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とっておきのI Love You(クローバー続編)
その後 ②
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洋介の家が見えてきた。と同時に自分の家も見える。2人の家はお隣同士なのだ。自分の家は素通りしてそのまま洋介の家へと向かう。
引き戸を勢いよく引いて中に入る。
「お邪魔しますっ」
「あら、亜貴くん、いらっしゃい」
「おばちゃん、こんにちは」
「どう? 専門学校」
「おん、楽しいで。課題とかいっぱいやけど」
「楽しいのが一番やわ。あ、洋介、部屋におるよ」
「おん、知ってる」
「後で飲み物持ってったるわ」
「ありがとう」
ドタドタと階段を上がって、洋介の部屋を目指す。形だけのノックをして、すぐにドアを開けた。
「洋介、ごめんっ。遅なっ……て……」
勢いよく洋介の部屋へと謝りながら飛び込んだが、洋介からの返事はなかった。
「寝てもうたんか」
洋介はベッドの上に寝転がって気持ちのよい寝息を立てていた。ベッドの下になんだか小難しそうな参考書みたいな本が転がっていた。きっと読んでいる最中に寝落ちしたのだろう。
その本を拾い上げると、小さなローテーブルの上に置いた。ローテーブルの上には洋介が予め借りてきてくれていた亜貴が見たいと言っていた動物もののDVDが置いてあった。
洋介はホラー系やアクション系なんかが好きで、恋愛系やお涙頂戴系は苦手なはずだった。この動物ものは「全米が涙した!」と大々的に宣伝されていたベタなお涙頂戴ものだったのに。それを洋介があえて借りてきてくれたことに亜貴は自然と笑みがこぼれた。
引き戸を勢いよく引いて中に入る。
「お邪魔しますっ」
「あら、亜貴くん、いらっしゃい」
「おばちゃん、こんにちは」
「どう? 専門学校」
「おん、楽しいで。課題とかいっぱいやけど」
「楽しいのが一番やわ。あ、洋介、部屋におるよ」
「おん、知ってる」
「後で飲み物持ってったるわ」
「ありがとう」
ドタドタと階段を上がって、洋介の部屋を目指す。形だけのノックをして、すぐにドアを開けた。
「洋介、ごめんっ。遅なっ……て……」
勢いよく洋介の部屋へと謝りながら飛び込んだが、洋介からの返事はなかった。
「寝てもうたんか」
洋介はベッドの上に寝転がって気持ちのよい寝息を立てていた。ベッドの下になんだか小難しそうな参考書みたいな本が転がっていた。きっと読んでいる最中に寝落ちしたのだろう。
その本を拾い上げると、小さなローテーブルの上に置いた。ローテーブルの上には洋介が予め借りてきてくれていた亜貴が見たいと言っていた動物もののDVDが置いてあった。
洋介はホラー系やアクション系なんかが好きで、恋愛系やお涙頂戴系は苦手なはずだった。この動物ものは「全米が涙した!」と大々的に宣伝されていたベタなお涙頂戴ものだったのに。それを洋介があえて借りてきてくれたことに亜貴は自然と笑みがこぼれた。
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