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本編
島神と三巳と母獣
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カラカラコロコロ音がします。
大きな木製の歯車が回り、組み合い、離れていく小気味良い音です。
「神業ってこんな?」
真新しい歯車を見上げてポカンと呟くのは三巳です。
母獣もクロも然も当たり前な顔で新しい施設を見物しています。
「これでもっと小麦粉を作り易くなったねぇ」
『そうさの。島のももっと早よう成せば良いものを』
「仕方が無いよ。守り神様は今より文明が育つ前のお方だからね。私達が来てやっと新しい知識を吸収出来たんじゃないかな」
『相変わらずのんびりが過ぎるの。神界一ののんびり屋じゃ』
「ふふふ。だからこそ私達猫獣人族と気が合うのだろうね」
大口を開ける三巳の後ろで語る新しい神の存在に、三巳は口を開けたまま母獣を見ました。
「やっぱし母ちゃん知り合いなのか」
『クロの元守り神じゃからの。当然であろう』
「あの頃は島神様も意固地で一触即発状態で、もう少しで私達も住処を失う所だったんだよ」
ふん。と胸を張り鼻息を漏らす母獣に、当時を思い出すクロはクスクスと楽しそうに苦笑いをします。
その瞬間脳内に浮かんだのは先住猫の元へやって来た貰われ犬(母獣)でした。籠に入れられた犬(母獣)に先住猫が「シャー!!」と威嚇して爪を剥き出しにしている姿です。
「……母ちゃん押し入ったのか?」
恐る恐る見上げて尋ねれば、三巳の脳内を正確に察知した母獣に前脚でぷきゅりと踏み潰されました。倒れるまではいきませんでしたが首はめり込んだ気がしています。
『何ぞ思うたかえ?』
にっこりと圧のある笑みで凄まれ、三巳は尻尾をしおしおと萎れさせて潰れたままの頭を横に振りました。
(母ちゃんこあい!正直に言ったら……。ぶるるるるっ!)
お説教の怖さが飼い犬のイメージに勝りました。直ぐに恐怖で体を震わせた三巳は違う事を考える努力をします。
「でもそれだとどうやって父ちゃんと結婚出来たんだ?」
そう簡単に全く違うことは思い浮かばなくて何とか捻り出したことをそのまま聞き出します。
『ふん。そんなもの。我の粘り勝ちよ』
今度は誇らしく胸を張りドヤ顔で言い切る母獣は、もう三巳の脳内ワンコから意識が逸れたようです。
頭上の重圧から解放された三巳はホッと息を吐き出します。そして思いました。
(ようは『息子さんをください!』『やらん!』な有名なやつやったのかな。神族同士で……)
神族の力の強さは自身が一番身に染みてわかっています。自分より遥かに格上の神族の力がぶつかり合ったものなら、成程。当時の島民は生きた心地がしなかっただろう。そう思い母獣にバレない様にこっそり心の中で合掌をしました。
「それでここの守り神は何で島なんだ?元からなのか?」
先程感じた神力は確かに島そのものからのものでした。一度感じ取れればもうずっとこれがそうだと感じ取れます。
『さて。我が知った時には既に島でおったからの。特段と理由を知る必要性も感じぬし』
言いながら母獣は首を傾げます。
クロがそんな母獣の前脚の毛並みを撫でて髭をそよがせました。
「島にも伝承は何も残っていないんだよ。島民に過去を気にする者がいなかったものだから」
そのクロの表情はどこかスンとして見えました。
母獣はそんなクロの様子にクツクツと笑っています。そしてふと思い出してニヤリと犬歯を剥き出しに笑いました。
『ああ。だが島の形は猫の顔であったの』
「猫型島」
(それはアレだろうか。ドーナツ島も実は神族だったりするやつだったりするんだろうか。そういえば突然開く真ん中の穴も謎のままだったんだよ)
そこまで考えて実はこの世の島は全て神族の体の上と発想が飛び、三巳はぶるると震えました。しかしもしもそうであるならば何百年といた山でその存在に気付かない訳がありません。何より精霊達が教えてくれるでしょうし、もっと古い神族が足元に居て三巳だけを敬う理由が思いつきません。
「それは他にも島に化けた神族いたりするのか?」
『化け……。三巳よ。我の娘なれば他に言い様が無かったかえ。まあ良いが。
ふむ。我が知る限り、自身に人族なり獣人族なりを住まわせる酔狂は此処だけであるな。精霊を住まわせる者はおるがあれは木であるしのう』
こともあろうに神族を化け猫扱いする三巳に、母獣は流石に顔を引き攣らせました。そして流石自分を犬呼ばわりするだけのアホウさ加減はあると感心もしました。
怖がりの癖に怖い物知らずな娘に可笑しさが込み上げてきます。
「うぬ。それなら良いんだよ。でも取り敢えず今は体の上……顔の上?にお邪魔させて頂きますなんだよ」
安心した三巳は頷くとしゃがみ込み、両掌を使って地面を優しく撫でました。気分は島にグルーミングをしている感じです。
すると三巳の言葉に応える様に、どこからともなく「ごろごろごろ」という喉を鳴らす音が聞こえて来ました。心持ち手の平が付いている地面も温かくなった気がします。
「三巳を身内って認識してくれるのか?」
ごろごろごろ。また喉を鳴らす音がしました。
三巳はそれを返事と受け取って嬉しそうに破顔をしました。そしてお礼に耳を地面に擦りつけました。擦り付けていると気分が乗って来てそのまま体全体で擦ろうとして、此処が小麦粉製造工場だと思い出して止めました。
「うにゅ。ばっちゃがばっちゃなら猫島の神はじっちゃみたいなんだよ」
嬉しそうにごろごろし返す三巳の後ろで、母獣は良い笑顔で地面を見下ろします。
(我には未だ緩い嫌がらせをする癖に、現金な奴よのう。荒神と恐れられた主がこうも孫馬鹿になるとは。これだから世を渡るのが面白うて止められぬのよ)
そして母獣の足元にだけ延々と小地震を起こす猫島の神に、お返しとばかりに爪を突き立て嗤っています。
勿論そんな事には露とも気付かない三巳は、優しい神族に顔が緩みっぱなしになるのでした。
大きな木製の歯車が回り、組み合い、離れていく小気味良い音です。
「神業ってこんな?」
真新しい歯車を見上げてポカンと呟くのは三巳です。
母獣もクロも然も当たり前な顔で新しい施設を見物しています。
「これでもっと小麦粉を作り易くなったねぇ」
『そうさの。島のももっと早よう成せば良いものを』
「仕方が無いよ。守り神様は今より文明が育つ前のお方だからね。私達が来てやっと新しい知識を吸収出来たんじゃないかな」
『相変わらずのんびりが過ぎるの。神界一ののんびり屋じゃ』
「ふふふ。だからこそ私達猫獣人族と気が合うのだろうね」
大口を開ける三巳の後ろで語る新しい神の存在に、三巳は口を開けたまま母獣を見ました。
「やっぱし母ちゃん知り合いなのか」
『クロの元守り神じゃからの。当然であろう』
「あの頃は島神様も意固地で一触即発状態で、もう少しで私達も住処を失う所だったんだよ」
ふん。と胸を張り鼻息を漏らす母獣に、当時を思い出すクロはクスクスと楽しそうに苦笑いをします。
その瞬間脳内に浮かんだのは先住猫の元へやって来た貰われ犬(母獣)でした。籠に入れられた犬(母獣)に先住猫が「シャー!!」と威嚇して爪を剥き出しにしている姿です。
「……母ちゃん押し入ったのか?」
恐る恐る見上げて尋ねれば、三巳の脳内を正確に察知した母獣に前脚でぷきゅりと踏み潰されました。倒れるまではいきませんでしたが首はめり込んだ気がしています。
『何ぞ思うたかえ?』
にっこりと圧のある笑みで凄まれ、三巳は尻尾をしおしおと萎れさせて潰れたままの頭を横に振りました。
(母ちゃんこあい!正直に言ったら……。ぶるるるるっ!)
お説教の怖さが飼い犬のイメージに勝りました。直ぐに恐怖で体を震わせた三巳は違う事を考える努力をします。
「でもそれだとどうやって父ちゃんと結婚出来たんだ?」
そう簡単に全く違うことは思い浮かばなくて何とか捻り出したことをそのまま聞き出します。
『ふん。そんなもの。我の粘り勝ちよ』
今度は誇らしく胸を張りドヤ顔で言い切る母獣は、もう三巳の脳内ワンコから意識が逸れたようです。
頭上の重圧から解放された三巳はホッと息を吐き出します。そして思いました。
(ようは『息子さんをください!』『やらん!』な有名なやつやったのかな。神族同士で……)
神族の力の強さは自身が一番身に染みてわかっています。自分より遥かに格上の神族の力がぶつかり合ったものなら、成程。当時の島民は生きた心地がしなかっただろう。そう思い母獣にバレない様にこっそり心の中で合掌をしました。
「それでここの守り神は何で島なんだ?元からなのか?」
先程感じた神力は確かに島そのものからのものでした。一度感じ取れればもうずっとこれがそうだと感じ取れます。
『さて。我が知った時には既に島でおったからの。特段と理由を知る必要性も感じぬし』
言いながら母獣は首を傾げます。
クロがそんな母獣の前脚の毛並みを撫でて髭をそよがせました。
「島にも伝承は何も残っていないんだよ。島民に過去を気にする者がいなかったものだから」
そのクロの表情はどこかスンとして見えました。
母獣はそんなクロの様子にクツクツと笑っています。そしてふと思い出してニヤリと犬歯を剥き出しに笑いました。
『ああ。だが島の形は猫の顔であったの』
「猫型島」
(それはアレだろうか。ドーナツ島も実は神族だったりするやつだったりするんだろうか。そういえば突然開く真ん中の穴も謎のままだったんだよ)
そこまで考えて実はこの世の島は全て神族の体の上と発想が飛び、三巳はぶるると震えました。しかしもしもそうであるならば何百年といた山でその存在に気付かない訳がありません。何より精霊達が教えてくれるでしょうし、もっと古い神族が足元に居て三巳だけを敬う理由が思いつきません。
「それは他にも島に化けた神族いたりするのか?」
『化け……。三巳よ。我の娘なれば他に言い様が無かったかえ。まあ良いが。
ふむ。我が知る限り、自身に人族なり獣人族なりを住まわせる酔狂は此処だけであるな。精霊を住まわせる者はおるがあれは木であるしのう』
こともあろうに神族を化け猫扱いする三巳に、母獣は流石に顔を引き攣らせました。そして流石自分を犬呼ばわりするだけのアホウさ加減はあると感心もしました。
怖がりの癖に怖い物知らずな娘に可笑しさが込み上げてきます。
「うぬ。それなら良いんだよ。でも取り敢えず今は体の上……顔の上?にお邪魔させて頂きますなんだよ」
安心した三巳は頷くとしゃがみ込み、両掌を使って地面を優しく撫でました。気分は島にグルーミングをしている感じです。
すると三巳の言葉に応える様に、どこからともなく「ごろごろごろ」という喉を鳴らす音が聞こえて来ました。心持ち手の平が付いている地面も温かくなった気がします。
「三巳を身内って認識してくれるのか?」
ごろごろごろ。また喉を鳴らす音がしました。
三巳はそれを返事と受け取って嬉しそうに破顔をしました。そしてお礼に耳を地面に擦りつけました。擦り付けていると気分が乗って来てそのまま体全体で擦ろうとして、此処が小麦粉製造工場だと思い出して止めました。
「うにゅ。ばっちゃがばっちゃなら猫島の神はじっちゃみたいなんだよ」
嬉しそうにごろごろし返す三巳の後ろで、母獣は良い笑顔で地面を見下ろします。
(我には未だ緩い嫌がらせをする癖に、現金な奴よのう。荒神と恐れられた主がこうも孫馬鹿になるとは。これだから世を渡るのが面白うて止められぬのよ)
そして母獣の足元にだけ延々と小地震を起こす猫島の神に、お返しとばかりに爪を突き立て嗤っています。
勿論そんな事には露とも気付かない三巳は、優しい神族に顔が緩みっぱなしになるのでした。
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