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第二章〜フューズ王国〜
第26話 防具屋さんとレベルアップ
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「ご主人さま! これからよろしくお願いします♪」
犬耳ちゃん(仮)ははにかむような笑顔を浮かべ、尻尾を振っていた。
「えっ!? どういうこと?? なんで……狼が人に?」
リアンは理解が追いつかないのか、完全にパニック状態になっている。
「あー、多分このスキルのせいだよ。えっと、獣人化っていうスキルらしいよ」
「私の変化と同じような感じです?」
うーん、どうなんだろ? 違うとも違くないとも言える気がするな。
……にしても服がちょっと、……あれだな。軽く扇情的……
ペラッペラのシャツ1枚だから、透けて見えそうでちょっと目のやり場に困る。
「えーっと、ちょっと目のやり場に困るからなんか服来てもらっていい?」
「とりあえずこれ着るです!」
「ありがとうございます♪」
カンナの普段着を着せてみたのだが、カンナと結構身長が離れているせいか、だいぶブカブカだ。彼氏のTシャツを着る彼女みたいで可愛い。
「そういえば名前ってあるのか?」
「ないのでご主人様つけてください♪」
ニコニコと上目遣いでお願いしてくる犬耳ちゃん(仮)可愛すぎるっ……!
そうだな。どんな名前が良いだろうか。
長い名前はなんか印象的に違うよな。うーん、可愛い名前……
「そうだ! ノアってどうだ?」
「良いわね。可愛い名前だと思うわ」
「ご主人様ありがとうございます! 私は今日からノアです!」
犬耳ちゃん(仮)改め、ノアはブンブンと嬉しそうに尻尾を振っている。
「それじゃあ、服もブカブカっぽいし装備と普段着買いに行くか」
「いらっしゃいませ」
流石王都だ、防具屋1つとっても小綺麗で洗練されている。
ガラスが鉄の網になったバージョンのショーケースに、一つ一つ防具らしき物が防具たての様なものに立てられている。
しかし、お値段が結構高い。この防具とか80万ゴールド……
いかにあのおっちゃんが値段を負けてくれていたのかがよくわかる。ゴメンよ、おっちゃん。負けてくれたのに予想の範囲内とか思っちゃって。
て言うか、ちょっと場違いなところに来てしまっただろうか……? おっちゃんのところが庶民的と言うならば、こっちは少しお金持ち用の防具屋な気がする。
場違いではあるが、日本人ゆえか買わずには出れないと感じてしまう。まあ辺境伯に貰ったお金もあるし、なんとかなるだろ!
「なにをお探しでしょうか?」
タキシードのような服をきた店員さんもこの世界では珍しく低姿勢だ。やっぱこれ、お金持ちの人への対応だよな……
「この子の防具を頼むわ、子供だから軽めで可愛いものないかしら?」
貴族令嬢であったリアンはこういう店に慣れてるっぽいので、丸投げにすることにした。……適材適所って奴だよ? 別にこの雰囲気にビビッテルワケジャナイヨ。
「こちらなどいかがでしょうか? ドレスアーマーの一種でして、ドレスアーマーでは珍しいレザータイプのものです。可愛らしさもありますし、付与により防御力も上がっているのでおすすめでございます」
そう言われ出てきたのは、ゲームで見たドレスアーマーの金属部分がレザー、革製になったものだった。ゲームほど露出度は高くなく、しっかりと肘や胸などにはプロテクターらしきものがある。
それに可愛い。凄く可愛い。軽いフリフリとかも着いていてノアに凄い似合うと思う。
「1回試着させて貰ってもいいかしら?」
「かしこまりました、こちらへどうぞ」
案内された先には試着室のような個室があった。
「お嬢様1人では着るのが難しいと思いますので実際に着方を教え致します。恐縮ですが、どちらか手伝って頂けないでしょうか?」
俺がちらっとリアンを横目で見る。お願い! 多分カンナも苦手だと思う……
「ええ、分かったわ。私がやるわね」
ありがとうございます! リアンさん!
女性店員さんがどうやら着方をレクチャーしてくれるそうなので、俺はカンナと待つことになった。
待ってる間は、店内をキョロキョロ見たりした。馴染みのあるレザーアーマーや、全身鎧のフルプレートアーマー、胴体だけ金属のハーフアーマー、鱗状の金属板をつなぎ合わせて作られているスケイルアーマーなど、多種多様の防具があった。
待つこと10分くらい。
やっとリアンとノアが出てきた。
「かわいい……」
想像以上に可愛すぎて心の声が漏れてしまった。にしても似合いすぎでは無いだろうか?
防御力を備えながらも、可愛さを忘れていないこのドレスアーマーはノアにピッタリだ。やっぱり、スカート部分のフリフリも似合ってて可愛いな。
「これ……すっごく軽くて動きやすいです♪」
ふむ、軽量化の魔法でも付与されてるのだろうか?
名称:レザードレスアーマー
防御力:450 耐久値:1300/1300
効果:軽量化、防御力中上昇、防臭、清潔
おおー! 効果の方もバッチリだな。
「これ、いくらですか?」
「30万ゴールドとなります」
むむむ、値段的には高いけど、手が届かないわけではないな。辺境伯に貰ったお金もあるしな。俺達の装備も前のアンデットゾンビウルフとの激戦のせいで結構ボロボロになったし、これを機に俺達もついでに買い替えてもいいかもしれない。
「ああ、じゃあそれを頼む。あと俺たちの防具も見繕ってくれないか?」
「……トウマ、お金大丈夫なの?」
コソコソと耳打ちをしてくる。
「……ああ、大丈夫だ。この前辺境伯に結構お金貰ったろ? 余裕は結構あるから、これを機に俺たちの分も良いのを買い揃えようぜ」
「……確かに一理あるわね。お金を出し渋って怪我でもしたら元も子もないもの」
「どのようなものがよろしいでしょうか?」
その後、俺たちは各々の希望を伝えながら防具を買い揃えていった。
「ありがとうございました。またの来店をお待ちしております」
そう言いながら店員さんはペコりとお辞儀をする。
かなりお金はかかったが、いい装備を買うことが出来たし、店の対応もこちらでは珍しく、丁寧だったのでとても満足だ。
150万ゴールドくらいどっか飛んでったけど、気にしない気にしない!
多分、これが日本にいた頃で通貨が円だったら、ずっと心臓バクバクしてただろうな。まだこちらの世界のお金はゲームの通貨のような感じがするので、そこまで使うのに躊躇ったり、緊張したりはしないな。まあ……その感覚は直さないとヤバいんだけど……
防具屋さんのお隣には服屋さんも併設していたので、服も一緒に買った。どうやら防具屋さんと同系列のお店らしいのでレジは一緒だったけどな。
ノア用のチュニックという、そこまで長くない、おしり辺りまでの長さのワンピースのようなものや、フレアスカートというみんながスカートと言われて真っ先に想像するような、ふわっと波打ちながら広がるものだ。
うーむ、どれも可愛いなぁ。凄い眼福だ。
可愛い子に服を買ってあげたくなっちゃう気持ちが凄いよく分かる。
リアンもカンナもノアも、やはり女の子なのか、服を着てはきゃっきゃしている。
見てるだけで満足だ。
買い物も一通り終わったところで、寄宿舎へと戻る。
寄宿舎にはまだ部屋が空いていたので、そこをノアの部屋にした。
「そういえばトウマ?」
「ん? なんだ?」
「アンデッドゾンビウルフを倒してレベルって上がらなかった?」
「ああ、ちょっと確認してみる」
名称:楠木斗真 年齢:17歳
種族:人族
職業:召喚士
状態:平常
ステータス レベル:8
HP:489 MP:11243 腕力:201 体力:189 敏捷:280 知力:362 魔力:723 器用:102
スキル
剣術Lv5、火魔術Lv4、風魔術Lv2、水魔術L2、土魔術Lv5、浄化魔術Lv2、召喚術LvMax、魔力回復上昇Lv6、詠唱短縮、料理Lv2
ユニークスキル
鑑定LvMax、鑑定偽造、
エクストラスキル
アイテムボックス(異)
固有魔法
神聖召喚魔術Lv2
称号
異世界人、真の勇者、Eランク冒険者
オーガのレザーアーマー
鋼鉄のガントレット
「うおっ! 戦闘中は気づかなかったけど、レベルが2も上がってたんだな……
しかも神聖召喚魔術のレベルが上がってる! 次は何ができるようになるんだ?」
「神聖召喚魔術?」
「あれ? 言ってなかったっけ? カンナとノアを召喚した魔術だよ。普通の召喚魔術と違って最大Aランク相当の魔物や、人、獣人などを召喚出来る魔術なんだ」
「だからだったのね……普通の召喚魔術もレベルMAXならそれなりに強い魔物が召喚できるけれど、カンナのような獣人とかは召喚出来ないものね」
「そうそう、そういうことだ。どれどれ? 鑑定っと」
神聖召喚魔術Lv2
ランクAレベルまでの人や亜人、魔物を召喚し、使役することができる。ランクが高くなればなるほど必要魔力量は大きくなる。
送還にも同様の魔力量が必要になる。既存の召喚した個体でも魔力を追加することでランクAまであげることができる。
過去に存在していたが既に絶滅しているものなどは魔素で生成することが出来る。なお過去にいた人物の記憶までは再現することは出来ない。
集中状態の場合、召喚した個体と意識を同化させることができ、同化状態の場合はお互いの思考が手に取るように分かるようになる。
召喚した個体のステータスの1部をトレース機能で一時的に使用が可能になる。ただし、消費魔力は元の必要な魔力の数倍となる。
「なるほど……」
新しく出来るようになったことは大きく分けて2つ。意識同化とトレースだ。
意識同化は、お互いが集中状態になることで意識を同化することが出来る。んー、これは戦闘時に使えそうだな。いちいちお互いに声をかけ合う必要が無くなるのし、相手にも作戦がバレるとかないので、非常に有効だろう。
もう1つがトレース機能。うーん、1部と書いてあるから出来るものと出来ないものがありそうだな。ここは試してみるしかない。俺でもカンナやノアの魔術を使えるようになるのはいいが、欠点としては消費魔力が数倍になってしまうことだな。同じ魔術をするなら、カンナ達にやってもらうのがいいだろう。ただ場合によっては、いきなり思いもよらない技を放って、相手を驚かせることもできるから使い方次第だな。これも試してみて、慣れる他はないだろう。
「これは……戦闘の仕方の幅が広がりそうだな。色々と試してみよう」
犬耳ちゃん(仮)ははにかむような笑顔を浮かべ、尻尾を振っていた。
「えっ!? どういうこと?? なんで……狼が人に?」
リアンは理解が追いつかないのか、完全にパニック状態になっている。
「あー、多分このスキルのせいだよ。えっと、獣人化っていうスキルらしいよ」
「私の変化と同じような感じです?」
うーん、どうなんだろ? 違うとも違くないとも言える気がするな。
……にしても服がちょっと、……あれだな。軽く扇情的……
ペラッペラのシャツ1枚だから、透けて見えそうでちょっと目のやり場に困る。
「えーっと、ちょっと目のやり場に困るからなんか服来てもらっていい?」
「とりあえずこれ着るです!」
「ありがとうございます♪」
カンナの普段着を着せてみたのだが、カンナと結構身長が離れているせいか、だいぶブカブカだ。彼氏のTシャツを着る彼女みたいで可愛い。
「そういえば名前ってあるのか?」
「ないのでご主人様つけてください♪」
ニコニコと上目遣いでお願いしてくる犬耳ちゃん(仮)可愛すぎるっ……!
そうだな。どんな名前が良いだろうか。
長い名前はなんか印象的に違うよな。うーん、可愛い名前……
「そうだ! ノアってどうだ?」
「良いわね。可愛い名前だと思うわ」
「ご主人様ありがとうございます! 私は今日からノアです!」
犬耳ちゃん(仮)改め、ノアはブンブンと嬉しそうに尻尾を振っている。
「それじゃあ、服もブカブカっぽいし装備と普段着買いに行くか」
「いらっしゃいませ」
流石王都だ、防具屋1つとっても小綺麗で洗練されている。
ガラスが鉄の網になったバージョンのショーケースに、一つ一つ防具らしき物が防具たての様なものに立てられている。
しかし、お値段が結構高い。この防具とか80万ゴールド……
いかにあのおっちゃんが値段を負けてくれていたのかがよくわかる。ゴメンよ、おっちゃん。負けてくれたのに予想の範囲内とか思っちゃって。
て言うか、ちょっと場違いなところに来てしまっただろうか……? おっちゃんのところが庶民的と言うならば、こっちは少しお金持ち用の防具屋な気がする。
場違いではあるが、日本人ゆえか買わずには出れないと感じてしまう。まあ辺境伯に貰ったお金もあるし、なんとかなるだろ!
「なにをお探しでしょうか?」
タキシードのような服をきた店員さんもこの世界では珍しく低姿勢だ。やっぱこれ、お金持ちの人への対応だよな……
「この子の防具を頼むわ、子供だから軽めで可愛いものないかしら?」
貴族令嬢であったリアンはこういう店に慣れてるっぽいので、丸投げにすることにした。……適材適所って奴だよ? 別にこの雰囲気にビビッテルワケジャナイヨ。
「こちらなどいかがでしょうか? ドレスアーマーの一種でして、ドレスアーマーでは珍しいレザータイプのものです。可愛らしさもありますし、付与により防御力も上がっているのでおすすめでございます」
そう言われ出てきたのは、ゲームで見たドレスアーマーの金属部分がレザー、革製になったものだった。ゲームほど露出度は高くなく、しっかりと肘や胸などにはプロテクターらしきものがある。
それに可愛い。凄く可愛い。軽いフリフリとかも着いていてノアに凄い似合うと思う。
「1回試着させて貰ってもいいかしら?」
「かしこまりました、こちらへどうぞ」
案内された先には試着室のような個室があった。
「お嬢様1人では着るのが難しいと思いますので実際に着方を教え致します。恐縮ですが、どちらか手伝って頂けないでしょうか?」
俺がちらっとリアンを横目で見る。お願い! 多分カンナも苦手だと思う……
「ええ、分かったわ。私がやるわね」
ありがとうございます! リアンさん!
女性店員さんがどうやら着方をレクチャーしてくれるそうなので、俺はカンナと待つことになった。
待ってる間は、店内をキョロキョロ見たりした。馴染みのあるレザーアーマーや、全身鎧のフルプレートアーマー、胴体だけ金属のハーフアーマー、鱗状の金属板をつなぎ合わせて作られているスケイルアーマーなど、多種多様の防具があった。
待つこと10分くらい。
やっとリアンとノアが出てきた。
「かわいい……」
想像以上に可愛すぎて心の声が漏れてしまった。にしても似合いすぎでは無いだろうか?
防御力を備えながらも、可愛さを忘れていないこのドレスアーマーはノアにピッタリだ。やっぱり、スカート部分のフリフリも似合ってて可愛いな。
「これ……すっごく軽くて動きやすいです♪」
ふむ、軽量化の魔法でも付与されてるのだろうか?
名称:レザードレスアーマー
防御力:450 耐久値:1300/1300
効果:軽量化、防御力中上昇、防臭、清潔
おおー! 効果の方もバッチリだな。
「これ、いくらですか?」
「30万ゴールドとなります」
むむむ、値段的には高いけど、手が届かないわけではないな。辺境伯に貰ったお金もあるしな。俺達の装備も前のアンデットゾンビウルフとの激戦のせいで結構ボロボロになったし、これを機に俺達もついでに買い替えてもいいかもしれない。
「ああ、じゃあそれを頼む。あと俺たちの防具も見繕ってくれないか?」
「……トウマ、お金大丈夫なの?」
コソコソと耳打ちをしてくる。
「……ああ、大丈夫だ。この前辺境伯に結構お金貰ったろ? 余裕は結構あるから、これを機に俺たちの分も良いのを買い揃えようぜ」
「……確かに一理あるわね。お金を出し渋って怪我でもしたら元も子もないもの」
「どのようなものがよろしいでしょうか?」
その後、俺たちは各々の希望を伝えながら防具を買い揃えていった。
「ありがとうございました。またの来店をお待ちしております」
そう言いながら店員さんはペコりとお辞儀をする。
かなりお金はかかったが、いい装備を買うことが出来たし、店の対応もこちらでは珍しく、丁寧だったのでとても満足だ。
150万ゴールドくらいどっか飛んでったけど、気にしない気にしない!
多分、これが日本にいた頃で通貨が円だったら、ずっと心臓バクバクしてただろうな。まだこちらの世界のお金はゲームの通貨のような感じがするので、そこまで使うのに躊躇ったり、緊張したりはしないな。まあ……その感覚は直さないとヤバいんだけど……
防具屋さんのお隣には服屋さんも併設していたので、服も一緒に買った。どうやら防具屋さんと同系列のお店らしいのでレジは一緒だったけどな。
ノア用のチュニックという、そこまで長くない、おしり辺りまでの長さのワンピースのようなものや、フレアスカートというみんながスカートと言われて真っ先に想像するような、ふわっと波打ちながら広がるものだ。
うーむ、どれも可愛いなぁ。凄い眼福だ。
可愛い子に服を買ってあげたくなっちゃう気持ちが凄いよく分かる。
リアンもカンナもノアも、やはり女の子なのか、服を着てはきゃっきゃしている。
見てるだけで満足だ。
買い物も一通り終わったところで、寄宿舎へと戻る。
寄宿舎にはまだ部屋が空いていたので、そこをノアの部屋にした。
「そういえばトウマ?」
「ん? なんだ?」
「アンデッドゾンビウルフを倒してレベルって上がらなかった?」
「ああ、ちょっと確認してみる」
名称:楠木斗真 年齢:17歳
種族:人族
職業:召喚士
状態:平常
ステータス レベル:8
HP:489 MP:11243 腕力:201 体力:189 敏捷:280 知力:362 魔力:723 器用:102
スキル
剣術Lv5、火魔術Lv4、風魔術Lv2、水魔術L2、土魔術Lv5、浄化魔術Lv2、召喚術LvMax、魔力回復上昇Lv6、詠唱短縮、料理Lv2
ユニークスキル
鑑定LvMax、鑑定偽造、
エクストラスキル
アイテムボックス(異)
固有魔法
神聖召喚魔術Lv2
称号
異世界人、真の勇者、Eランク冒険者
オーガのレザーアーマー
鋼鉄のガントレット
「うおっ! 戦闘中は気づかなかったけど、レベルが2も上がってたんだな……
しかも神聖召喚魔術のレベルが上がってる! 次は何ができるようになるんだ?」
「神聖召喚魔術?」
「あれ? 言ってなかったっけ? カンナとノアを召喚した魔術だよ。普通の召喚魔術と違って最大Aランク相当の魔物や、人、獣人などを召喚出来る魔術なんだ」
「だからだったのね……普通の召喚魔術もレベルMAXならそれなりに強い魔物が召喚できるけれど、カンナのような獣人とかは召喚出来ないものね」
「そうそう、そういうことだ。どれどれ? 鑑定っと」
神聖召喚魔術Lv2
ランクAレベルまでの人や亜人、魔物を召喚し、使役することができる。ランクが高くなればなるほど必要魔力量は大きくなる。
送還にも同様の魔力量が必要になる。既存の召喚した個体でも魔力を追加することでランクAまであげることができる。
過去に存在していたが既に絶滅しているものなどは魔素で生成することが出来る。なお過去にいた人物の記憶までは再現することは出来ない。
集中状態の場合、召喚した個体と意識を同化させることができ、同化状態の場合はお互いの思考が手に取るように分かるようになる。
召喚した個体のステータスの1部をトレース機能で一時的に使用が可能になる。ただし、消費魔力は元の必要な魔力の数倍となる。
「なるほど……」
新しく出来るようになったことは大きく分けて2つ。意識同化とトレースだ。
意識同化は、お互いが集中状態になることで意識を同化することが出来る。んー、これは戦闘時に使えそうだな。いちいちお互いに声をかけ合う必要が無くなるのし、相手にも作戦がバレるとかないので、非常に有効だろう。
もう1つがトレース機能。うーん、1部と書いてあるから出来るものと出来ないものがありそうだな。ここは試してみるしかない。俺でもカンナやノアの魔術を使えるようになるのはいいが、欠点としては消費魔力が数倍になってしまうことだな。同じ魔術をするなら、カンナ達にやってもらうのがいいだろう。ただ場合によっては、いきなり思いもよらない技を放って、相手を驚かせることもできるから使い方次第だな。これも試してみて、慣れる他はないだろう。
「これは……戦闘の仕方の幅が広がりそうだな。色々と試してみよう」
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