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題十八話 義母への挨拶
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魔物の侵入を防ぐ城壁が都市を囲っている。
空から現れる魔物も少なくはないため、家々の屋根には大型の弩が設置されていることも珍しくはない。ことに、国を内外から守る辺境伯──アッシュロード邸の屋根は、見栄ばかりが先行する貴族屋敷のなかであっても異質なほどに武装していた。
城壁のごとく屋敷を囲む塀。
王城には劣るが、石造りの屋敷は見上げるほど大きい。
「……まるで要塞ですね」
「国境を守る辺境伯がみすぼらしい家に住んでいたら示しがつかんからな」
「納得です」
元平民の私からすれば見栄や外聞を気にするのは平民も貴族も変わらない。
ただ貴族のほうがそれを意識する場が多いというだけだ。
特に辺境伯なんて、見栄を張るのも仕事のうちということもあるだろう。
「……」
「緊張してるのか?」
「少し」
そんなに顔に出ていたかしら?
私は苦笑しつつ、ここに来ることになった経緯を思い出す。
『そろそろ母上に会ってもらおうと思う』
ダンスや礼儀作法のレッスンも卒業となり、旦那様にそう言われたのだ。
アイリ・アッシュロードとして生まれ変わった私だけど、さすがに婚約披露宴や領地での挨拶周りなど、色々と済ませなければ辺境伯夫人としての仕事が出来ない。王都の社交界には何度か顔を出しているから、私の素性がバレないか少しだけ心配だわ。
「大丈夫だ」
そんな私の心を読んだかのように、旦那様は笑った。
「君は見違えるほど綺麗になった。誰も前の君だとは分からないさ」
「……それって前はブサイクだったってことですか?」
「そう言う意味ではないが。やつれていたのは事実だろう?」
少し慌てたような旦那様に私は思わず噴き出した。
「冗談です。困らせてすいません」
「……まぁ、あれだ。冗談が言えるようになって何よりだ。適度に気を休めるのは合理的だからな」
そういえば、少しだけ旦那様と打ち解けてきたかも。
前はちゃんと考え抜いてから喋るようにしていたけど、親しい人だと思ったことがスッと出てしまうのは私の癖だ。これがいいことか悪いことは分からないけど。
「きゅー!」
「そうね。何かあってもシィちゃんが守ってくれるものね」
私は足元に居たシィちゃんを撫でる。
寝るときにはふくらんでもふもふが堪能できるシィちゃんは頼もしい相棒だ。
とはいえ魔物の子供だから、あまり大っぴらに連れ歩けないけど……。
「では、行こうか」
私の緊張がほぐれた時を見計らって旦那様はお屋敷の扉を開けた。
勝手知ったるといった様子だけど、別邸なんだから当然か。
「「「おかえりなさいませ、旦那様」」」
(きゃ!?)
悲鳴を上げそうになった。
玄関扉を開けると、大勢の侍女や料理人たちが出迎えてくれたのだ。
すごい、ほんとに偉い人みたい……あ、偉い人だった。
「帰ったのね、シン」
そしてその中央に──淑女がいた。
お義母様だ。
私から見て一瞬で分かるほど気品を纏っている。
シン様に似た鋭い瞳と整った美貌もあいまって、この人が屋敷のお義母様であることが一瞬で分かった。
「どうも、母上」
「ふん。相変わらず不愛想だこと。久しぶりにあった母に何かないの?」
「いつもお世話になってます。今日もお綺麗で何より」
「まぁ。心のこもっていない言葉どうもありがとう」
お義母様はにっこりと笑う。
……やっぱり旦那様のお母さんね。
笑っているのに怖い。こういうところはそっくりだわ。
「それで──こちらの方があなたの恋人?」
「こっ」
「えぇ、アイリと言います。俺たち、運命の出会いを果たしまして。アイリ、こちらが俺の母──リザ・アッシュロードだ」
「は、はひ。よろしくお願いしましゅ!」
動揺しかけた私の背中を見えないようにつねって。
旦那様は私の肩を抱き寄せ、ラブラブ夫婦を演じてみせる。
これは演技だと分かっているけど、ビックリするくらい力強かった。
(おかげで噛んじゃったじゃない、もう!)
これは演技、これは演技……。
そう思い込んで、気を取り直して挨拶する。
「あ、アイリ・シェルぺと申します。よろしくお願いします」
もちろん偽名だ。シュルベ家なんて存在しない。
けれど名前のほうは変えられなくて。
「アイリ?」
義母上様──リザ様が眉根をあげた。
「あぁ、例の令嬢と同じ名前なのね。ご愁傷様。災難だったでしょう」
「……まぁ、はい。いろいろありました」
「それで、あなたはどこの没落貴族かしら」
瞬間、その場の空気が一気に冷え切った。
リザ様の鋭い瞳が、私の頭の上から足先までを眺める。
「立ち姿や言葉遣いはまぁ良し。でも圧倒的に自信がない。これはあなたに何らかの欠陥があるか、あるいは何らかの負い目がある証拠。ずっとわたくしから逃げるように視線を逸らしているし。シュルベ家なんて王国の歴史上存在しない。あなた、この国の出身じゃないでしょ? あるいは、その姿も偽物──」
(怖い怖い怖い怖い! このひと、めちゃくちゃ怖いわ!?)
なんでそんなに私のこと見てるの?
歴史上存在しないって、まさかすべての家名を覚えてるわけじゃないよね?
いやありえる。
だってシン様は暗殺貴族だ。
私のように助けられただけの元平民ならまだしも……。
彼の母であるリザ様が普通の女であるはずがない!
「それにアイリという名前──あなた、もしかして……」
バレた!?
「母上、その辺で」
「へ?」
私は一瞬、何をされたのか分からなかった。
銀色の髪がさらりと落ちる。
旦那様が私の髪に口づけを落として、リザ様に言ったのだ。
「アイリは俺が選んだ女です。俺の女にケチをつけるのは許しません」
(お、俺の女──!?)
空から現れる魔物も少なくはないため、家々の屋根には大型の弩が設置されていることも珍しくはない。ことに、国を内外から守る辺境伯──アッシュロード邸の屋根は、見栄ばかりが先行する貴族屋敷のなかであっても異質なほどに武装していた。
城壁のごとく屋敷を囲む塀。
王城には劣るが、石造りの屋敷は見上げるほど大きい。
「……まるで要塞ですね」
「国境を守る辺境伯がみすぼらしい家に住んでいたら示しがつかんからな」
「納得です」
元平民の私からすれば見栄や外聞を気にするのは平民も貴族も変わらない。
ただ貴族のほうがそれを意識する場が多いというだけだ。
特に辺境伯なんて、見栄を張るのも仕事のうちということもあるだろう。
「……」
「緊張してるのか?」
「少し」
そんなに顔に出ていたかしら?
私は苦笑しつつ、ここに来ることになった経緯を思い出す。
『そろそろ母上に会ってもらおうと思う』
ダンスや礼儀作法のレッスンも卒業となり、旦那様にそう言われたのだ。
アイリ・アッシュロードとして生まれ変わった私だけど、さすがに婚約披露宴や領地での挨拶周りなど、色々と済ませなければ辺境伯夫人としての仕事が出来ない。王都の社交界には何度か顔を出しているから、私の素性がバレないか少しだけ心配だわ。
「大丈夫だ」
そんな私の心を読んだかのように、旦那様は笑った。
「君は見違えるほど綺麗になった。誰も前の君だとは分からないさ」
「……それって前はブサイクだったってことですか?」
「そう言う意味ではないが。やつれていたのは事実だろう?」
少し慌てたような旦那様に私は思わず噴き出した。
「冗談です。困らせてすいません」
「……まぁ、あれだ。冗談が言えるようになって何よりだ。適度に気を休めるのは合理的だからな」
そういえば、少しだけ旦那様と打ち解けてきたかも。
前はちゃんと考え抜いてから喋るようにしていたけど、親しい人だと思ったことがスッと出てしまうのは私の癖だ。これがいいことか悪いことは分からないけど。
「きゅー!」
「そうね。何かあってもシィちゃんが守ってくれるものね」
私は足元に居たシィちゃんを撫でる。
寝るときにはふくらんでもふもふが堪能できるシィちゃんは頼もしい相棒だ。
とはいえ魔物の子供だから、あまり大っぴらに連れ歩けないけど……。
「では、行こうか」
私の緊張がほぐれた時を見計らって旦那様はお屋敷の扉を開けた。
勝手知ったるといった様子だけど、別邸なんだから当然か。
「「「おかえりなさいませ、旦那様」」」
(きゃ!?)
悲鳴を上げそうになった。
玄関扉を開けると、大勢の侍女や料理人たちが出迎えてくれたのだ。
すごい、ほんとに偉い人みたい……あ、偉い人だった。
「帰ったのね、シン」
そしてその中央に──淑女がいた。
お義母様だ。
私から見て一瞬で分かるほど気品を纏っている。
シン様に似た鋭い瞳と整った美貌もあいまって、この人が屋敷のお義母様であることが一瞬で分かった。
「どうも、母上」
「ふん。相変わらず不愛想だこと。久しぶりにあった母に何かないの?」
「いつもお世話になってます。今日もお綺麗で何より」
「まぁ。心のこもっていない言葉どうもありがとう」
お義母様はにっこりと笑う。
……やっぱり旦那様のお母さんね。
笑っているのに怖い。こういうところはそっくりだわ。
「それで──こちらの方があなたの恋人?」
「こっ」
「えぇ、アイリと言います。俺たち、運命の出会いを果たしまして。アイリ、こちらが俺の母──リザ・アッシュロードだ」
「は、はひ。よろしくお願いしましゅ!」
動揺しかけた私の背中を見えないようにつねって。
旦那様は私の肩を抱き寄せ、ラブラブ夫婦を演じてみせる。
これは演技だと分かっているけど、ビックリするくらい力強かった。
(おかげで噛んじゃったじゃない、もう!)
これは演技、これは演技……。
そう思い込んで、気を取り直して挨拶する。
「あ、アイリ・シェルぺと申します。よろしくお願いします」
もちろん偽名だ。シュルベ家なんて存在しない。
けれど名前のほうは変えられなくて。
「アイリ?」
義母上様──リザ様が眉根をあげた。
「あぁ、例の令嬢と同じ名前なのね。ご愁傷様。災難だったでしょう」
「……まぁ、はい。いろいろありました」
「それで、あなたはどこの没落貴族かしら」
瞬間、その場の空気が一気に冷え切った。
リザ様の鋭い瞳が、私の頭の上から足先までを眺める。
「立ち姿や言葉遣いはまぁ良し。でも圧倒的に自信がない。これはあなたに何らかの欠陥があるか、あるいは何らかの負い目がある証拠。ずっとわたくしから逃げるように視線を逸らしているし。シュルベ家なんて王国の歴史上存在しない。あなた、この国の出身じゃないでしょ? あるいは、その姿も偽物──」
(怖い怖い怖い怖い! このひと、めちゃくちゃ怖いわ!?)
なんでそんなに私のこと見てるの?
歴史上存在しないって、まさかすべての家名を覚えてるわけじゃないよね?
いやありえる。
だってシン様は暗殺貴族だ。
私のように助けられただけの元平民ならまだしも……。
彼の母であるリザ様が普通の女であるはずがない!
「それにアイリという名前──あなた、もしかして……」
バレた!?
「母上、その辺で」
「へ?」
私は一瞬、何をされたのか分からなかった。
銀色の髪がさらりと落ちる。
旦那様が私の髪に口づけを落として、リザ様に言ったのだ。
「アイリは俺が選んだ女です。俺の女にケチをつけるのは許しません」
(お、俺の女──!?)
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