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第三章 旅の二日目 本日もトラブル続きです!
第22話 二日目 高みの見物と失恋
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「ねえ耀太くん、せっかくだから、わたしたちも一緒に行かない?」
「おれも内心では行きたいと思っていたんだ! いや、灯台って最高だよな!」
アリアが灯台に行きたいと言うのならば、当然耀太も付いて行く。
「すみませーん! 誰かいますか?」
灯台の前で耀葉がドアに設置されているゴツイ金属のドアノッカーをこれでもかと打ち付けている。中にいるであろう燈台守に迷惑になるという発想などはなからないらしい。
幸い、燈台守は寛大な心の持ち主だったらしく、怒ることもなくこちらに対応してくれた。
「はーい。今、ドアを開けますから」
顔を覗かせたのは二十代前半くらいの優しい顔つきをした男性だった。海に近いせいか日に焼けている。それがさらに格好良さに磨きをかけていた。
「あ、あの……わたし、教師をしています! 親戚には灯台研究家の学者がいます! 灯台の明かりがどこまで届くのか朝まで議論しましょう!」
新卒の教師の目の奥でたちまちハートマークが点灯する。
「そういえば久深は昔から『海の男』がタイプって言ってたよね!」
例によって、史華が頼まれもしないのに組木の過去の恋愛事情を暴露する。
燈台守を『海の男』と呼んでもいいのか? ていうか、クミッキー先生はイケメンなら誰でもいいんじゃないのかな?
そんな風に思わなくもなかったが、これで組木の疲れが吹っ飛ぶのなら安いものなので、口に出して言うのはやめにする。
「灯台の中を見学したいんですが、いいですか?」
言いながら、もう図々しく中に入り込んでいるのが、いかにも姉らしい。
「どうぞどうぞ。久しぶりの見学者だから大歓迎するよ! えーと、服装からして、異国から来た旅人さんかな?」
「はい、そうなんです。この王国を一周旅行しているところなんです」
一行は灯台の中に入った。壁のすぐ脇に階段が見える。
「あたしたち、一番上から見物したいんだけど、いいよね?」
史華が階段を指差す。
「そういうことならば上まで案内するよ。そこからなら景色が一望できるからね。そうそう、自己紹介が遅れたけど、ぼくはここの燈台守をしているリンマだ」
リンマを先頭にして急な階段を上っていく。一番上まで上ると、外に通じるドアを開けて、そこから灯台の外側をぐるっと囲むような回廊に出た。
「わたし、高所恐怖症なんです。きゃー、こわーい!」
組木はなぜか笑顔でリンマの腰にぎゅっと抱きつく。
先生、高所恐怖症なら下で待っていてください! ていうか、現代日本ならば逆セクハラって言われますからね!
声に出して言ったところで組木が聞く耳を持つようには見えないので、耀太は心の中で注意するにとどめた。
外の回廊に出ると、南側に広大な海が望めた。反対の北側には、遥か彼方にぼんやりと山が見える。山頂付近が白く見えるのは、おそらく積雪しているからだろう。
「あの遠くに見える山というのは、もしかして――」
「ああ、あの山は我が国で一番高いエルターナ山だよ」
アリアの言葉に反応して、リンマが説明してくれる。
つまり、おれたちはこれからあの山まで行かなくちゃいけないっていうことだよな。
アヴァンベルトの部下が耀太たちの到着をエルターナ山で待っているはずだった。
「わたしたちはヅーマヌを目指して旅をしているんですが、ヅーマヌの港街はここから見えますか?」
アリアがリンマに尋ねている。
「ここからだと見えないかな。まだ遥か遠くだからね」
「そうなんですか。それではここから路線馬車に乗ると、どこまで行けますか?」
「ここから出る路線馬車は『キサリス』という港街まで行くよ。『キサリス』はヅーマヌほどじゃないけど大きな港街なんだ。美味しいものはたくさんあるし、賑やかで活気があるよ。ここからは二時間もあれば着くから」
「それなら、ちょうど昼食の時間でいいじゃん。今日の昼食はキサリスで決定ね!」
自己中心的な姉は他人の意見を聞くことなく、勝手に昼食の予定の決定を下す。
「あっ、そろそろ馬車が来る時間みたいだね。さあ、停留所に向かうとしようか」
リンマが懐中時計を取り出して時刻を確認する。
「すみません、最後にもうひとつだけ質問しても良いですか?」
慌てて耀太はリンマに声を掛けた。
「実は昨日泊まった宿でこの国では魔物が出ると教えられたんですが、本当に出るんですか?」
「ああ、魔物だったり、モンスターはたしかに出るよ」
「やっぱりそうなんですか……」
「ただ、人里離れた辺境だったり、山奥でもない限り魔物は姿を見せないよ。ぼくの祖母の時代はまだよく近所でも現れたそうなんだけど、騎士団による大規模な掃討作戦によって、魔物たちは一掃されたんだ。もっとも、それでも少なからず生き残りはいるみたいだけどね。まれに街中に魔物が現れたという話も聞くしね。でも、そういうときは、すぐに街の治安維持を務める警護騎士団が駆けつけてくれるから、安心して旅は出来ると思うよ。とはいえ、だからといって積極的に街道を離れて人跡未踏の地を目指したり、夜中に出歩こうとは思わないけどね」
耀太たちが旅に不慣れだと思ったのか、リンマが懇切丁寧に教えてくれる。
「分かりました。ぼくたちも危険な場所には近付かないようにします」
「それからこれは同じ国民として言いたくはないんだけど、魔物も怖いけど、良からぬ者もこの国にはいるから、そっちにも気をつけたほうが良いよ。この国は比較的治安が守られている方なんだけど、残念なことに、ここ一年くらいで犯罪が増えている傾向にあるんだ。だから怪しい人には絶対に近付かないように」
「はい、そちらにも気をつけます!」
犯罪に手を染める人間というのは、どこの世界にもいるんだな。まあ、それは現代日本でも変わらないけどさ。
これで新しく気をつけなければいけないことがひとつ増えた。
灯台見学を終えた一行は路線馬車の停留所に戻った。一週間の仕事を終えたリンマも一緒の路線馬車に乗るとのことだった。組木が嬉しそうにリンマの隣を歩いている。あれほど疲れた様子を見せていたのに、今はこれ以上ないくらいの嬉しそうな表情をしている。
程なくして、馬車が街道をやってきた。馬車には男女ひとりずつの先客が乗っている。男性の方はリンマと交代する灯台守だろう。
一方、女性の乗客は停留所で馬車が停止するかしないうちに馬車から飛び降りた。そして、リンマの元に駆け寄ってくる。
「リンマ! 会いたかった!」
「おいおい、ルーシー。一週間、離れ離れになっていただけだろう」
「だって、あたしたちまだ新婚なんだよ! それなのに燈台守の仕事で家を留守にして……。だから馬車に乗って、ここまで迎えに来ちゃった!」
「それが燈台守の仕事なんだから仕方ないだろう。さあ、今日から一週間はずっと一緒にいられるから!」
誰の目にも二人の関係性が伝わってくる。
「――こうなったら菜呂くんの魔法の杖を使って攻撃すれば、二人の仲を壊すことは可能かも……」
ブツブツと怖いことをつぶやいている童顔の女性がいた。
教師が恋の逆恨みをしちゃダメでしょ!
「先生、馬車に乗りますよ!」
耀太は組木の体を無理やり馬車に押し込めた。
「それではキサリス行き、発車しまーす!」
御者さんの掛け声の元、馬車がゆっくりと動き出す。
「おれも内心では行きたいと思っていたんだ! いや、灯台って最高だよな!」
アリアが灯台に行きたいと言うのならば、当然耀太も付いて行く。
「すみませーん! 誰かいますか?」
灯台の前で耀葉がドアに設置されているゴツイ金属のドアノッカーをこれでもかと打ち付けている。中にいるであろう燈台守に迷惑になるという発想などはなからないらしい。
幸い、燈台守は寛大な心の持ち主だったらしく、怒ることもなくこちらに対応してくれた。
「はーい。今、ドアを開けますから」
顔を覗かせたのは二十代前半くらいの優しい顔つきをした男性だった。海に近いせいか日に焼けている。それがさらに格好良さに磨きをかけていた。
「あ、あの……わたし、教師をしています! 親戚には灯台研究家の学者がいます! 灯台の明かりがどこまで届くのか朝まで議論しましょう!」
新卒の教師の目の奥でたちまちハートマークが点灯する。
「そういえば久深は昔から『海の男』がタイプって言ってたよね!」
例によって、史華が頼まれもしないのに組木の過去の恋愛事情を暴露する。
燈台守を『海の男』と呼んでもいいのか? ていうか、クミッキー先生はイケメンなら誰でもいいんじゃないのかな?
そんな風に思わなくもなかったが、これで組木の疲れが吹っ飛ぶのなら安いものなので、口に出して言うのはやめにする。
「灯台の中を見学したいんですが、いいですか?」
言いながら、もう図々しく中に入り込んでいるのが、いかにも姉らしい。
「どうぞどうぞ。久しぶりの見学者だから大歓迎するよ! えーと、服装からして、異国から来た旅人さんかな?」
「はい、そうなんです。この王国を一周旅行しているところなんです」
一行は灯台の中に入った。壁のすぐ脇に階段が見える。
「あたしたち、一番上から見物したいんだけど、いいよね?」
史華が階段を指差す。
「そういうことならば上まで案内するよ。そこからなら景色が一望できるからね。そうそう、自己紹介が遅れたけど、ぼくはここの燈台守をしているリンマだ」
リンマを先頭にして急な階段を上っていく。一番上まで上ると、外に通じるドアを開けて、そこから灯台の外側をぐるっと囲むような回廊に出た。
「わたし、高所恐怖症なんです。きゃー、こわーい!」
組木はなぜか笑顔でリンマの腰にぎゅっと抱きつく。
先生、高所恐怖症なら下で待っていてください! ていうか、現代日本ならば逆セクハラって言われますからね!
声に出して言ったところで組木が聞く耳を持つようには見えないので、耀太は心の中で注意するにとどめた。
外の回廊に出ると、南側に広大な海が望めた。反対の北側には、遥か彼方にぼんやりと山が見える。山頂付近が白く見えるのは、おそらく積雪しているからだろう。
「あの遠くに見える山というのは、もしかして――」
「ああ、あの山は我が国で一番高いエルターナ山だよ」
アリアの言葉に反応して、リンマが説明してくれる。
つまり、おれたちはこれからあの山まで行かなくちゃいけないっていうことだよな。
アヴァンベルトの部下が耀太たちの到着をエルターナ山で待っているはずだった。
「わたしたちはヅーマヌを目指して旅をしているんですが、ヅーマヌの港街はここから見えますか?」
アリアがリンマに尋ねている。
「ここからだと見えないかな。まだ遥か遠くだからね」
「そうなんですか。それではここから路線馬車に乗ると、どこまで行けますか?」
「ここから出る路線馬車は『キサリス』という港街まで行くよ。『キサリス』はヅーマヌほどじゃないけど大きな港街なんだ。美味しいものはたくさんあるし、賑やかで活気があるよ。ここからは二時間もあれば着くから」
「それなら、ちょうど昼食の時間でいいじゃん。今日の昼食はキサリスで決定ね!」
自己中心的な姉は他人の意見を聞くことなく、勝手に昼食の予定の決定を下す。
「あっ、そろそろ馬車が来る時間みたいだね。さあ、停留所に向かうとしようか」
リンマが懐中時計を取り出して時刻を確認する。
「すみません、最後にもうひとつだけ質問しても良いですか?」
慌てて耀太はリンマに声を掛けた。
「実は昨日泊まった宿でこの国では魔物が出ると教えられたんですが、本当に出るんですか?」
「ああ、魔物だったり、モンスターはたしかに出るよ」
「やっぱりそうなんですか……」
「ただ、人里離れた辺境だったり、山奥でもない限り魔物は姿を見せないよ。ぼくの祖母の時代はまだよく近所でも現れたそうなんだけど、騎士団による大規模な掃討作戦によって、魔物たちは一掃されたんだ。もっとも、それでも少なからず生き残りはいるみたいだけどね。まれに街中に魔物が現れたという話も聞くしね。でも、そういうときは、すぐに街の治安維持を務める警護騎士団が駆けつけてくれるから、安心して旅は出来ると思うよ。とはいえ、だからといって積極的に街道を離れて人跡未踏の地を目指したり、夜中に出歩こうとは思わないけどね」
耀太たちが旅に不慣れだと思ったのか、リンマが懇切丁寧に教えてくれる。
「分かりました。ぼくたちも危険な場所には近付かないようにします」
「それからこれは同じ国民として言いたくはないんだけど、魔物も怖いけど、良からぬ者もこの国にはいるから、そっちにも気をつけたほうが良いよ。この国は比較的治安が守られている方なんだけど、残念なことに、ここ一年くらいで犯罪が増えている傾向にあるんだ。だから怪しい人には絶対に近付かないように」
「はい、そちらにも気をつけます!」
犯罪に手を染める人間というのは、どこの世界にもいるんだな。まあ、それは現代日本でも変わらないけどさ。
これで新しく気をつけなければいけないことがひとつ増えた。
灯台見学を終えた一行は路線馬車の停留所に戻った。一週間の仕事を終えたリンマも一緒の路線馬車に乗るとのことだった。組木が嬉しそうにリンマの隣を歩いている。あれほど疲れた様子を見せていたのに、今はこれ以上ないくらいの嬉しそうな表情をしている。
程なくして、馬車が街道をやってきた。馬車には男女ひとりずつの先客が乗っている。男性の方はリンマと交代する灯台守だろう。
一方、女性の乗客は停留所で馬車が停止するかしないうちに馬車から飛び降りた。そして、リンマの元に駆け寄ってくる。
「リンマ! 会いたかった!」
「おいおい、ルーシー。一週間、離れ離れになっていただけだろう」
「だって、あたしたちまだ新婚なんだよ! それなのに燈台守の仕事で家を留守にして……。だから馬車に乗って、ここまで迎えに来ちゃった!」
「それが燈台守の仕事なんだから仕方ないだろう。さあ、今日から一週間はずっと一緒にいられるから!」
誰の目にも二人の関係性が伝わってくる。
「――こうなったら菜呂くんの魔法の杖を使って攻撃すれば、二人の仲を壊すことは可能かも……」
ブツブツと怖いことをつぶやいている童顔の女性がいた。
教師が恋の逆恨みをしちゃダメでしょ!
「先生、馬車に乗りますよ!」
耀太は組木の体を無理やり馬車に押し込めた。
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