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プロローグ ーles quatre saisons へようこそー
第4話 ダージリンとブレンドティー
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「そろそろデザートティーを考えなくちゃね」
由里が茉莉香に言う。
デザートティーは暑い夏に楽しめるよう、アイスティーに手を加えたものだ。
「まずは定番の“ティーフロート”ね。アッサムティーで作ってみたの」
ティーフロートが差し出される。
「美味しいです!由里さん。アイスクリームと紅茶の味が合ってもう……美味しい」
「それから、ピーチティーにシロップ漬けの白桃をいれた"アイス・ピーチ"」
「美味しいです!由里さん。統一感のある味ですね。バランスのいい甘酸っぱさがほんわりします」
「今度は、ニルギリにカットした無花果、ミックスベリー、皮付きぶどうを入れた、“季節のフルーツティー”よ。グレナデンシロップを最後に加えるの」
「これも美味しいです! 由里さん」
「それから、グレープフルーツの果肉と果汁を入れた……」
どんどん出てくる。茉莉香は夢中になってグラスを開ける。
だが、いくら美味しくても、冷たいものなのでもうそろそろ限界のようだ。
「そうねぇ。どれか一つに選ぶか、日替わりにするか。迷うわ」
由里は首をかしげて考え込んだ。
そのときだ、
「こんにちは」
眼鏡をかけ、ポロシャツを着た青年がふらりと入ってきた。
特徴はないが物静かで知的な風貌の持ち主である。
この青年の名は岸田亘。
このマンションの家主の息子で、最上階に住んでいる。亘は大学院を出た後、研究室に数年在籍し、その後自宅で研究を続けたり研究会を主宰したりしている。由里の母親は亘の母親の姉で、二人は従弟同志である。子どものころから近くに住み姉弟のように仲が良い。
「あら、亘さん。今日は何にします?ダージリンの夏摘みが入りましたよ。それも、タルボ農園のが」
「うーん。せっかくだけど春摘みがいいかな?」
「でしたら、ナムリングアッパーが用意できるわよ」
「じゃあそれで」
ダージリンは、ヒマラヤ山脈の麓に広がる山岳地帯の地名で、有名な紅茶の産地として知られる。昼夜の寒暖の差から生じる濃い霧の影響ですばらしい芳香を有する茶葉が生産される。希少な茶葉であるため、世に安価で出回っている中には、怪しいものが含まれるといわれるが、les quatre saisonsでは安心して飲める。
カップが白い無地であるために淡い金色の水色がいっそう映える。
一般に好まれるのは、ダージリン特有のマスカテルフレーバーが強く感じられる夏摘みだが、今日の亘は春摘みを飲んでいる。これはやや緑茶に近い、青々しい渋さが新鮮な逸品である。
それを亘はゆっくりと確かめるように飲む。
「亘さん。ダージリンお好きですね」
「うん。味そのものもいいけど、風味がね」
「私、ちょっと苦手なんです。渋みが強くて」
茉莉香のいかにも渋そうな顔を見て、亘がクスリと笑った。
「茉莉香ちゃん。仕事慣れた?」
亘が声をかける。
「はい! なんとか」
「由里さん人使い荒くない?」
「そんなことありません。いろいろよくしてもらっています」
「そうよぉ。おかしなこと言わないでよ。それよりも、亘さん?お勉強の方は進んでいる?」
「きのうも会合に行きましたが……」
「前にもちょっと話したけど、どうかしら? 主人が、亘さんに仕事を手伝って欲しいって言っているの」
だが、実際のところは、彼の父親から
「何でもいいから仕事に就かせることはできないだろうか?」
と泣きつかれている。
父親は彼の息子がこのマンションに住むことになったとき、管理人業を任せようとしたが、亘はさっさと業者を見つけてきてしまった。
亘は体よく由里の誘いを断ると、
「ごちそうさまでした。あ、クロック・ムシューをテイクアウトでお願いできますか?」
と言って立ち去って行った。
「さてと……」
部屋に戻った亘は適当に掴んだ何種類かの市販のティーバッグをポットに入れ、たっぷりのお湯を注ぐ。もっと丁寧に淹れたいが、これからやらなくてはいけないことが多すぎる。忙しいときは手っ取り早く済ませたい。
袋からまだ温かいクロック・ムッシュをつまみながらパソコンを立ち上げる。資料をまとめなくてはいけない。
紅茶を飲みながら作業を続ける。何杯目かを注いだときには、水色がすっかり濃くなってしまった。
「こういうときはだな……」
冷蔵庫から牛乳パックを持ってきてカップに注ぐ。
根を詰め過ぎたので、休憩にすることにした。ソファーの背もたれに深く座りYouTubeを見始める。
ある動画が目に留まる。
内容は歴史上の出来事、人物を三頭身のキャラクターが解説するものだ。充分な準備をなされているのがわかる。わかりやすく、これなら受験勉強中の学生も、学びなおしたい社会人も興味を持つだろう。
チャンネル登録数や再生回数はまだ低いが、ファンは徐々に定着し始めているようだ。
動画の作成者である荒木耕一はFランクの大学を出て、IT系の企業に就職した。ホワイト企業というよりは“優良”企業と言った方が適切だろう。規模は小さいが健全な経営体質で知られている。
荒木が運のよい人間だと考えたあと、すぐにそれを打ち消した。
これは適切な表現ではない。正当な形で入社したのだから。第一、彼にはコネさえないのだ。
荒木は誰の紹介もなく、ある日突然研究会に現れた。教養などなさそうなのに、向学心だけが妙に強く、常にメモを取る姿が会の中では浮いていた。
低姿勢に見えてあつかましい。それが亘の荒木に対する印象だった。
当の荒木は、会に顔を出さなくなった。あるいは出せないと言う言葉が適切かもしれない。
彼の経歴を揶揄する仲間は少なくなかった。現在は動画の内容が嘲笑の的になっている。あの程度の動画を配信して会の恥さらしだの、さんざん人を利用してあつかましいだの……数え上げればきりがない。
だが、彼らに荒木のことを悪く言う資格があるのだろうか?
職業として成立するかどうかは別として、亘の研究は一定の評価を得ている。彼らがそんな亘を利用しようとしていることはわかっている。
由里や父のいら立ちの一部はそこにあるのだろう。
亘は自分の話を聞く時の、荒木の熱のこもった眼差しを思い出した。
翌日もles quatre saisonsに行く。
「いらっしゃいませ」
茉莉香が明るく迎えた。
「今日はダージリンの秋摘みにしようかな」
「はい!」
亘は由里から茉莉香の話はあらかた聞いている。
なぜ、こんな子が理由もわからずいじめられてしまうのか? 亘でなくとも、疑問に思うであろう。精涼と言えば、裕福な家庭の少女たちが通う名門私立女子高校として知られる。
les quatre saisonsの客は、ほぼみな穏やかである。茉莉香はいつも彼らに明るく丁寧に接していた。茶葉について何度も同じことを聞いてくる女性にも、その都度親切に応えていた。彼女はむしろ、茉莉香と話がしたくて質問しているようにさえ見えた。足の不自由な老人が来店すると、自然と手をとって席に案内する。彼は、茉莉香がいるから一人でも安心して店に来ることができると喜んでいた。
また、商品について覚えることにも熱心だ。いまでは、由里と一緒にスコーンを焼いたりしている。
茉莉香の辛い状況は、誰にでも容易に想像がつく。親元からも離れているのである。
状況がどうであれ、今できることをするということであろうかと亘は考えた。
茉莉香が視線に気づいたかのように、こちらを見てにっこりと笑った。亘は思わず心が温かくなるのを感じ、笑い返したが、そんな自分を恥じてうつむいた。
由里が茉莉香に言う。
デザートティーは暑い夏に楽しめるよう、アイスティーに手を加えたものだ。
「まずは定番の“ティーフロート”ね。アッサムティーで作ってみたの」
ティーフロートが差し出される。
「美味しいです!由里さん。アイスクリームと紅茶の味が合ってもう……美味しい」
「それから、ピーチティーにシロップ漬けの白桃をいれた"アイス・ピーチ"」
「美味しいです!由里さん。統一感のある味ですね。バランスのいい甘酸っぱさがほんわりします」
「今度は、ニルギリにカットした無花果、ミックスベリー、皮付きぶどうを入れた、“季節のフルーツティー”よ。グレナデンシロップを最後に加えるの」
「これも美味しいです! 由里さん」
「それから、グレープフルーツの果肉と果汁を入れた……」
どんどん出てくる。茉莉香は夢中になってグラスを開ける。
だが、いくら美味しくても、冷たいものなのでもうそろそろ限界のようだ。
「そうねぇ。どれか一つに選ぶか、日替わりにするか。迷うわ」
由里は首をかしげて考え込んだ。
そのときだ、
「こんにちは」
眼鏡をかけ、ポロシャツを着た青年がふらりと入ってきた。
特徴はないが物静かで知的な風貌の持ち主である。
この青年の名は岸田亘。
このマンションの家主の息子で、最上階に住んでいる。亘は大学院を出た後、研究室に数年在籍し、その後自宅で研究を続けたり研究会を主宰したりしている。由里の母親は亘の母親の姉で、二人は従弟同志である。子どものころから近くに住み姉弟のように仲が良い。
「あら、亘さん。今日は何にします?ダージリンの夏摘みが入りましたよ。それも、タルボ農園のが」
「うーん。せっかくだけど春摘みがいいかな?」
「でしたら、ナムリングアッパーが用意できるわよ」
「じゃあそれで」
ダージリンは、ヒマラヤ山脈の麓に広がる山岳地帯の地名で、有名な紅茶の産地として知られる。昼夜の寒暖の差から生じる濃い霧の影響ですばらしい芳香を有する茶葉が生産される。希少な茶葉であるため、世に安価で出回っている中には、怪しいものが含まれるといわれるが、les quatre saisonsでは安心して飲める。
カップが白い無地であるために淡い金色の水色がいっそう映える。
一般に好まれるのは、ダージリン特有のマスカテルフレーバーが強く感じられる夏摘みだが、今日の亘は春摘みを飲んでいる。これはやや緑茶に近い、青々しい渋さが新鮮な逸品である。
それを亘はゆっくりと確かめるように飲む。
「亘さん。ダージリンお好きですね」
「うん。味そのものもいいけど、風味がね」
「私、ちょっと苦手なんです。渋みが強くて」
茉莉香のいかにも渋そうな顔を見て、亘がクスリと笑った。
「茉莉香ちゃん。仕事慣れた?」
亘が声をかける。
「はい! なんとか」
「由里さん人使い荒くない?」
「そんなことありません。いろいろよくしてもらっています」
「そうよぉ。おかしなこと言わないでよ。それよりも、亘さん?お勉強の方は進んでいる?」
「きのうも会合に行きましたが……」
「前にもちょっと話したけど、どうかしら? 主人が、亘さんに仕事を手伝って欲しいって言っているの」
だが、実際のところは、彼の父親から
「何でもいいから仕事に就かせることはできないだろうか?」
と泣きつかれている。
父親は彼の息子がこのマンションに住むことになったとき、管理人業を任せようとしたが、亘はさっさと業者を見つけてきてしまった。
亘は体よく由里の誘いを断ると、
「ごちそうさまでした。あ、クロック・ムシューをテイクアウトでお願いできますか?」
と言って立ち去って行った。
「さてと……」
部屋に戻った亘は適当に掴んだ何種類かの市販のティーバッグをポットに入れ、たっぷりのお湯を注ぐ。もっと丁寧に淹れたいが、これからやらなくてはいけないことが多すぎる。忙しいときは手っ取り早く済ませたい。
袋からまだ温かいクロック・ムッシュをつまみながらパソコンを立ち上げる。資料をまとめなくてはいけない。
紅茶を飲みながら作業を続ける。何杯目かを注いだときには、水色がすっかり濃くなってしまった。
「こういうときはだな……」
冷蔵庫から牛乳パックを持ってきてカップに注ぐ。
根を詰め過ぎたので、休憩にすることにした。ソファーの背もたれに深く座りYouTubeを見始める。
ある動画が目に留まる。
内容は歴史上の出来事、人物を三頭身のキャラクターが解説するものだ。充分な準備をなされているのがわかる。わかりやすく、これなら受験勉強中の学生も、学びなおしたい社会人も興味を持つだろう。
チャンネル登録数や再生回数はまだ低いが、ファンは徐々に定着し始めているようだ。
動画の作成者である荒木耕一はFランクの大学を出て、IT系の企業に就職した。ホワイト企業というよりは“優良”企業と言った方が適切だろう。規模は小さいが健全な経営体質で知られている。
荒木が運のよい人間だと考えたあと、すぐにそれを打ち消した。
これは適切な表現ではない。正当な形で入社したのだから。第一、彼にはコネさえないのだ。
荒木は誰の紹介もなく、ある日突然研究会に現れた。教養などなさそうなのに、向学心だけが妙に強く、常にメモを取る姿が会の中では浮いていた。
低姿勢に見えてあつかましい。それが亘の荒木に対する印象だった。
当の荒木は、会に顔を出さなくなった。あるいは出せないと言う言葉が適切かもしれない。
彼の経歴を揶揄する仲間は少なくなかった。現在は動画の内容が嘲笑の的になっている。あの程度の動画を配信して会の恥さらしだの、さんざん人を利用してあつかましいだの……数え上げればきりがない。
だが、彼らに荒木のことを悪く言う資格があるのだろうか?
職業として成立するかどうかは別として、亘の研究は一定の評価を得ている。彼らがそんな亘を利用しようとしていることはわかっている。
由里や父のいら立ちの一部はそこにあるのだろう。
亘は自分の話を聞く時の、荒木の熱のこもった眼差しを思い出した。
翌日もles quatre saisonsに行く。
「いらっしゃいませ」
茉莉香が明るく迎えた。
「今日はダージリンの秋摘みにしようかな」
「はい!」
亘は由里から茉莉香の話はあらかた聞いている。
なぜ、こんな子が理由もわからずいじめられてしまうのか? 亘でなくとも、疑問に思うであろう。精涼と言えば、裕福な家庭の少女たちが通う名門私立女子高校として知られる。
les quatre saisonsの客は、ほぼみな穏やかである。茉莉香はいつも彼らに明るく丁寧に接していた。茶葉について何度も同じことを聞いてくる女性にも、その都度親切に応えていた。彼女はむしろ、茉莉香と話がしたくて質問しているようにさえ見えた。足の不自由な老人が来店すると、自然と手をとって席に案内する。彼は、茉莉香がいるから一人でも安心して店に来ることができると喜んでいた。
また、商品について覚えることにも熱心だ。いまでは、由里と一緒にスコーンを焼いたりしている。
茉莉香の辛い状況は、誰にでも容易に想像がつく。親元からも離れているのである。
状況がどうであれ、今できることをするということであろうかと亘は考えた。
茉莉香が視線に気づいたかのように、こちらを見てにっこりと笑った。亘は思わず心が温かくなるのを感じ、笑い返したが、そんな自分を恥じてうつむいた。
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