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アイドル編
047 アイドル編24 中衛戦3
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敵戦艦との戦いで僕の専用艦はダメージを受けてしまった。
右腕欠損、盾喪失、右舷装甲板は耐ビームコーティングが剥げている。
武装はオールグリーン。全て使える。停滞フィールドは健在。中破よりの小破というところか。
実体弾は停滞フィールドでまだ耐えられるが、右舷をビームで攻撃されたら1発で終わりだろう。
通信機を通じて綾姫の泣き声が聞こえる。
アヤメ艦の状態は良好。拙いのは僕の艦がやられたことの精神的ダメージかもしれない。
綾姫には僕の護衛を頼んでいたのに、それを全うできなかったと心を痛めているんだろう。
「泣かないで。これは僕のミスだ。相手にする艦隊の選択を誤った。
あの飢えた狼のような傭兵が簡単に譲るような敵艦隊なんて裏があって当然だ」
敵艦が単従陣で隠れていられるのは、正面に位置する艦隊のみだ。
レーダーの光点も2つに重なって見えてしまう。
光学観測は前を行く敵艦に妨げられて後方の敵艦は見ることが出来ない。
だが違う角度から観測した僚艦達は、後方に戦艦がいることを把握していたのだろう。
なぜ教えてくれなかったのか、それは前回僕が活躍し過ぎたからだ。
僕を陥れようという悪感情からではなく、僕ならやれるんだろうという過大評価が忠告を躊躇わせたのだろう。
「さあ、まだ敵艦は来る。前を向いて」
僕は先程のミスを繰り返さないために戦術兵器統合制御システムをステーションに繋げる。
ステーションの管制電脳を土台に味方艦にデータリンクを繋げる。
データリンクからP2-P1-M9と隣接宙域の味方艦による索敵情報を手に入れる。
その情報を統合し目の前に敵艦分布情報を立体表示させる。
味方艦との戦闘状況も加味して、敵艦各々の僕達の艦隊に対する脅威判定を作成、優先順位を付ける。
「脅威判定第一位の敵は正面右から来る敵艦隊5艦だね。巡洋艦3駆逐艦2。これは拙いな」
何しろ、僕の専用艦はダメージを受けた右舷が弱点だ。
「私が守る!」
アヤメ艦が僕の右舷で盾になろうとするが、アヤメ艦は鹵獲巡洋艦を左腕で曳航していて機動力が失われている。
「ダメだ綾姫。盾にするなら調度良いやつがいる」
僕らは前進して慣性で漂流中の鹵獲戦艦の脇に行き、僕は専用艦の右舷を鹵獲戦艦にピタリと付けた。
「ほら、これで右舷の防御は完璧だ」
だが、動けないので囲まれたら拙いのは内緒だ。
「このまま敵艦隊はスルーするよ。綾姫も隠れてて」
幸いステーションのデータをぬす――いやもらうことで隠れた位置からもリアルタイムで敵艦隊の状況は見て取れる。
後衛艦隊の狼ども、ごめん。餌は大量だ。存分に味わってください。
敵艦隊はそのまま後方に突入していった。
続けて脅威判定二位の艦隊(現一位)がやって来る。
艦数3。駆逐艦2巡洋艦1の艦隊だ。
前の艦隊がスルーされたので同じコースを突入する気だ。
「これ、ステルス艦がいるパターンの組み合わせだよね?」
「初心者講習で見たパターンね」
僕の見解に綾姫も同意する。
敵艦隊をスルー出来たことで綾姫も少し落ち着いたようだ。
射撃補正装置で重力場を観測し、チェックする。
重力異常が多すぎて判別出来ないが、一部に揺らぎのようなものがある。正面だ。
「侵食弾装填、発射!」
僕はその揺らぎに向かって侵食弾を撃った。
命中! 敵ステルス艦の遮蔽フィールドが剥がれる。
侵食弾が侵食を開始し、敵ステルス艦の足が止まり慣性で流れる。
その正面に僕の専用艦。
「あ、衝突コースだ」
鹵獲戦艦も慣性で流れているけど、ステルス艦の方が速かった。
その鹵獲戦艦の速度に合わせて隠れていた僕は慌ててその場から動こうとする。
刹那、衝撃が走る。突然引っ張られて躓いたような感覚だ。
「あれ? これって僕の専用艦が鹵獲戦艦にくっついてないか?」
僕の専用艦は動けなくなっていた。鹵獲戦艦という重石がくっついているからだ。
目の前の仮想スクリーンにメッセージが出る。
『侵食完了。データリンク開始。乗っ取りますか?』
その間にも敵ステルス艦は接近してくる。
「YES! YES!」
『ナーブクラック開始、3・2・1。敵艦を服従させました』
識別信号が緑になっている。本来は黄色だが、ナーブクラックを受けた敵艦は緑になる。
もしかして、これって……艦載機と同等?
「鹵獲ステルス艦に指令! 避けろ!」
衝突寸前。イチかバチかで鹵獲したステルス艦に指令を送る。
鹵獲ステルス艦は指令を受諾。まさかの回避行動をして衝突は回避された。
「鹵獲ステルス艦は僕の左に付けろ。鹵獲戦艦は逆噴射、戦線を維持しろ」
続けて慣性で流れていく鹵獲艦が僕達の担当エリアを抜けないように指示を出してみる。
鹵獲艦2艦は僕の指令に従って動いた。思ったとおりだった。
まさかと思ったが、電脳が支配下にある鹵獲艦、あるいは戦術兵器統合制御システムの制御下にある艦は、僕の思うがままに動かせる。
僕が考えに耽っていると、前方をビームが交差した。
脅威判定二位の艦隊がこちらに向かって来ているのだ。
「敵艦隊を迎撃する!」
僕はレーダー画面の敵艦ブリップをタッチすると専有を主張する。
その画面を通信画面に向かって流す。
刹那、轟音が響く。専用艦を接触させている鹵獲戦艦の巨大レールガンが発砲されたのだ。
レールガンは敵巡洋艦に命中、轟沈させる。
「ちょっと待」続けてビームが発射され敵駆逐艦2艦に向かう「って」
敵艦隊は殲滅された。
間違いなく鹵獲艦を無人で運用出来てしまった。
ステーションのルールでは無人艦はリアル空間で運用出来ないはずだったのに出来てしまった。
これは出来るけどさせないための制限だったのか、出来るはずがなかったのか、プリンスに聞くしかあるまい。
敵の侵入が止まり。後衛艦隊も溢れなく敵艦を撃滅した。
僕達にも引き上げ命令が出る。
僕達の今日の戦果は『鹵獲:戦艦1巡洋艦1ステルス艦1 撃墜権:巡洋艦1駆逐艦2』大戦果だ。
ただし、戦艦とステルス艦は電脳服従済み。
もっと問題なのは、僕の専用艦と鹵獲戦艦がくっついてしまっていること。
どうやら僕の専用艦の損傷している面と、鹵獲戦艦の侵食弾が侵食した面が癒着しているようだ。
まあ、これは後でどうにかすればいいとして、鹵獲艦を無人運用できるという事実は大収穫だろう。
僕ひとりでも大艦隊を運用出来るってことだ。
今は綾姫がパートナーになっているけど、彼女が借金を完済出来たら、綾姫はもう危ないことはしないだろう。
そうなったら僕はぼっち艦隊でやっていってもいいと思う。
右腕欠損、盾喪失、右舷装甲板は耐ビームコーティングが剥げている。
武装はオールグリーン。全て使える。停滞フィールドは健在。中破よりの小破というところか。
実体弾は停滞フィールドでまだ耐えられるが、右舷をビームで攻撃されたら1発で終わりだろう。
通信機を通じて綾姫の泣き声が聞こえる。
アヤメ艦の状態は良好。拙いのは僕の艦がやられたことの精神的ダメージかもしれない。
綾姫には僕の護衛を頼んでいたのに、それを全うできなかったと心を痛めているんだろう。
「泣かないで。これは僕のミスだ。相手にする艦隊の選択を誤った。
あの飢えた狼のような傭兵が簡単に譲るような敵艦隊なんて裏があって当然だ」
敵艦が単従陣で隠れていられるのは、正面に位置する艦隊のみだ。
レーダーの光点も2つに重なって見えてしまう。
光学観測は前を行く敵艦に妨げられて後方の敵艦は見ることが出来ない。
だが違う角度から観測した僚艦達は、後方に戦艦がいることを把握していたのだろう。
なぜ教えてくれなかったのか、それは前回僕が活躍し過ぎたからだ。
僕を陥れようという悪感情からではなく、僕ならやれるんだろうという過大評価が忠告を躊躇わせたのだろう。
「さあ、まだ敵艦は来る。前を向いて」
僕は先程のミスを繰り返さないために戦術兵器統合制御システムをステーションに繋げる。
ステーションの管制電脳を土台に味方艦にデータリンクを繋げる。
データリンクからP2-P1-M9と隣接宙域の味方艦による索敵情報を手に入れる。
その情報を統合し目の前に敵艦分布情報を立体表示させる。
味方艦との戦闘状況も加味して、敵艦各々の僕達の艦隊に対する脅威判定を作成、優先順位を付ける。
「脅威判定第一位の敵は正面右から来る敵艦隊5艦だね。巡洋艦3駆逐艦2。これは拙いな」
何しろ、僕の専用艦はダメージを受けた右舷が弱点だ。
「私が守る!」
アヤメ艦が僕の右舷で盾になろうとするが、アヤメ艦は鹵獲巡洋艦を左腕で曳航していて機動力が失われている。
「ダメだ綾姫。盾にするなら調度良いやつがいる」
僕らは前進して慣性で漂流中の鹵獲戦艦の脇に行き、僕は専用艦の右舷を鹵獲戦艦にピタリと付けた。
「ほら、これで右舷の防御は完璧だ」
だが、動けないので囲まれたら拙いのは内緒だ。
「このまま敵艦隊はスルーするよ。綾姫も隠れてて」
幸いステーションのデータをぬす――いやもらうことで隠れた位置からもリアルタイムで敵艦隊の状況は見て取れる。
後衛艦隊の狼ども、ごめん。餌は大量だ。存分に味わってください。
敵艦隊はそのまま後方に突入していった。
続けて脅威判定二位の艦隊(現一位)がやって来る。
艦数3。駆逐艦2巡洋艦1の艦隊だ。
前の艦隊がスルーされたので同じコースを突入する気だ。
「これ、ステルス艦がいるパターンの組み合わせだよね?」
「初心者講習で見たパターンね」
僕の見解に綾姫も同意する。
敵艦隊をスルー出来たことで綾姫も少し落ち着いたようだ。
射撃補正装置で重力場を観測し、チェックする。
重力異常が多すぎて判別出来ないが、一部に揺らぎのようなものがある。正面だ。
「侵食弾装填、発射!」
僕はその揺らぎに向かって侵食弾を撃った。
命中! 敵ステルス艦の遮蔽フィールドが剥がれる。
侵食弾が侵食を開始し、敵ステルス艦の足が止まり慣性で流れる。
その正面に僕の専用艦。
「あ、衝突コースだ」
鹵獲戦艦も慣性で流れているけど、ステルス艦の方が速かった。
その鹵獲戦艦の速度に合わせて隠れていた僕は慌ててその場から動こうとする。
刹那、衝撃が走る。突然引っ張られて躓いたような感覚だ。
「あれ? これって僕の専用艦が鹵獲戦艦にくっついてないか?」
僕の専用艦は動けなくなっていた。鹵獲戦艦という重石がくっついているからだ。
目の前の仮想スクリーンにメッセージが出る。
『侵食完了。データリンク開始。乗っ取りますか?』
その間にも敵ステルス艦は接近してくる。
「YES! YES!」
『ナーブクラック開始、3・2・1。敵艦を服従させました』
識別信号が緑になっている。本来は黄色だが、ナーブクラックを受けた敵艦は緑になる。
もしかして、これって……艦載機と同等?
「鹵獲ステルス艦に指令! 避けろ!」
衝突寸前。イチかバチかで鹵獲したステルス艦に指令を送る。
鹵獲ステルス艦は指令を受諾。まさかの回避行動をして衝突は回避された。
「鹵獲ステルス艦は僕の左に付けろ。鹵獲戦艦は逆噴射、戦線を維持しろ」
続けて慣性で流れていく鹵獲艦が僕達の担当エリアを抜けないように指示を出してみる。
鹵獲艦2艦は僕の指令に従って動いた。思ったとおりだった。
まさかと思ったが、電脳が支配下にある鹵獲艦、あるいは戦術兵器統合制御システムの制御下にある艦は、僕の思うがままに動かせる。
僕が考えに耽っていると、前方をビームが交差した。
脅威判定二位の艦隊がこちらに向かって来ているのだ。
「敵艦隊を迎撃する!」
僕はレーダー画面の敵艦ブリップをタッチすると専有を主張する。
その画面を通信画面に向かって流す。
刹那、轟音が響く。専用艦を接触させている鹵獲戦艦の巨大レールガンが発砲されたのだ。
レールガンは敵巡洋艦に命中、轟沈させる。
「ちょっと待」続けてビームが発射され敵駆逐艦2艦に向かう「って」
敵艦隊は殲滅された。
間違いなく鹵獲艦を無人で運用出来てしまった。
ステーションのルールでは無人艦はリアル空間で運用出来ないはずだったのに出来てしまった。
これは出来るけどさせないための制限だったのか、出来るはずがなかったのか、プリンスに聞くしかあるまい。
敵の侵入が止まり。後衛艦隊も溢れなく敵艦を撃滅した。
僕達にも引き上げ命令が出る。
僕達の今日の戦果は『鹵獲:戦艦1巡洋艦1ステルス艦1 撃墜権:巡洋艦1駆逐艦2』大戦果だ。
ただし、戦艦とステルス艦は電脳服従済み。
もっと問題なのは、僕の専用艦と鹵獲戦艦がくっついてしまっていること。
どうやら僕の専用艦の損傷している面と、鹵獲戦艦の侵食弾が侵食した面が癒着しているようだ。
まあ、これは後でどうにかすればいいとして、鹵獲艦を無人運用できるという事実は大収穫だろう。
僕ひとりでも大艦隊を運用出来るってことだ。
今は綾姫がパートナーになっているけど、彼女が借金を完済出来たら、綾姫はもう危ないことはしないだろう。
そうなったら僕はぼっち艦隊でやっていってもいいと思う。
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