8 / 431
一章 人尊霊卑の異世界
7 契約のカタチ
しおりを挟む
そう認識した次の瞬間だった。
「後ろ!」
俺は視界に入ったその光景に思わず叫ぶ。
地上から爆風に煽られながらもエルドさんがこちらに向けて光の矢放った。
「う……ッ」
認識した次の瞬間には、光の矢は青髪の精霊の右肩を貫く。
「……ッ」
それでも青髪の精霊はそれを堪えるように俺を抱えたままで、右足の足元に風の塊の様な物を出現させて踏み抜く。
そして先に上空に跳びあがった時の様に訪れる加速。
その勢いのままエルドさん達の居た所から俺達は離れ、森の奥へと進んで行く。
追撃は無かった。あの光の槍の射程圏外に出たのかもしれない。
やがて青髪の精霊はそのスピードを風を用いる事によって減速させ、地上へと降り立ち、そこで俺は地面に下ろされる。
……思いのほか優しく。
そんな青髪の精霊に俺は問いかける。
「なんで俺を連れだした? お前が助けてくれる道理なんてないだろ」
俺の問いに青髪の精霊は右肩を左手で抑えながらこう返す。
「それはこっちのセリフですよ! 何を考えているんですかあなたは!」
本当に訳が分からないという風に、青髪の精霊は叫ぶ。
「私を騙す為にああいう事を言うのならあればまだ分かりますよ。でも同じ人間相手にあんな事を言って……人間なのに、人間の前で私を助けるとか言って……そこになんのメリットがあるんですか! あなたは一体何がしたいんですか!」
何がしたかったか。
それはこういう話を口にしている彼女が、どういう訳か聞いていたであろう俺の叫びの通りだ。
でも聞かれたのならばもう一度言ってやる。
「お前を助けたかったんだよ。それが正しい事だと思ったからやったし……そういう事にメリットなんて求めねえ」
やりたい事をやっているんだ。寧ろやれている事が、俺にとってのメリットだ。
「お前こそなんで俺を助けてくれた? それこそメリットなんて何もねえだろ?」
「……ッ」
彼女は、中々口を開かなかった。
それは越えてはいけない一線を前にしている様で……きっと、越える事を躊躇っている。
そしてそれは越えられない。
「まあいいか。言いたくないんだったらそれでいいよ」
その理由を知りたかったけれど、結果的に助けてもらった事実があるだけで充分だ。
メリットはいらないと言ったけど、そういう風に助けてもらえた事は純粋に嬉しいし、活力だって沸いてくるのだから。
俺は近くに落ちていた、握りやすそうな木の棒を拾い上げる。
「……まあこんなもんでも、無いよりはマシか」
それを握りしめ一歩前へ。エルドさん達のいた方向へと足を進める。
だけど二歩目は止められた。俺の左手を青髪の精霊が掴んでいた。
「そんな物持って……なにをしようって言うんですか?」
「あの人達を止める」
俺は目的を口にする。
「正確には時間稼ぎみたいなもんだ。こんな木の棒じゃどうにもならねえ事は分かってるけれど、それでも俺が出て行けば一人くらいは足止め出来るかもしれない。そうなったら、逃げるにしろ戦うにしろ、お前がなんとかなる可能性が増えるとは思わねえか?」
「……それで、あなたはどうなるんですか」
「さあ……どうなるんだろうな。まああんまりいいようにはならないいと思うけど」
「それならどうしてそんな――」
「他に俺がお前を助ける為にできることなんて無いだろ? だからこうするんだ」
だから俺は戦うんだ。
「そう言う訳だ。手、離してくれ」
青髪の精霊の方に向き直りそう言うけれど、その手は離れない。寧ろ握りしめる力が強くなった。
「一つ、聞かせてください」
青髪の精霊は少しだけ不安そうな感情を表情に込め……そして俺の眼をしっかと見て、この問いを口にする。
「あなたにとって……精霊は、一体どういう風に見えますか?」
その問いの答えを悩む必要なんてない。
「普通の女の子に見えるよ。資源だなんて思ってたまるか」
その回答に返答は中々返ってこなかった。
だけども左手を握る力は強くなった。もう痛いレベルではあったが、それを表情に出さない様に堪える。
そしてまるで決心したように、ようやく言葉は紡がれる。
「……いい……ですか」
消え入りそうな小さな声で。でも次はしっかりと意思の籠った声で、もう一度。
「あなたを、信じても……良いですか?」
不安混じりのその問いは、もしかすると答えが返ってこなかった先の問いの答えでもあるのかもしれない。
今そうして向けられている言葉が、俺を助けてくれた理由なのかもしれない。
きっと俺をこうして止めてくれるのだって。
そして、その思いにどういう言葉を返せばいいのかを考える必要は無い。
ただ純粋に。沸き出てくる言葉を口にすればいいだけだ。
「こんな俺でよければ、信じてくれ」
この瞬間、俺は改めて心の底からこう思う。
この状況、必ず打開してみせると。
元よりそのつもりだったけれど、得られるとは思っていなかった信頼を得てしまったら、もう尚更止まれない。より一歩、踏み出す力は強くなる。
「だから俺は必ずやって見せる。一人や二人位。いや、三人だって絶対に止めてやる」
「そんな自殺みたいな真似は、もうさせませんよ」
少女は俺の決意を否定する。
「離してくれないか? これじゃ動けない」
「離しません! 信じようと思った相手を死なせるかもしれないんです。止めるに決まってるじゃないですか!」
そう言ってくれるのはありがたいけど……だけどだ。
「でも他に何がある? 俺は精霊と契約していないから、精霊術なんてのは使えない。お前を助ける為にできる事っつったら、この木の棒振り回して時間稼ぐ事位だろ」
現状この場で俺にできる事はそれ位だ。悔しいけど情けないけどこれっぽっちなんだ。
だからこれで戦いを挑む。それが今取れる最善の策だと思うから。
だけど大前提をひっくり返すように、青髪の精霊は言う。
「だったら……使えるようになれば良いんですよ」
「……ッ!?」
「……しましょう。私と契約を」
今の今まで俺は精霊との契約に対して酷い悪印象し抱いていなかった。
精霊を完膚なきまでに叩きのめして、工場でドール化し、そして自我を失った精霊と契約を結ぶ、最低最悪の行為と。だけどこの世界の人間がそういう選択を取るのは精霊が人間と契約を結ぼうとしないからだ。結べるわけがない程関係が悪化しているからだ。
だけど……今の俺と目の前の精霊となら。
自分から契約を申し出てきた精霊となら。
「私と一緒に戦ってくれますか?」
そう言った青髪の精霊の足元……いや、俺と精霊を中心として魔法陣が展開された。
そして、そうして差し出された契約書に判を押す事に対する躊躇いは一切なかった。。
「ああ。戦ってやるよ。任せとけ」
俺が笑みを作ってそう答えた、次の瞬間だった。
「グ……ッ」
右手の甲に焼ける様な痛みが数秒走った。それはまるで焼き印でも押すように。
そして痛みが去った後に右手の甲にあったのは白い刻印。
黒かったエルドさん達の刻印とは対極を成す白。
「契約完了です」
そう答える青髪の精霊の表情には、先程まで僅かに残っていた不安そうな感情が完全に消え失せていた。
「……良かった。無事に契約出来て」
「出来ない事もあんのか?」
「はい。契約というのは互いが互いの事をある程度信頼していなければできませんから。これで私は……あなたの事を、迷う事なく信じられる」
成程。つまりもし俺が適当な事を言って騙そうとする話術師だったら契約は成功していなかった訳だ。つまり契約さえできれば……間違い無く俺が味方だという証明ができる。
信じてもいいかって言っても、人間を信じるのにはそれ相応の不安が付きまとっていた筈だ。それが俺が信じてくれと言ってからも、まだ微かに残っていたあの不安そうな表情の正体なのだろう
だとすればそれを払拭できて本当に良かったと思う。
そしてそれが払拭出来たからなのかもしれない。おそらく契約だとか、そういう事をやる前にやっておかなければならない事の話題を、青髪の精霊が切り出した。
「そうだ……あなたの名前、教えてください。まだ聞いてませんでしたよね」
「瀬戸栄治。お前は?」
「エルです。その、改めて……よろしくお願いします、エイジさん」
「こちらこそよろしく、エル」
こうして互いに窮地に立たされていた俺達は、一歩前へと踏み出した。
二人でこの状況を打開する。これが多分、正しい契約の形だ。
「後ろ!」
俺は視界に入ったその光景に思わず叫ぶ。
地上から爆風に煽られながらもエルドさんがこちらに向けて光の矢放った。
「う……ッ」
認識した次の瞬間には、光の矢は青髪の精霊の右肩を貫く。
「……ッ」
それでも青髪の精霊はそれを堪えるように俺を抱えたままで、右足の足元に風の塊の様な物を出現させて踏み抜く。
そして先に上空に跳びあがった時の様に訪れる加速。
その勢いのままエルドさん達の居た所から俺達は離れ、森の奥へと進んで行く。
追撃は無かった。あの光の槍の射程圏外に出たのかもしれない。
やがて青髪の精霊はそのスピードを風を用いる事によって減速させ、地上へと降り立ち、そこで俺は地面に下ろされる。
……思いのほか優しく。
そんな青髪の精霊に俺は問いかける。
「なんで俺を連れだした? お前が助けてくれる道理なんてないだろ」
俺の問いに青髪の精霊は右肩を左手で抑えながらこう返す。
「それはこっちのセリフですよ! 何を考えているんですかあなたは!」
本当に訳が分からないという風に、青髪の精霊は叫ぶ。
「私を騙す為にああいう事を言うのならあればまだ分かりますよ。でも同じ人間相手にあんな事を言って……人間なのに、人間の前で私を助けるとか言って……そこになんのメリットがあるんですか! あなたは一体何がしたいんですか!」
何がしたかったか。
それはこういう話を口にしている彼女が、どういう訳か聞いていたであろう俺の叫びの通りだ。
でも聞かれたのならばもう一度言ってやる。
「お前を助けたかったんだよ。それが正しい事だと思ったからやったし……そういう事にメリットなんて求めねえ」
やりたい事をやっているんだ。寧ろやれている事が、俺にとってのメリットだ。
「お前こそなんで俺を助けてくれた? それこそメリットなんて何もねえだろ?」
「……ッ」
彼女は、中々口を開かなかった。
それは越えてはいけない一線を前にしている様で……きっと、越える事を躊躇っている。
そしてそれは越えられない。
「まあいいか。言いたくないんだったらそれでいいよ」
その理由を知りたかったけれど、結果的に助けてもらった事実があるだけで充分だ。
メリットはいらないと言ったけど、そういう風に助けてもらえた事は純粋に嬉しいし、活力だって沸いてくるのだから。
俺は近くに落ちていた、握りやすそうな木の棒を拾い上げる。
「……まあこんなもんでも、無いよりはマシか」
それを握りしめ一歩前へ。エルドさん達のいた方向へと足を進める。
だけど二歩目は止められた。俺の左手を青髪の精霊が掴んでいた。
「そんな物持って……なにをしようって言うんですか?」
「あの人達を止める」
俺は目的を口にする。
「正確には時間稼ぎみたいなもんだ。こんな木の棒じゃどうにもならねえ事は分かってるけれど、それでも俺が出て行けば一人くらいは足止め出来るかもしれない。そうなったら、逃げるにしろ戦うにしろ、お前がなんとかなる可能性が増えるとは思わねえか?」
「……それで、あなたはどうなるんですか」
「さあ……どうなるんだろうな。まああんまりいいようにはならないいと思うけど」
「それならどうしてそんな――」
「他に俺がお前を助ける為にできることなんて無いだろ? だからこうするんだ」
だから俺は戦うんだ。
「そう言う訳だ。手、離してくれ」
青髪の精霊の方に向き直りそう言うけれど、その手は離れない。寧ろ握りしめる力が強くなった。
「一つ、聞かせてください」
青髪の精霊は少しだけ不安そうな感情を表情に込め……そして俺の眼をしっかと見て、この問いを口にする。
「あなたにとって……精霊は、一体どういう風に見えますか?」
その問いの答えを悩む必要なんてない。
「普通の女の子に見えるよ。資源だなんて思ってたまるか」
その回答に返答は中々返ってこなかった。
だけども左手を握る力は強くなった。もう痛いレベルではあったが、それを表情に出さない様に堪える。
そしてまるで決心したように、ようやく言葉は紡がれる。
「……いい……ですか」
消え入りそうな小さな声で。でも次はしっかりと意思の籠った声で、もう一度。
「あなたを、信じても……良いですか?」
不安混じりのその問いは、もしかすると答えが返ってこなかった先の問いの答えでもあるのかもしれない。
今そうして向けられている言葉が、俺を助けてくれた理由なのかもしれない。
きっと俺をこうして止めてくれるのだって。
そして、その思いにどういう言葉を返せばいいのかを考える必要は無い。
ただ純粋に。沸き出てくる言葉を口にすればいいだけだ。
「こんな俺でよければ、信じてくれ」
この瞬間、俺は改めて心の底からこう思う。
この状況、必ず打開してみせると。
元よりそのつもりだったけれど、得られるとは思っていなかった信頼を得てしまったら、もう尚更止まれない。より一歩、踏み出す力は強くなる。
「だから俺は必ずやって見せる。一人や二人位。いや、三人だって絶対に止めてやる」
「そんな自殺みたいな真似は、もうさせませんよ」
少女は俺の決意を否定する。
「離してくれないか? これじゃ動けない」
「離しません! 信じようと思った相手を死なせるかもしれないんです。止めるに決まってるじゃないですか!」
そう言ってくれるのはありがたいけど……だけどだ。
「でも他に何がある? 俺は精霊と契約していないから、精霊術なんてのは使えない。お前を助ける為にできる事っつったら、この木の棒振り回して時間稼ぐ事位だろ」
現状この場で俺にできる事はそれ位だ。悔しいけど情けないけどこれっぽっちなんだ。
だからこれで戦いを挑む。それが今取れる最善の策だと思うから。
だけど大前提をひっくり返すように、青髪の精霊は言う。
「だったら……使えるようになれば良いんですよ」
「……ッ!?」
「……しましょう。私と契約を」
今の今まで俺は精霊との契約に対して酷い悪印象し抱いていなかった。
精霊を完膚なきまでに叩きのめして、工場でドール化し、そして自我を失った精霊と契約を結ぶ、最低最悪の行為と。だけどこの世界の人間がそういう選択を取るのは精霊が人間と契約を結ぼうとしないからだ。結べるわけがない程関係が悪化しているからだ。
だけど……今の俺と目の前の精霊となら。
自分から契約を申し出てきた精霊となら。
「私と一緒に戦ってくれますか?」
そう言った青髪の精霊の足元……いや、俺と精霊を中心として魔法陣が展開された。
そして、そうして差し出された契約書に判を押す事に対する躊躇いは一切なかった。。
「ああ。戦ってやるよ。任せとけ」
俺が笑みを作ってそう答えた、次の瞬間だった。
「グ……ッ」
右手の甲に焼ける様な痛みが数秒走った。それはまるで焼き印でも押すように。
そして痛みが去った後に右手の甲にあったのは白い刻印。
黒かったエルドさん達の刻印とは対極を成す白。
「契約完了です」
そう答える青髪の精霊の表情には、先程まで僅かに残っていた不安そうな感情が完全に消え失せていた。
「……良かった。無事に契約出来て」
「出来ない事もあんのか?」
「はい。契約というのは互いが互いの事をある程度信頼していなければできませんから。これで私は……あなたの事を、迷う事なく信じられる」
成程。つまりもし俺が適当な事を言って騙そうとする話術師だったら契約は成功していなかった訳だ。つまり契約さえできれば……間違い無く俺が味方だという証明ができる。
信じてもいいかって言っても、人間を信じるのにはそれ相応の不安が付きまとっていた筈だ。それが俺が信じてくれと言ってからも、まだ微かに残っていたあの不安そうな表情の正体なのだろう
だとすればそれを払拭できて本当に良かったと思う。
そしてそれが払拭出来たからなのかもしれない。おそらく契約だとか、そういう事をやる前にやっておかなければならない事の話題を、青髪の精霊が切り出した。
「そうだ……あなたの名前、教えてください。まだ聞いてませんでしたよね」
「瀬戸栄治。お前は?」
「エルです。その、改めて……よろしくお願いします、エイジさん」
「こちらこそよろしく、エル」
こうして互いに窮地に立たされていた俺達は、一歩前へと踏み出した。
二人でこの状況を打開する。これが多分、正しい契約の形だ。
0
お気に入りに追加
369
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる