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第二十二話

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 秋になって、共同で研究をしている他の大学の研究室の男の子達に虹鱒釣りに誘われました。
釣り場がキャンプ場になっていて、釣った魚を焼いてその場で塩焼きにしてお昼ご飯にするという話でした。
そのあとは、山にハイキングに行くというお誘いでした。
女の子達は、そんなにうまく人数分だけ虹鱒が釣れるれるのかしらと話していましたが、男の子の話では、そこでは虹鱒の養殖をしているので食べきれないほど釣れるとのことでした。
当日は、大学の研究室に朝早くみんなで集まって、電車で奥多摩まで行くことになりました。
電車で駅につくとそこからバスで釣り場までいきました。
釣り場は狭い谷間の間にあって、河原はキャンプ場のようになっていて、たき火の跡があちこちにありました。
ちょうど良さそうな所にカマドを用意すると男の子達が釣り竿の用意をして、思い思いの所に場所をとりました。
男の子達は釣りにはなれた様子で、いかにも上手そうな竿使いで釣りを始めました
しばらくは全然釣れる様子もなかったのですが、ようやく10分ぐらいたって最初の一匹が釣れました。
それからは、すぐに釣れ始めて、2時間ほどたつと、とても食べきれないほど虹鱒が釣れました。
女の子達は、川では水しぶきがかかるからと、服が濡れないようにレインコートを持っていきました。
最初はだまって見ていただけですが、もう十分釣れたあとは、女の子にも釣り竿を使わせてくれました。
みんな釣りは初めてでしたが、男の子に言われた通りに竿を使うと、面白いように釣れました。
そろそろ、お昼ご飯にしようと言うことになあり、カマドで火をたくと、ご飯を飯盒で炊きながら、虹鱒を焼きました。
釣ったばかりの虹鱒は、とても美味しくてたくさん食べてお腹いっぱいになりましたが、虹鱒はそれでもかなり余りました。
男の子が用意してきた魚を入れる入れ物に詰め込み、氷を詰めて持ち帰る事にしました。
食事のあとは、近くの山にみんなで登ることにしました。
しばらくはみんなで並んで歩いていたのですが、先頭の男の子達はどんどん先に行ってしまうので私と礼子さんはすっかり遅れてしまいました。
細い道を歩いていると峠の様な所にでてすぐ下には湖が見えました。
私たちはようやく途中で道を間違えて全然反対の方向に歩いてきたのに気が付きました。
もうとても道を戻るなんてできないし、どうしようかと思っていると、すぐ下に車の通る道があるのを見つけました。
私達がその通りまで降りて行くと、ちょうど車が通りかかりました。
これはちょうどいいと思って私達が手を振って車を止めると、中年の男性が窓から話しかけてきました。
「いったいどうしたんですか」と男に聞かれて私達が事情を話しました。
どうも私たちは山の反対側に降りてしまったので、車ではみんなの帰る駅まではとても遠回りになるとの返事でした。
私達が困った顔をしていると「ここからなら高速道路をにすぐでられるので、高速で東京まで送って上げるよ」と男に言われました。
わざわざ遠回りして、みんなの帰る駅に送ってもらう訳にもいかないので、このまま帰り道を送ってもらうことにしました。



 車は湖の周りをしばらく走ると細い小道を曲がって坂を上っていきました。
私たちが二人とも女子大生だと分かると、男はほかに誰か車で来てる人はいないのかとか、みんな女の子だけで男の人はいないのかとか、いろいろ聞かれました。
それから「最近の女子大生は、いろいろカラオケとかいろいろ遊んでるんだろう」と言われました。
私はだまっていましたが礼子さんは困った様子もなく男の話に答えていました。
すると今度は「その唇は男をしゃぶるのが得意なんだろう」と言われ礼子さんも答えに困った様子でだっまってしまいました。
「俺のは特別でかくてね、口でしゃぶるとアゴが痛くなるんだぜ」と男は自慢げに話を続けました。
すると礼子さんは、なにを思ったのか「すごいんですねえ、そんなに大きいんですか」と返事をしました。
やがてくねくねと曲がる細い道を何度も曲がりながら車は峠を越えました。
「こっちが近道だから」と言うと男は舗装もしていない山道に車を入れました。
しばらく走って急に車が止まると男は一人でドアを開けておりて私たちのいる後ろの席のドアを開けました。
私はこれはなにか変だと思ってドアから飛び出そうとしましたが、すぐに手をねじるようにつかまれました。
私は「やめて下さい」と大きな声をだしをてりほどこうとしましたが男の力は強くて逆らうことはできませんでした。
男はネクタイをはずすと、私の両手首を木の後ろに回して縛りつけました。
それから遠くに逃げていた礼子さんを捕まえてくると、私の反対側に、両手が私の目の前になるよう縛りました。
男は「どちらから始めるか」と小さく呟くと、礼子さんの後ろに回り、ミニスカートの後ろから、なんどか礼子さんのお尻をなで回していました。
それから後ろから抱え込むようにして抱きしめると、胸つかみながら首筋に舌を使い始めました。
礼子さんの泣き叫ぶような声がしだいにすすり泣きに変わり、それがうめくような喘ぎ声に変わっていきました。
礼子さんが何度も小さな叫び声を上げると、最後には泣き叫ぶような大きな声で「礼子死んじゃう、死んじゃう」と言いなががら、果てました。
その声は、とても信じられないくらいの深い快感の底からでてくるように聞こえました。
そして、私の体中になにかぞくぞくするような気持ちが広がっていきました。
ネクタイをはずされると礼子さんはその場にしゃがみこんでいました。



 男が私の方に向かってゆっくりと近づいてきました。
私は足が震えて身動きもできませんでした。
男は私の後ろに回ると「今度は、お前の番だ」と吐き捨てるように言いました。
欲望の嵐が激しい竜巻となって私達の体に襲いかかってきました。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私達の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
許されない喜びの深い淵に私達の体は沈み込んで戻ることができなくなりました。
激しい渦の流れに私達の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
抵抗する気力もないくらいに私達の体はもてあそばれました。
意志を失った人形の体を女の宿命が支配し続けました。
暴君が最後の至福の時を告げるのを待つしかもう望みはなくなりました。
望みを失って震えが止まらなくなった私達の身体は、最後の快楽を望み通り受け止めました。
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