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プロローグ
三国志は異世界で 1
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「暇だなぁ」
水上に浮かぶボートの上で上体を倒し天を見上げながら周也はつぶやいた。
夏休みを利用し、文芸サークルでも特に仲の良い西寺幸正と鈴木喬花、そして幼馴染で剣道部に所属する柘植健人らと泊まりがけで旅行へ来ていた。
宿泊先のペンションのすぐ近くにある川へ遊びに来たのはいいものの、人気観光地でもあるこの場所には人が多く、満足に泳ぐこともできず4人はペンションで貸し出していたボートに乗り、ただ浮遊していた。
「だから言ったのよ。ハイキングのほうがいいって」
黒と白のチェック柄のワンピース水着の上に、青い
カーディガンのラッシュガードを羽織った喬花が言った。
喬花は防水カバーをつけた本を、多少の揺れなど気にもせず読んでいる。
「まあハイキングも人は多いと思いますけど、ここよりはマシでしょうね」
眼鏡をかけ直しながら、幸正は喬花に同調した。
周也たちより1つ年下の幸正は狡猾で、よく物事の責任を周也に押し付ける。今回も幸正は周也とともに川に行きたいと言っていた。
「お前突き落とすぞ」
「やだなぁ藤家さん。何怒ってるんです? ねえ柘植さん」
周也は体を起こして正面に座る幸正を凝視したが、幸正は目を柘植に向けながら、軽くあしらった。
「いや、俺に振るなよ」
剣道部で鍛えられた筋骨隆々の肉体を見せつけるように、大胸筋を収縮させて動かしながら、幸正に話を振られた健人はボートに乗せた瓶ジュースに手を伸ばした。
「おい健ちゃん、それまさか酒じゃないよな。川遊びしながら酒飲むなよ」
「いや、これ酒じゃないから。子供の飲み物だよ。ていうか俺酒飲めないし」
周也からは瓶に貼られたラベルがよく見えず、何故か健人が下戸だということも忘れ、勘違いしてしまっていた。
「そういえば健ちゃんとどこか行っても、飲んでるところ見たことなかったな」
「えぇ⋯⋯飲めないって言ったのに。だいたい、大人が4人でボートに乗りながら酒飲んでたらSNSに晒されるだろ」
「何を気にしてるんだよ⋯⋯」
ため息をつきながら、周也も飲み物へ手を伸ばした。ペットボトルのお茶を取り、蓋を開けて口に含む。
「あぁー美味い」
周也は満足気に唸りながら、また身体を倒し、両腕を頭の下に入れた。
「そんなたかがお茶でよくビール飲んだおじさんみたいに満足できますね」
苦笑いしながら、幸正が言った。
周也が顔を横に向けると、ごつごつとした大きい岩肌と奥にそびえる山が視界を覆った。
岩肌の隙間から流れ出る水の音を聞きながら、山容水態を堪能していると脳裏にはとある詩に浮かぶ情景が現れた。
「あー。赤壁行きたい」
薄っすらとした眠気に誘われながら、周也はぼんやりと岩肌を眺めた。
「何言ってるんですか藤家さん。バイトでもして行ったらいいじゃないですか」
「あー違う違う。藤家の言ってるのは、赤壁の戦いを見たいってこと」
「なんで鈴木さんがわかるんですか」
「だって高校の時から言ってるし」
幸正が問いかけると、周也の代わりに喬花が答えた。
「赤壁かぁ。相変わらず三国志好きだな」
腕を組みながら、健人は横目で周也を一瞥した。
周也とは幼稚園からの親友であり、健人は昔から、漫画やゲームなどで三国志に触れる周也を見てきた。
健人もなんどか勧められたが、それほど興味を持てなかった。
周也は三国志の中でも赤壁、周瑜が好きだった。
蘇軾を知ったのも、周瑜のことを調べているときの副産物であった。
「蘇軾もこういう景色を見ながら赤壁に恋い焦がれたんだよきっと」
「あー、蘇軾は友人と舟遊びしながら赤壁賦を作ったんですですよね」
「ふっ」
「なんですか⋯⋯」
幸正が左膝を抱えながら言うと、周也は幸正を侮るような目つきで見ながら微笑した。
「藤家が言ってるのは赤壁懐古のほうよ」
また喬花が本を読みながら答えた。
周也は満足そうに何度も頷きながら、岩肌へ目を向けた。
「まあ、実際両方とも詩に描いた場所は戦場とは違うらしいけどね」
「へぇ、よく知ってますね鈴木さん」
「まあ漢詩は好きだから私も」
「そういえば時々読んでますよね」
喬花と幸正が言葉を交わすのを、2人は黙って聞いていた。
文芸サークルは基本的には部室に集まって本を読むことが活動内容なので、誰がどんな本を読んでいるのかはだいたい把握できる。
「お前もミステリーばっかり読んでないでたまには読んだらどうだ」
目を瞑って薄ら笑いを浮かべながら、周也が独り言のように呟いた。
それを聞いて幸正は右の眉を引き攣らさせた。
「そういう藤家さんは最近何読んでるんですか」
「漫画でわかる日本の歴史シリーズ」
「へ、へぇ」
あっけからんと周也が答えると、今度は右眉だけじゃなく顔全体が引き攣った。
「そんなこといいからさぁ⋯⋯。赤壁行きたいよ赤壁。タイムスリップして三国志の時代に行きたい」
ため息をつきながら周也が言うと、太陽に雲がかかり、周り一体に影ができた。
「あなたが行っても良くても良民で多分賤民でしょ」
「別にいいよ。なんとか生き残って赤壁見るから」
さらに空を雲が多い、雨がぽつんと滴った。
喬花は本を閉じ、周也の太ももをつついた。
「ねえ、雨降ってきたから戻りましょ」
「ホントだ。雨だ」
健人が手のひらを空に向けると、雨粒が徐々に増え、瞬く間に土砂降りになった。
周りの皆も川から上がり、そそくさと引き上げる準備を始めた。
周也も起き上がり、ボートを漕ぎ始めた。
「今日雨振るって言ってなかったのになぁ」
漕ぎながら、空を見上げた。
雨粒が目に当たり痛い。
「おい、なんか霧もでてきたぞ」
健人がそう言ったので、顔を戻すと、確かに霧が立ち込めている。
霧は濃く、川の向こうの道路が殆ど見えないくらいだ。
「ねぇ、なんか怖くない?」
落ち着かない様子で喬花が周りを見ながら、周也の肩に手をかけた。
「大丈夫だって。雨は弱まってきてるし⋯⋯て、おい西寺!」
突然、幸正が周也に頭を向けて倒れた。
慌てて揺するが、ただ寝ているようで、小さな寝息が聞こえる。
「な、なんで急に」
すると今度は、健人が突如倒れ、幸正の頭に頭を重ねた。
狼狽していると、肩に乗っていた喬花の手が滑り落ちた。
「健ちゃんまで⋯⋯。おい鈴木、大丈夫か?」
喬花はなんとか意識を保ちつつも、重くなった瞼が殆ど閉じかかっている。
「ごめん⋯⋯なんか眠くって」
その言葉を最後、喬花も眠ってしまった。
「何が起きたんだ⋯⋯」
周囲を見渡しても、霧で何も見えない。
もうとっくにボートは川岸についているはずなのに、まだ水の上にいる。
四方が濃霧に囲われて、本当に岸に向かっているのかすらわからない。
奇妙な現象への恐怖が高まる中、ついに周也の意識も絶えた。
水上に浮かぶボートの上で上体を倒し天を見上げながら周也はつぶやいた。
夏休みを利用し、文芸サークルでも特に仲の良い西寺幸正と鈴木喬花、そして幼馴染で剣道部に所属する柘植健人らと泊まりがけで旅行へ来ていた。
宿泊先のペンションのすぐ近くにある川へ遊びに来たのはいいものの、人気観光地でもあるこの場所には人が多く、満足に泳ぐこともできず4人はペンションで貸し出していたボートに乗り、ただ浮遊していた。
「だから言ったのよ。ハイキングのほうがいいって」
黒と白のチェック柄のワンピース水着の上に、青い
カーディガンのラッシュガードを羽織った喬花が言った。
喬花は防水カバーをつけた本を、多少の揺れなど気にもせず読んでいる。
「まあハイキングも人は多いと思いますけど、ここよりはマシでしょうね」
眼鏡をかけ直しながら、幸正は喬花に同調した。
周也たちより1つ年下の幸正は狡猾で、よく物事の責任を周也に押し付ける。今回も幸正は周也とともに川に行きたいと言っていた。
「お前突き落とすぞ」
「やだなぁ藤家さん。何怒ってるんです? ねえ柘植さん」
周也は体を起こして正面に座る幸正を凝視したが、幸正は目を柘植に向けながら、軽くあしらった。
「いや、俺に振るなよ」
剣道部で鍛えられた筋骨隆々の肉体を見せつけるように、大胸筋を収縮させて動かしながら、幸正に話を振られた健人はボートに乗せた瓶ジュースに手を伸ばした。
「おい健ちゃん、それまさか酒じゃないよな。川遊びしながら酒飲むなよ」
「いや、これ酒じゃないから。子供の飲み物だよ。ていうか俺酒飲めないし」
周也からは瓶に貼られたラベルがよく見えず、何故か健人が下戸だということも忘れ、勘違いしてしまっていた。
「そういえば健ちゃんとどこか行っても、飲んでるところ見たことなかったな」
「えぇ⋯⋯飲めないって言ったのに。だいたい、大人が4人でボートに乗りながら酒飲んでたらSNSに晒されるだろ」
「何を気にしてるんだよ⋯⋯」
ため息をつきながら、周也も飲み物へ手を伸ばした。ペットボトルのお茶を取り、蓋を開けて口に含む。
「あぁー美味い」
周也は満足気に唸りながら、また身体を倒し、両腕を頭の下に入れた。
「そんなたかがお茶でよくビール飲んだおじさんみたいに満足できますね」
苦笑いしながら、幸正が言った。
周也が顔を横に向けると、ごつごつとした大きい岩肌と奥にそびえる山が視界を覆った。
岩肌の隙間から流れ出る水の音を聞きながら、山容水態を堪能していると脳裏にはとある詩に浮かぶ情景が現れた。
「あー。赤壁行きたい」
薄っすらとした眠気に誘われながら、周也はぼんやりと岩肌を眺めた。
「何言ってるんですか藤家さん。バイトでもして行ったらいいじゃないですか」
「あー違う違う。藤家の言ってるのは、赤壁の戦いを見たいってこと」
「なんで鈴木さんがわかるんですか」
「だって高校の時から言ってるし」
幸正が問いかけると、周也の代わりに喬花が答えた。
「赤壁かぁ。相変わらず三国志好きだな」
腕を組みながら、健人は横目で周也を一瞥した。
周也とは幼稚園からの親友であり、健人は昔から、漫画やゲームなどで三国志に触れる周也を見てきた。
健人もなんどか勧められたが、それほど興味を持てなかった。
周也は三国志の中でも赤壁、周瑜が好きだった。
蘇軾を知ったのも、周瑜のことを調べているときの副産物であった。
「蘇軾もこういう景色を見ながら赤壁に恋い焦がれたんだよきっと」
「あー、蘇軾は友人と舟遊びしながら赤壁賦を作ったんですですよね」
「ふっ」
「なんですか⋯⋯」
幸正が左膝を抱えながら言うと、周也は幸正を侮るような目つきで見ながら微笑した。
「藤家が言ってるのは赤壁懐古のほうよ」
また喬花が本を読みながら答えた。
周也は満足そうに何度も頷きながら、岩肌へ目を向けた。
「まあ、実際両方とも詩に描いた場所は戦場とは違うらしいけどね」
「へぇ、よく知ってますね鈴木さん」
「まあ漢詩は好きだから私も」
「そういえば時々読んでますよね」
喬花と幸正が言葉を交わすのを、2人は黙って聞いていた。
文芸サークルは基本的には部室に集まって本を読むことが活動内容なので、誰がどんな本を読んでいるのかはだいたい把握できる。
「お前もミステリーばっかり読んでないでたまには読んだらどうだ」
目を瞑って薄ら笑いを浮かべながら、周也が独り言のように呟いた。
それを聞いて幸正は右の眉を引き攣らさせた。
「そういう藤家さんは最近何読んでるんですか」
「漫画でわかる日本の歴史シリーズ」
「へ、へぇ」
あっけからんと周也が答えると、今度は右眉だけじゃなく顔全体が引き攣った。
「そんなこといいからさぁ⋯⋯。赤壁行きたいよ赤壁。タイムスリップして三国志の時代に行きたい」
ため息をつきながら周也が言うと、太陽に雲がかかり、周り一体に影ができた。
「あなたが行っても良くても良民で多分賤民でしょ」
「別にいいよ。なんとか生き残って赤壁見るから」
さらに空を雲が多い、雨がぽつんと滴った。
喬花は本を閉じ、周也の太ももをつついた。
「ねえ、雨降ってきたから戻りましょ」
「ホントだ。雨だ」
健人が手のひらを空に向けると、雨粒が徐々に増え、瞬く間に土砂降りになった。
周りの皆も川から上がり、そそくさと引き上げる準備を始めた。
周也も起き上がり、ボートを漕ぎ始めた。
「今日雨振るって言ってなかったのになぁ」
漕ぎながら、空を見上げた。
雨粒が目に当たり痛い。
「おい、なんか霧もでてきたぞ」
健人がそう言ったので、顔を戻すと、確かに霧が立ち込めている。
霧は濃く、川の向こうの道路が殆ど見えないくらいだ。
「ねぇ、なんか怖くない?」
落ち着かない様子で喬花が周りを見ながら、周也の肩に手をかけた。
「大丈夫だって。雨は弱まってきてるし⋯⋯て、おい西寺!」
突然、幸正が周也に頭を向けて倒れた。
慌てて揺するが、ただ寝ているようで、小さな寝息が聞こえる。
「な、なんで急に」
すると今度は、健人が突如倒れ、幸正の頭に頭を重ねた。
狼狽していると、肩に乗っていた喬花の手が滑り落ちた。
「健ちゃんまで⋯⋯。おい鈴木、大丈夫か?」
喬花はなんとか意識を保ちつつも、重くなった瞼が殆ど閉じかかっている。
「ごめん⋯⋯なんか眠くって」
その言葉を最後、喬花も眠ってしまった。
「何が起きたんだ⋯⋯」
周囲を見渡しても、霧で何も見えない。
もうとっくにボートは川岸についているはずなのに、まだ水の上にいる。
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