7 / 47
輝石の国へ
4
しおりを挟む
「……悪い。怖がらせるつもりじゃなかった」
「いえ、私こそ、すみません」
真珠の震えが伝わったのか、怯えられていることに気付いた銀は、首を横に振り謝ってくれた。怖いのか優しいのか、どっちだ。
「昔から、口下手だとよく言われる。どうやって優しくしたらいいか分からないんだ。怒っているわけじゃない」
「……はい」
怒っていないと言うが、やはりどこか苛々しているように見えた。それに加え、息も上がってきている。眩暈が酷くなっているのかもしれない。心配になった真珠が銀の顔を見上げていると、銀は真珠の髪に顔を近付けた。
「ひゃっ、なんですか?」
「お前のその匂い……やっぱり」
「匂い?」
「祭壇の前で嗅いだものと同じだ。お前から甘い匂いがする」
「えっ」
香水は、真珠自身が匂いに敏感なこともあってつけていない。可能性があるとすれば、シャンプーやボディソープくらいだ。すぐに髪や腕の匂いを確認してみたけれど、銀が言うほど強いものではなかった。
「自分で分かるはずがない。さっきも言ったが、色香の類だ」
「……色香、というと?」
真珠は、分からなくて首を傾げる。銀は歩みを止め、再び盛大な溜め息をついた。
「男が女を無性に襲いたくなる、そういう匂いだ」
「えっ」
「これ以上言わせるな。俺も我慢しているんだから、大人しくしていろ」
「……はい」
真珠は、黙るしかなかった。つまり、銀が苛立っている理由は、真珠が発している色香――恐らく性フェロモンのようなものの影響を受けているかららしい。
それならなおのこと、真珠は自分で歩いて行くと言いたかった。けれど、大人しくするよう言われた手前、従うしかなかった。
互いに無言のまま、銀は道なりに進んで行く。数十分ほど歩いただろうか。しばらくして、村の中心部が見えてきた。
「わあ……」
『村』というくらいだから、真珠はもっと閑静な場所を想像していた。けれど、目の前には、白黒写真でよく見かけるような、昔の日本を彷彿とさせる街並みが広がっている。
銀と日本語で会話できていることから、文字も日本と共通していることは予想できていた。ポスターや店の看板を見る限り、平仮名や片仮名、漢字は全て同じものだ。ただ、横書きは右から左に読むらしい。
道行く人々のほとんどが、銀と同じく着物に身を包んでいた。真珠が首を回してよくよく観察すると、中には書生服や袴姿の学生たちも多くいる。わずかだけれど、西洋風のドレスやタキシードを着ている、高貴そうな人々も見られた。
建物は、木造とレンガ造りが半々くらいだ。道路は石で舗装され、ランプ式の街灯や馬車、人力車も点在している。
こういう風景は、歴史の授業で学んだはずだ。レトロで、和洋折衷、文明が発達していった時代。もしかして、真珠は大正時代にタイムスリップしたのだろうか。
(でも、日本じゃないって言ってたし……)
日本でないのなら、大正時代なんてものも存在しないはずだ。目の前の光景はそれらしいけれど、似て非なる場所に来たという考えの方が、しっくりきた。
これが現実かを確認するために、真珠は自分の頬をぎゅっとつねってみた。漫画の主人公がよくそうするのを見かけるけど、実際やってみると痛い。そして残念ながら、夢ではないらしい。
そろそろ受け入れなければならない。真珠は、日本以外の国に移動したわけでも、タイムスリップしたわけでもない。ありえない事象だが、真珠はどこか知らない世界に飛ばされてきたようだ。
真珠の頭の中は、混乱を通り越して真っ白になった。退屈で平凡な毎日に、刺激が欲しいと思っていたのは事実だ。それを、こんな形で叶えられても困る。というか行き過ぎだ。
どうして、自分なのだろう。何を理由に、ここへ飛ばされたのか。ひょっとしたら本当に、銀が言っていた伝承の『巫女』として、この村に呼ばれた可能性もある。
「おお、銀じゃないか。女連れなんて、珍しいな」
銀が一台の人力車に近付くと、法被を着た中年男性に声を掛けられた。銀は真珠を人力車の椅子に乗せ、男性に数枚の硬貨を渡した。どうやら、彼は車夫らしい。
通貨も日本円とは違うようだ。使われているのは、真珠がこれまでに見たこともない、中心に穴の開いている茶褐色の硬貨だった。
「首長のところまで、彼女を乗せてほしい」
「いいぞ。まさか、身請けでもしたのか?」
「違う、そんなんじゃない。志士として、保護したまでだ」
「ははは。銀ほど硬派なやつが、簡単に身を固めるわけないか。ただでさえ、妓楼の女は貴重だからな。生涯働いて、やっと払えるぐらいの金額らしいじゃないか」
車夫の男性は豪快に笑って、車を引き始めた。銀は一緒に乗るわけではなく、車輪の横に付き添う形で歩いている。真珠を運ぶことに疲れてしまったのだろう。色香のことも関係して、我慢の限界だったのかもしれない。
ぶっきらぼうで、何を考えているかよく分からない人。しかし、その根底には優しさがあるのだと真珠は思った。会ったばかりの真珠を、こうして助けてくれたのだから。
もし、見つけてくれたのが銀ではなくて、倫理に反するような行動をする人だったら――。真珠は、想像するだけでぞっとした。
「銀さん、人力車まで乗せてくださって、ありがとうございます。この代金は後で、どうにかお返ししますから」
「お前は気にしなくていい」
銀は、真珠と目を合わせようとしない。つっけんどんなのに優しいから、調子が狂ってしまう。彼にどう声を掛けるのが正しいのか、全く分からない。
真珠が戸惑っていると、車夫の男性が歩きながら振り返り、興味津々といった感じで笑いかけてきた。
「珍しいお嬢さんだ。男には貢がせてなんぼという考えの女が多いのに。外から来たのか?」
「えっ……あ、はい」
「それで行き迷って、銀に保護されたのか。国のお役人が見つけてくれて、よかったなぁ」
「お役人? 銀さんが、ですか?」
「国の試験を受けて認可を受けた人間は、“志士”になるのさ。それでお給金をもらいながら、国と国民のために働く。銀は、剣術の達人だから、用心棒の依頼がよくあるんだよ」
さっき、銀が志士として保護したと言っていた。無条件に真珠を助けてくれたのは、国や国民を守る義務があるからのようだ。自分には特別優しくしてくれているのかもしれないと、わずかながら期待していた真珠は、恥ずかしさで口を覆った。
「す、すごい方だったんですね……」
「ご主人、あまり変なことを吹き込まないでやってくれ」
「なにを言っているんだ。本当のことじゃないか」
車夫は、再び豪快に笑った。一方で、銀は軽く首を横に振っている。褒めそやされるのは、どうやら苦手らしい。
「いえ、私こそ、すみません」
真珠の震えが伝わったのか、怯えられていることに気付いた銀は、首を横に振り謝ってくれた。怖いのか優しいのか、どっちだ。
「昔から、口下手だとよく言われる。どうやって優しくしたらいいか分からないんだ。怒っているわけじゃない」
「……はい」
怒っていないと言うが、やはりどこか苛々しているように見えた。それに加え、息も上がってきている。眩暈が酷くなっているのかもしれない。心配になった真珠が銀の顔を見上げていると、銀は真珠の髪に顔を近付けた。
「ひゃっ、なんですか?」
「お前のその匂い……やっぱり」
「匂い?」
「祭壇の前で嗅いだものと同じだ。お前から甘い匂いがする」
「えっ」
香水は、真珠自身が匂いに敏感なこともあってつけていない。可能性があるとすれば、シャンプーやボディソープくらいだ。すぐに髪や腕の匂いを確認してみたけれど、銀が言うほど強いものではなかった。
「自分で分かるはずがない。さっきも言ったが、色香の類だ」
「……色香、というと?」
真珠は、分からなくて首を傾げる。銀は歩みを止め、再び盛大な溜め息をついた。
「男が女を無性に襲いたくなる、そういう匂いだ」
「えっ」
「これ以上言わせるな。俺も我慢しているんだから、大人しくしていろ」
「……はい」
真珠は、黙るしかなかった。つまり、銀が苛立っている理由は、真珠が発している色香――恐らく性フェロモンのようなものの影響を受けているかららしい。
それならなおのこと、真珠は自分で歩いて行くと言いたかった。けれど、大人しくするよう言われた手前、従うしかなかった。
互いに無言のまま、銀は道なりに進んで行く。数十分ほど歩いただろうか。しばらくして、村の中心部が見えてきた。
「わあ……」
『村』というくらいだから、真珠はもっと閑静な場所を想像していた。けれど、目の前には、白黒写真でよく見かけるような、昔の日本を彷彿とさせる街並みが広がっている。
銀と日本語で会話できていることから、文字も日本と共通していることは予想できていた。ポスターや店の看板を見る限り、平仮名や片仮名、漢字は全て同じものだ。ただ、横書きは右から左に読むらしい。
道行く人々のほとんどが、銀と同じく着物に身を包んでいた。真珠が首を回してよくよく観察すると、中には書生服や袴姿の学生たちも多くいる。わずかだけれど、西洋風のドレスやタキシードを着ている、高貴そうな人々も見られた。
建物は、木造とレンガ造りが半々くらいだ。道路は石で舗装され、ランプ式の街灯や馬車、人力車も点在している。
こういう風景は、歴史の授業で学んだはずだ。レトロで、和洋折衷、文明が発達していった時代。もしかして、真珠は大正時代にタイムスリップしたのだろうか。
(でも、日本じゃないって言ってたし……)
日本でないのなら、大正時代なんてものも存在しないはずだ。目の前の光景はそれらしいけれど、似て非なる場所に来たという考えの方が、しっくりきた。
これが現実かを確認するために、真珠は自分の頬をぎゅっとつねってみた。漫画の主人公がよくそうするのを見かけるけど、実際やってみると痛い。そして残念ながら、夢ではないらしい。
そろそろ受け入れなければならない。真珠は、日本以外の国に移動したわけでも、タイムスリップしたわけでもない。ありえない事象だが、真珠はどこか知らない世界に飛ばされてきたようだ。
真珠の頭の中は、混乱を通り越して真っ白になった。退屈で平凡な毎日に、刺激が欲しいと思っていたのは事実だ。それを、こんな形で叶えられても困る。というか行き過ぎだ。
どうして、自分なのだろう。何を理由に、ここへ飛ばされたのか。ひょっとしたら本当に、銀が言っていた伝承の『巫女』として、この村に呼ばれた可能性もある。
「おお、銀じゃないか。女連れなんて、珍しいな」
銀が一台の人力車に近付くと、法被を着た中年男性に声を掛けられた。銀は真珠を人力車の椅子に乗せ、男性に数枚の硬貨を渡した。どうやら、彼は車夫らしい。
通貨も日本円とは違うようだ。使われているのは、真珠がこれまでに見たこともない、中心に穴の開いている茶褐色の硬貨だった。
「首長のところまで、彼女を乗せてほしい」
「いいぞ。まさか、身請けでもしたのか?」
「違う、そんなんじゃない。志士として、保護したまでだ」
「ははは。銀ほど硬派なやつが、簡単に身を固めるわけないか。ただでさえ、妓楼の女は貴重だからな。生涯働いて、やっと払えるぐらいの金額らしいじゃないか」
車夫の男性は豪快に笑って、車を引き始めた。銀は一緒に乗るわけではなく、車輪の横に付き添う形で歩いている。真珠を運ぶことに疲れてしまったのだろう。色香のことも関係して、我慢の限界だったのかもしれない。
ぶっきらぼうで、何を考えているかよく分からない人。しかし、その根底には優しさがあるのだと真珠は思った。会ったばかりの真珠を、こうして助けてくれたのだから。
もし、見つけてくれたのが銀ではなくて、倫理に反するような行動をする人だったら――。真珠は、想像するだけでぞっとした。
「銀さん、人力車まで乗せてくださって、ありがとうございます。この代金は後で、どうにかお返ししますから」
「お前は気にしなくていい」
銀は、真珠と目を合わせようとしない。つっけんどんなのに優しいから、調子が狂ってしまう。彼にどう声を掛けるのが正しいのか、全く分からない。
真珠が戸惑っていると、車夫の男性が歩きながら振り返り、興味津々といった感じで笑いかけてきた。
「珍しいお嬢さんだ。男には貢がせてなんぼという考えの女が多いのに。外から来たのか?」
「えっ……あ、はい」
「それで行き迷って、銀に保護されたのか。国のお役人が見つけてくれて、よかったなぁ」
「お役人? 銀さんが、ですか?」
「国の試験を受けて認可を受けた人間は、“志士”になるのさ。それでお給金をもらいながら、国と国民のために働く。銀は、剣術の達人だから、用心棒の依頼がよくあるんだよ」
さっき、銀が志士として保護したと言っていた。無条件に真珠を助けてくれたのは、国や国民を守る義務があるからのようだ。自分には特別優しくしてくれているのかもしれないと、わずかながら期待していた真珠は、恥ずかしさで口を覆った。
「す、すごい方だったんですね……」
「ご主人、あまり変なことを吹き込まないでやってくれ」
「なにを言っているんだ。本当のことじゃないか」
車夫は、再び豪快に笑った。一方で、銀は軽く首を横に振っている。褒めそやされるのは、どうやら苦手らしい。
0
お気に入りに追加
331
あなたにおすすめの小説
チート生産魔法使いによる復讐譚 ~国に散々尽くしてきたのに処分されました。今後は敵対国で存分に腕を振るいます~
クロン
ファンタジー
俺は異世界の一般兵であるリーズという少年に転生した。
だが元々の身体の持ち主の心が生きていたので、俺はずっと彼の視点から世界を見続けることしかできなかった。
リーズは俺の転生特典である生産魔術【クラフター】のチートを持っていて、かつ聖人のような人間だった。
だが……その性格を逆手にとられて、同僚や上司に散々利用された。
あげく罠にはめられて精神が壊れて死んでしまった。
そして身体の所有権が俺に移る。
リーズをはめた者たちは盗んだ手柄で昇進し、そいつらのせいで帝国は暴虐非道で最低な存在となった。
よくも俺と一心同体だったリーズをやってくれたな。
お前たちがリーズを絞って得た繁栄は全部ぶっ壊してやるよ。
お前らが歯牙にもかけないような小国の配下になって、クラフターの力を存分に使わせてもらう!
味方の物資を万全にして、更にドーピングや全兵士にプレートアーマーの配布など……。
絶望的な国力差をチート生産魔術で全てを覆すのだ!
そして俺を利用した奴らに復讐を遂げる!
今日で都合の良い嫁は辞めます!後は家族で仲良くしてください!
ユウ
恋愛
三年前、夫の願いにより義両親との同居を求められた私はは悩みながらも同意した。
苦労すると周りから止められながらも受け入れたけれど、待っていたのは我慢を強いられる日々だった。
それでもなんとななれ始めたのだが、
目下の悩みは子供がなかなか授からない事だった。
そんなある日、義姉が里帰りをするようになり、生活は一変した。
義姉は子供を私に預け、育児を丸投げをするようになった。
仕事と家事と育児すべてをこなすのが困難になった夫に助けを求めるも。
「子供一人ぐらい楽勝だろ」
夫はリサに残酷な事を言葉を投げ。
「家族なんだから助けてあげないと」
「家族なんだから助けあうべきだ」
夫のみならず、義両親までもリサの味方をすることなく行動はエスカレートする。
「仕事を少し休んでくれる?娘が旅行にいきたいそうだから」
「あの子は大変なんだ」
「母親ならできて当然よ」
シンパシー家は私が黙っていることをいいことに育児をすべて丸投げさせ、義姉を大事にするあまり家族の団欒から外され、我慢できなくなり夫と口論となる。
その末に。
「母性がなさすぎるよ!家族なんだから協力すべきだろ」
この言葉でもう無理だと思った私は決断をした。
〈短編版〉騎士団長との淫らな秘め事~箱入り王女は性的に目覚めてしまった~
二階堂まや
恋愛
王国の第三王女ルイーセは、女きょうだいばかりの環境で育ったせいで男が苦手であった。そんな彼女は王立騎士団長のウェンデと結婚するが、逞しく威風堂々とした風貌の彼ともどう接したら良いか分からず、遠慮のある関係が続いていた。
そんなある日、ルイーセは森に散歩に行き、ウェンデが放尿している姿を偶然目撃してしまう。そしてそれは、彼女にとって性の目覚めのきっかけとなってしまったのだった。
+性的に目覚めたヒロインを器の大きい旦那様(騎士団長)が全面協力して最終的にらぶえっちするというエロに振り切った作品なので、気軽にお楽しみいただければと思います。
お飾りの側妃ですね?わかりました。どうぞ私のことは放っといてください!
水川サキ
恋愛
クオーツ伯爵家の長女アクアは17歳のとき、王宮に側妃として迎えられる。
シルバークリス王国の新しい王シエルは戦闘能力がずば抜けており、戦の神(野蛮な王)と呼ばれている男。
緊張しながら迎えた謁見の日。
シエルから言われた。
「俺がお前を愛することはない」
ああ、そうですか。
結構です。
白い結婚大歓迎!
私もあなたを愛するつもりなど毛頭ありません。
私はただ王宮でひっそり楽しく過ごしたいだけなのです。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
【完結】そんなに怖いなら近付かないで下さいませ! と口にした後、隣国の王子様に執着されまして
Rohdea
恋愛
────この自慢の髪が凶器のようで怖いですって!? それなら、近付かないで下さいませ!!
幼い頃から自分は王太子妃になるとばかり信じて生きてきた
凶器のような縦ロールが特徴の侯爵令嬢のミュゼット。
(別名ドリル令嬢)
しかし、婚約者に選ばれたのは昔からライバル視していた別の令嬢!
悔しさにその令嬢に絡んでみるも空振りばかり……
何故か自分と同じ様に王太子妃の座を狙うピンク頭の男爵令嬢といがみ合う毎日を経て分かった事は、
王太子殿下は婚約者を溺愛していて、自分の入る余地はどこにも無いという事だけだった。
そして、ピンク頭が何やら処分を受けて目の前から去った後、
自分に残ったのは、凶器と称されるこの縦ロール頭だけ。
そんな傷心のドリル令嬢、ミュゼットの前に現れたのはなんと……
留学生の隣国の王子様!?
でも、何故か構ってくるこの王子、どうも自国に“ゆるふわ頭”の婚約者がいる様子……?
今度はドリル令嬢 VS ゆるふわ令嬢の戦いが勃発──!?
※そんなに~シリーズ(勝手に命名)の3作目になります。
リクエストがありました、
『そんなに好きならもっと早く言って下さい! 今更、遅いです! と口にした後、婚約者から逃げてみまして』
に出てきて縦ロールを振り回していたドリル令嬢、ミュゼットの話です。
2022.3.3 タグ追加
王子様が居ないので、私が王子様になりました。
由紀
恋愛
日本三大名家『春宮家』の一人娘 春宮 千里。女では跡目を継げぬ為、父を説得すれば「3年間男としてバレずに過ごせ」と契約を交わす。
男より男らしく美しい千里は、3年間無事に過ごせるのだろうか…。
※小説家になろう様(ムーンライトノベルズ様)より転載です。元の話を文体等修正しております。
【毎日投稿】私の忠愛する坊ちゃまが転生して阿呆になってしまわれました
唯一透空
BL
ピーチップ王国第四王子、リース・ローズドベリーの執事を務めるフィル・セラフィンは『エーナ』『ディオ』『ペニンダ』という三つの性のうち、もっとも社会的地位が低いペニンダだ。
エーナ、ディオが両性具有であるのに対し、ペニンダには妊娠、出産する能力が備わっておらず、その圧倒的な犯罪率の高さから野蛮で低俗というレッテルを貼られている。
生命の源と敬われるエーナでありながら、そんな自分を信頼してそばにおいてくれるリースに、フィルは恋心を抱いていた。しかし、ある事件をきっかけに発動した『悪魔との契』によって、リースは死産した双子の弟、アイルと魂が入れ替わってしまい……
──────────────
※本作の完結版をKindle電子書籍にて販売しております(Unlimited非対応)。
お買い求めの際は、下記のリンクよりお願いします。
・『私の忠愛する坊ちゃまが転生して阿呆になってしまわれました【上】』
➡https://amzn.asia/d/3GTOGeY
・『私の忠愛する坊ちゃまが転生して阿呆になってしまわれました【下】』
➡https://amzn.asia/d/04fWL10
Kindleでも高評価をいただけると非常に励みになります。ご協力くださる方、何卒よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる