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95.お礼に何が欲しいですか?
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「……シン」
「ん?」
「ありがとうございます。
こんなことに…私に…付き合ってくれて」
勇気を出して、彼の瞳を直視する。
その黒真珠のような瞳に、私の気持ちがしっかり伝えられるように。
「…急に何」
彼は眉をピクリと眉を動かしたが、瞳は逸らすことも無く私を見つめている。
表情が読めずに、思わず私が先に逸らしてしまった。
「今まで、ちゃんとお礼を言ったことがなかった気がするので…。
シンには、とても感謝しています。
言葉だけでなく、何かお返しもしたいです。
何か、欲しいものがあればいいのですが…」
ようやく言えたお礼の言葉で、今まで私が彼にしてもらった嬉しいことに対して、謝礼を何もしていないことに気付いてしまった。
部分的彼女となることを条件にしているとしても、もらったものがあまりにも多過ぎる。
ただ、彼の部屋があまりにもシンプルで必要最低限の物しか置かれていないので、例え贈り物をしたとしても不要だと言われてしまうかもしれない。
そうなると商品券などがいいのだろうか?
それともカタログギフトで選んでもらうのがいいのだろうか……。
「時間」
「え…んっ」
視線を落として悩んでいると、彼はそっと引き寄せて驚く私にキスをした。
大きな水音が浴室に響く。
深いキスではなく、不意をついた触れるだけのキスに、目をぱちくりさせていると、彼は顔を離しながら静かに呟いた。
「……時間が欲しい。
結奈の時間」
「私の、時間…?」
「そ。もう貰ってるけど」
「え……んん……ちょっ!」
背中を大きな掌で撫でられて、思わず身体を仰け反らせ身体を捻る。
彼の肩に額が乗るように密着すると、水面下に彼のソレが見えて身を固めた。
これって……!
彼はわざとらしくそのまま肩を抱き、私の腰を撫でて密着を求める。
いつぞやの彼に馬乗りになった時のような姿勢ではないか。
「……このままさせて」
顔を離すと無表情に告げる彼の顔があったが、その瞳は艶やかで欲望を感じられ、キュンと子宮が反応する。
「で、でも…お湯が…さっきもしたばかりですし…!」
「平気だよ。それに今日、寝かせるつもりない」
「えっ!?
で、でも……んっ!」
急に乳房に吸いつかれて、対話に集中して油断していた身体がビクンと跳ねた。
すぐに離すかと思えばゆっくりと舌で撫でられて、更に反対側もゆっくり揉まれて、指先でこねくり回される。
彼の水滴の垂れる髪にしがみつくように抱き締め、片手で口を塞ぎ声を抑えるも、彼の巧みな舌づかいに抗えるわけもなく、身体が言うことを聞かない。
下では彼のものが股の間を意思を持つかのようにゆっくりと擦り付け、ピンポイントにいい場所を攻めて来る。
「あっ。や。シン…!
んぁっ…あっ……あぅ…んん!」
嫌と言う割に振り解く抵抗など出来ず、呆気なく身体は弄ばれ、簡単にイッてしまった。
「はっ…はぁ……あ…………」
イッっているというのに、彼はその後も優しく舌と指先で撫でるから、静かな快感の波が止まらず、身体を震わせている間何も考えられなくなる。
どうして彼はこんなにも気持ち良くする方法を知っているのだろう?
まるで魔法使いに操られているかのような気分になる。
きっと彼が魔法使いなら、魔法をそんな事に使ったりはしないのだろうけど。
なんてことをボーッと考え始め、2回目の快感が終わりを迎えた頃、彼は少し姿勢を変えて私の秘部に自身を軽く触れさせる。
「あっ……」
「……男は単純だから。
いつでも入れたいって思ってる」
色気に満ちた彼の瞳が、そっと顔を近付ける。
それは、一般的な、という話?
彼に求められてるのは、私が女だから?
そう突き放されたように感じても、言葉とは裏腹に彼の瞳は私を捉えていて。
「ん……」
軽く触れるキスがすぐに離れて、至近距離で瞳を合わせると、抵抗しないことを了承と受け取ったのか、彼は私の腰を支えた。
水中での挿入は摩擦が強いのか、彼の手で誘導されて腰を下ろすも、いつもよりキツく感じる。
そして少しお湯が入ってきたようで、胎内がいつもと違う熱にジワッと熱くなる。
「んっ…はぁ……あ」
ギュッと抱き付くと、彼もまた最奥に身体を繋げようと腰を突き上げた。
最後まで繋がったところで、彼の吐息が耳元に聞こえて、顔が熱くなる。
「ん……熱いです」
「俺も」
彼の首筋にキスをすると、ナカにいる彼はピクリと反応した。
「…いいですよ」
「ん?」
「私の時間、あなたにあげます」
顔を離して、彼に深くキスをする。
彼が喜んでくれるかは分からないけど、彼がする様に、舌を絡めて。
繋がった部分が、キスの度にピクピクと反応していて、感じてくれていることに嬉しくなる。
ピチャピチャと水音が響くことすら、感じてしまって、キスをした側にも関わらず心地良く思う。
目を開けると彼の瞳と合い、そっと顔を離した。
「……私の時間は今からあなたのものです」
「ん?」
「ありがとうございます。
こんなことに…私に…付き合ってくれて」
勇気を出して、彼の瞳を直視する。
その黒真珠のような瞳に、私の気持ちがしっかり伝えられるように。
「…急に何」
彼は眉をピクリと眉を動かしたが、瞳は逸らすことも無く私を見つめている。
表情が読めずに、思わず私が先に逸らしてしまった。
「今まで、ちゃんとお礼を言ったことがなかった気がするので…。
シンには、とても感謝しています。
言葉だけでなく、何かお返しもしたいです。
何か、欲しいものがあればいいのですが…」
ようやく言えたお礼の言葉で、今まで私が彼にしてもらった嬉しいことに対して、謝礼を何もしていないことに気付いてしまった。
部分的彼女となることを条件にしているとしても、もらったものがあまりにも多過ぎる。
ただ、彼の部屋があまりにもシンプルで必要最低限の物しか置かれていないので、例え贈り物をしたとしても不要だと言われてしまうかもしれない。
そうなると商品券などがいいのだろうか?
それともカタログギフトで選んでもらうのがいいのだろうか……。
「時間」
「え…んっ」
視線を落として悩んでいると、彼はそっと引き寄せて驚く私にキスをした。
大きな水音が浴室に響く。
深いキスではなく、不意をついた触れるだけのキスに、目をぱちくりさせていると、彼は顔を離しながら静かに呟いた。
「……時間が欲しい。
結奈の時間」
「私の、時間…?」
「そ。もう貰ってるけど」
「え……んん……ちょっ!」
背中を大きな掌で撫でられて、思わず身体を仰け反らせ身体を捻る。
彼の肩に額が乗るように密着すると、水面下に彼のソレが見えて身を固めた。
これって……!
彼はわざとらしくそのまま肩を抱き、私の腰を撫でて密着を求める。
いつぞやの彼に馬乗りになった時のような姿勢ではないか。
「……このままさせて」
顔を離すと無表情に告げる彼の顔があったが、その瞳は艶やかで欲望を感じられ、キュンと子宮が反応する。
「で、でも…お湯が…さっきもしたばかりですし…!」
「平気だよ。それに今日、寝かせるつもりない」
「えっ!?
で、でも……んっ!」
急に乳房に吸いつかれて、対話に集中して油断していた身体がビクンと跳ねた。
すぐに離すかと思えばゆっくりと舌で撫でられて、更に反対側もゆっくり揉まれて、指先でこねくり回される。
彼の水滴の垂れる髪にしがみつくように抱き締め、片手で口を塞ぎ声を抑えるも、彼の巧みな舌づかいに抗えるわけもなく、身体が言うことを聞かない。
下では彼のものが股の間を意思を持つかのようにゆっくりと擦り付け、ピンポイントにいい場所を攻めて来る。
「あっ。や。シン…!
んぁっ…あっ……あぅ…んん!」
嫌と言う割に振り解く抵抗など出来ず、呆気なく身体は弄ばれ、簡単にイッてしまった。
「はっ…はぁ……あ…………」
イッっているというのに、彼はその後も優しく舌と指先で撫でるから、静かな快感の波が止まらず、身体を震わせている間何も考えられなくなる。
どうして彼はこんなにも気持ち良くする方法を知っているのだろう?
まるで魔法使いに操られているかのような気分になる。
きっと彼が魔法使いなら、魔法をそんな事に使ったりはしないのだろうけど。
なんてことをボーッと考え始め、2回目の快感が終わりを迎えた頃、彼は少し姿勢を変えて私の秘部に自身を軽く触れさせる。
「あっ……」
「……男は単純だから。
いつでも入れたいって思ってる」
色気に満ちた彼の瞳が、そっと顔を近付ける。
それは、一般的な、という話?
彼に求められてるのは、私が女だから?
そう突き放されたように感じても、言葉とは裏腹に彼の瞳は私を捉えていて。
「ん……」
軽く触れるキスがすぐに離れて、至近距離で瞳を合わせると、抵抗しないことを了承と受け取ったのか、彼は私の腰を支えた。
水中での挿入は摩擦が強いのか、彼の手で誘導されて腰を下ろすも、いつもよりキツく感じる。
そして少しお湯が入ってきたようで、胎内がいつもと違う熱にジワッと熱くなる。
「んっ…はぁ……あ」
ギュッと抱き付くと、彼もまた最奥に身体を繋げようと腰を突き上げた。
最後まで繋がったところで、彼の吐息が耳元に聞こえて、顔が熱くなる。
「ん……熱いです」
「俺も」
彼の首筋にキスをすると、ナカにいる彼はピクリと反応した。
「…いいですよ」
「ん?」
「私の時間、あなたにあげます」
顔を離して、彼に深くキスをする。
彼が喜んでくれるかは分からないけど、彼がする様に、舌を絡めて。
繋がった部分が、キスの度にピクピクと反応していて、感じてくれていることに嬉しくなる。
ピチャピチャと水音が響くことすら、感じてしまって、キスをした側にも関わらず心地良く思う。
目を開けると彼の瞳と合い、そっと顔を離した。
「……私の時間は今からあなたのものです」
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