121 / 169
第三章 北の帝国戦役編
121 艦隊戦4
しおりを挟む
俺の脅しが効いたのか、リーンワース王国軍が無謀な賭けに出ることは無かった。
彼らは完全に俺の艦隊をあてにしており、さすがに陸上戦艦2艦のみで敵地に赴く勇気はなかったようだ。
北の大峡谷では敵陸上戦艦8艦に対し、北の要塞に設置した重力加速砲が4基、リーンワース王国軍の陸上戦艦搭載の重力加速砲が2基、我が国の陸上戦艦の魔導砲が2基もあった。
これら戦力で対抗することにより、敵の大峡谷への安易な侵入を防ぐことが出来ていた。
そんな有利な状況でわざわざ敵にちょっかいを出す意味がないと、やっと彼らも気が付いたようだ。
こちらが打って出て各個撃破されるよりも、北の帝国の艦隊が動けば逆に各個撃破出来る状況に我々はあるのだ。
お互いに膠着状態にあるにも関わらず、ズイオウ領の陸上戦艦5艦が遊軍として不測の事態に対応出来る位置付けにあることは、今後の作戦に重要な意味を持っていた。
こちらの重要防衛拠点は3つ。
ズイオウ領、リーンワース王国王都、第13ドックだ。
これは北の帝国との距離によって列挙したものであり、どこが先に狙われるかは北の帝国の思惑次第だった。
その何れにもズイオウ領の陸上戦艦5艦が防衛に赴けるという余裕を得られたことが、こちらの大きなアドバンテージになっていた。
北の大峡谷を守ることで、重要防衛拠点である3つの拠点を間接的に防衛出来るならば有難いのだが、実はそうも言ってはいられなかった。
なぜなら、北の大峡谷を経ずにリーンワース王国へと侵入する抜け道があるからだ。
それは、この大陸を東西に横断している大山脈の端を迂回するルートである。
この大陸には東海岸ルートと西海岸ルートと呼ばれる2つのルートが存在していた。
東海岸ルートは西海岸ルートよりも距離的には近いものの、北の帝国から東海岸までの間が砂漠と山脈で隔てられているために難所の連続であり、北に大きく迂回した上で東海岸まで出る必要があった。
しかもその先にはリーンワース王国の海岸要塞が陣取っているのだ。
西海岸ルートは大陸の西端まで行く必要があるが、全行程が平坦な土地で安定した速度で進めるため、距離のわりには早く移動できるルートだった。
大陸の西側は、リーンワース王国の支配地ではないため、そこにある小国がスルーしてしまえば、簡単に大陸の南側へと侵入することが可能だった。
このルートは以前、第13ドックを狙ったガルムドが大陸を南下するために通ったルートだった。
そしてもう一つ、ニムルドが北の山脈を越えて来た秘密ルート、これはリーンワース王国も把握出来ていない未知のルートだった。
北の大峡谷では北の帝国とリーンワース王国がお互いに有効な手立てを見いだせないままに膠着状態に陥った。
そのため、今警戒すべきはこの抜け道である3ルートだった。
今、第13ドックに行っていた陸上輸送艦が、長距離魔導レーダーの機材一式を搭載して帰って来たところだった。
俺はこの3ルートを警戒できる魔導レーダー網を構築しようと考えていた。
とりあえず最初に魔導レーダーの基地を設置するのはズイオウ山の山頂と決めていた。
魔導レーダーの基地を高さ760mのズイオウ山の山頂に設置すれば、ほぼ100km圏内がアクティブレーダーの探知範囲に収まることになる。
パッシブレーダーも有効に使うことが出来るだろう。
陸上戦艦の放出する魔力ならば、地平線を越えて200kmの距離でも探知可能になるはずだ。
「よし早速設置するか」
俺は陸上輸送艦に載せられていた機材一式をインベントリに入れるとズイオウ山山頂へと転移した。
ズイオウ山山頂は試作兵器の度重なる砲撃実験でしっかり耕されていた。
その地面に穴を掘り、その側面を陸上戦艦の装甲と同じ謎物質で固める。
そこへ魔導機関と魔力ストレージを設置すると地上部分に塔を建て、魔導レーダーと魔導通信機のアンテナを設置する。
それら全てを塔の基部に設置した電脳の管理下に置く。
ユニット化されている設備を接続すれば、ズイオウ山山頂魔導レーダー基地の完成だ。
ついでだが、設置した魔導機関に余力があったので、防衛用に長距離魔導砲塔単装1基も設置した。
これは長距離射撃を見越した特別製だった。
これでズイオウ領は陸上戦艦が居なくても自衛できるようになったはずだ。
この基地の探知情報は魔導通信によって各陸上戦艦と共有出来るようになっている。
いわば、動けない陸上戦艦を配備したに等しかった。
なにしろ、あとは重力制御機関と重力傾斜推進システムを装備すれば陸上戦艦と同じだけの基幹部品を使うことになるのだ。
「魔導レーダー基地、システムコマンド、セルフチェック開始」
「セルフチェック起動。
制御システム異常なし。
魔導機関異常なし。
魔力ストレージ異常なし。
長距離魔導砲塔異常なし。
武器制御異常なし。
魔導通信機異常なし。
魔導レーダー異常なし。
魔導障壁展開装置異常なし。
セルフチェック終了。
魔導レーダー稼働スタンバイ完了」
「よし、組み立ては成功だな。
それでは、魔導レーダー起動!」
レーダー塔基部の制御室内に魔法でスクリーンが展開される。
「まさか!」
そこに映し出されたのは、複数の光点だった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
「パッシブレーダーに反応、北西に高魔導反応多数。
陸上戦艦と思われます」
レーダー基地のシステムが警告音声を発する。
パッシブレーダーには地平線を越えた遥か先の魔導反応が探知されていた。
あまりに強い魔導反応を垂れ流しにしているために想定以上の距離で受信出来たのだ。
レーダー画面にはズイオウ山を中心にした地図が重ねてあり、敵陸上戦艦の艦隊がどこにいるのかが一目でわかった。
「魔道反応15を確認。こちらに向かっています」
「なんてことだ!」
北の大峡谷に目を向けさせている隙に、陸上戦艦の艦隊が山脈の西を迂回し、こちらに向かって来ていたのだ。
しかも15艦を要する大艦隊。
どうやら北の帝国が本気になったようだ。
「よもや魔導レーダー配備初日に、こんなに役に立つことになるなんて……」
いや、むしろ配備していなかったら、ズイオウ山の影になって山麓東側の陸上戦艦には探知出来なかったかもしれない。
何という幸運だろう。
「エルシーク、ルナワルド、ザーラシア、ラーケン、レオパルドを敵艦隊の迎撃に出撃させろ!
各艦ズイオウ山北西に展開、敵艦隊を待ち受けろ。
魔導レーダー基地には俺が残り、敵陸上戦艦が100kmを切って目視出来たら長距離魔導砲を撃ち込んでやる」
俺は魔導通信機で各艦を呼び出すと命令を伝えた。
15:5、相手に魔導砲を撃てる艦が何艦いるかわからないので、さすがに敵の射程距離に入る前に数を減らさなければ、こちらの艦に犠牲が出る。
この開けた土地での迎撃戦は数が少ない方が圧倒的に不利だ。
魔導レーダーと連動した長距離魔導砲を敵艦隊に撃ち込む。
第13ドック謹製のパッケージだ。射撃精度は問題ないだろう。
だが、ズイオウ山山頂は敵艦隊にも見えている。
反撃の魔導砲を受けたら、動けないここはひとたまりもない。
こちらの魔導砲は長距離仕様だけど、敵はそうではないはずだ。
魔導障壁展開装置を取り付けておいたけど、どこまで持つのだろうか?
いざとなったらここを放棄してエルシークの転移魔法陣に飛ぶ必要があるかもしれない。
俺は敵艦隊が射程に入るのを今か今かと待った。
彼らは完全に俺の艦隊をあてにしており、さすがに陸上戦艦2艦のみで敵地に赴く勇気はなかったようだ。
北の大峡谷では敵陸上戦艦8艦に対し、北の要塞に設置した重力加速砲が4基、リーンワース王国軍の陸上戦艦搭載の重力加速砲が2基、我が国の陸上戦艦の魔導砲が2基もあった。
これら戦力で対抗することにより、敵の大峡谷への安易な侵入を防ぐことが出来ていた。
そんな有利な状況でわざわざ敵にちょっかいを出す意味がないと、やっと彼らも気が付いたようだ。
こちらが打って出て各個撃破されるよりも、北の帝国の艦隊が動けば逆に各個撃破出来る状況に我々はあるのだ。
お互いに膠着状態にあるにも関わらず、ズイオウ領の陸上戦艦5艦が遊軍として不測の事態に対応出来る位置付けにあることは、今後の作戦に重要な意味を持っていた。
こちらの重要防衛拠点は3つ。
ズイオウ領、リーンワース王国王都、第13ドックだ。
これは北の帝国との距離によって列挙したものであり、どこが先に狙われるかは北の帝国の思惑次第だった。
その何れにもズイオウ領の陸上戦艦5艦が防衛に赴けるという余裕を得られたことが、こちらの大きなアドバンテージになっていた。
北の大峡谷を守ることで、重要防衛拠点である3つの拠点を間接的に防衛出来るならば有難いのだが、実はそうも言ってはいられなかった。
なぜなら、北の大峡谷を経ずにリーンワース王国へと侵入する抜け道があるからだ。
それは、この大陸を東西に横断している大山脈の端を迂回するルートである。
この大陸には東海岸ルートと西海岸ルートと呼ばれる2つのルートが存在していた。
東海岸ルートは西海岸ルートよりも距離的には近いものの、北の帝国から東海岸までの間が砂漠と山脈で隔てられているために難所の連続であり、北に大きく迂回した上で東海岸まで出る必要があった。
しかもその先にはリーンワース王国の海岸要塞が陣取っているのだ。
西海岸ルートは大陸の西端まで行く必要があるが、全行程が平坦な土地で安定した速度で進めるため、距離のわりには早く移動できるルートだった。
大陸の西側は、リーンワース王国の支配地ではないため、そこにある小国がスルーしてしまえば、簡単に大陸の南側へと侵入することが可能だった。
このルートは以前、第13ドックを狙ったガルムドが大陸を南下するために通ったルートだった。
そしてもう一つ、ニムルドが北の山脈を越えて来た秘密ルート、これはリーンワース王国も把握出来ていない未知のルートだった。
北の大峡谷では北の帝国とリーンワース王国がお互いに有効な手立てを見いだせないままに膠着状態に陥った。
そのため、今警戒すべきはこの抜け道である3ルートだった。
今、第13ドックに行っていた陸上輸送艦が、長距離魔導レーダーの機材一式を搭載して帰って来たところだった。
俺はこの3ルートを警戒できる魔導レーダー網を構築しようと考えていた。
とりあえず最初に魔導レーダーの基地を設置するのはズイオウ山の山頂と決めていた。
魔導レーダーの基地を高さ760mのズイオウ山の山頂に設置すれば、ほぼ100km圏内がアクティブレーダーの探知範囲に収まることになる。
パッシブレーダーも有効に使うことが出来るだろう。
陸上戦艦の放出する魔力ならば、地平線を越えて200kmの距離でも探知可能になるはずだ。
「よし早速設置するか」
俺は陸上輸送艦に載せられていた機材一式をインベントリに入れるとズイオウ山山頂へと転移した。
ズイオウ山山頂は試作兵器の度重なる砲撃実験でしっかり耕されていた。
その地面に穴を掘り、その側面を陸上戦艦の装甲と同じ謎物質で固める。
そこへ魔導機関と魔力ストレージを設置すると地上部分に塔を建て、魔導レーダーと魔導通信機のアンテナを設置する。
それら全てを塔の基部に設置した電脳の管理下に置く。
ユニット化されている設備を接続すれば、ズイオウ山山頂魔導レーダー基地の完成だ。
ついでだが、設置した魔導機関に余力があったので、防衛用に長距離魔導砲塔単装1基も設置した。
これは長距離射撃を見越した特別製だった。
これでズイオウ領は陸上戦艦が居なくても自衛できるようになったはずだ。
この基地の探知情報は魔導通信によって各陸上戦艦と共有出来るようになっている。
いわば、動けない陸上戦艦を配備したに等しかった。
なにしろ、あとは重力制御機関と重力傾斜推進システムを装備すれば陸上戦艦と同じだけの基幹部品を使うことになるのだ。
「魔導レーダー基地、システムコマンド、セルフチェック開始」
「セルフチェック起動。
制御システム異常なし。
魔導機関異常なし。
魔力ストレージ異常なし。
長距離魔導砲塔異常なし。
武器制御異常なし。
魔導通信機異常なし。
魔導レーダー異常なし。
魔導障壁展開装置異常なし。
セルフチェック終了。
魔導レーダー稼働スタンバイ完了」
「よし、組み立ては成功だな。
それでは、魔導レーダー起動!」
レーダー塔基部の制御室内に魔法でスクリーンが展開される。
「まさか!」
そこに映し出されたのは、複数の光点だった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
「パッシブレーダーに反応、北西に高魔導反応多数。
陸上戦艦と思われます」
レーダー基地のシステムが警告音声を発する。
パッシブレーダーには地平線を越えた遥か先の魔導反応が探知されていた。
あまりに強い魔導反応を垂れ流しにしているために想定以上の距離で受信出来たのだ。
レーダー画面にはズイオウ山を中心にした地図が重ねてあり、敵陸上戦艦の艦隊がどこにいるのかが一目でわかった。
「魔道反応15を確認。こちらに向かっています」
「なんてことだ!」
北の大峡谷に目を向けさせている隙に、陸上戦艦の艦隊が山脈の西を迂回し、こちらに向かって来ていたのだ。
しかも15艦を要する大艦隊。
どうやら北の帝国が本気になったようだ。
「よもや魔導レーダー配備初日に、こんなに役に立つことになるなんて……」
いや、むしろ配備していなかったら、ズイオウ山の影になって山麓東側の陸上戦艦には探知出来なかったかもしれない。
何という幸運だろう。
「エルシーク、ルナワルド、ザーラシア、ラーケン、レオパルドを敵艦隊の迎撃に出撃させろ!
各艦ズイオウ山北西に展開、敵艦隊を待ち受けろ。
魔導レーダー基地には俺が残り、敵陸上戦艦が100kmを切って目視出来たら長距離魔導砲を撃ち込んでやる」
俺は魔導通信機で各艦を呼び出すと命令を伝えた。
15:5、相手に魔導砲を撃てる艦が何艦いるかわからないので、さすがに敵の射程距離に入る前に数を減らさなければ、こちらの艦に犠牲が出る。
この開けた土地での迎撃戦は数が少ない方が圧倒的に不利だ。
魔導レーダーと連動した長距離魔導砲を敵艦隊に撃ち込む。
第13ドック謹製のパッケージだ。射撃精度は問題ないだろう。
だが、ズイオウ山山頂は敵艦隊にも見えている。
反撃の魔導砲を受けたら、動けないここはひとたまりもない。
こちらの魔導砲は長距離仕様だけど、敵はそうではないはずだ。
魔導障壁展開装置を取り付けておいたけど、どこまで持つのだろうか?
いざとなったらここを放棄してエルシークの転移魔法陣に飛ぶ必要があるかもしれない。
俺は敵艦隊が射程に入るのを今か今かと待った。
0
お気に入りに追加
813
あなたにおすすめの小説
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる