18 / 47
純潔を捧げた夜
2
しおりを挟む
真珠が風呂から上がり居間に向かうと、ちょうど夕食ができあがったところだった。真珠は二人に礼を述べ、食卓を三人一緒に囲む。
「わあ……」
目の前に並んだ器の数々を見て、銀の言う「豪勢なもの」の意味を、真珠は理解した。野菜をたっぷり使った味噌汁と膾、野菜炒めと新鮮な刺身。それに炊きたての白米。成人男性なら、これくらいでも足りないかもしれないが、真珠には充分すぎる量だった。
「どうぞ、召し上がってください」
「はい。いただきます」
風呂上がりすぐに、作ってもらった食事をいただくなんて亭主関白のようだと、真珠は頭の隅で思った。こんなに甘えていいのだろうか。けれど、それすらどうでもよくなるくらい、どの料理も真珠の好みだった。
「どうですか?」
「お、おいしいです!」
「はは。お姉さん、顔がきらきらしてる」
「だって、どうしたらこんなにおいしくできるのかなと思って……」
「あ、ほっぺたに米が」
「えっ」
真珠が自分で探る暇もなく、瑠璃は真珠の頬から米粒を取り、そのまま自分の口に入れてしまった。真珠は、かつての恋人にすらされたことがないその行為に、箸を止めて真っ赤になる。
「お姉さんってさ、もしかして、結構初心? 男慣れしてないよね?」
「そ、そんなこと……ないよ」
「ふーん。顔を赤くしてたら、説得力ないけど」
「瑠璃、やめなさい」
「はーい」
玻璃が瑠璃を注意したことで、瑠璃はあっさりと引き下がった。この兄弟は性質が悪い、と真珠は心臓を跳ねさせながら思う。とにかく、今夜を無事に乗り切れば、明日は銀のところに帰れるのだ。
食事を済ませ、真珠は部屋に戻るとすぐにベッドに潜り込んだ。料理こそおいしかったが、銀の家の方が何倍も落ち着ける。
(二人とも、女慣れしすぎ!)
玻璃が王子様なら、弟の瑠璃は人懐っこいアイドルだ。彼は自分の長所を分かっていて、それを最大限に生かすことが無意識にできてしまう。好き同士でもない女の頬から米粒を取って食べたということは、真珠に嫌がられない自信があるということだ。瑠璃が真珠のことをどう思っているかは知らないが。
真珠は、ふかふかの布団と枕に身を預け、早く朝が来ますようにと願った。
しかし、目を瞑った途端、部屋の扉が数回ノックされた。真珠はぴくりと肩を揺らし、寝たふりをするか迷った挙句、数秒後には返事をしてしまった。
「……はい」
「あ、お姉さん。瑠璃だけど」
「どうしたの?」
「ちょっと、話できない?」
「話?」
今から夜が深まっていくという時に、男性を部屋に入れるのはいかがなものか。それなら自分が居間に出ればいいかと、真珠は扉を開けた。
その先で、にっと笑った瑠璃は、入浴を済ませたらしく、浴衣姿になっている。手拭いを首に掛けていて、髪の先には雫の玉ができていた。
「じゃあ、私が居間の方に行くから」
「え、ここでいいよ?」
「たとえ今日一日借りているだけでも、男の人を部屋の中に入れるのは、なんというか、その……」
「あ、そういうことね。分かった。行こう?」
瑠璃が真珠の手を掴んだ。ぐいぐいと引っ張られるようにして連れて行かれ、先程まで食事をしていた場所に、二人で座る。その時の振動で、瑠璃の髪から水滴が一粒、落ちていった。
真珠は、それが気になって仕方がない。両親には、風呂上りに髪の毛を濡れたまま放置するなと、厳しく言われて育った。
「話の前に、瑠璃くん、髪の毛をちゃんと拭いた方が……」
「え? ああ。放って置いても乾くから、いいよ」
「だめだよ、風邪引く」
「……じゃあ、お姉さんが拭いて」
瑠璃は自身の頭を真珠の方へと差し出した。
(なんで、そうなるの!?)
自分で言い出した手前断りづらく、真珠は手拭いを取り、おずおずとその髪に手を伸ばした。
瑠璃の黒髪は、濡れていてもふわふわで柔らかかった。真珠は、手拭いの上から手に優しく力を入れ、少しずつ水滴を取っていく。
「お姉さん、拭くの上手だね」
「えっ、そう? やったことないから、全然分かんない」
「ん。気持ちよくて、眠くなりそう……」
その声に、真珠はくすっと笑ってしまった。
(もし歳の近い弟がいたら、こんな風に甘えてくれたかな)
瑠璃の素直な反応に真珠の警戒心は薄れ、髪全体が半乾きになるまで、丁寧に仕上げていった。
「はい、終わったよ」
「ありがとう」
「で、話ってなに?」
「俺、用心棒になるように言われて了承したけど、お姉さんのこと、まだよく知らないから。いろいろ教えてくれない?」
言われてみて、真珠は合点がいった。昨日の首長室での会話は、彼が外で見張りをしている間に行われたものだ。真珠が巫女の可能性を持つ女性であり、危険から守るために用心棒をするように、としか言われていないらしい。
真珠自身も、自分の身を守ってくれる人のことは知っておきたかった。すぐに頷いて、質問に答えることにした。
好きなものや嫌いなもの、誕生日から好みの男性のタイプに至るまで、瑠璃は矢継ぎ早に聞いてくる。真珠も、次第にそれが楽しくなってきた。
「そういえばさ、こことは違う世界から来たって、ほんと?」
「うん。信じてもらえないかもしれないけど……」
「信じるよ。巫女はどこか別の世界から呼び寄せるものだと思ってるし。それに、お姉さんはこの村の女の人とは全然雰囲気が違うから、納得。でも、あまり取り乱してないね?」
「ううん。最初はすごく混乱したよ。でも、皆さんが優しくしてくれて……そのお陰で少し落ち着いたかな」
真珠は、銀が自分を発見してくれた経緯を話した。瑠璃も、祭壇前で真珠が見つかったことくらいは知っていたらしい。頷きながら聞いてくれた。
「最初にお姉さんを見つけたのが銀さんでよかったね。そうじゃなかったら、知らないところに連れ去られていたかも」
「えっ」
「この国は、女の人の数が少なくて貴重なんだ。そのまま無理矢理嫁にするとか、貧しい家の人だったら、捕まえて妓楼に売る可能性もあるかな」
「う、わ……よ、よかった……」
「まあ、俺が見つけた場合も、銀さんと同じことすると思うけど」
瑠璃は真珠と視線を合わせ、にっこりとした。兄に似て完璧な笑みだ。しかし彼の場合、裏があるというよりは、どこかあざとい。可愛い、と思わせる小悪魔的な魅力があった。
「そ、そっか。瑠璃くんは、最近志士に合格したって聞いたけど……」
このままでは瑠璃のペースに巻き込まれる。そう考えた真珠は、咄嗟に話題を変えた。
「ああ、うん。十八歳の時からずっと試験を受け続けて、今年やっと通ったんだ」
「えっ、すごい。努力を実らせたんだ」
「兄貴と銀さんは十八歳で合格してるから、俺はかなり遅い方だよ」
「早さは関係ないよ。目標を持って、ずっと追いかけて、達成したんだから。それだけで立派だと思う」
真珠には、目標だと思えるものがない。単調に日々を過ごしていた身としては、瑠璃の努力が眩しく映った。正直な感想を述べただけなのに、瑠璃は頬を赤くしている。
「……お姉さん、いい人だね。俺、そうやって褒められたの……初めてだ」
「ううん。こちらこそ、ありがとう……いい人って言われると、照れるね」
「で、さっきからずっと、お姉さんからいい匂いがするんだけど。これ、なに?」
「えっ」
瑠璃が真珠の方へと顔を近付けてきた。色香のことを言っているようだが、それは玻璃から聞いているはずだ。「言って聞かせます」と、瑪瑙とも約束していたのを、真珠は忘れていない。
「玻璃さんから聞いてない? 私、人よりも色香が強いらしくて……」
「なにそれ、初耳。昨日会った時は、分からなかったのに」
よりによって、今日は昨日よりも色香が強いと言われている。瑪瑙からも、気を付けるようにと注意された。玻璃が瑠璃に話していなかったのは想定外で、真珠は慌てて後ずさり、瑠璃から距離をとった。
「やばいかも……すごく、興奮する」
「えっ!? なんで、急に?」
「お姉さん、逃げた方がいい。部屋に行って。呼び出してごめん」
「う、うんっ」
真珠は立ち上がり、急いで部屋に戻った。呼吸が上がっている。瑠璃の瞳は、欲情でギラギラしていた。本当に突然、瑠璃の様子が変わった。それまでは普通に会話できていたのに。
(どういうこと……?)
昨日より色香が強くなっている原因も、そもそも真珠から強烈な色香が漂っている理由も分からない。ただ、玻璃は何か計算した上で、瑠璃に話さなかったのだろうということは、確信できた。
明日、絶対に瑪瑙に報告しようと決めて、真珠は再び布団に潜った。
「わあ……」
目の前に並んだ器の数々を見て、銀の言う「豪勢なもの」の意味を、真珠は理解した。野菜をたっぷり使った味噌汁と膾、野菜炒めと新鮮な刺身。それに炊きたての白米。成人男性なら、これくらいでも足りないかもしれないが、真珠には充分すぎる量だった。
「どうぞ、召し上がってください」
「はい。いただきます」
風呂上がりすぐに、作ってもらった食事をいただくなんて亭主関白のようだと、真珠は頭の隅で思った。こんなに甘えていいのだろうか。けれど、それすらどうでもよくなるくらい、どの料理も真珠の好みだった。
「どうですか?」
「お、おいしいです!」
「はは。お姉さん、顔がきらきらしてる」
「だって、どうしたらこんなにおいしくできるのかなと思って……」
「あ、ほっぺたに米が」
「えっ」
真珠が自分で探る暇もなく、瑠璃は真珠の頬から米粒を取り、そのまま自分の口に入れてしまった。真珠は、かつての恋人にすらされたことがないその行為に、箸を止めて真っ赤になる。
「お姉さんってさ、もしかして、結構初心? 男慣れしてないよね?」
「そ、そんなこと……ないよ」
「ふーん。顔を赤くしてたら、説得力ないけど」
「瑠璃、やめなさい」
「はーい」
玻璃が瑠璃を注意したことで、瑠璃はあっさりと引き下がった。この兄弟は性質が悪い、と真珠は心臓を跳ねさせながら思う。とにかく、今夜を無事に乗り切れば、明日は銀のところに帰れるのだ。
食事を済ませ、真珠は部屋に戻るとすぐにベッドに潜り込んだ。料理こそおいしかったが、銀の家の方が何倍も落ち着ける。
(二人とも、女慣れしすぎ!)
玻璃が王子様なら、弟の瑠璃は人懐っこいアイドルだ。彼は自分の長所を分かっていて、それを最大限に生かすことが無意識にできてしまう。好き同士でもない女の頬から米粒を取って食べたということは、真珠に嫌がられない自信があるということだ。瑠璃が真珠のことをどう思っているかは知らないが。
真珠は、ふかふかの布団と枕に身を預け、早く朝が来ますようにと願った。
しかし、目を瞑った途端、部屋の扉が数回ノックされた。真珠はぴくりと肩を揺らし、寝たふりをするか迷った挙句、数秒後には返事をしてしまった。
「……はい」
「あ、お姉さん。瑠璃だけど」
「どうしたの?」
「ちょっと、話できない?」
「話?」
今から夜が深まっていくという時に、男性を部屋に入れるのはいかがなものか。それなら自分が居間に出ればいいかと、真珠は扉を開けた。
その先で、にっと笑った瑠璃は、入浴を済ませたらしく、浴衣姿になっている。手拭いを首に掛けていて、髪の先には雫の玉ができていた。
「じゃあ、私が居間の方に行くから」
「え、ここでいいよ?」
「たとえ今日一日借りているだけでも、男の人を部屋の中に入れるのは、なんというか、その……」
「あ、そういうことね。分かった。行こう?」
瑠璃が真珠の手を掴んだ。ぐいぐいと引っ張られるようにして連れて行かれ、先程まで食事をしていた場所に、二人で座る。その時の振動で、瑠璃の髪から水滴が一粒、落ちていった。
真珠は、それが気になって仕方がない。両親には、風呂上りに髪の毛を濡れたまま放置するなと、厳しく言われて育った。
「話の前に、瑠璃くん、髪の毛をちゃんと拭いた方が……」
「え? ああ。放って置いても乾くから、いいよ」
「だめだよ、風邪引く」
「……じゃあ、お姉さんが拭いて」
瑠璃は自身の頭を真珠の方へと差し出した。
(なんで、そうなるの!?)
自分で言い出した手前断りづらく、真珠は手拭いを取り、おずおずとその髪に手を伸ばした。
瑠璃の黒髪は、濡れていてもふわふわで柔らかかった。真珠は、手拭いの上から手に優しく力を入れ、少しずつ水滴を取っていく。
「お姉さん、拭くの上手だね」
「えっ、そう? やったことないから、全然分かんない」
「ん。気持ちよくて、眠くなりそう……」
その声に、真珠はくすっと笑ってしまった。
(もし歳の近い弟がいたら、こんな風に甘えてくれたかな)
瑠璃の素直な反応に真珠の警戒心は薄れ、髪全体が半乾きになるまで、丁寧に仕上げていった。
「はい、終わったよ」
「ありがとう」
「で、話ってなに?」
「俺、用心棒になるように言われて了承したけど、お姉さんのこと、まだよく知らないから。いろいろ教えてくれない?」
言われてみて、真珠は合点がいった。昨日の首長室での会話は、彼が外で見張りをしている間に行われたものだ。真珠が巫女の可能性を持つ女性であり、危険から守るために用心棒をするように、としか言われていないらしい。
真珠自身も、自分の身を守ってくれる人のことは知っておきたかった。すぐに頷いて、質問に答えることにした。
好きなものや嫌いなもの、誕生日から好みの男性のタイプに至るまで、瑠璃は矢継ぎ早に聞いてくる。真珠も、次第にそれが楽しくなってきた。
「そういえばさ、こことは違う世界から来たって、ほんと?」
「うん。信じてもらえないかもしれないけど……」
「信じるよ。巫女はどこか別の世界から呼び寄せるものだと思ってるし。それに、お姉さんはこの村の女の人とは全然雰囲気が違うから、納得。でも、あまり取り乱してないね?」
「ううん。最初はすごく混乱したよ。でも、皆さんが優しくしてくれて……そのお陰で少し落ち着いたかな」
真珠は、銀が自分を発見してくれた経緯を話した。瑠璃も、祭壇前で真珠が見つかったことくらいは知っていたらしい。頷きながら聞いてくれた。
「最初にお姉さんを見つけたのが銀さんでよかったね。そうじゃなかったら、知らないところに連れ去られていたかも」
「えっ」
「この国は、女の人の数が少なくて貴重なんだ。そのまま無理矢理嫁にするとか、貧しい家の人だったら、捕まえて妓楼に売る可能性もあるかな」
「う、わ……よ、よかった……」
「まあ、俺が見つけた場合も、銀さんと同じことすると思うけど」
瑠璃は真珠と視線を合わせ、にっこりとした。兄に似て完璧な笑みだ。しかし彼の場合、裏があるというよりは、どこかあざとい。可愛い、と思わせる小悪魔的な魅力があった。
「そ、そっか。瑠璃くんは、最近志士に合格したって聞いたけど……」
このままでは瑠璃のペースに巻き込まれる。そう考えた真珠は、咄嗟に話題を変えた。
「ああ、うん。十八歳の時からずっと試験を受け続けて、今年やっと通ったんだ」
「えっ、すごい。努力を実らせたんだ」
「兄貴と銀さんは十八歳で合格してるから、俺はかなり遅い方だよ」
「早さは関係ないよ。目標を持って、ずっと追いかけて、達成したんだから。それだけで立派だと思う」
真珠には、目標だと思えるものがない。単調に日々を過ごしていた身としては、瑠璃の努力が眩しく映った。正直な感想を述べただけなのに、瑠璃は頬を赤くしている。
「……お姉さん、いい人だね。俺、そうやって褒められたの……初めてだ」
「ううん。こちらこそ、ありがとう……いい人って言われると、照れるね」
「で、さっきからずっと、お姉さんからいい匂いがするんだけど。これ、なに?」
「えっ」
瑠璃が真珠の方へと顔を近付けてきた。色香のことを言っているようだが、それは玻璃から聞いているはずだ。「言って聞かせます」と、瑪瑙とも約束していたのを、真珠は忘れていない。
「玻璃さんから聞いてない? 私、人よりも色香が強いらしくて……」
「なにそれ、初耳。昨日会った時は、分からなかったのに」
よりによって、今日は昨日よりも色香が強いと言われている。瑪瑙からも、気を付けるようにと注意された。玻璃が瑠璃に話していなかったのは想定外で、真珠は慌てて後ずさり、瑠璃から距離をとった。
「やばいかも……すごく、興奮する」
「えっ!? なんで、急に?」
「お姉さん、逃げた方がいい。部屋に行って。呼び出してごめん」
「う、うんっ」
真珠は立ち上がり、急いで部屋に戻った。呼吸が上がっている。瑠璃の瞳は、欲情でギラギラしていた。本当に突然、瑠璃の様子が変わった。それまでは普通に会話できていたのに。
(どういうこと……?)
昨日より色香が強くなっている原因も、そもそも真珠から強烈な色香が漂っている理由も分からない。ただ、玻璃は何か計算した上で、瑠璃に話さなかったのだろうということは、確信できた。
明日、絶対に瑪瑙に報告しようと決めて、真珠は再び布団に潜った。
0
お気に入りに追加
332
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
5人の旦那様と365日の蜜日【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
気が付いたら、前と後に入ってる!
そんな夢を見た日、それが現実になってしまった、メリッサ。
ゲーデル国の田舎町の商人の娘として育てられたメリッサは12歳になった。しかし、ゲーデル国の軍人により、メリッサは夢を見た日連れ去られてしまった。連れて来られて入った部屋には、自分そっくりな少女の肖像画。そして、その肖像画の大人になった女性は、ゲーデル国の女王、メリベルその人だった。
対面して初めて気付くメリッサ。「この人は母だ」と………。
※♡が付く話はHシーンです
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる