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帝と巫女
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その日、首長室には、重く陰々滅々とした空気が漂っていた。瑪瑙はもちろん、巫女である真珠と、その用心棒である銀、玻璃と瑠璃は、全員が俯き加減の姿勢で宙を見つめている。
国からの、巫女を差し出せという通達に、どう対処するかを協議していたのだ。
「黒曜の話を聞いているから、余計に踏みとどまってしまうね」
「やめた方がいい。黒曜の予言では、手篭めにされると言われたんだろう?」
「そうですけど……」
瑪瑙も銀も、腕組みをして考え込んでいた。国の最高機関である御所の通達、しかも国の実質的なトップである帝からの命令であれば、本来、一介の村の首長は従うしかない。拒否すれば、瑪瑙の立場が危うくなる。
「しかし、目的が分かりませんね。なぜ、今頃になって巫女を欲しがるんでしょうか。こちらは、ずっと意見を求めていたのに」
「お姉さんが鵺を一撃で倒したから、巫女としての力が証明されて、それを何かに利用したがっているんじゃないの?」
玻璃と瑠璃も首を傾げている。真珠以外の全員が、巫女を差し出すことに乗り気ではなかった。しかも、『差し出す』ということは、恐らく、御所に行ったら帰って来られない。真珠もそれに対しての不安はあったが、帝の真意を知りたい気持ちの方が大きかった。
彼の目的が分かれば、国や村を救うための、新たな打開策を見つけられるかもしれない。それには、帝と真珠が直接会って、話す必要があった。
「私、従います。帝と会って、どうして私が呼ばれたのか、話を聞きたいです」
真珠は、覚悟を決めてそう提案した。全員が息を呑んだが、瑪瑙だけは、すぐに納得したようだった。
「君なら、そう言うと思っていたよ」
「……はい。このまま断って私が隠れても、きっと御所の人たちが探しに来るでしょうし。何より、瑪瑙さんの首が飛ぶようなことは、したくありません」
「でも、もし帰って来られないようなことになったら、どうするんだ?」
銀の声だった。彼は切れ長の目を細め、険しい顔をしている。心から真珠の身を案じてくれているからこそ、真珠は感謝の気持ちが伝わるように、敢えて銀に微笑み返した。
「そうならないように、帝と充分に話をします。もしも、話がまとまらなくて、酷いことをされそうになったら、精一杯抵抗します。その時は、皆さんに助けを求めてもいいですか?」
場が静まり返った。四人とも、真珠の顔を見て目を丸くしている。信じられないものを目の当たりにしたかのように、固まって動かない。
(え……私、何かおかしなこと言ったかな?)
真珠が戸惑っていると、瑠璃が一番先に口を開いた。先程までの陰鬱とした表情から一転、彼は笑っている。
「なんか……お姉さん、強くなったね」
「えっ」
「本当に。ついこの前まで、不安で泣いていた人には見えません」
「そ、それは……」
玻璃も笑いながらそう言った。確かに、疲れ切って涙を見せたこともあったが、皆を救いたいという思いが日に日に強くなっている自覚が、真珠にはあった。でも、こうして急に褒められると、恥ずかしくて身が縮まってしまう。
「ここに来たばかりの時は、不安が多すぎて、自分が巫女でないことを願っていたのにね」
「そうでしたね……そんなに時間が経っていないのに、一年くらい前のことのように感じます」
「うん、立派になったよ。真珠が巫女であってくれて、よかった」
瑪瑙の優しい言葉に、真珠は目頭を熱くした。感極まって泣きそうになったが、唇を噛んで耐える。ここで泣いてしまっては、また玻璃にからかわれてしまう。
真珠は最後に、銀を見据えた。彼の意見を聞きたかった。
「俺は……正直、今でも反対だ。危険すぎる。何かあってからでは遅い」
それは正論だ。彼を納得させられる証明が、今すぐここでできるわけがなかった。
「そうですね。だから、信じてほしいとしか言えません。私だって怖いし、できるなら行きたくない」
「お前……それだけの覚悟で……」
「お願いします、銀さん。力を貸してください」
真珠は必死に頭を下げた。もう、守られているだけではだめなのだ。今度は自分が皆を守りたい、そう願っていた。
「……分かった。俺も腹をくくる」
「あ、ありがとうございます!」
「お前に賭ける。やるからには、自信を持ってやり遂げろ」
真珠の思いは、真っ直ぐに銀に届いたようだった。真珠は顔を上げ、何度も礼を言った。瑪瑙も、玻璃と瑠璃も覚悟を決めたのか、顔を見合わせて頷いている。
全員の意思が固まったところで、御所に着いてからの計画を話し合うことになったが、早速問題点が出てきた。巫女の用心棒である彼らを御所内に入れてくれるかどうか、分からないらしい。
「御所の外までは私たちも付き添えるけれど、内部はどうか分からないよ。門のところで、巫女以外は入らないように言われるかもしれない」
「それなら、僕に考えが。志士の試験を受けるときの同期が、御所に務めているんです。よく、文のやりとりをしていて聞いたのですが、現在は門番を担当しているようです」
「なるほど。では、当日その彼にうまく当たれば、協力してもらえるかもしれないね」
「はい。念のため、すぐに文を出しておきます」
運よく、玻璃には御所で働く友人がいた。しかし、その人に協力を依頼できるかも、イチかバチかの賭けだ。いよいよ現実味を帯びてきて、真珠は緊張してしまい、肩に力が入っていく。
「兄貴、それでも内部に入れなった時は、どうするの?」
「そうですね。できる限り、抜け道がないか調べてみますが、最終手段は強行突破でしょうか」
「簡単に言い過ぎるだろ……」
玻璃はこんな時でも飄々としている。彼らしいといえばそうだが、瑠璃と銀が呆れ返っていた。
「冗談ですよ。真珠さんには、話し合いにかける制限時間を決めてもらって、その時間が過ぎても戻ってこないときは踏み込む、でどうです?」
「だ、大丈夫ですか? そんなことをしたら、志士の資格を剥奪されませんか?」
「それよりも、お姉さんを無事に返してもらう方が大事だよ」
「そういうことです」
「っ……! ありがとうございます……」
努力を重ね、やっとの思いで志士になれたばかりの瑠璃ですら、そう言ってくれた。真珠は再び泣きそうになってしまい、頬を叩いて必死に我慢する。それを見た瑠璃は、けらけらと笑っていた。
「では、通達に対して、正式に了承の返事をするよ。真珠、もう一度確認するけれど、本当にいいね?」
「はい」
瑪瑙の問いに、真珠は迷いなくはっきりと答えた。
*****
瑪瑙が正式に回答してから更に数日後、日時を指定する通知が送られてきた。それに合わせ、真珠たちも準備を進め――遂に出発の日がやってくる。
真珠が最初に現れた祭壇の近くで、全員が馬車に乗り込もうとしていた。真珠が巫女であることが村人にバレないよう、人目を避けてこの場所になった。
「みんなー! 間に合ったー!」
声のした方を真珠が振り返ると、昨日退院したばかりの黒曜が、杖をつきながら見送りにやってきた。真珠は慌てて彼女に駆け寄る。
「黒曜さん! ご挨拶は昨日済ませたはずじゃ……」
「そうね、でもやっぱり見送りたくなって。真珠、もう一度言うけど、私の予知は完全ではないわ。未来はいくらでも変えられる。私も真珠を信じているから、頑張って」
「そのために、わざわざ……ありがとうございます」
「それとね……」
真珠以外の用心棒たちに聞かれたくないのか、黒曜は耳打ちをしてきた。その内容に真珠が顔を赤くして「ええっ!?」と大きく叫んだので、銀が険しい顔をしながら飛んでくる。
国からの、巫女を差し出せという通達に、どう対処するかを協議していたのだ。
「黒曜の話を聞いているから、余計に踏みとどまってしまうね」
「やめた方がいい。黒曜の予言では、手篭めにされると言われたんだろう?」
「そうですけど……」
瑪瑙も銀も、腕組みをして考え込んでいた。国の最高機関である御所の通達、しかも国の実質的なトップである帝からの命令であれば、本来、一介の村の首長は従うしかない。拒否すれば、瑪瑙の立場が危うくなる。
「しかし、目的が分かりませんね。なぜ、今頃になって巫女を欲しがるんでしょうか。こちらは、ずっと意見を求めていたのに」
「お姉さんが鵺を一撃で倒したから、巫女としての力が証明されて、それを何かに利用したがっているんじゃないの?」
玻璃と瑠璃も首を傾げている。真珠以外の全員が、巫女を差し出すことに乗り気ではなかった。しかも、『差し出す』ということは、恐らく、御所に行ったら帰って来られない。真珠もそれに対しての不安はあったが、帝の真意を知りたい気持ちの方が大きかった。
彼の目的が分かれば、国や村を救うための、新たな打開策を見つけられるかもしれない。それには、帝と真珠が直接会って、話す必要があった。
「私、従います。帝と会って、どうして私が呼ばれたのか、話を聞きたいです」
真珠は、覚悟を決めてそう提案した。全員が息を呑んだが、瑪瑙だけは、すぐに納得したようだった。
「君なら、そう言うと思っていたよ」
「……はい。このまま断って私が隠れても、きっと御所の人たちが探しに来るでしょうし。何より、瑪瑙さんの首が飛ぶようなことは、したくありません」
「でも、もし帰って来られないようなことになったら、どうするんだ?」
銀の声だった。彼は切れ長の目を細め、険しい顔をしている。心から真珠の身を案じてくれているからこそ、真珠は感謝の気持ちが伝わるように、敢えて銀に微笑み返した。
「そうならないように、帝と充分に話をします。もしも、話がまとまらなくて、酷いことをされそうになったら、精一杯抵抗します。その時は、皆さんに助けを求めてもいいですか?」
場が静まり返った。四人とも、真珠の顔を見て目を丸くしている。信じられないものを目の当たりにしたかのように、固まって動かない。
(え……私、何かおかしなこと言ったかな?)
真珠が戸惑っていると、瑠璃が一番先に口を開いた。先程までの陰鬱とした表情から一転、彼は笑っている。
「なんか……お姉さん、強くなったね」
「えっ」
「本当に。ついこの前まで、不安で泣いていた人には見えません」
「そ、それは……」
玻璃も笑いながらそう言った。確かに、疲れ切って涙を見せたこともあったが、皆を救いたいという思いが日に日に強くなっている自覚が、真珠にはあった。でも、こうして急に褒められると、恥ずかしくて身が縮まってしまう。
「ここに来たばかりの時は、不安が多すぎて、自分が巫女でないことを願っていたのにね」
「そうでしたね……そんなに時間が経っていないのに、一年くらい前のことのように感じます」
「うん、立派になったよ。真珠が巫女であってくれて、よかった」
瑪瑙の優しい言葉に、真珠は目頭を熱くした。感極まって泣きそうになったが、唇を噛んで耐える。ここで泣いてしまっては、また玻璃にからかわれてしまう。
真珠は最後に、銀を見据えた。彼の意見を聞きたかった。
「俺は……正直、今でも反対だ。危険すぎる。何かあってからでは遅い」
それは正論だ。彼を納得させられる証明が、今すぐここでできるわけがなかった。
「そうですね。だから、信じてほしいとしか言えません。私だって怖いし、できるなら行きたくない」
「お前……それだけの覚悟で……」
「お願いします、銀さん。力を貸してください」
真珠は必死に頭を下げた。もう、守られているだけではだめなのだ。今度は自分が皆を守りたい、そう願っていた。
「……分かった。俺も腹をくくる」
「あ、ありがとうございます!」
「お前に賭ける。やるからには、自信を持ってやり遂げろ」
真珠の思いは、真っ直ぐに銀に届いたようだった。真珠は顔を上げ、何度も礼を言った。瑪瑙も、玻璃と瑠璃も覚悟を決めたのか、顔を見合わせて頷いている。
全員の意思が固まったところで、御所に着いてからの計画を話し合うことになったが、早速問題点が出てきた。巫女の用心棒である彼らを御所内に入れてくれるかどうか、分からないらしい。
「御所の外までは私たちも付き添えるけれど、内部はどうか分からないよ。門のところで、巫女以外は入らないように言われるかもしれない」
「それなら、僕に考えが。志士の試験を受けるときの同期が、御所に務めているんです。よく、文のやりとりをしていて聞いたのですが、現在は門番を担当しているようです」
「なるほど。では、当日その彼にうまく当たれば、協力してもらえるかもしれないね」
「はい。念のため、すぐに文を出しておきます」
運よく、玻璃には御所で働く友人がいた。しかし、その人に協力を依頼できるかも、イチかバチかの賭けだ。いよいよ現実味を帯びてきて、真珠は緊張してしまい、肩に力が入っていく。
「兄貴、それでも内部に入れなった時は、どうするの?」
「そうですね。できる限り、抜け道がないか調べてみますが、最終手段は強行突破でしょうか」
「簡単に言い過ぎるだろ……」
玻璃はこんな時でも飄々としている。彼らしいといえばそうだが、瑠璃と銀が呆れ返っていた。
「冗談ですよ。真珠さんには、話し合いにかける制限時間を決めてもらって、その時間が過ぎても戻ってこないときは踏み込む、でどうです?」
「だ、大丈夫ですか? そんなことをしたら、志士の資格を剥奪されませんか?」
「それよりも、お姉さんを無事に返してもらう方が大事だよ」
「そういうことです」
「っ……! ありがとうございます……」
努力を重ね、やっとの思いで志士になれたばかりの瑠璃ですら、そう言ってくれた。真珠は再び泣きそうになってしまい、頬を叩いて必死に我慢する。それを見た瑠璃は、けらけらと笑っていた。
「では、通達に対して、正式に了承の返事をするよ。真珠、もう一度確認するけれど、本当にいいね?」
「はい」
瑪瑙の問いに、真珠は迷いなくはっきりと答えた。
*****
瑪瑙が正式に回答してから更に数日後、日時を指定する通知が送られてきた。それに合わせ、真珠たちも準備を進め――遂に出発の日がやってくる。
真珠が最初に現れた祭壇の近くで、全員が馬車に乗り込もうとしていた。真珠が巫女であることが村人にバレないよう、人目を避けてこの場所になった。
「みんなー! 間に合ったー!」
声のした方を真珠が振り返ると、昨日退院したばかりの黒曜が、杖をつきながら見送りにやってきた。真珠は慌てて彼女に駆け寄る。
「黒曜さん! ご挨拶は昨日済ませたはずじゃ……」
「そうね、でもやっぱり見送りたくなって。真珠、もう一度言うけど、私の予知は完全ではないわ。未来はいくらでも変えられる。私も真珠を信じているから、頑張って」
「そのために、わざわざ……ありがとうございます」
「それとね……」
真珠以外の用心棒たちに聞かれたくないのか、黒曜は耳打ちをしてきた。その内容に真珠が顔を赤くして「ええっ!?」と大きく叫んだので、銀が険しい顔をしながら飛んでくる。
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