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第四章
250話 Panzer vor!
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『銃を取れ!』
戦車隊の支援を受けながら装甲車から展開する歳三たち陸上対魔人特殊作戦部隊。
歳三は中距離に魔導ショットガン、近距離は刀と武器を切り替えながら雑魚を蹴散らし魔人に迫る。カワカゼら特殊作戦部隊の隊員たちもミニガンや肩撃ち式ロケットランチャーなど種々に渡る武器を使い歳三を援護する。
『よォ! 古の英雄! 時代は譲って貰うぜ! ──さっさと眠れ!』
ショットガンから放たれる散弾には魔石が使われ、一定距離を飛翔した後に激しい爆発を引き起こす。
強い魔力がぶつけられることにより武田信玄の虎は打ち消され、信玄本人と思われる魔人の姿があらわになった。
『カワカゼ!』
『はい!』
漫画やアニメではロケットランチャーは目で見て避けられるようなスピードで飛ぶが、当然現実ではそんなはずはない。
カワカゼのロケットランチャーを食らった信玄は爆煙に包まれる。煙が晴れないうちに歳三が斬りかかり追撃を加えた。
「やったか!?」
爆煙が晴れた映像には、ロケットランチャーで魔力の鎧が剥がれ落ち、肩から腰にかけてまでバッサリ斬られた信玄と思しき魔人の姿があった。
『死亡確認。次はマタサ討伐に移る』
「良くやった歳三!」
「うぉぉぉ!!!」
艦内も歓声で沸いた。史上初、人類が魔人を撃破したのだから。
魔人と言えど所詮は生物。最新兵器と鍛え抜かれた戦闘技術の元には死の存在を目の当たりにするのだ。
『こっちももうすぐ終わる!』
爆撃などによる地上に対する航空支援では航空機にその座を譲ったが、人が乗る機械では到底及ばない人型飛行生物の機動力などはルーデルが既に証明している。
竜人たちは航空機用としては圧倒的に大口径である40mm砲を軽快に振り回し魔人に対抗する。
軽量化のために自動装填装置などは積んでいない単装砲であるが、投射量なんてものは母数の数で補えば良い。細やかに動ける竜人たちは狭い空域に何人も集まることができる。
四方八方から40mm徹甲弾を撃ち込まれた上杉謙信は魔力で龍の形を保つことすら難しくなっていた。魔力の鎧がなくなってしまえばもはやそれまでだ。
『全弾叩き込め!』
竜人たちによる一斉射撃で上杉謙信だろう魔人であった穴だらけの肉塊は、先程のワイバーンと同じく地上へ堕ちていくのだった。
『……これが我ら竜人の戦い方とはな』
「歴史は勝者によってのみ語られる。私たちがかたりつぐぞ、お前たち竜人の勇姿はな」
『……ふん! 人間の武器で竜人が魔人を倒す日が来るとはな』
そう言うハオランであったが、たまたまカメラに映りこんだ彼の顔はどこか晴れやかであった。
「さて、次はどうする? 織田信長」
「──レオ様! いよいよ敵の本隊が到着したようです!」
「この戦艦の到着前に主力を持ってこられたか」
映像に映し出される鈍色の集団。それは前回私たちを苦しめた装甲化トロールの隊列であった。
「砲兵隊はもう準備できているのであろう?」
「はい、問題ありません。既にナポレオン将軍の指揮の元砲撃を開始しております」
「戦車師団の重戦車大隊は?」
「到着しております」
「なら大丈夫だな」
主砲に120mmライフル砲、同軸の副砲に75mm滑腔砲を装備。装甲は車体砲塔共に正面150mm、側面80mm、背面40mm、天板60mmである。
重武装に重装甲というせいでとんでもなく鈍足にはなったがオークの投石にも、恐らく魔人の攻撃にも耐えうる防御力を手にした。
『重戦車大隊、前へ進め! 砲兵隊はその援護だ! 榴弾砲は雑魚を、対戦車砲はオークとトロールを手分けして倒せ!』
ナポレオンの激励が無線で流れる度、こちらまで身体強化魔法にかけられる。
『こちら第二機甲師団重戦車大隊、敵軍に攻撃を開始する。──徹甲弾装填! 放て!』
レオナルド設計の重戦車から放たれた砲弾は、綺麗な放物線を描きながら真っ直ぐトロールのチェストプレートに吸い込まれていった。
「どうだ……?」
私は食いつくようにモニターの映像を見る。
着弾を確認して数秒後、トロールはその巨体でスケルトンやゾンビを巻き込みながらズシンと倒れた。
「撃破確認! やりました!」
「100mmの装甲に対して少々大袈裟過ぎたかもな。だが徹甲榴弾を作れなかったからこれぐらいの口径がなければ一撃では殺せなかったか?」
十数メートル級の大きさであるトロールと言えど胸に12センチの穴が開けば流石に死ぬことが分かった。実際は回転する砲弾が周りの肉を巻き込みもっと大きな穴が開いていることだろう。
『──駄目です! 重戦車が進行できない沼地で騎兵隊が一方的にやられています!』
「それは少々面倒だな」
現実に置いても重戦車を最も苦しめたのは敵ではなく自らの足である。
その重さ故に足回りは故障するわ橋や沼地が抜けられないわで苦労した。
『……列車砲、攻撃を』
『は! こちら特別攻撃砲兵大隊列車砲部隊了解! これより攻撃を開始する!』
では前線に出る必要すらない、重戦車を遥かに上回る射程を持つ大口径砲を使えばいい。
それが列車砲だ。
レオナルド設計の40口径80cm列車砲は線路が整備された魔王領第三区画まで持ち出され、そこから砲撃を加える。推定される魔王領の広さを考えれば、魔王領のありとあらゆる場所に攻撃可能である。
それに列車砲であるから普通の大砲と違い魔人などに強襲されても逃げることが可能だ。
『列車砲射撃準備完了! 3、2、1、発射! ……着弾四十秒前!』
「当たってくれよ……」
列車砲はあまりの威力のために一日に十数発しか使えないよう制限されている。ではないと砲身が折れるなどして誘爆、とんでもない事故を引き起こす危険がある。
『──弾着……今!』
「どうだ……?」
『こちら第一機甲師団第三軽戦車大隊、装甲化トロールの撃破を確認。砲撃支援に感謝する』
「よし!」
次弾の装填は三十分はかかる。外したら大惨事に繋がりかねなかった。
「列車砲による攻撃も合わさり、我々は徐々に前線を押し上げております!」
「うむ……。さて、いつ来るんだ魔王織田信長……?」
戦車隊の支援を受けながら装甲車から展開する歳三たち陸上対魔人特殊作戦部隊。
歳三は中距離に魔導ショットガン、近距離は刀と武器を切り替えながら雑魚を蹴散らし魔人に迫る。カワカゼら特殊作戦部隊の隊員たちもミニガンや肩撃ち式ロケットランチャーなど種々に渡る武器を使い歳三を援護する。
『よォ! 古の英雄! 時代は譲って貰うぜ! ──さっさと眠れ!』
ショットガンから放たれる散弾には魔石が使われ、一定距離を飛翔した後に激しい爆発を引き起こす。
強い魔力がぶつけられることにより武田信玄の虎は打ち消され、信玄本人と思われる魔人の姿があらわになった。
『カワカゼ!』
『はい!』
漫画やアニメではロケットランチャーは目で見て避けられるようなスピードで飛ぶが、当然現実ではそんなはずはない。
カワカゼのロケットランチャーを食らった信玄は爆煙に包まれる。煙が晴れないうちに歳三が斬りかかり追撃を加えた。
「やったか!?」
爆煙が晴れた映像には、ロケットランチャーで魔力の鎧が剥がれ落ち、肩から腰にかけてまでバッサリ斬られた信玄と思しき魔人の姿があった。
『死亡確認。次はマタサ討伐に移る』
「良くやった歳三!」
「うぉぉぉ!!!」
艦内も歓声で沸いた。史上初、人類が魔人を撃破したのだから。
魔人と言えど所詮は生物。最新兵器と鍛え抜かれた戦闘技術の元には死の存在を目の当たりにするのだ。
『こっちももうすぐ終わる!』
爆撃などによる地上に対する航空支援では航空機にその座を譲ったが、人が乗る機械では到底及ばない人型飛行生物の機動力などはルーデルが既に証明している。
竜人たちは航空機用としては圧倒的に大口径である40mm砲を軽快に振り回し魔人に対抗する。
軽量化のために自動装填装置などは積んでいない単装砲であるが、投射量なんてものは母数の数で補えば良い。細やかに動ける竜人たちは狭い空域に何人も集まることができる。
四方八方から40mm徹甲弾を撃ち込まれた上杉謙信は魔力で龍の形を保つことすら難しくなっていた。魔力の鎧がなくなってしまえばもはやそれまでだ。
『全弾叩き込め!』
竜人たちによる一斉射撃で上杉謙信だろう魔人であった穴だらけの肉塊は、先程のワイバーンと同じく地上へ堕ちていくのだった。
『……これが我ら竜人の戦い方とはな』
「歴史は勝者によってのみ語られる。私たちがかたりつぐぞ、お前たち竜人の勇姿はな」
『……ふん! 人間の武器で竜人が魔人を倒す日が来るとはな』
そう言うハオランであったが、たまたまカメラに映りこんだ彼の顔はどこか晴れやかであった。
「さて、次はどうする? 織田信長」
「──レオ様! いよいよ敵の本隊が到着したようです!」
「この戦艦の到着前に主力を持ってこられたか」
映像に映し出される鈍色の集団。それは前回私たちを苦しめた装甲化トロールの隊列であった。
「砲兵隊はもう準備できているのであろう?」
「はい、問題ありません。既にナポレオン将軍の指揮の元砲撃を開始しております」
「戦車師団の重戦車大隊は?」
「到着しております」
「なら大丈夫だな」
主砲に120mmライフル砲、同軸の副砲に75mm滑腔砲を装備。装甲は車体砲塔共に正面150mm、側面80mm、背面40mm、天板60mmである。
重武装に重装甲というせいでとんでもなく鈍足にはなったがオークの投石にも、恐らく魔人の攻撃にも耐えうる防御力を手にした。
『重戦車大隊、前へ進め! 砲兵隊はその援護だ! 榴弾砲は雑魚を、対戦車砲はオークとトロールを手分けして倒せ!』
ナポレオンの激励が無線で流れる度、こちらまで身体強化魔法にかけられる。
『こちら第二機甲師団重戦車大隊、敵軍に攻撃を開始する。──徹甲弾装填! 放て!』
レオナルド設計の重戦車から放たれた砲弾は、綺麗な放物線を描きながら真っ直ぐトロールのチェストプレートに吸い込まれていった。
「どうだ……?」
私は食いつくようにモニターの映像を見る。
着弾を確認して数秒後、トロールはその巨体でスケルトンやゾンビを巻き込みながらズシンと倒れた。
「撃破確認! やりました!」
「100mmの装甲に対して少々大袈裟過ぎたかもな。だが徹甲榴弾を作れなかったからこれぐらいの口径がなければ一撃では殺せなかったか?」
十数メートル級の大きさであるトロールと言えど胸に12センチの穴が開けば流石に死ぬことが分かった。実際は回転する砲弾が周りの肉を巻き込みもっと大きな穴が開いていることだろう。
『──駄目です! 重戦車が進行できない沼地で騎兵隊が一方的にやられています!』
「それは少々面倒だな」
現実に置いても重戦車を最も苦しめたのは敵ではなく自らの足である。
その重さ故に足回りは故障するわ橋や沼地が抜けられないわで苦労した。
『……列車砲、攻撃を』
『は! こちら特別攻撃砲兵大隊列車砲部隊了解! これより攻撃を開始する!』
では前線に出る必要すらない、重戦車を遥かに上回る射程を持つ大口径砲を使えばいい。
それが列車砲だ。
レオナルド設計の40口径80cm列車砲は線路が整備された魔王領第三区画まで持ち出され、そこから砲撃を加える。推定される魔王領の広さを考えれば、魔王領のありとあらゆる場所に攻撃可能である。
それに列車砲であるから普通の大砲と違い魔人などに強襲されても逃げることが可能だ。
『列車砲射撃準備完了! 3、2、1、発射! ……着弾四十秒前!』
「当たってくれよ……」
列車砲はあまりの威力のために一日に十数発しか使えないよう制限されている。ではないと砲身が折れるなどして誘爆、とんでもない事故を引き起こす危険がある。
『──弾着……今!』
「どうだ……?」
『こちら第一機甲師団第三軽戦車大隊、装甲化トロールの撃破を確認。砲撃支援に感謝する』
「よし!」
次弾の装填は三十分はかかる。外したら大惨事に繋がりかねなかった。
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