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60.熱い指先で弄られて
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「っ……あ……」
『んん…ん……』
ジュルジュルと、動画の中で淫らに唾液を光らせる自分が見える。
そんなはしたない私の声を聴いているのにも関わらず、背後に座る彼はキスを止めない。
耳たぶを一段と優しく吸いながら、腕をそっと撫でられると、ピクピクと身体が震えてしまう。
何より、手つきが、いつもと違うのだ。
いつもよりも更にゆっくりで、触れるか触れないかくらいの優しいタッチが続いていて。
まるで繊細に、大切にされているかのようだと勘違いしてしまいそう。
何よりも、触れるシンの何もかもが、熱い。
「ぁ……シン……!」
チュ……チュ……
そっと前に伸びた手がパーカーのジッパーを下ろし、浮き出た肩にまた優しくキスを落とした。
それだけのことなのに、触れた唇が熱を帯びているからか、身体も熱くなる。
おかしい。
ずっと、この汚い動画を見て、震えていたはずなのに。
『ん……ふっ……』
「ん……んん……!」
漏れている声が、重なっているというのに。
高揚、してしまう。
それが恥ずかしいと感じて、ケータイを置こうと手を伸ばした。
「……見なきゃいけないんだろ?
付けてていいよ」
「や……」
手の甲に触れた彼の掌が、画面を私の前に戻し、手に持たせた。
「や……あっ……!」
首の後ろに、キスが降りてくる。
そうしてパーカーを下ろされた私の背骨をなぞるように、リップ音も響いていく。
『はぁ…はぁ…結奈……!』
ケータイから浅井さんの呼ぶ声がする。
上目遣いで赤黒い浅井さんのソレを舐めている自分が映っていて、何も感じないわけじゃないのに。
シンはわざとらしく大きな音を立ててキスを続けていて、それがいつもよりも敏感に身体を震わせる。
まるで味わうように。
獲物の意識とは関係なく、生きたまま食べられている。
そんな感じがして、触れられるたびに肌が震える。
きっと一昨日の晩の快感を身体が覚えてしまったからだ。
そしてシンが、この状況をわざとやっていることも。
まさか…このまま……?
「シン…待ってっ……あ……」
グッと身体を引かれると、彼の膝下にすっぽり収まってしまった。
顔を上げると、伏せた黒い瞳が、表情を変えずに見下ろしている。
いつもよりシンの鼓動が早いのは、風邪のせいか、それとも…
「待たないよ」
「あ……」
首筋へのキスと同時に、熱い掌が、あらわになった胸をそっと包み優しく揉み出す。
先端を指の間に挟むように執拗に揺らされて、身体がピクピクと過敏に反応する。
「あっ…あ……あぁ……あんっ…!」
電話しているわけでもないのに、必死に声を抑える。
後ろから揉まれて、その上首筋にキスされて、シンの顔は見えないのに。
『はぁ…はぁ……先も、もっと舐めて』
ずっと、浅井さんの声がしているのに。
後ろにいるのはシンであると、ちゃんと感じている。
悪いことをしている。
そう分かっているのに。
「あっ…!」
伸びた手が、布を潜って、私の秘部に触れ、そっと水音を掻き立てた。
くぐもった音を立てながら、静かに、身体に侵入してくる。
「んくっ…あ…!」
仰反るようにシンにもたれると、彼は私の頬にキスをした。
「はぁ……」
耳元に僅かに届く彼の吐息に胸が熱くなるも、それと同時に彼の指もゆっくりとナカを進行し、胎内に熱を流し込んでくる。
「あ…あぁ……」
『深くまで咥えて…あぁ……上手だよ…結奈……』
キュンキュンとナカが疼く。
それを見透かしてか、シンはフッと笑った。
「浅井の声に興奮してんの?」
「えっ!ち、違う…」
「ふ…冗談」
「あっ…!」
また首へのキスを始めるのと同時に、シンの指が、ナカを前後する。
既にじっくりと濡らされた身体からは、グチュグチュといやらしい音が響いた。
『可愛い…気持ちいい……はぁ……結奈っ…』
「…あいつの声聴きながら俺にされる気分はどう?」
「あっ……あ……!」
片方の胸の先端もソッと撫でられながら、身体のナカも責められて、浅井さんの声も聞こえて…
そんなこと言われても、おかしくなりそう…だけど…
「…お…こってます……っ?」
恐る恐る振り返って彼と目を合わせて、ハッとした。
先ほどから静かに見下ろしていた彼の瞳が、艶っぽく私を見下ろしていたから。
「いや…むしろ…
浅井の前であんたを抱いてると思えて…」
「あんっ!」
強く身体を突かれてゾクッと、身体が震えた。
「……凄く、興奮してる」
刺激が止み息を整えている私を見下ろしながらフッとまた笑みを浮かべた彼は、唇に優しくキスを落とした。
『んん…ん……』
ジュルジュルと、動画の中で淫らに唾液を光らせる自分が見える。
そんなはしたない私の声を聴いているのにも関わらず、背後に座る彼はキスを止めない。
耳たぶを一段と優しく吸いながら、腕をそっと撫でられると、ピクピクと身体が震えてしまう。
何より、手つきが、いつもと違うのだ。
いつもよりも更にゆっくりで、触れるか触れないかくらいの優しいタッチが続いていて。
まるで繊細に、大切にされているかのようだと勘違いしてしまいそう。
何よりも、触れるシンの何もかもが、熱い。
「ぁ……シン……!」
チュ……チュ……
そっと前に伸びた手がパーカーのジッパーを下ろし、浮き出た肩にまた優しくキスを落とした。
それだけのことなのに、触れた唇が熱を帯びているからか、身体も熱くなる。
おかしい。
ずっと、この汚い動画を見て、震えていたはずなのに。
『ん……ふっ……』
「ん……んん……!」
漏れている声が、重なっているというのに。
高揚、してしまう。
それが恥ずかしいと感じて、ケータイを置こうと手を伸ばした。
「……見なきゃいけないんだろ?
付けてていいよ」
「や……」
手の甲に触れた彼の掌が、画面を私の前に戻し、手に持たせた。
「や……あっ……!」
首の後ろに、キスが降りてくる。
そうしてパーカーを下ろされた私の背骨をなぞるように、リップ音も響いていく。
『はぁ…はぁ…結奈……!』
ケータイから浅井さんの呼ぶ声がする。
上目遣いで赤黒い浅井さんのソレを舐めている自分が映っていて、何も感じないわけじゃないのに。
シンはわざとらしく大きな音を立ててキスを続けていて、それがいつもよりも敏感に身体を震わせる。
まるで味わうように。
獲物の意識とは関係なく、生きたまま食べられている。
そんな感じがして、触れられるたびに肌が震える。
きっと一昨日の晩の快感を身体が覚えてしまったからだ。
そしてシンが、この状況をわざとやっていることも。
まさか…このまま……?
「シン…待ってっ……あ……」
グッと身体を引かれると、彼の膝下にすっぽり収まってしまった。
顔を上げると、伏せた黒い瞳が、表情を変えずに見下ろしている。
いつもよりシンの鼓動が早いのは、風邪のせいか、それとも…
「待たないよ」
「あ……」
首筋へのキスと同時に、熱い掌が、あらわになった胸をそっと包み優しく揉み出す。
先端を指の間に挟むように執拗に揺らされて、身体がピクピクと過敏に反応する。
「あっ…あ……あぁ……あんっ…!」
電話しているわけでもないのに、必死に声を抑える。
後ろから揉まれて、その上首筋にキスされて、シンの顔は見えないのに。
『はぁ…はぁ……先も、もっと舐めて』
ずっと、浅井さんの声がしているのに。
後ろにいるのはシンであると、ちゃんと感じている。
悪いことをしている。
そう分かっているのに。
「あっ…!」
伸びた手が、布を潜って、私の秘部に触れ、そっと水音を掻き立てた。
くぐもった音を立てながら、静かに、身体に侵入してくる。
「んくっ…あ…!」
仰反るようにシンにもたれると、彼は私の頬にキスをした。
「はぁ……」
耳元に僅かに届く彼の吐息に胸が熱くなるも、それと同時に彼の指もゆっくりとナカを進行し、胎内に熱を流し込んでくる。
「あ…あぁ……」
『深くまで咥えて…あぁ……上手だよ…結奈……』
キュンキュンとナカが疼く。
それを見透かしてか、シンはフッと笑った。
「浅井の声に興奮してんの?」
「えっ!ち、違う…」
「ふ…冗談」
「あっ…!」
また首へのキスを始めるのと同時に、シンの指が、ナカを前後する。
既にじっくりと濡らされた身体からは、グチュグチュといやらしい音が響いた。
『可愛い…気持ちいい……はぁ……結奈っ…』
「…あいつの声聴きながら俺にされる気分はどう?」
「あっ……あ……!」
片方の胸の先端もソッと撫でられながら、身体のナカも責められて、浅井さんの声も聞こえて…
そんなこと言われても、おかしくなりそう…だけど…
「…お…こってます……っ?」
恐る恐る振り返って彼と目を合わせて、ハッとした。
先ほどから静かに見下ろしていた彼の瞳が、艶っぽく私を見下ろしていたから。
「いや…むしろ…
浅井の前であんたを抱いてると思えて…」
「あんっ!」
強く身体を突かれてゾクッと、身体が震えた。
「……凄く、興奮してる」
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