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第十二話
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学期末になって私の名前が掲示板に張り出されていると礼子さんが知らせてくれました。
あわてて掲示板を見に行くと、古典の授業の先生のところに至急来るように書いてありました。
あわてて研究室にいくと、誰か来客がいましたが私の話を先にすませることにしてくれました。
春の古典鑑賞会への出席がないので単位が出せないと言われました。
そう言えば、新学期が始まってすぐに古典の鑑賞会でクラスのみんなで国立劇場に文楽を見に行くことになっていたのを思い出しました。
私はちょうどアルバイトの面接があって、鑑賞会は風邪で休んだことにしてでていませんでした。
どうやら誰か告げ口をした人がいた様子でした。
「このままでは単位はだせないからね」と教授にすこし脅すような口調でいわれて、私はどうしていいのか分からず泣き出してしまいました。
するとちょうどそこに居合わせた来客の人が「文楽を見に行って、感想のレポートを書いてもらったらどうですか」と言ってくれました。
「よかったら、明日にでも僕が連れていきますよ、それでいいでしょう」と教授に言うと教授はまだ怖い顔をしていましたが「それでいいだろう」と言ってくれました。
来客の男の人はまだ若くて東大の文学部の助手の方で輝男さんと言っていました。
文楽はとってもお好きで毎週でも見に行ってるそうでした。
東京に来て女子大に通い初めて男の子に誘われるのは初めてだったので、胸がどきどきしてきました。
文楽のあと、お茶くらいは誘われるだろうけれど、そのあと公園に誘われたらどうしようとか。
初めてのデートでキスされたらどうしようかとか色々心配になりました。
もしかして私と話があわなくて、もう次のお誘いはないかもしれないし、できるだけおとなしく普通の感じに振る舞ったほうがいいのか、それともいつもの感じのままでいいのか、どうしたらいいのか心配になると胸がいっぱいになりました。
夜は心配でなかなか寝付けませんでした。
大学の授業の後、地下鉄の駅で待ち合わせて国立劇場まで二人で行きました。
幕が開いて、始まると三味線の音が一斉に響き始め、なるほどこれが話にでていた伴奏の音楽かと分かりました。
歌のような、うなるような語りの言葉はなにを言っているのか全然わかりませんでした。
やっぱり見る前にストーリを勉強しておかないとだめなのだと気がつきました。
人形の動きも私が想像していた人形劇とは全然違っていて、見ていてすごいなと思いました。
終演は、かなり遅くなるとのことで私たちは途中で出ることにしました。
近くの公園まで散歩しようと誘われ、二人で夜の町をあるきました。
輝男さんは歩きながら私の手を取ると、さするようにしながら手を重ねてきました。
私がされるままになっていると、今度はもう一方のてを私の腰にあてがい手のひらを回しながらお尻にさわってきました。
私は足下が震えそうになりながら輝男さんと一緒に歩きました。
繁華街を抜けると人通りもすくなくなり、あたりも街灯のあかりだけになりました。
やがて目の前に黒い闇のような暗がりが広がってきました。
公園にの中にはいると中は街灯もすくなく、暗い星空が見えてきました。
どこまで行っても恋人達が座るベンチが続いていました。
公園の奥にはいっていくと次第に人影もへり、私たちはやっとあいているベンチを見つけました。
「ここにしよう」と言われて私達はベンチに座りました。
輝男さんは私を見つめながら「とても素敵だよ」と私のよろこびそうな言葉を口にしました。
輝男さんの手が私の膝に伸びると、私の膝頭の感触を楽しむように動き始めました。
微妙な感覚に私の膝が震えると、輝男さんの指先はさらに大胆に巧みな動きを始めました。
思いもかけない感触が私の体の芯から広がり、泉のように溢れだしました。
頭の中まで熱い奔流が流れこみ、私は半分夢のなかにいるかのように体が重くなりました。
輝男さんは私をベンチから立たせると、手を取ってベンチの裏に連れて行きました。
うっすらと暗い木立の間に小さな建物がありました。
輝男さんが建物の入り口に私をつれて入るとそこはトイレでした。
私はトイレに押し込まれるようにして入りました。
輝男さんはトイレのドアを大きく開いたままにして私の後から入ってきました
輝男さんは私の体を後ろから抱え込んで押さえつけてきました。
逃げられない時は従うしかないと、子宮が命じる声が私の身体に響いてきました。
輝男さんの欲望は、楽しみを先に延ばしたいかのように、私の身体ををじらしながら開いてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
許されない喜びの深い淵に私の体は沈み込んで戻ることができなくなりました。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
支配者が最後の満足の時を告げるのを待つしかもう希望はなくなりました。
輝男さんは私の身体を一撃で貫き通すと、最後の望みを打ち砕きました。
あわてて掲示板を見に行くと、古典の授業の先生のところに至急来るように書いてありました。
あわてて研究室にいくと、誰か来客がいましたが私の話を先にすませることにしてくれました。
春の古典鑑賞会への出席がないので単位が出せないと言われました。
そう言えば、新学期が始まってすぐに古典の鑑賞会でクラスのみんなで国立劇場に文楽を見に行くことになっていたのを思い出しました。
私はちょうどアルバイトの面接があって、鑑賞会は風邪で休んだことにしてでていませんでした。
どうやら誰か告げ口をした人がいた様子でした。
「このままでは単位はだせないからね」と教授にすこし脅すような口調でいわれて、私はどうしていいのか分からず泣き出してしまいました。
するとちょうどそこに居合わせた来客の人が「文楽を見に行って、感想のレポートを書いてもらったらどうですか」と言ってくれました。
「よかったら、明日にでも僕が連れていきますよ、それでいいでしょう」と教授に言うと教授はまだ怖い顔をしていましたが「それでいいだろう」と言ってくれました。
来客の男の人はまだ若くて東大の文学部の助手の方で輝男さんと言っていました。
文楽はとってもお好きで毎週でも見に行ってるそうでした。
東京に来て女子大に通い初めて男の子に誘われるのは初めてだったので、胸がどきどきしてきました。
文楽のあと、お茶くらいは誘われるだろうけれど、そのあと公園に誘われたらどうしようとか。
初めてのデートでキスされたらどうしようかとか色々心配になりました。
もしかして私と話があわなくて、もう次のお誘いはないかもしれないし、できるだけおとなしく普通の感じに振る舞ったほうがいいのか、それともいつもの感じのままでいいのか、どうしたらいいのか心配になると胸がいっぱいになりました。
夜は心配でなかなか寝付けませんでした。
大学の授業の後、地下鉄の駅で待ち合わせて国立劇場まで二人で行きました。
幕が開いて、始まると三味線の音が一斉に響き始め、なるほどこれが話にでていた伴奏の音楽かと分かりました。
歌のような、うなるような語りの言葉はなにを言っているのか全然わかりませんでした。
やっぱり見る前にストーリを勉強しておかないとだめなのだと気がつきました。
人形の動きも私が想像していた人形劇とは全然違っていて、見ていてすごいなと思いました。
終演は、かなり遅くなるとのことで私たちは途中で出ることにしました。
近くの公園まで散歩しようと誘われ、二人で夜の町をあるきました。
輝男さんは歩きながら私の手を取ると、さするようにしながら手を重ねてきました。
私がされるままになっていると、今度はもう一方のてを私の腰にあてがい手のひらを回しながらお尻にさわってきました。
私は足下が震えそうになりながら輝男さんと一緒に歩きました。
繁華街を抜けると人通りもすくなくなり、あたりも街灯のあかりだけになりました。
やがて目の前に黒い闇のような暗がりが広がってきました。
公園にの中にはいると中は街灯もすくなく、暗い星空が見えてきました。
どこまで行っても恋人達が座るベンチが続いていました。
公園の奥にはいっていくと次第に人影もへり、私たちはやっとあいているベンチを見つけました。
「ここにしよう」と言われて私達はベンチに座りました。
輝男さんは私を見つめながら「とても素敵だよ」と私のよろこびそうな言葉を口にしました。
輝男さんの手が私の膝に伸びると、私の膝頭の感触を楽しむように動き始めました。
微妙な感覚に私の膝が震えると、輝男さんの指先はさらに大胆に巧みな動きを始めました。
思いもかけない感触が私の体の芯から広がり、泉のように溢れだしました。
頭の中まで熱い奔流が流れこみ、私は半分夢のなかにいるかのように体が重くなりました。
輝男さんは私をベンチから立たせると、手を取ってベンチの裏に連れて行きました。
うっすらと暗い木立の間に小さな建物がありました。
輝男さんが建物の入り口に私をつれて入るとそこはトイレでした。
私はトイレに押し込まれるようにして入りました。
輝男さんはトイレのドアを大きく開いたままにして私の後から入ってきました
輝男さんは私の体を後ろから抱え込んで押さえつけてきました。
逃げられない時は従うしかないと、子宮が命じる声が私の身体に響いてきました。
輝男さんの欲望は、楽しみを先に延ばしたいかのように、私の身体ををじらしながら開いてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
許されない喜びの深い淵に私の体は沈み込んで戻ることができなくなりました。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
支配者が最後の満足の時を告げるのを待つしかもう希望はなくなりました。
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