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久方ぶりの逢瀬は、淫らに蕩けて

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「っは……やばい……」
「豪さん。これ、舐めたらだめ?」
「はっ?」

 感じてくれているのが嬉しくて、そのまま手を動かしていると、豪さんは私の手を掴んで止めた。悔しくてむすっと唇を尖らせると、豪さんが真っ赤な顔をしたまま、私をいさめる。

「……だーめ。まだ風呂入ってないし」
「私、気にしないよ?」
「すっごい魅力的なお誘いだけど、今は耐えられる自信ないから、だめ。寧々にドン引きされたくない」
「そう、なの?」
「……ちょっと、待ってて」

 豪さんがトランクの方に手を伸ばし、ごそごそと探り出した。荷物があるようだけれど、何を載せているのだろう。答えが分からないうちに戻ってきた手には、小さな包み――避妊具が握られていた。

「あった」
「え! なんでここにあるの?」
「寧々と出掛ける約束した日のうちに、着替えを詰めた鞄を積んでおいたから。いつでもすぐ出発できるように」
「準備がよすぎる……」
「うん。それは褒め言葉かな」

 豪さんがジーンズを緩めた。下着がちらっと見えて、いよいよだと思うと気持ちが昂ってくる。黙って待っていると、避妊具の装着を終えた豪さんが私の腕を引いて起こした。

「舐めるかわりに、今日は寧々が自分で入れて」
「やっ……それは恥ずかしい……」
「え? こっちの方が簡単だと思うけど」

 寧々の恥ずかしさの基準はどうなってるの、と豪さんが笑いながら言った。豪さんはすぐに座席へと深く腰掛けて、両腕を広げて私を待っている。誘われるがまま、その手を取った。豪さんの膝の上にまたがり、屹立したそれを自分の蜜口へと導く。大きくて、熱くて硬くて、今からこれが貫いてくれるのだと思うと、ほしくてたまらない。

「んっ……あっ、あーっ……」
「く……うっ……」

 ゆっくり腰を落とすと、じわじわと内壁を広げる感覚に、全身が喜んだ。豪さんの口からも、吐息が漏れる。力強く抱きしめられて、胸がきゅんとした。腰を動かしたいのに、快感で両脚が震えて、力が入らなくなっている。

「豪さん……手伝って?」
「っ……いいよ」

 首にしがみついてお願いすると、豪さんが私の腰を掴んだ。それに安心して身体を預けた瞬間、最奥まで一気に挿れられてしまった。突然きた強い刺激に、身体が弓なりにしなる。

「ひゃあぁっ! ああっ……豪さんっ!」
「もう、我慢できないっ」

 豪さんの腰が、激しく動き始めた。下から突き上げられて、奥の感じる所にそれが何度も擦れる。ぐずぐずに溶けた中が、豪さんのものを締めつけていく。苦しそうに喉を鳴らす豪さんが愛おしくて、その頭を胸にかき抱いた。豪さんはそれをいいことに胸の谷間に顔を埋め、舌で乳房の先端を捉えては、腰の動きとは対照的に優しく吸っていく。

「あんっ……あっ、あぁっ……気持ちいっ」
「寧々……可愛い……」
「豪さんが、好き……愛してるっ」

 豪さんの突き上げるタイミングに合わせて、どうにか自分の腰を揺らして打ちつける。肌と肌がぶつかり、ぱちゅっぱちゅっといやらしい音が響いた。密閉された空間に、淫靡いんびな匂いが立ち込めていく。

「俺も……愛してるよ。寧々」
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