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第三十九話

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 文化祭の模擬店の準備をしていて、先輩にテーブルクロスを買ってきてと言われました。
喫茶店のテーブルに紙のテーブルクロスを敷きたいとの話でした。
私は先輩に教えてもらった大学の近くのスーパーに行ってみました。
その店は思ったより大学からは遠くて、私も今までに一度もいったことのない店でした。
建物はかなり大きくて、店の前の案内を見ましたがどこでテーブルクロスを売っているのか分かりませんでした。
ひとまず、家庭用品の売場に行きましたが売っていた紙のテーブルクロスは思ったより値段が高くてとても必要な枚数は買えそうにありませんでした。
私は大学に戻って先輩に相談してから買った方がいいと思って、店をようとしました。


 帰ろうとすると店員の一人に「ちょっとこちらに来て下さい」と言われて奥の小部屋につれていかれました。
その店員の名札には販売係長とか名前がついていました。
係長さんが私にお金を払ってないものがあるだろうと言います。
係長さんに正直に言わないと調べることになるからね言われて、私は万引を疑われたとようやく分かりました。
白状しないなら調べさせてもらうからなと係長さんが言います。
私はそれでも何も言いませんでした。
いやらしい目つきで私の体をなめ回すと、手のひらを押しつけるようにして、私の体を調べ始めました。
もてあそぶように何度も同じ場所に手を押しつけられて、私の体は震えてきました。
うまく隠したようだなと言いながら係長さんはやっと私の体から手を放しました。
係長さんは私にメモ用紙を渡して、ここに名前と住所と電話を書きなさいといいます。
私はしかたなく言われた通りに書きました。



 私が帰ろうとすると係長さんは私のアパートまで来るといいます。
住所が本当かどうか確かめるんだと言われました。
私は係長さんの車に乗せられました。
車が走り出すとすぐに係長さんのアパートの前に着きました。
部屋に入ると係長さんはベランダに歩み寄って外を眺めたあとカーテンを閉めました。
係長さんはいやらしい目で私の方に向き直ると私の手を握ってきました。
私は振りほどこうとしましたが係長さんは私の手を強く引っ張って押し倒しました。
欲望の儀式が始まる予感が、私の身体を襲いました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
逆らう気持ちが、諦めの気持ちに変わったとき、ふいに体中が喜びで震えてきました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
支配者に従属するのが女の宿命だと私は心のそこから思い知らされました。
征服者が究極の至福の時を告げるのを待つしかもう望みはなくなりました。
望みを失って震えが止まらなくなった私の身体は、係長さんの最後の一撃を受けて粉々になりました。
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