大公として裏から兄上を支えますよ」
俺にはこれもありますしと、王国最大の新聞社 レノックス紙を持ってにニヤリと笑った。
「とにかく兄上はこれ以上、リリー姉様を泣かせるような事をしたら後々大変ですよ!!!あっそれと私のジェナから求婚された事許してませんから。協力してくださいね」
とジロリと睨まれて冷や汗が流れる
「いや、、でも、、それは俺には関係ないような、、、」
「わかりましたね??」

「はい、、」
と弟に念押しされて素直に返事をする

「では私は兄上も戻った事ですし。ジェナが気づいた時にはもう逃げられないように、周りを固めるのに忙しいので先に失礼しますね!!」
ジェナごめん!もう君は弟に嫁ぐ事が決まったから、兄としてできるだけフォロー出来るように頑張るよ、、

レオは敵に回さないと心に誓った。。


クレアとレオが退室し、両親に向き直る




「リリー嬢との婚姻の件なのだが、お前の耳に入れておかないといけない事がある。」



静かに話始める父の不穏な空気に真剣に耳を傾ける


不穏空気を感じながら、この先また困難が待ち受けてる何て思わなかった。
だって俺たちの世界
「奪われ続けた私のそれから」は俺と真理の転生がありバクはあったもののヒロインと皇太子の追放で終わっていて、この先の話が無かったからだ。

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