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亜貴が幸せになりますように
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キュッ…キュ……!
「「行け行けオフェンスー!!」」
インハイ予選大会当日。
声援がこだまする会場。
熱気。
乱れた呼吸。
「純!!」
「はいっ!!」
身体を最大限使って、ゴールを決めた。
周りからの声援が、より一層大きくなる。
毎日、練習してきた。
この日の為に。
亜貴の身体でも、自分のでも。
絶対、勝つ!
***
「「……ありがとうございました!」」
みんなが、泣いている。
「はっ…はっ……」
オレはまだ、実感が湧かずにいた。
何本もシュートを決めたハズが、結果はベスト16。
それも、キャプテンの負傷。
練習試合で勝った相手に、負けてしまった。
「みんな、ごめんね…あたしのせいで……」
「キャプテンは悪くないです!!」
「代わりに出た私達が……」
泣きながら抱き合う面々。
ボーッと立ってる横で、顧問がポロッと声を漏らした。
「またか……」
「え?」
聞かれていないと思っていたのか、顧問は少し驚いたようでビクッと跳ねた。
「あ、いや、毎年さ、要になる選手に限って怪我すんだよなぁと思って。
みんなインハイ予選で本気でぶつかって来るから、仕方ないんだろうけど」
「……要の選手……」
なんだか、嫌な予感がした。
「無い年もあるけど、行けるんじゃないか?って思ったチームになると、あるんだよねぇ。
定着してきちゃって、やだなぁ……」
胸騒ぎがして、時間を見た。
「みんなで男子応援行こう!」
「泣いてる場合じゃないよ!」
何人かの3年生の先輩達が、後輩達の肩を抱いて歩いていく。
オレもそれに合わせて、ちょうど試合をしている男子の応援に向かった。
要のプレーヤー。
女子の場合、ボール回しのキャプテンの変わりはいなかった。
男子は元々そんなに強くなかったから、勝ち進むことも稀だったりもするが……
今は、亜貴がいる。
それが、なんとなく引っかかった。
「「行け行けオフェンスー!!」」
インハイ予選大会当日。
声援がこだまする会場。
熱気。
乱れた呼吸。
「純!!」
「はいっ!!」
身体を最大限使って、ゴールを決めた。
周りからの声援が、より一層大きくなる。
毎日、練習してきた。
この日の為に。
亜貴の身体でも、自分のでも。
絶対、勝つ!
***
「「……ありがとうございました!」」
みんなが、泣いている。
「はっ…はっ……」
オレはまだ、実感が湧かずにいた。
何本もシュートを決めたハズが、結果はベスト16。
それも、キャプテンの負傷。
練習試合で勝った相手に、負けてしまった。
「みんな、ごめんね…あたしのせいで……」
「キャプテンは悪くないです!!」
「代わりに出た私達が……」
泣きながら抱き合う面々。
ボーッと立ってる横で、顧問がポロッと声を漏らした。
「またか……」
「え?」
聞かれていないと思っていたのか、顧問は少し驚いたようでビクッと跳ねた。
「あ、いや、毎年さ、要になる選手に限って怪我すんだよなぁと思って。
みんなインハイ予選で本気でぶつかって来るから、仕方ないんだろうけど」
「……要の選手……」
なんだか、嫌な予感がした。
「無い年もあるけど、行けるんじゃないか?って思ったチームになると、あるんだよねぇ。
定着してきちゃって、やだなぁ……」
胸騒ぎがして、時間を見た。
「みんなで男子応援行こう!」
「泣いてる場合じゃないよ!」
何人かの3年生の先輩達が、後輩達の肩を抱いて歩いていく。
オレもそれに合わせて、ちょうど試合をしている男子の応援に向かった。
要のプレーヤー。
女子の場合、ボール回しのキャプテンの変わりはいなかった。
男子は元々そんなに強くなかったから、勝ち進むことも稀だったりもするが……
今は、亜貴がいる。
それが、なんとなく引っかかった。
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