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第一部 始動
第12話 その代償 第二の犠牲者
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――――――――――――――――
残り時間――11時間38分
残りデストラップ――11個
残り生存者――12名
死亡者――1名
――――――――――――――――
「でも、デストラップが発動する前にあの犬が見付かって良かったよ」
スオウは隣を歩くイツカに声をかけた。
「そうだね。いつどんな種類のデストラップが発動するのか分からない以上は、三人でいるよりも、みんなでまとまっていた方が対処しやすいからね。もちろん、協力できるどうかは別としてね」
「イツカが言っているのは、あの三人のことだろう」
お互いに子犬を見付けたことで、少し緊張感が解けていた。声にも自然と明るさが戻っている。
「二人とも本当にありがとうね。なんとお礼を言っていいのやら――」
前を歩くミネが二人の方に振り返って、軽く頭を下げる。
「いいえ。わたしたちも力になれて良かったですから」
「まあまあ、本当にあなたは出来た娘さんだねえ」
ミネがイツカを見て、うれしそうに目を細める。そのミネの瞳が急に左右に揺らぎだした。次の瞬間、手に子犬を抱いたまま階段の途中で倒れこんでしまった。
「ちょっとミさん! どうしたんですか!」
スオウは慌ててミネに駆け寄った。背中に手をやり、上半身を少しだけ起こしてやる。
「ねえ、ミネさん! ミネさん! わたしにの声が聞こえてますか?」
イツカが必死に呼びかけるが、ミネからの返事はなかった。ただ、ゼーゼーという荒い息づかいだけが口から漏れ出てくる。ミネの手から離れた子犬がキャンキャンと激しく声をあげ続ける。
「おい、イツカ。これって、もしかしたらヤバイやつじゃないのか?」
「そうね。明らかにただの息切れじゃなさそうだし……」
ミネの顔を見つめるイツカの顔も焦りからか蒼ざめている。
「ミネさんはおれが見ているから、イツカは急いでホールに戻って、誰か呼んできてくれないか?」
「分かった。すぐに戻ってくるから、それまでミネさんのことは頼むね」
それだけ言うと、イツカは階段を駆け上がっていった。
「まさか持病を抱えていたとかじゃないよな……。ミネさん、おれの声が聞こえますか?」
スオウはミネに声をかけ続けた。ミネは荒い息づかいのままである。さらに全身が細かく震え始めた。明らかに症状が悪くなりつつある。
「これはただ事じゃないぞ。早く手当てをしないとヤバいかもしれないな……」
「おーい、スオウ君! 大丈夫か!」
救世主はすぐにやってきた。イツカが瓜生を引き連れて戻ってきたのだ。
「いったいどうしたんだ? イツカちゃんがいきなりホールに駆け込んできて、とにかく来てくれって言うから来たけど――」
「瓜生さん、良かった。突然ミネさんが倒れこんでしまって……」
「倒れた? まさかデストラップか?」
「いえ、デストラップじゃないと思います。確実にそうだとは断言できないけど、その、なんて言うか、とにかく急に倒れてしまって……」
「とりあえず、すぐにホールまで運ぶぞ。君も手伝ってくれ」
「分かりました」
瓜生がミネを背負った。スオウは後ろからミネの腰を支える。そうして二人で協力して、階段を登っていく。その足取りを追うようにして、子犬が付いてきた。
ホールまで行くとソファにミネを横にならせる。瓜生以外の参加者たちは、スオウたちの様子を遠巻きに見ているだけである。
「それでなにがあったんだ?」
瓜生がスオウとイツカの顔を交互に見る。
「迷子犬が見付かったので、ホールに戻ることにしたんです。ミネさんも普通に話をしていました。それが突然倒れて……」
スオウもこの状況がまだ飲み込めなかった。
「やっぱりデストラップか!」
瓜生の発した言葉に、ホールにいた全員が息を呑んだ。
「でも、デストラップが疑われるようなものはなかったですよ――」
「ちょっと待って、スオウ君。ほら、さっきの紙切れの件はどうかな?」
「紙切れ? イツカちゃん、それはなんのことだ?」
瓜生がイツカの言葉に食いついた。
「四階の廊下を歩いているときに紙切れが飛んできて、スオウくんの足に触れたんです。紙切れはインフルエンザの予防接種の案内でした。それがデストラップの前兆かどうかまでは判断出来なかったんですが……」
「インフルエンザか……。イツカちゃん、他にはなにか気付いたものはなかったか?」
「そういえばミネさんが子犬を捕まえるときに、指先を噛まれたみたいでした」
「噛まれた……。そうか、それだ! インフルエンザの予防接種の案内に、犬に噛まれたこと」
「えっ、どういうことですか?」
「狂犬病だよ。飼い犬は狂犬病の予防接種を受けることが義務付けられている。でも、野良犬は違う」
「つまりミネさんは子犬に噛まれて狂犬病にかかったわけですか?」
「狂犬病ならば、君たち二人が見たというインフルエンザの予防接種の案内とも符合するからな」
「じゃあ、あの案内の紙切れはやっぱりデストラップの前兆だったんだ……。おれがそのことをしっかり認識していれば……」
スオウは自分の迂闊さに歯噛みした。
「――いや、その考えは間違っている」
壁際のイスに貧乏ゆすりをしながら座り、じっと事態を見つめていた九鬼が、否定の声をあげた。
「あんた、俺たちの話を聞いていたのか?」
瓜生が驚いたように九鬼に目をやる。
「狂犬病はそんなにすぐに発病しない」
「いやに狂犬病について詳しいな」
「この人に持病がなかったとしたら別の原因があるはずだ。お前たちは他になにか見落としていないか?」
九鬼が瓜生の疑問の声を無視して続けた。
「他といったら……あっ、子犬に噛まれた以外にも、毛が刺さったとか言ってたけど」
スオウはすぐにそのことを思い出した。
「毛? 毛って言うのは、犬の毛のことか?」
「はい。ミネさんは迷子犬で体を洗っていないから、体毛がささくれ立っていたんじゃないかって言ってました」
「それだ!」
九鬼が大きな声で断言した。
「えっ、毛ですか?」
「違う。このばあさんは誤解したんだよ。犬の体毛じゃなくて、体毛の中に隠れていた虫に刺されたんだ! インフルエンザの予防接種というのは、虫の針に刺されることの前兆を示していたんだろうな」
「虫っていうことは毒にやられたってことですか? たかが虫に刺されたくらいで、こんなにひどい症状になるんですか?」
「毒のせいじゃない」
「――なるほど。アナフィラキシーショックだな」
状況を理解しているらしい九鬼を除いて、最初に瓜生が解答にたどり着いたみたいだ。
「そうだ。アナフィラキシーショックだ」
「えっ、なんなんですか、そのアナなんとかって?」
初めて聞く単語に、スオウは九鬼に訊き返した。
「分かりやすく言えばアレルギーショックさ。アレルギー反応が強く出すぎてしまう状態のことだ」
「それであんたに治せるのか?」
瓜生の問いかけに対して、九鬼は無言で立ち上がってミネの元に近付いてきた。最初にミネの手首をつかむ。次に閉じていたまぶたを指で持ち上げて、両眼を見ていく。
「呼吸が荒いな。脈もかなり弱まっている。このままではそう長くはもたないだろうな」
「じゃあ、助けられないのか?」
「助けるもなにも、薬すらないこの状況ではしょうがないだろう。このばあさんだって、命を懸けたゲームだと分かって参加していたはずだ。そもそも、このばあさんが犬を探しに行って、その犬に取り付いていた虫に刺されたんだから、これはもう自業自得だ」
「ちょっと待ってくれよ。あんたの言ってることはたしかにあってる。でも今言うことじゃないだろう!」
スオウは語気を強めて、九鬼に詰め寄った。
「いや 、今だから私は言ったんだ! このばあさんは自分勝手をして、こうして他のゲーム参加者に迷惑をかけたんだ。特にこの私にな」
「おい、その言い方はなんだよ! あんた、医者なんだろう?」
九鬼の立ち振る舞いから、スオウはそう判断したのである。
「私が医者だとしたら、なんだと言うんだ」
ミネを見ていたときは冷静そうに振舞っていた九鬼だが、今はまたイラついているのか、しきりに眼鏡の位置を気にしている。
「医者だったら、目の前に苦しんでいる人間がいるんだから最後まで見捨てるなよ!」
「悪いが医者だからといっても、出来ることと出来ないことがある。このばあさんに今出来ることは、このソファに寝かせることだけだ。あとはこのばあさん自身の回復力に任せるしかない」
ソファに横たわるミネは相変わらず不安定な呼吸を繰り返しており、顔色は真っ青である。このままなにもせずにいたらどうなるかは、誰の目にも明らかであった。
今まで姿を隠していたあの子犬がホールに入ってきた。一目散にミネのもとに駆け寄っていく。ミネの頬を可愛らしい舌でペロペロと舐める。その様子は一生懸命にミネを看病しているようにも見えた。
「今はこの小さなワンちゃんに任せるしかないみたいね」
イツカが子犬の背中を手で撫でながら小さな声で言った。
そのとき、ホール内にメールの着信音がいっせいに鳴り響いた。
『 ゲーム退場者――1名 小金寺ミネ
残り時間――11時間19分
残りデストラップ――10個
残り生存者――11名
死亡者――1名
重体によるゲーム参加不能者――1名 』
残り時間――11時間38分
残りデストラップ――11個
残り生存者――12名
死亡者――1名
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「でも、デストラップが発動する前にあの犬が見付かって良かったよ」
スオウは隣を歩くイツカに声をかけた。
「そうだね。いつどんな種類のデストラップが発動するのか分からない以上は、三人でいるよりも、みんなでまとまっていた方が対処しやすいからね。もちろん、協力できるどうかは別としてね」
「イツカが言っているのは、あの三人のことだろう」
お互いに子犬を見付けたことで、少し緊張感が解けていた。声にも自然と明るさが戻っている。
「二人とも本当にありがとうね。なんとお礼を言っていいのやら――」
前を歩くミネが二人の方に振り返って、軽く頭を下げる。
「いいえ。わたしたちも力になれて良かったですから」
「まあまあ、本当にあなたは出来た娘さんだねえ」
ミネがイツカを見て、うれしそうに目を細める。そのミネの瞳が急に左右に揺らぎだした。次の瞬間、手に子犬を抱いたまま階段の途中で倒れこんでしまった。
「ちょっとミさん! どうしたんですか!」
スオウは慌ててミネに駆け寄った。背中に手をやり、上半身を少しだけ起こしてやる。
「ねえ、ミネさん! ミネさん! わたしにの声が聞こえてますか?」
イツカが必死に呼びかけるが、ミネからの返事はなかった。ただ、ゼーゼーという荒い息づかいだけが口から漏れ出てくる。ミネの手から離れた子犬がキャンキャンと激しく声をあげ続ける。
「おい、イツカ。これって、もしかしたらヤバイやつじゃないのか?」
「そうね。明らかにただの息切れじゃなさそうだし……」
ミネの顔を見つめるイツカの顔も焦りからか蒼ざめている。
「ミネさんはおれが見ているから、イツカは急いでホールに戻って、誰か呼んできてくれないか?」
「分かった。すぐに戻ってくるから、それまでミネさんのことは頼むね」
それだけ言うと、イツカは階段を駆け上がっていった。
「まさか持病を抱えていたとかじゃないよな……。ミネさん、おれの声が聞こえますか?」
スオウはミネに声をかけ続けた。ミネは荒い息づかいのままである。さらに全身が細かく震え始めた。明らかに症状が悪くなりつつある。
「これはただ事じゃないぞ。早く手当てをしないとヤバいかもしれないな……」
「おーい、スオウ君! 大丈夫か!」
救世主はすぐにやってきた。イツカが瓜生を引き連れて戻ってきたのだ。
「いったいどうしたんだ? イツカちゃんがいきなりホールに駆け込んできて、とにかく来てくれって言うから来たけど――」
「瓜生さん、良かった。突然ミネさんが倒れこんでしまって……」
「倒れた? まさかデストラップか?」
「いえ、デストラップじゃないと思います。確実にそうだとは断言できないけど、その、なんて言うか、とにかく急に倒れてしまって……」
「とりあえず、すぐにホールまで運ぶぞ。君も手伝ってくれ」
「分かりました」
瓜生がミネを背負った。スオウは後ろからミネの腰を支える。そうして二人で協力して、階段を登っていく。その足取りを追うようにして、子犬が付いてきた。
ホールまで行くとソファにミネを横にならせる。瓜生以外の参加者たちは、スオウたちの様子を遠巻きに見ているだけである。
「それでなにがあったんだ?」
瓜生がスオウとイツカの顔を交互に見る。
「迷子犬が見付かったので、ホールに戻ることにしたんです。ミネさんも普通に話をしていました。それが突然倒れて……」
スオウもこの状況がまだ飲み込めなかった。
「やっぱりデストラップか!」
瓜生の発した言葉に、ホールにいた全員が息を呑んだ。
「でも、デストラップが疑われるようなものはなかったですよ――」
「ちょっと待って、スオウ君。ほら、さっきの紙切れの件はどうかな?」
「紙切れ? イツカちゃん、それはなんのことだ?」
瓜生がイツカの言葉に食いついた。
「四階の廊下を歩いているときに紙切れが飛んできて、スオウくんの足に触れたんです。紙切れはインフルエンザの予防接種の案内でした。それがデストラップの前兆かどうかまでは判断出来なかったんですが……」
「インフルエンザか……。イツカちゃん、他にはなにか気付いたものはなかったか?」
「そういえばミネさんが子犬を捕まえるときに、指先を噛まれたみたいでした」
「噛まれた……。そうか、それだ! インフルエンザの予防接種の案内に、犬に噛まれたこと」
「えっ、どういうことですか?」
「狂犬病だよ。飼い犬は狂犬病の予防接種を受けることが義務付けられている。でも、野良犬は違う」
「つまりミネさんは子犬に噛まれて狂犬病にかかったわけですか?」
「狂犬病ならば、君たち二人が見たというインフルエンザの予防接種の案内とも符合するからな」
「じゃあ、あの案内の紙切れはやっぱりデストラップの前兆だったんだ……。おれがそのことをしっかり認識していれば……」
スオウは自分の迂闊さに歯噛みした。
「――いや、その考えは間違っている」
壁際のイスに貧乏ゆすりをしながら座り、じっと事態を見つめていた九鬼が、否定の声をあげた。
「あんた、俺たちの話を聞いていたのか?」
瓜生が驚いたように九鬼に目をやる。
「狂犬病はそんなにすぐに発病しない」
「いやに狂犬病について詳しいな」
「この人に持病がなかったとしたら別の原因があるはずだ。お前たちは他になにか見落としていないか?」
九鬼が瓜生の疑問の声を無視して続けた。
「他といったら……あっ、子犬に噛まれた以外にも、毛が刺さったとか言ってたけど」
スオウはすぐにそのことを思い出した。
「毛? 毛って言うのは、犬の毛のことか?」
「はい。ミネさんは迷子犬で体を洗っていないから、体毛がささくれ立っていたんじゃないかって言ってました」
「それだ!」
九鬼が大きな声で断言した。
「えっ、毛ですか?」
「違う。このばあさんは誤解したんだよ。犬の体毛じゃなくて、体毛の中に隠れていた虫に刺されたんだ! インフルエンザの予防接種というのは、虫の針に刺されることの前兆を示していたんだろうな」
「虫っていうことは毒にやられたってことですか? たかが虫に刺されたくらいで、こんなにひどい症状になるんですか?」
「毒のせいじゃない」
「――なるほど。アナフィラキシーショックだな」
状況を理解しているらしい九鬼を除いて、最初に瓜生が解答にたどり着いたみたいだ。
「そうだ。アナフィラキシーショックだ」
「えっ、なんなんですか、そのアナなんとかって?」
初めて聞く単語に、スオウは九鬼に訊き返した。
「分かりやすく言えばアレルギーショックさ。アレルギー反応が強く出すぎてしまう状態のことだ」
「それであんたに治せるのか?」
瓜生の問いかけに対して、九鬼は無言で立ち上がってミネの元に近付いてきた。最初にミネの手首をつかむ。次に閉じていたまぶたを指で持ち上げて、両眼を見ていく。
「呼吸が荒いな。脈もかなり弱まっている。このままではそう長くはもたないだろうな」
「じゃあ、助けられないのか?」
「助けるもなにも、薬すらないこの状況ではしょうがないだろう。このばあさんだって、命を懸けたゲームだと分かって参加していたはずだ。そもそも、このばあさんが犬を探しに行って、その犬に取り付いていた虫に刺されたんだから、これはもう自業自得だ」
「ちょっと待ってくれよ。あんたの言ってることはたしかにあってる。でも今言うことじゃないだろう!」
スオウは語気を強めて、九鬼に詰め寄った。
「いや 、今だから私は言ったんだ! このばあさんは自分勝手をして、こうして他のゲーム参加者に迷惑をかけたんだ。特にこの私にな」
「おい、その言い方はなんだよ! あんた、医者なんだろう?」
九鬼の立ち振る舞いから、スオウはそう判断したのである。
「私が医者だとしたら、なんだと言うんだ」
ミネを見ていたときは冷静そうに振舞っていた九鬼だが、今はまたイラついているのか、しきりに眼鏡の位置を気にしている。
「医者だったら、目の前に苦しんでいる人間がいるんだから最後まで見捨てるなよ!」
「悪いが医者だからといっても、出来ることと出来ないことがある。このばあさんに今出来ることは、このソファに寝かせることだけだ。あとはこのばあさん自身の回復力に任せるしかない」
ソファに横たわるミネは相変わらず不安定な呼吸を繰り返しており、顔色は真っ青である。このままなにもせずにいたらどうなるかは、誰の目にも明らかであった。
今まで姿を隠していたあの子犬がホールに入ってきた。一目散にミネのもとに駆け寄っていく。ミネの頬を可愛らしい舌でペロペロと舐める。その様子は一生懸命にミネを看病しているようにも見えた。
「今はこの小さなワンちゃんに任せるしかないみたいね」
イツカが子犬の背中を手で撫でながら小さな声で言った。
そのとき、ホール内にメールの着信音がいっせいに鳴り響いた。
『 ゲーム退場者――1名 小金寺ミネ
残り時間――11時間19分
残りデストラップ――10個
残り生存者――11名
死亡者――1名
重体によるゲーム参加不能者――1名 』
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