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プロローグ

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 不動さまへ続く境内近く、葦簀よしず張りの茶屋がわたくしの勤め先でございます。

 なに、葦簀張りでも心配は入りません。
 何せ、晴れの日お昼だけの仕事なのですから。

 不動さまへ続く道すがら、乾いた喉を潤すささやかなる場、それがわたくしの水茶屋『せんり』の役割なのです。
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