26 / 358
本編
ワクワクドキドキの忍者屋敷
しおりを挟む
忍者屋敷。それは魅惑の響き。
忍者屋敷。それは飽くなき探究心。
忍者屋敷。それは一度は夢見る理想郷。
三巳は今、はち切れんばかりに尻尾を振りまくっています。
三巳の耳も、忙しなくピクピク動いています。
三巳の瞳は穢れを知らない無垢な少年の様にキラキラと光り輝いています。
三巳は今、自らの設計がいかに貧相で面白みに欠けていたかを身を以って体験していました。
「やばいぞ。楽しいぞ。面白いぞ。くそーコッチはどーなってんだ!?」
「待ってー三巳~」
三巳は二股に分かれた通路を熱心に見比べています。
その後ろから三巳の飽くなき探究心の速さに付いてこれないリリが、息を切らして追ってきます。
「むむー。さっきは登ってたのにいつのまにか地下にいたしな。
今度こそ休憩室にたどり着くぞー」
そうです。
三巳とリリが今居る温泉施設は三巳の設計以上に複雑怪奇な作りになっていたのです。
とは言っても忍者屋敷に興味ない人の為の真っ直ぐ通路もあるのですが、勿論そんな通路なんて目もくれずに忍者屋敷通路を突き進んで来たのです。
それに付き合っていたリリも当初は一緒に楽しんでいたのですが、余りの複雑怪奇さに体力の方が先に根を上げてしまったのでした。
「お。ココにリタイアドアが有ったぞー。
リリ先行ってるかー?」
心配そうにリリに訊ねる三巳でしたが、耳と尻尾は寂しそうにしゅーんと垂れています。
「!ううん、大丈夫。一緒に行くわ」
モフモフキューンに内心悶えながら、気丈に答えるリリでした。しかし息は明らかに上がっています。
「そーだよなー。
元気でもまだ病み上がりだもんなー。
じゃーも少しゆっくり行こー」
そう言われて手を握られたリリは、余りの可愛さに頭を撫で撫でしました。
「はにゃーん」
途端に恍惚となる三巳です。
「はうっ。
いかんいかん、危うく我を忘れるとこだったぞ」
しかし現状を思い出して、最大限のなけなしの自制心を働かせてそっとその手から逃れました。
「ああ、残念。もう少し撫でたかった」
「そゆのは帰ってからなっ」
顔を茹だらせて、三巳はリリの手を繋いだまま左の通路に向かいました。
「あれ?行き止まりだね」
左の通路を真っ直ぐ進むと何も無いどん詰まりに行き当たってしまいました。
リリは戻ろうとしました。三巳が動かないので戻れませんでした。
「いや待て、この辺に……」
三巳は頻りに壁をペタペタ触ります。
「三巳?」
リリは不思議に思って首を傾げました。
「お、ここだな」
三巳がそう言って壁の一角を押すとあら不思議。
何の変哲も無い壁が下がりました。
代わりに迫り上がる壁もあって、結局壁はクルリと回転したのでした。
「わあ、今の何かしら」
「どんでん返しだなー」
リリは不思議そうに目を輝かせ、三巳は「実は日本人の生まれ変わりでも居るんじゃ無いのか」と感心しています。
「お、休憩室じゃ無いけどここも面白いぞー」
もう一度壁を押して今度は潜ってその先に進みました。
するとそこは小さな秘密基地となっていました。
「わー。これ、もしかして間取り図かしら」
「おー、それに設計図もある」
壁一面に貼られた図面に、机には模型まであります。
ペンなども置いてあり、まるで今までココで作業をしていたかの様です。
「でもなー」
「そうね、折角だから最後まで自分の力で辿り着きたいわ」
「にひひ。そゆことー。
良かったーリリも同じ気持ちで」
顔を見合わせて楽しそうに笑った後、図面を見ずに部屋にあった扉から先へと進みました。
「おおっ、外は庭園なのかー」
「屋根一面が窓になってる」
「温室だなー。これは庭師の趣味だなー」
秘密基地部屋の先は小さな庭園になっていて、扉の前には背の高い草木が生い茂っています。
「ここ通れそうじゃないかな?」
リリが微妙に隙間のある草をより分けてその先を確認します。
「どれどれー」
三巳も後ろからピョッコリ覗きました。
「おー行ける行けるー行ってみよー」
言うが早いか三巳は草の根掻き分けてズンズン先へと進みました。
リリは迷わない様に三巳の尻尾を掴んで付いていきます。
お風呂上がりのふわもふはとても気持ちが良いです。
リリがほっこりしている間に草の壁は終わって南国のお花畑に出ました。
「ふわ~色とりどりで可愛い~」
「そーだなー。
でも時折臭い匂いのとかもあるから気をつけて行こー」
そう言って三己はラフレシアを指したり食中植物を指して、避けながら花畑を横断しました。
「むむー通路に出たはいいけど」
「そうね。どの道行く?」
通路は一本ですが、だからこそ選んだ方によっては入り口に戻ってしまう可能性があります。
三己とリリは慎重に相談していますが、なかなか答えがでません。
「こういう時はあれだな」
「あれ?」
「困った時の神頼み」
首を傾げるリリに、神である三己がドヤ顔で神頼みを提案しました。
三己が神だと知らないリリは、普通に納得しました。
「それでどうするの?ここで祈るの?」
「ふっふっふー。これを使うのさ」
お祈りのポーズで仰ぐリリに、三己はいつの間にか手にしていた木の棒を「テッテレー」と掲げました。
余計に判らなくなったリリでしたが、三己が棒を立てて指で押さえるので更に意味が判らなくなりました。
「どちらに行くのかなーっと」
三己が指を離すと、少しの間その場でグラグラと立っていた棒ですが、次第に揺らぎは大きくなりました。
そしてパタリと倒れました。
「こうやって倒れた方が神の思し召しってやつさー」
倒れた棒を拾って倒れた方を指しました。
「?まったく関係ない方を指していたらどうするの?」
「そゆ時は指している方に近い道を行くか、わからなければもう一度やればいいんだよ」
「成程」
こうして三己とリリは棒の示した方の通路を進みました。
少し進むと通路は直角に曲がって、すぐに扉がありました。
ガラスの扉なので中が良く見えます。
「はは。着いたなー」
「凄い。棒頼みって当たるのね」
ヘラりと笑う三己とは対照的に、真面目に感心したリリでした。
そんなリリに三己は(いやー前世じゃ割と外ればっか引いてたけどなー)と乾いた笑いをしていました。
休憩室でミックスジュースを飲んでまったりした後、三己とリリはもう一度温泉に浸かりに行きました。
忍者屋敷。それは飽くなき探究心。
忍者屋敷。それは一度は夢見る理想郷。
三巳は今、はち切れんばかりに尻尾を振りまくっています。
三巳の耳も、忙しなくピクピク動いています。
三巳の瞳は穢れを知らない無垢な少年の様にキラキラと光り輝いています。
三巳は今、自らの設計がいかに貧相で面白みに欠けていたかを身を以って体験していました。
「やばいぞ。楽しいぞ。面白いぞ。くそーコッチはどーなってんだ!?」
「待ってー三巳~」
三巳は二股に分かれた通路を熱心に見比べています。
その後ろから三巳の飽くなき探究心の速さに付いてこれないリリが、息を切らして追ってきます。
「むむー。さっきは登ってたのにいつのまにか地下にいたしな。
今度こそ休憩室にたどり着くぞー」
そうです。
三巳とリリが今居る温泉施設は三巳の設計以上に複雑怪奇な作りになっていたのです。
とは言っても忍者屋敷に興味ない人の為の真っ直ぐ通路もあるのですが、勿論そんな通路なんて目もくれずに忍者屋敷通路を突き進んで来たのです。
それに付き合っていたリリも当初は一緒に楽しんでいたのですが、余りの複雑怪奇さに体力の方が先に根を上げてしまったのでした。
「お。ココにリタイアドアが有ったぞー。
リリ先行ってるかー?」
心配そうにリリに訊ねる三巳でしたが、耳と尻尾は寂しそうにしゅーんと垂れています。
「!ううん、大丈夫。一緒に行くわ」
モフモフキューンに内心悶えながら、気丈に答えるリリでした。しかし息は明らかに上がっています。
「そーだよなー。
元気でもまだ病み上がりだもんなー。
じゃーも少しゆっくり行こー」
そう言われて手を握られたリリは、余りの可愛さに頭を撫で撫でしました。
「はにゃーん」
途端に恍惚となる三巳です。
「はうっ。
いかんいかん、危うく我を忘れるとこだったぞ」
しかし現状を思い出して、最大限のなけなしの自制心を働かせてそっとその手から逃れました。
「ああ、残念。もう少し撫でたかった」
「そゆのは帰ってからなっ」
顔を茹だらせて、三巳はリリの手を繋いだまま左の通路に向かいました。
「あれ?行き止まりだね」
左の通路を真っ直ぐ進むと何も無いどん詰まりに行き当たってしまいました。
リリは戻ろうとしました。三巳が動かないので戻れませんでした。
「いや待て、この辺に……」
三巳は頻りに壁をペタペタ触ります。
「三巳?」
リリは不思議に思って首を傾げました。
「お、ここだな」
三巳がそう言って壁の一角を押すとあら不思議。
何の変哲も無い壁が下がりました。
代わりに迫り上がる壁もあって、結局壁はクルリと回転したのでした。
「わあ、今の何かしら」
「どんでん返しだなー」
リリは不思議そうに目を輝かせ、三巳は「実は日本人の生まれ変わりでも居るんじゃ無いのか」と感心しています。
「お、休憩室じゃ無いけどここも面白いぞー」
もう一度壁を押して今度は潜ってその先に進みました。
するとそこは小さな秘密基地となっていました。
「わー。これ、もしかして間取り図かしら」
「おー、それに設計図もある」
壁一面に貼られた図面に、机には模型まであります。
ペンなども置いてあり、まるで今までココで作業をしていたかの様です。
「でもなー」
「そうね、折角だから最後まで自分の力で辿り着きたいわ」
「にひひ。そゆことー。
良かったーリリも同じ気持ちで」
顔を見合わせて楽しそうに笑った後、図面を見ずに部屋にあった扉から先へと進みました。
「おおっ、外は庭園なのかー」
「屋根一面が窓になってる」
「温室だなー。これは庭師の趣味だなー」
秘密基地部屋の先は小さな庭園になっていて、扉の前には背の高い草木が生い茂っています。
「ここ通れそうじゃないかな?」
リリが微妙に隙間のある草をより分けてその先を確認します。
「どれどれー」
三巳も後ろからピョッコリ覗きました。
「おー行ける行けるー行ってみよー」
言うが早いか三巳は草の根掻き分けてズンズン先へと進みました。
リリは迷わない様に三巳の尻尾を掴んで付いていきます。
お風呂上がりのふわもふはとても気持ちが良いです。
リリがほっこりしている間に草の壁は終わって南国のお花畑に出ました。
「ふわ~色とりどりで可愛い~」
「そーだなー。
でも時折臭い匂いのとかもあるから気をつけて行こー」
そう言って三己はラフレシアを指したり食中植物を指して、避けながら花畑を横断しました。
「むむー通路に出たはいいけど」
「そうね。どの道行く?」
通路は一本ですが、だからこそ選んだ方によっては入り口に戻ってしまう可能性があります。
三己とリリは慎重に相談していますが、なかなか答えがでません。
「こういう時はあれだな」
「あれ?」
「困った時の神頼み」
首を傾げるリリに、神である三己がドヤ顔で神頼みを提案しました。
三己が神だと知らないリリは、普通に納得しました。
「それでどうするの?ここで祈るの?」
「ふっふっふー。これを使うのさ」
お祈りのポーズで仰ぐリリに、三己はいつの間にか手にしていた木の棒を「テッテレー」と掲げました。
余計に判らなくなったリリでしたが、三己が棒を立てて指で押さえるので更に意味が判らなくなりました。
「どちらに行くのかなーっと」
三己が指を離すと、少しの間その場でグラグラと立っていた棒ですが、次第に揺らぎは大きくなりました。
そしてパタリと倒れました。
「こうやって倒れた方が神の思し召しってやつさー」
倒れた棒を拾って倒れた方を指しました。
「?まったく関係ない方を指していたらどうするの?」
「そゆ時は指している方に近い道を行くか、わからなければもう一度やればいいんだよ」
「成程」
こうして三己とリリは棒の示した方の通路を進みました。
少し進むと通路は直角に曲がって、すぐに扉がありました。
ガラスの扉なので中が良く見えます。
「はは。着いたなー」
「凄い。棒頼みって当たるのね」
ヘラりと笑う三己とは対照的に、真面目に感心したリリでした。
そんなリリに三己は(いやー前世じゃ割と外ればっか引いてたけどなー)と乾いた笑いをしていました。
休憩室でミックスジュースを飲んでまったりした後、三己とリリはもう一度温泉に浸かりに行きました。
20
お気に入りに追加
113
あなたにおすすめの小説
地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件
フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。
だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!?
体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる