1 / 16
Episode1
【Prologue(1)】
しおりを挟む
Episode 1
人生には、思ったよりも時間がない。
そう思った事はないだろうか?
「いやぁぁぁ‼︎」
目の前で。
壊れた人形の様に動かなくなる、人間だったそれを目にすると。
人生には、思ったよりも時間がない。
いつも、そう思う。
穏やかな、初春の昼下がり。
閑静な住宅街で、一人の人が、姿を消した。
律、という暗殺者がいる。
黒いベレー帽を深めに被り、銀のアタッシュケースなんて今時そうそう持ち歩かないものを片手に、公園のベンチを独占している。タートルネックの黒いセーター、黒いズボン、黒い靴、黒い手袋、黒いウェストポーチと、仕込みナイフとワイヤーの入った茶色のベルト以外全身真っ黒なそいつの手足は、服の上からでもよく分かるくらいに細長い。ベレー帽の下から覗く顏は不気味なくらい青白く、折れた煙草を一本咥え、覇気なく空を見つめている。
「よぅ、律」
話しかけてきた筋肉質な男の顏には、傷跡が一筋、目を貫いて走っている。スーツに赤いネクタイ、誰が見ても悲鳴を上げそうな厳つい顔の大男が、手持ちのライターに火を付けた。
「また禁煙は失敗か?」
「あぁ、そうらしい」
ジジジッと嫌な音を立て、折れた煙草に火がつく。白く重い溜息が、長々と尾を引いた。
男がすっと、タバコを一本律に手渡す。このタバコは嗜むための物じゃない。タバコの表面に書かれた文字は、別の依頼へのアクセスキーだ。
「煙草が不服そうだ」
「また妙なことを。で、どうする?」
折れた煙草を地面に転ばせた。
律は、何も言わずに受け取った物をポケットへと突っ込んだ。
大男は、顔を横に逸らす。ホッとした表情を隠しきれない。顔と体こそ厳ついが、この男が人を殺したことなど一度もない。律と関わり合いになりたくないというのが、この男の本音だった。
「じゃぁな。死神」
大男が去った後、律は暫くそこにいた。
殺し屋、アサシン、凶手、刺客。色々な呼ばれ方をしているが、律は決まって“暗殺者”と名乗る。
それがしっくりくるらしい。
律がどういう経緯で暗殺者になり、どういう経緯で今の場所までたどりついたのか、知っている奴は誰もいない。だが、暗殺者の律を知っている人間ならば、誰もが口をそろえて“死神”という単語を使う。見た目が死神に見えるということも、確かに律をそう呼ばせる理由にはなっているだろう。
ただし、勿論。それだけではない。
「今回の報酬についてなのですが」
律が困った顔をする。それはさながら、ふてぶてしく言い逃れをする上司に向かって、なけなしの勇気を振り絞ってセクハラを辞める様に訴える女性社員の様だ。
「あ”ぁ”?」
尤も、太った課長などという可愛げのあるのもではない。顔に刀で斬りつけられた様な傷、剃り上げられた眉に厳つい体、相手はヤクザの幹部だ。
律はヤクザの事務所に、依頼料の取り立てに来ていた。殺し屋が依頼料を受け取りに行く事はなんら珍しいことではない。それは依頼主がヤクザであっても変わらない。
しかし律は一人だった。見た目は力も無さそうな華奢な男性が、一人、法外な額の依頼料の請求に来ている。
やくざの幹部はしたり顔をしていた。
「提示されていた金額の半分というのは、困ります」
「あぁ? 何言ってんだねぇちゃん?」
「来る場所間違えてんじゃねぇのか?」
依頼料の請求といっても、律が取り立てに来たのは足りなかった分の依頼料だ。タチが悪い相手ヘの依頼料の請求に、律は敢えて一人で来ていた。
律が黙っていると、痺れを切らせた組員が律の肩を掴もうと手を伸ばす。
すると、ずっと奥で黙っていた老人、組長が突然声を荒らげた。
「触るんじゃねぇ‼︎」
男たちの動きがぴたりと止まる。
「でも、おじき」
「葛西、もってこい」
「わかりやした」
周囲が不服そうな顔をする中、葛西と呼ばれた男が銀色のアタッシュケースを持ってくる。
じっと律の顔を睨み続ける組長。
常時では見られない組長の気迫に押されて、黙り込む組員。
律の前でアタッシュケースを開き、律義に金の数を数えた葛西は、そのアタッシュケースを律に渡した。
「これで全部だ。とっととけぇんな」
「はい。確かに。ありがとうございました」
ホッとした表情で笑う律。
まるで本当に危ない橋を無事渡り終えた一般人の様な顔で、それを見た葛西を除く組員たちの顔は、一斉に曇った。
「組長! こんなか細い、女みたいなやつに渡すことはありませんぜ!」
「そうですぜ、組長!」
「おまえ、こいつらへの報酬しょっ引きやがったな」
ズバリ当たっていたのだろう。組員数名の顔が曇る。
「ですが」
「それでは、失礼いたします」
気まずい雰囲気に、慌ててその場を去ろうとするかの様に振る舞う律の言動に、組員たちの顔が渋った。
組員が組の金を失敬したのが組長にバレた。
組の金を失敬した奴が、後でどうなるか。
指が無くなるか、腕がなくなるか、それとも初めからそんな奴は存在していなかった事になるか。
それは想像するに硬くない。
「こちらです」
葛西が律を外へ連れ出し、組長が奥で終始律のことを睨み付ける。
その間、組員数人は内心冷や汗をかいていた。
使われた金は戻って来ない。
組を抜けて逃げるには全く足りない。
自分達が失敬した分、それが補填出来る十分な額を、一人のひ弱そうな細い男が持ち帰ろうとしている。
この金が有れば、海外に高飛びする事位は出来る。
バタバタバタッ‼︎
「おい! 待ちやがれ‼︎」
追い詰められた数人の組員達は、組長が冷や汗を流す理由も、葛西と呼ばれる組の最高幹部が素直に金を支払う理由も、律という男がどんな男かも、そして、これから自分達に起こる事もまるでわかっていなかった。
分かっていなかったからだろう。
まさにその組から少し離れただけの公園で、空のアタッシュケースとともに悠々と午後の空気を吸っていた律のところに、その組員たちが現れたのは。
「みつけたぁ!」
律は慌ててアタッシュケースを持ちあげ、走る。
組員たちはしたり顔で追いかけてきた。
「逃がすか‼︎」
だが、組員達は気が付かない。
逃げる方向に迷っていなかったという不自然さに。
薄暗い行き止まりの路地に入る。
その奥で、律は走るのをピタッと辞めた。
「追い詰めた‼︎ それをよこしな!」
律は黙って俯いている。
怯えているからだろうと思った組員はしたり顔になった。
男が肩で息をして、律の肩を掴んだ。
掴んだ次の瞬間、男は自分の手の感触に違和感を覚えた。
さっき律を掴んだ手が、腕ごと、律の肩から滑り落ちた。
「えっ」
にたぁと笑ってこちらを向いた、律の手には細長いナイフが握られていた。
ただのナイフではない。超音波式の超振動ナイフという、力を入れなくてもよく切れるナイフだ。
律が胸ぐらを掴むと同時に、「ぎっ」と叫びかけた男の喉を素早く切り裂く。喉がパックリと割れ、口だけ動かして声の出ない男の首から血が吹き出した。
暗がりに、何が起こったのかわからない残り二人組員の額に静かに穴が開く。律が死体越しに使用した拳銃。それはサイレンサー付きのコルトパイソンというリボルバー式の拳銃で、律の愛用している仕事道具だ。
それは驚く間もない早技だった。
何が起こったかを理解する時間もなかった組員だったそれが地面へ倒れた。
律は、ゆっくりと愛用しているコルトパイソンをしまう。
「依頼完了」
律は、足りなかった依頼料の徴収とは別に、もう一つ依頼をうけていた。
『組員の数を減らして欲しい』
この依頼は、あっけなく終了した。
人生には、思ったよりも時間がない。
そう思った事はないだろうか?
「いやぁぁぁ‼︎」
目の前で。
壊れた人形の様に動かなくなる、人間だったそれを目にすると。
人生には、思ったよりも時間がない。
いつも、そう思う。
穏やかな、初春の昼下がり。
閑静な住宅街で、一人の人が、姿を消した。
律、という暗殺者がいる。
黒いベレー帽を深めに被り、銀のアタッシュケースなんて今時そうそう持ち歩かないものを片手に、公園のベンチを独占している。タートルネックの黒いセーター、黒いズボン、黒い靴、黒い手袋、黒いウェストポーチと、仕込みナイフとワイヤーの入った茶色のベルト以外全身真っ黒なそいつの手足は、服の上からでもよく分かるくらいに細長い。ベレー帽の下から覗く顏は不気味なくらい青白く、折れた煙草を一本咥え、覇気なく空を見つめている。
「よぅ、律」
話しかけてきた筋肉質な男の顏には、傷跡が一筋、目を貫いて走っている。スーツに赤いネクタイ、誰が見ても悲鳴を上げそうな厳つい顔の大男が、手持ちのライターに火を付けた。
「また禁煙は失敗か?」
「あぁ、そうらしい」
ジジジッと嫌な音を立て、折れた煙草に火がつく。白く重い溜息が、長々と尾を引いた。
男がすっと、タバコを一本律に手渡す。このタバコは嗜むための物じゃない。タバコの表面に書かれた文字は、別の依頼へのアクセスキーだ。
「煙草が不服そうだ」
「また妙なことを。で、どうする?」
折れた煙草を地面に転ばせた。
律は、何も言わずに受け取った物をポケットへと突っ込んだ。
大男は、顔を横に逸らす。ホッとした表情を隠しきれない。顔と体こそ厳ついが、この男が人を殺したことなど一度もない。律と関わり合いになりたくないというのが、この男の本音だった。
「じゃぁな。死神」
大男が去った後、律は暫くそこにいた。
殺し屋、アサシン、凶手、刺客。色々な呼ばれ方をしているが、律は決まって“暗殺者”と名乗る。
それがしっくりくるらしい。
律がどういう経緯で暗殺者になり、どういう経緯で今の場所までたどりついたのか、知っている奴は誰もいない。だが、暗殺者の律を知っている人間ならば、誰もが口をそろえて“死神”という単語を使う。見た目が死神に見えるということも、確かに律をそう呼ばせる理由にはなっているだろう。
ただし、勿論。それだけではない。
「今回の報酬についてなのですが」
律が困った顔をする。それはさながら、ふてぶてしく言い逃れをする上司に向かって、なけなしの勇気を振り絞ってセクハラを辞める様に訴える女性社員の様だ。
「あ”ぁ”?」
尤も、太った課長などという可愛げのあるのもではない。顔に刀で斬りつけられた様な傷、剃り上げられた眉に厳つい体、相手はヤクザの幹部だ。
律はヤクザの事務所に、依頼料の取り立てに来ていた。殺し屋が依頼料を受け取りに行く事はなんら珍しいことではない。それは依頼主がヤクザであっても変わらない。
しかし律は一人だった。見た目は力も無さそうな華奢な男性が、一人、法外な額の依頼料の請求に来ている。
やくざの幹部はしたり顔をしていた。
「提示されていた金額の半分というのは、困ります」
「あぁ? 何言ってんだねぇちゃん?」
「来る場所間違えてんじゃねぇのか?」
依頼料の請求といっても、律が取り立てに来たのは足りなかった分の依頼料だ。タチが悪い相手ヘの依頼料の請求に、律は敢えて一人で来ていた。
律が黙っていると、痺れを切らせた組員が律の肩を掴もうと手を伸ばす。
すると、ずっと奥で黙っていた老人、組長が突然声を荒らげた。
「触るんじゃねぇ‼︎」
男たちの動きがぴたりと止まる。
「でも、おじき」
「葛西、もってこい」
「わかりやした」
周囲が不服そうな顔をする中、葛西と呼ばれた男が銀色のアタッシュケースを持ってくる。
じっと律の顔を睨み続ける組長。
常時では見られない組長の気迫に押されて、黙り込む組員。
律の前でアタッシュケースを開き、律義に金の数を数えた葛西は、そのアタッシュケースを律に渡した。
「これで全部だ。とっととけぇんな」
「はい。確かに。ありがとうございました」
ホッとした表情で笑う律。
まるで本当に危ない橋を無事渡り終えた一般人の様な顔で、それを見た葛西を除く組員たちの顔は、一斉に曇った。
「組長! こんなか細い、女みたいなやつに渡すことはありませんぜ!」
「そうですぜ、組長!」
「おまえ、こいつらへの報酬しょっ引きやがったな」
ズバリ当たっていたのだろう。組員数名の顔が曇る。
「ですが」
「それでは、失礼いたします」
気まずい雰囲気に、慌ててその場を去ろうとするかの様に振る舞う律の言動に、組員たちの顔が渋った。
組員が組の金を失敬したのが組長にバレた。
組の金を失敬した奴が、後でどうなるか。
指が無くなるか、腕がなくなるか、それとも初めからそんな奴は存在していなかった事になるか。
それは想像するに硬くない。
「こちらです」
葛西が律を外へ連れ出し、組長が奥で終始律のことを睨み付ける。
その間、組員数人は内心冷や汗をかいていた。
使われた金は戻って来ない。
組を抜けて逃げるには全く足りない。
自分達が失敬した分、それが補填出来る十分な額を、一人のひ弱そうな細い男が持ち帰ろうとしている。
この金が有れば、海外に高飛びする事位は出来る。
バタバタバタッ‼︎
「おい! 待ちやがれ‼︎」
追い詰められた数人の組員達は、組長が冷や汗を流す理由も、葛西と呼ばれる組の最高幹部が素直に金を支払う理由も、律という男がどんな男かも、そして、これから自分達に起こる事もまるでわかっていなかった。
分かっていなかったからだろう。
まさにその組から少し離れただけの公園で、空のアタッシュケースとともに悠々と午後の空気を吸っていた律のところに、その組員たちが現れたのは。
「みつけたぁ!」
律は慌ててアタッシュケースを持ちあげ、走る。
組員たちはしたり顔で追いかけてきた。
「逃がすか‼︎」
だが、組員達は気が付かない。
逃げる方向に迷っていなかったという不自然さに。
薄暗い行き止まりの路地に入る。
その奥で、律は走るのをピタッと辞めた。
「追い詰めた‼︎ それをよこしな!」
律は黙って俯いている。
怯えているからだろうと思った組員はしたり顔になった。
男が肩で息をして、律の肩を掴んだ。
掴んだ次の瞬間、男は自分の手の感触に違和感を覚えた。
さっき律を掴んだ手が、腕ごと、律の肩から滑り落ちた。
「えっ」
にたぁと笑ってこちらを向いた、律の手には細長いナイフが握られていた。
ただのナイフではない。超音波式の超振動ナイフという、力を入れなくてもよく切れるナイフだ。
律が胸ぐらを掴むと同時に、「ぎっ」と叫びかけた男の喉を素早く切り裂く。喉がパックリと割れ、口だけ動かして声の出ない男の首から血が吹き出した。
暗がりに、何が起こったのかわからない残り二人組員の額に静かに穴が開く。律が死体越しに使用した拳銃。それはサイレンサー付きのコルトパイソンというリボルバー式の拳銃で、律の愛用している仕事道具だ。
それは驚く間もない早技だった。
何が起こったかを理解する時間もなかった組員だったそれが地面へ倒れた。
律は、ゆっくりと愛用しているコルトパイソンをしまう。
「依頼完了」
律は、足りなかった依頼料の徴収とは別に、もう一つ依頼をうけていた。
『組員の数を減らして欲しい』
この依頼は、あっけなく終了した。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる