1 / 21
プロローグ
しおりを挟む
あれは忘れもしない、2019年11月の事。
私が仕事から帰ってくると、夫のカズくんが呻きながら布団にくるまっていた。
「大丈夫?!」
私はそう言ってカズくんの腰をさすりながら囁いた。
「いてぇ・・・」
カズくんは、よほど痛いのだろう。お腹を抱えて、七転八倒をしている。
カズくんは、ここ数日腹痛を訴えては、近隣の病院に行っていたが、どこでも『原因不明』と言われ。またすぐに痛みが治るため、様子を見る様に言われていた。
しかし、この様子は明らかに様子を見ると言うレベルではなかった。
私は、車のエンジンをかける。
そして、苦しむカズくんをなんとかして立たせて、車に乗り込ませると、救急外来のやっている総合病院へと車を走らせた。
総合病院では、緊急で採血と腹部CTが取られた。
そして消化器内科の医師から、『大腸憩室炎と言う病名を告げられる。
「今すぐ入院が必要です」
医者からそう言われて、驚いたのもあったが、私はホッとした。
何しろ、今まで病気の原因も分からなかったのが、分かった事もあった。それ以上に入院する事でこれ以上カズくんが苦しまなくて済む・・・。
カズくんも同様だったのだろう。笑みを浮かべていた。
入院をした後、医師からの話では、とりあえず炎症を抑えるための内科的治療を始めると説明を受けた。
絶食と点滴、抗生剤の治療だ。
「すぐよくなるさぁ、しばらく家に1人にしちまうな。悪い。」
カズくんは、笑顔でそう私に話しかけた。
2人とも、入院した事で安堵していたこともあり、簡単に話を終えると、私は病院を後にした。
しかし。
ここは、まだ話の始まりでしかなかった。
私が仕事から帰ってくると、夫のカズくんが呻きながら布団にくるまっていた。
「大丈夫?!」
私はそう言ってカズくんの腰をさすりながら囁いた。
「いてぇ・・・」
カズくんは、よほど痛いのだろう。お腹を抱えて、七転八倒をしている。
カズくんは、ここ数日腹痛を訴えては、近隣の病院に行っていたが、どこでも『原因不明』と言われ。またすぐに痛みが治るため、様子を見る様に言われていた。
しかし、この様子は明らかに様子を見ると言うレベルではなかった。
私は、車のエンジンをかける。
そして、苦しむカズくんをなんとかして立たせて、車に乗り込ませると、救急外来のやっている総合病院へと車を走らせた。
総合病院では、緊急で採血と腹部CTが取られた。
そして消化器内科の医師から、『大腸憩室炎と言う病名を告げられる。
「今すぐ入院が必要です」
医者からそう言われて、驚いたのもあったが、私はホッとした。
何しろ、今まで病気の原因も分からなかったのが、分かった事もあった。それ以上に入院する事でこれ以上カズくんが苦しまなくて済む・・・。
カズくんも同様だったのだろう。笑みを浮かべていた。
入院をした後、医師からの話では、とりあえず炎症を抑えるための内科的治療を始めると説明を受けた。
絶食と点滴、抗生剤の治療だ。
「すぐよくなるさぁ、しばらく家に1人にしちまうな。悪い。」
カズくんは、笑顔でそう私に話しかけた。
2人とも、入院した事で安堵していたこともあり、簡単に話を終えると、私は病院を後にした。
しかし。
ここは、まだ話の始まりでしかなかった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる