上 下
2 / 16
Episode1

【Prologue(2)】

しおりを挟む



 入り組んだ路地の奥の、どう考えても人が通らなさそうな場所に構えられているボロボロの店。そこで、律はガラケーを片手に依頼終了のメールを打っていた。
 今はもう殆ど使われていない、発見するのも難しいその旧式の携帯は、律が所属している組織から支給される携帯で、簡単には買い替えられない。
 そろそろ不便になってきたなと思いつつも、随分持ち続けているこの携帯を、律はなんだかんだでそこそこ気に入っていた。

 新着メールのアナウンスが流れる。

 差出人:
 件名:――

 またこのメールか。

 この携帯には時々、差出人不明のメールが届く。

 それはいつものメールだったが。
 それは届く筈のないメールだった。

 律が持っている携帯は、律が購入した物ではない。律が所属している暗殺者の組織から支給された物だ。元は誰が持っていたのかすらも、もう分からない経歴不明の携帯は、暗殺者の組織のセキュリティ専門の構成員に管理されている。

 本来ならば、外部の人間からメールが届くことなどありえない。

 しかしこの差出人不明のメールは、もう随分前から律の携帯にしばしば届く。

 内容は、いつも決まって意味不明な物だ。


 今日の天気。晴れ時々足元からの光に注意。
 ――――END――――


「かなり意味不明だ」

 その日の天気だったり、アスキーアートと呼ばれる記号を用いた絵だったり、予言めいた物だったりすることもあるが、概ね意味のないこれらのメールは、はっきり言ってとても不気味だ。
 律はすっと携帯の画面を閉じる。
 どうやって探しても、アドレスすら出てこないこれらのメールは、律にとって最早お馴染みの物であり、一種の楽しみだった。

「今度はカンボジアの秘境だって?」

 ボロボロの飲食店のテーブルの向かい。
 律の目の前で盛大にスパゲッティを零しながら食べている白髪のおっさんが、律に話し掛ける。
 長い白髪に、ボロボロなコートを羽織った店の雰囲気と微妙にマッチしているこのおっさんは、律の二人目の師匠だ。

「あぁ。相手が手練れだから、数日かかるかもしれない」
「にしてもなんでわざわざ組織の金なんか盗んで、カンボジアの秘境に潜伏するのかねぇ」

 にひひと笑ったそのおっさんが、頭に掛かったレンズを降ろす。彼は技術屋だ。昔は暗殺者をやっていたが、性に合わず、足を一本失た際に引退した。
 彼が律と出会ったのは引退する少し前で、彼が暗殺者を引退してからは律の稼ぎで暮らしている。
 彼が律に技術を教え、律が彼の代わりに依頼をこなす。
 彼は律とウィンウィンな関係だと主張している。
 ウィンウィンと言うにはいささか仕事量の偏りが大きいのだが、律は気にしていない。
 両親を失い、一人目の師匠に先立たれ、真っ赤な血の海の上で途方に暮れていた律を、何の因果か拾った二人目の師匠。その彼に代償を要求するつもりは律にはない。

「そのキャリーケース持っていくのか?」
「あぁ」
「また重たそうな物を……。何丁か置いていけばいいだろうに」

 「無理だ」と律は思う。
 一時たりとも手放したくはない。
 大事にしているものは、大体ここに詰められている。
 律はふと思い起こす。

 暗殺者は、身軽でなくちゃいけない。

 それは一人目の師匠が律に残した言葉だが、律は全くその通りにできる気がしない。寧ろ、彼のコレクションたる銃火器は、年々その数を増やす一方だった。

「入金を確認した。パスポートと偽の身分証、船の手配もできている。長旅なら観光でもしてくるといい」
「カンボジアで?」
「あぁ、いいところだよ。世界遺産も沢山ある。ただ、すりには気を付けろよ」

 師匠が陽気に手を振る。
 律と師匠は、そこで別れた。



 夜になり、見渡す限り真っ黒な海の少し外れた端を律が歩く。
 コンテナの隙間を通り抜け、船の見張りに声をかけようとした、丁度その時。

「えっ?」

 律の足元から銀色の光が広がる。
 複雑な形に広がり、幾何学文様を作り出したその光は、律の周囲を包み込む。
 律は光と共に姿を消した。



 光が収まり、律が目を開ける。
 律の目の前には、仕事机の上で眼鏡をかけて書類に囲まれている絶世の美女がいた。

「はじめまして。すみませんねぇ、ちょっと待っててください。貴方に関する書類が届いていなくて、先方のミスだと思うのですが……」
「はぁ」

 絶世の美女が、机の上のパソコンをカタカタいじっる。
「はぁー……」と、長い溜息を吐いて、書類をたたみ、唐突に頭を抱えて唸り始めたかと思うと、律に向かって話し始めた。

「えぇい! まぁ、いいか! 始めちゃいましょう! えぇっと、改めてはじめまして! 私転生の女神を務めさせていただいております! ミューズと申します!」

 律が、返事をする。

「律です。今回は、どのようなご用向きでしょう?」
「はっ! 律さん……反応が紳士で、冷静ですねぇ。さては何回か異世界転移したことがあるんじゃないですか?」

 女神が、このこのっと、肘で律をつつくジェスチャーをする。
 律が、首を傾げる。

「異世界転移?」
「おやっ! はじめてでしたか! では、ご説明しちゃいましょう! 異世界転移とは、読んで字のごとくぅ! ある世界の人が、別世界に移動しちゃうことなんですよぉー! 大体は、勇者召喚とか? 異世界の強い人助けてぇーとか? そんな感じなんですがぁ、そのぉ……」

 女神が思い切り目を逸らす。

「どうかしたんですか?」
「そのぉ……。なんというか、今回はですねぇ」

 女神が、机から飛び出す。
 滑り込む様な自然な動きで、律に向けて土下座した。
 もはや、一種の華麗な着地だ。

「申し訳ありません! 今回は、そのぉ、ある村の住人が、生贄を召喚しましてぇ……」
「生贄?」
「そう、魔王を復活させる為の生贄です!」

 女神が、バッと顔を上げた。

「全く、彼らは神聖な異世界転移を一体何だと思っているだんか! それで、そのぉ……律さんが、生贄に選ばれてしまったんですよぉ……」
「えぇっと……はい」
「はいじゃないですよ律さん!」

 女神が、律に掴みかかる。

「もっと危機感を、危機感を持ってください‼︎ 生贄に召喚されちゃったんですよ? 私だって、私だってこんな仕事をするために……魔王への生贄を転移させる仲介役をするためにここにいるわけじゃない! 私は、勇者を、人々を助けて、幸せな世界を築く為に、異世界の神々に頭を下げたのに、毎回毎回……こんな……」

 力なくうなだれる女神を、律が支える。
 律は、女神を抱きしめると、そっと頭を撫でた。

「よしよし……」

 目に大粒の涙が貯まる。
 女神が、せきを切った様に泣き出した。
 律は暫く、そのまま女神を支えていた。



 そのあと律は、泣き止んだ女神から異世界や転移者の話を聞いた。

 異世界にはレベルという制度があり、レベルの高い相手は総じて攻撃力や防御力などのステータスと呼ばれる能力値が高く、レベルの低い相手の攻撃を受けない。
 転移する者、特にこれが最初の転移である物は、Lv.1レベル1となる。
 女神が転移を止めることは出来ない。
 女神は三つのスキルを授けることが出来るが、一部のスキルを除き、授けるスキルのスキルレベルは1となる。
 授けることが出来るスキルは、人により異なる。
 あとは、魔王や勇者に関しての話。村が崇拝し、今は封印されている魔王の話。特に村人達に関する話を、律は念入りに聞いていた。

「それと、あとは、ステータスプレートとアイテムボックスが使えます」
「ステータスプレート?」
「ステータスプレートでは、自分のレベル、攻撃力などのステータス、スキルやスキルレベルなんかを確認できます」
「スキルを確認? スキルを増やすことが出来るんですか?」
「できます。ですが上限があって、一人につき10個までです。スキルは、モンスターを倒すと得られることがあり、その都度取捨選択できます!」
「なるほど」
「あ! ステータスプレートは、ステータスオープンの合図で開くことが出来ます。転移者のステータスは、私でもよっぽどの事情がなければ、覗くことが出来ません! プライバシーの問題がありますから」
「へぇ」
「それと、アイテムボックスというものがあって、異空間に自分の持っているものをしまうことが出来ます。そしてなんと! アイテムボックスの容量はレベルが上がるごとに、自動で増えます」
「それはありがたい。例えば、今持っている荷物をしまいたい場合には、どうすればいいですか?」
「それはですね、ステータスプレートを開くと、右上隅に鞄のマークがありますので、そこを押して、しまいたい物の一覧からの中から選択! アイテムをしまうこともできますし、しまいたいものを頭に思い浮かべながら、アイテムボックスと唱えてしまうこともできます!」
「アイテムボックス」

 銀のキャリーケースが消える。
 律は、感嘆した。

「これは……ありがたい」
「でしょ? その逆も同じです! 簡単でしょ!」

 女神が、えっへんと胸を張る。
 律は何度かアイテムボックスを試し、アイテムボックス中にある物が、他人には取られない事などを女神に確認すると、ステータスプレートを開いた。

「ステータス、オープン」

 律は自分のステータスを確認する。そこには、女神に貰った三つのスキルと、もう一つ。

「そうそう! 偶に、異世界の神様が加護やスキルを付与してくれていることもあるんですよ! どうです? 何か良い加護はありましたか?」
「えぇ、よい加護が――」
「どんな加護が‼︎ 神々に愛されし者とか、精霊に愛されし者とか……せめて、物理攻撃無効いや、魔法攻撃無効とか……」
「いえ……ですがこれなら」
「わーん‼︎ 他にどんなチートスキルがあるっていうんですか‼︎」

 女神が、律に泣きつく。
 律は、ニコッと笑った。

「大丈夫ですよ」
「村の人達や、魔王を舐めてはいけません。さっきも言った通り――」
「大丈夫、気を付けなければいけない村人のスキルも、さっき一緒に確認したでしょう?」
「う”ぅ……ですが」
「大丈夫。それでは転移させて下さい。転移を一時的にでも留めるのには、労力がかかるのでしょう?」

 にこりと微笑んでいる律に、女神がしぶしぶ手をかざす。

「せめて、一杯の紅茶でも……」
「大丈夫です」
「本当に! ここにはもう戻ってこれないんですよ⁈」
「大丈夫」

 女神がギュッと律に抱き着く。かすれそうな声で女神が言った。

「無事で……生き延びてください」

 律が、眼を見開く。

「わかりました。師匠」
「え?」
「いえ、こっちの話です」

 律が女神から離れる、律の周りがゆっくりと光りだした。

「では、ご依頼の確認です」
「え?」
「ご依頼内容は、村人全員の殺傷と、生贄に使用されている転移用魔法陣の情報の抹消。報酬は、前払いで頂きましたね?」
「前払い? 私そんな事言ってな――」
「ご依頼を承りました。依頼主様のご健勝をお祈りしています。それでは、お元気で――」

 女神が呆気に取られる。
 急に意味の分からない事を話し始めた律になんと声を掛けていいか分からない女神を一人置き去りにし、律は魔法陣の彼方へと消えた。
 タイミングを見計らった様に、女神の元に資料が届く。


――――警告――――
 いつき りつ

凄腕暗殺者、転移先の世界に存在しない武器を所持。
【特殊スキル】
 死神:Lv.Max
 レベルや、防御力上昇の一切を無視し、攻撃対象に単純な物理法則を当てはめることが出来る。MPは消費しない。自身と触れたものの呪いの一切を無効化する。常時発動型スキル。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断

Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。 23歳の公爵家当主ジークヴァルト。 年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。 ただの女友達だと彼は言う。 だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。 彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。 また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。 エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。 覆す事は出来ない。 溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。 そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。 二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。 これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。 エルネスティーネは限界だった。 一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。 初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。 だから愛する男の前で死を選ぶ。 永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。 矛盾した想いを抱え彼女は今――――。 長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。 センシティブな所へ触れるかもしれません。 これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生

西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。 彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。 精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。 晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。 死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。 「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」 晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️ ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。  嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる! 転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。 新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか?? 更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

処理中です...