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放浪編
104 放浪編23 決戦
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SIDE:アノイ星系 両軍(3人称視点)
ここに第6皇子軍と第13皇子軍最大の決戦が幕を開ける。
はずだった。
「どうしてこうなった?」
話は少し戻り決戦前。25000対10500+アノイ要塞がアノイ星系惑星アノイ前で対峙している。
アノイ要塞の戦闘力を加えて第6皇子軍若干有利という状況であるが、戦えばお互いに多大な犠牲を強いることになるという、まさに血みどろの総力戦。
お互いに打つ手はなく、様子見のお見合い状態が続いていた。
どうやら、プリンスは戦わずして勝つつもりだったようだ。
戦う気ならば形振り構わずステーションを参加させていたことだろう。
だが、プリンスはそうはしなかった。
ステーションを参加させるということはSFOのプレイヤーに秘密を暴露することになる。
それはつまりSFOの誘拐システムを捨てることを意味した。
それをプリンスは惜しんだ。
晶羅が死んだと思っているプリンスはすっかり油断していたのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
SIDE:アノイ星系 晶羅(1人称視点)
僕は専用艦で出撃するために戦術兵器統合制御システムをフル稼働させ戦場を把握しようとした。
その瞬間に湧き上がる悪寒、何かが逆ハックをかけて来ている。
僕はデータリンクの内容を電脳空間化することで視覚化し仮想画面に表示させた。
迫り来る強大な力。ああ、これは戦艦に逆ハックされたのと同じパターンだ。
侵食弾で支配した回路を力尽くで奪い返されて遡られた。
つまり戦艦以上の高性能電脳の仕業。
思い当たるのは一つ。
「野良宇宙艦の巣か!」
僕は電脳空間をアバターで潜る。
敵の障壁をアバターの武装で撃つ。
電脳空間はイメージの世界だ。破壊のイメージが障壁を壊す。
追加の侵食弾でデータリンクを再支配していく。
敵の攻性防壁がビームのように降り注いでくる。
僕はGバレットのイメージでレールガンを撃つ。
敵の防壁が破壊され曇り空が晴れるように回廊が開く。
目の前には生体脳のイメージ。野良宇宙艦の巣の中枢だ。
突然頭にテレパシーのような言葉が届く。
『その力、汝は何者か?』
中枢のイメージが震える子犬になる。
怯えているという事だろうか?
「僕? 僕は八重樫晶羅。ただのゲーマーだ」
『何ゆえ我を侵食する』
子犬が膨れ上がり巨大な狼と化す。
怒りのイメージ。
「それは力が欲しいからかな?」
『汝はその資格があるのか?』
巨大な狼が今にも飛び掛からんと身構える。
「それはどうなんだろう?」
『資格を示せ』
巨大な狼が吠える。威嚇だろうか。
「んー。『提督コマンド、我に従え!』(適当)でいいかな?」
『おおお……。まさに正当なる後継者に間違いない。
お待ちしておりました。貴方様に喜んで従おう!』
なぜか巨大な狼が尻尾をブンブン振り回す忠犬と化す。
「え?」
提督コマンド効くの?
『え?』
どうやら僕は野良宇宙艦の巣を従えたようだ。
『力が必要なのだろう?』
忠犬が不安げな顔で見上げる。
拒否されたのかと不安なのか?
「そうだね。今ちょっとピンチかな?」
『ならば直ぐに馳せ参じよう!』
忠犬の尻尾が滅茶苦茶強く振り回された。
専用艦の電脳に加えられていた圧は何事も無かったかのように消えていた。
◇ ◇ ◇ ◆ ◇
SIDE:アノイ星系 両軍(3人称視点)
晶羅が逆ハックで動けないでいる間に決戦の前哨戦は動き始めていた。
『どうした獣人の諸君。私に従えば幸せが待っているぞ?』
その一言にラーテルがキレた。
『お前の「獣人」という単語には嘲りが含まれているんだよ!』
ラーテルは戦闘部族だ。例え相手が強大な敵でも食って掛かり一歩も引かない、それがラーテルだ。
無謀な戦いを挑み堂々と勝つ。それこそがラーテルの誉れだ。
今回もご多分に漏れずラーテル族はその気質を発揮し突貫した。
『バカな! なぜ戦う。アキラ亡き後戦う理由など無いだろ!』
『バカはお前だ! 俺達の矜持を踏みにじっておいて戦う理由が無いとは片腹痛いわ!』
プリンスが動揺する中、ラーテル率いる小領地混成軍3000が突っ込む。
脅しで展開していたプリンス軍25000は動けず混戦となった。
プリンス軍は自軍の戦力が10000弱に対し残り15000は借り物の軍だった。
それが対応の遅れを生んだ。
『お前ら、獣人の姫がどうなってもいいのか!』
プリンスが焦って悪手を選ぶ。これに猫族犬族が反応する。
『『嫁を人質だとしか思わないから、お前には人が付いて来ないんだよ!!』』
怒りに燃えるグラウル領軍3000とカプリース領軍3000も突貫する。
晶羅の命令を待つこと無く戦端は開いてしまっていた。
「晶羅、始まっちまったぞ!」
神澤社長から通信が入る。
僕は電脳世界から現実世界に引き戻される。
「社長、ごめん。取り込んでた」
僕は満を持して出撃する。
『みんなごめん。一緒に詐欺師を打倒しよう!』
獣人族が吶喊してしまってどうすればいいのか戸惑っていた地球人艦隊が動き出す。
◇ ◇ ◇ ◆ ◆
SIDE:アノイ星系 晶羅(1人称視点)
『『『『うぎゃー! なんだあれは!!』』』』
『助けて! 神様!!』
『巣? この世の終わりだ……』
その時全艦隊からパニックの通信が入った。
騒然とするアノイ星系。
強力な時空震が発生する。空間が歪み周囲のプリンス軍が巻き込まれ回避行動をとる。
アノイ星系に野良宇宙艦の巣が次元跳躍して来たのだ。
『来ちゃった♡』
『来ちゃった♡じゃねーよ!!』
僕は渾身のツッコミを入れた。
ワープアウトと同時に飛び出す数十万もの野良宇宙艦達。
僕は慌てて野良宇宙艦の識別を青に変えて、戦術兵器統合制御システムを介してデータをアップデートし味方艦隊に送る。
当然、プリンス艦隊にも識別信号赤として伝わったろう。
その数25万。一気に戦力比10倍である。
『僕の味方は撃つなよ?』
『任せて♡』
僕は人工惑星型工場母艦に念押しする。
敵味方識別信号が理解出来ればいいんだけど。
そして僕は次元通信でGOサインを出す。
亜空間側からアノイ星系の次元跳躍門を閉めてロックしたのだ。
これでプリンスは逃げられなくなった。
(さあ、どうするプリンス?)
『もう決着は着いたと思うんだけど、降伏しないか? プリンス?』
僕は降伏を勧告した。
まあ、それに乗って来るようなプリンスでないことは理解している。
『な、アキラ! 生きていたのか!!』
通信から本当に驚いた様子のプリンスの声が伝わってくる。
『生きていたよ。あんたの罠はお見通しだったからね。それよりこれ、どうするつもり?』
『くっ。殺せ!』
プリンス、それは捕まった女騎士専用だろ。
思わず笑いそうになったけど、ここは真剣に対応しなければいけない。
『わかった。それで終わるならそうしよう』
僕は長砲身5cmレールガンでプリンス艦を狙う。
派手な装飾をあしらった専用艦なので直ぐにプリンス艦だとわかった。
僕はためらわずに引き金(脳波コントロールなので比喩です)を引いた。
Gバレットがプリンス艦へと一直線に飛んで行く。直撃。
ダメージはあるが撃沈ではない。
僕はもう一発Gバレットを撃ち込む。
その時、ロックされたはずの次元跳躍門を強制的に開き1艦の専用艦が突入して来た。
その艦はレールガンを発射、僕のGバレットに当て相殺した。
「Gバレットだと!」
そう、その艦が撃ったのはGバレットだった。
僕の他にも使い手がいたなんて。
巨大なエネルギーのぶつかり合いで閃光が走る。
その光が消えた時、プリンス艦と謎の専用艦は姿を消していた。
追撃しようにもご丁寧に次元跳躍門は閉じられていた。
残存艦25000は降伏。鹵獲された。
うち有人艦は250。プリンス勢は思ったより人材が乏しかった。
だが、無人艦を含めた全体の艦数は脅威だった。
最大の決戦だと思っていたのに思った以上に戦い自体ははショボかった。
彼らの処遇は後日決めよう。
プリンスを逃したということは、戦いはまだ続くということ。
奴にはまだステーションが残っている。
その力は強大だ。今回もステーションを持って来られていたら、人工惑星型工場母艦が味方となって来なかったら、味方も大損害を出していた。
そうなると地球人にも死者が出た可能性が高い。
身近な人が犠牲になったかもしれない。
危うい戦いだった。思った以上にプリンス軍の数が多かった。
プリンスの執着は激しい。次の戦いに備えなければならないだろう。
面倒くさい奴だ。
ここに第6皇子軍と第13皇子軍最大の決戦が幕を開ける。
はずだった。
「どうしてこうなった?」
話は少し戻り決戦前。25000対10500+アノイ要塞がアノイ星系惑星アノイ前で対峙している。
アノイ要塞の戦闘力を加えて第6皇子軍若干有利という状況であるが、戦えばお互いに多大な犠牲を強いることになるという、まさに血みどろの総力戦。
お互いに打つ手はなく、様子見のお見合い状態が続いていた。
どうやら、プリンスは戦わずして勝つつもりだったようだ。
戦う気ならば形振り構わずステーションを参加させていたことだろう。
だが、プリンスはそうはしなかった。
ステーションを参加させるということはSFOのプレイヤーに秘密を暴露することになる。
それはつまりSFOの誘拐システムを捨てることを意味した。
それをプリンスは惜しんだ。
晶羅が死んだと思っているプリンスはすっかり油断していたのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
SIDE:アノイ星系 晶羅(1人称視点)
僕は専用艦で出撃するために戦術兵器統合制御システムをフル稼働させ戦場を把握しようとした。
その瞬間に湧き上がる悪寒、何かが逆ハックをかけて来ている。
僕はデータリンクの内容を電脳空間化することで視覚化し仮想画面に表示させた。
迫り来る強大な力。ああ、これは戦艦に逆ハックされたのと同じパターンだ。
侵食弾で支配した回路を力尽くで奪い返されて遡られた。
つまり戦艦以上の高性能電脳の仕業。
思い当たるのは一つ。
「野良宇宙艦の巣か!」
僕は電脳空間をアバターで潜る。
敵の障壁をアバターの武装で撃つ。
電脳空間はイメージの世界だ。破壊のイメージが障壁を壊す。
追加の侵食弾でデータリンクを再支配していく。
敵の攻性防壁がビームのように降り注いでくる。
僕はGバレットのイメージでレールガンを撃つ。
敵の防壁が破壊され曇り空が晴れるように回廊が開く。
目の前には生体脳のイメージ。野良宇宙艦の巣の中枢だ。
突然頭にテレパシーのような言葉が届く。
『その力、汝は何者か?』
中枢のイメージが震える子犬になる。
怯えているという事だろうか?
「僕? 僕は八重樫晶羅。ただのゲーマーだ」
『何ゆえ我を侵食する』
子犬が膨れ上がり巨大な狼と化す。
怒りのイメージ。
「それは力が欲しいからかな?」
『汝はその資格があるのか?』
巨大な狼が今にも飛び掛からんと身構える。
「それはどうなんだろう?」
『資格を示せ』
巨大な狼が吠える。威嚇だろうか。
「んー。『提督コマンド、我に従え!』(適当)でいいかな?」
『おおお……。まさに正当なる後継者に間違いない。
お待ちしておりました。貴方様に喜んで従おう!』
なぜか巨大な狼が尻尾をブンブン振り回す忠犬と化す。
「え?」
提督コマンド効くの?
『え?』
どうやら僕は野良宇宙艦の巣を従えたようだ。
『力が必要なのだろう?』
忠犬が不安げな顔で見上げる。
拒否されたのかと不安なのか?
「そうだね。今ちょっとピンチかな?」
『ならば直ぐに馳せ参じよう!』
忠犬の尻尾が滅茶苦茶強く振り回された。
専用艦の電脳に加えられていた圧は何事も無かったかのように消えていた。
◇ ◇ ◇ ◆ ◇
SIDE:アノイ星系 両軍(3人称視点)
晶羅が逆ハックで動けないでいる間に決戦の前哨戦は動き始めていた。
『どうした獣人の諸君。私に従えば幸せが待っているぞ?』
その一言にラーテルがキレた。
『お前の「獣人」という単語には嘲りが含まれているんだよ!』
ラーテルは戦闘部族だ。例え相手が強大な敵でも食って掛かり一歩も引かない、それがラーテルだ。
無謀な戦いを挑み堂々と勝つ。それこそがラーテルの誉れだ。
今回もご多分に漏れずラーテル族はその気質を発揮し突貫した。
『バカな! なぜ戦う。アキラ亡き後戦う理由など無いだろ!』
『バカはお前だ! 俺達の矜持を踏みにじっておいて戦う理由が無いとは片腹痛いわ!』
プリンスが動揺する中、ラーテル率いる小領地混成軍3000が突っ込む。
脅しで展開していたプリンス軍25000は動けず混戦となった。
プリンス軍は自軍の戦力が10000弱に対し残り15000は借り物の軍だった。
それが対応の遅れを生んだ。
『お前ら、獣人の姫がどうなってもいいのか!』
プリンスが焦って悪手を選ぶ。これに猫族犬族が反応する。
『『嫁を人質だとしか思わないから、お前には人が付いて来ないんだよ!!』』
怒りに燃えるグラウル領軍3000とカプリース領軍3000も突貫する。
晶羅の命令を待つこと無く戦端は開いてしまっていた。
「晶羅、始まっちまったぞ!」
神澤社長から通信が入る。
僕は電脳世界から現実世界に引き戻される。
「社長、ごめん。取り込んでた」
僕は満を持して出撃する。
『みんなごめん。一緒に詐欺師を打倒しよう!』
獣人族が吶喊してしまってどうすればいいのか戸惑っていた地球人艦隊が動き出す。
◇ ◇ ◇ ◆ ◆
SIDE:アノイ星系 晶羅(1人称視点)
『『『『うぎゃー! なんだあれは!!』』』』
『助けて! 神様!!』
『巣? この世の終わりだ……』
その時全艦隊からパニックの通信が入った。
騒然とするアノイ星系。
強力な時空震が発生する。空間が歪み周囲のプリンス軍が巻き込まれ回避行動をとる。
アノイ星系に野良宇宙艦の巣が次元跳躍して来たのだ。
『来ちゃった♡』
『来ちゃった♡じゃねーよ!!』
僕は渾身のツッコミを入れた。
ワープアウトと同時に飛び出す数十万もの野良宇宙艦達。
僕は慌てて野良宇宙艦の識別を青に変えて、戦術兵器統合制御システムを介してデータをアップデートし味方艦隊に送る。
当然、プリンス艦隊にも識別信号赤として伝わったろう。
その数25万。一気に戦力比10倍である。
『僕の味方は撃つなよ?』
『任せて♡』
僕は人工惑星型工場母艦に念押しする。
敵味方識別信号が理解出来ればいいんだけど。
そして僕は次元通信でGOサインを出す。
亜空間側からアノイ星系の次元跳躍門を閉めてロックしたのだ。
これでプリンスは逃げられなくなった。
(さあ、どうするプリンス?)
『もう決着は着いたと思うんだけど、降伏しないか? プリンス?』
僕は降伏を勧告した。
まあ、それに乗って来るようなプリンスでないことは理解している。
『な、アキラ! 生きていたのか!!』
通信から本当に驚いた様子のプリンスの声が伝わってくる。
『生きていたよ。あんたの罠はお見通しだったからね。それよりこれ、どうするつもり?』
『くっ。殺せ!』
プリンス、それは捕まった女騎士専用だろ。
思わず笑いそうになったけど、ここは真剣に対応しなければいけない。
『わかった。それで終わるならそうしよう』
僕は長砲身5cmレールガンでプリンス艦を狙う。
派手な装飾をあしらった専用艦なので直ぐにプリンス艦だとわかった。
僕はためらわずに引き金(脳波コントロールなので比喩です)を引いた。
Gバレットがプリンス艦へと一直線に飛んで行く。直撃。
ダメージはあるが撃沈ではない。
僕はもう一発Gバレットを撃ち込む。
その時、ロックされたはずの次元跳躍門を強制的に開き1艦の専用艦が突入して来た。
その艦はレールガンを発射、僕のGバレットに当て相殺した。
「Gバレットだと!」
そう、その艦が撃ったのはGバレットだった。
僕の他にも使い手がいたなんて。
巨大なエネルギーのぶつかり合いで閃光が走る。
その光が消えた時、プリンス艦と謎の専用艦は姿を消していた。
追撃しようにもご丁寧に次元跳躍門は閉じられていた。
残存艦25000は降伏。鹵獲された。
うち有人艦は250。プリンス勢は思ったより人材が乏しかった。
だが、無人艦を含めた全体の艦数は脅威だった。
最大の決戦だと思っていたのに思った以上に戦い自体ははショボかった。
彼らの処遇は後日決めよう。
プリンスを逃したということは、戦いはまだ続くということ。
奴にはまだステーションが残っている。
その力は強大だ。今回もステーションを持って来られていたら、人工惑星型工場母艦が味方となって来なかったら、味方も大損害を出していた。
そうなると地球人にも死者が出た可能性が高い。
身近な人が犠牲になったかもしれない。
危うい戦いだった。思った以上にプリンス軍の数が多かった。
プリンスの執着は激しい。次の戦いに備えなければならないだろう。
面倒くさい奴だ。
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