魔王になったら何をする?

蒼穹月

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ケースW ~世界自身の場合~

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 Wさんが魔王だったら生きとし生けるものに安寧は無いよね。って話。

 だってWさんはworld。世界そのものだから。

 今日もまたWさんのWさんによるWさんの為の世界が続く。
 だって世界はWさんなんだから。

 言葉は無くったってWさんは何時でも何処でも世界を把握してる。

 勿論自虐趣味が無いWさんはWさんを傷つける存在を許さない。

 「え?ぎゃーーー!!地面が急に割れたーーー!!」

 雑草を駆逐する為撒いた星に優しくない除草剤をこれでもかと撒いた村人Aが地中に飲み込まれた。
 今頃自らが撒いた液剤で悶え苦しんでいることだろう。

 「ぎゃわ!?ぎゃわわーー!!」

 面白可笑しく星に優しくない毒霧を撒き散らしていた毒竜Bが急に地面から噴き出した溶岩に飲み込まれた。
 ドラゴン種故の強靭な肉体を以っていても毒霧毎閉じ込められては為す術もないことだろう。

 「ピンキー♪キラキラフラーッシュ☆っふきゅ!」

 ステッキ片手にクルクル可愛らしく踊っていた妖精Cが突然発生した竜巻に巻き上げられた。
 彼女に落ち度は無かったが、強いて言うならWさんは何となくムカついたからやった。反省はしていない。だろう。

 「わんわんきゅきゅーん。わぎゃ!?」
 「にゃんにゃんにゃにゃーん。にゃぎゃ!?」

 交尾に勤しんでいたモフモフ達が突発的に起こった落雷を伴う大雨にしこたま打たれた。
 Wさん曰くリア充爆発しろ。である。世界そのもののWさんは恋に憧れる非モテ、ノーリア充。ただの嫉妬である。

 今日も明日も明後日も。Wさんは世界そのものとして理不尽を撒き散らす。

 でも生き物達に為す術はない。

 だって世界が無くなって困るのは生き物達だから。
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